この記事では北海道大学の国語入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。東京大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

北海道大学の国語について

北海道大学の国語はとてもシンプルな問題形式をとっており、現代文・古文・漢文ともバランスよく出題されていて奇をてらう問題や極端に長い記述も出されません。しかし旧帝大の一角として申し分のない良問で構成され、全体を通じて標準以上の設問が出題されます。高い水準で完成された総合的な学力を身に着け、受験国語に対する理解を根本から作り上げていく必要があります。また、北大の文系学部では国語の試験が必須ですが、理系学部では個別試験に国語は存在しないことに注意しましょう。

試験概要

【配点 : 150点/750点】

大文系の前期入試はいずれの学部も共通テスト300点、個別試験が一科目150点で三科目受験する必要があるため合わせて450点の合計750点の試験となります。大問および小問ごとの詳細な配点は公開されていません。

 

【試験時間:120分】

北海道大学の国語は120分です。いずれの大問も文章量自体は標準国公立レベルですが、現代文が二題出題されることからも時間的制約は比較的厳しくなっています自分に適した問題に対する取り組み方は人それぞれですが、文章量が少なく、自分の解答可能な問題であれば確実に得点が期待できる古文・漢文を先に解いて、残った時間を現代文に充てるのが最もオーソドックスな解き方です。記述式なので一つの小問、大問に時間を使いすぎず、事前に決めていた時間配分に従って時間管理をしながら解き進めていくようにしましょう。

 

【出題傾向】

第一問:現代文(評論) 第二問:現代文(評論) 第三問:古文 第四問:漢文 現代文が二題(どちらも評論)、古文・漢文がそれぞれ一題の計四題で構成されています。記述式で、各説明問題には40〜120字ほどの字数制限があります。従って解答に必要な要素を過不足なく端的にまとめる力が必要となってきます。

 

・現代文

現代文二題はいずれも評論文の出題であり、文章量は3000〜3500字程となっています。文章自体の難易度は易しくはありませんが飛びぬけた難文も出題されることもなく、標準〜やや難レベルの文章となっていますが、大問二の方が一に比べると多少難解な文章が出題されやすい傾向にあります。

本文の展開を丁寧に追いながら対立軸や具体例などマクロな視点で文全体の構造をつかみ、それぞれの傍線部についてその文脈を意識しながら根拠や筆者の主張について正しく読み取りましょう。問題は「どういうことか」「なぜか」といった内容説明、理由説明問題が中心ですが、最後の小問では文章全体の論旨を強く意識したうえで筆者の解釈や主張を問うものになっています。文字数はかなり厳しい制限がかけられているので設問の意図を理解した上で、シンプルな設問に正確にかつ簡潔に答える力が試されます。「文中の言葉を用いて」という指示が入ることもありますが、読み取った内容について自分の言葉を使って適切に説明する能力も問われる試験となっています。解答欄も限られているため解答に入れるべきポイントを過不足なく取捨選択することが必要です。大問一では漢字の書き取りが出題されるほか、大問二では稀に抜き出し問題が出題されることもあるのも特徴です。

 

・古文

北大国語の古文は難易度が高く、一般には差がつきにくいといわれています。和歌の出題が多いことや、古文常識などの事前の背景知識が正確な読解に必要とされることが難しくしている要因です。難関国公立における古文全般に言えることですが、多義語の意味も含めて古文単語と文法を完璧に暗記したうえで、主語の把握など読解を意識した学力を積んでいきましょう。その上で古文常識や和歌の読解にも力を入れて対策するようにしましょう。小問は2014年以降四問構成となっています。(1)では短い傍線部に対する単純な現代語訳が出題されますが、基本的な単語や文法が問われるので得点しておきたい所です。(2)~(4)は内容・理由・心情などに関する説明問題が出題されますが、40~80字と字数制限が厳しいためかなり簡潔に必要な要素をまとめる必要があります。(4)では文章全体の要旨をつかんだ上で筆者の主張や内容について吟味しなくてはならず、文章の正確な読解と古文特有の読解感覚が大切です。

 

・漢文

北大漢文は漢字の読みや書き下し、現代語訳といった基本的な問題が多く出題されるきちんと押さえておきたい大問です。句法をはじめとして漢文の主要な文法知識をきちんと身に着けたうえで北大に特化した勉強というより共通テストレベルの学力を完璧にしたのち記述中心の一般的な二次対策を積んでいくことが合格への道筋です。小問は2017年度以来4問構成となっています(1)~(3)は重要漢字の読みやひらがなでの書き下し文、現代語訳といった基本的な出題がなされてることが多く、続く(4)では本文の内容を踏まえた上での説明問題となっています。(4)は少し難易度が高いですが、過去問など問題演習を通じて読解及び記述能力を高めて対策しましょう。

北大国語の具体的な対策方法

北大国語は比較的オーソドックスな出題が中心ですが、旧帝大にふさわしい高いレベルでの論理的思考力が必要とされます。現代文、古文、漢文すべてにおいて穴なく素直に演習を積んでいくことが結果につながります。

現代文

北大現代文において出題される問題文は難解すぎるものではありませんが、それでも抽象的な表現や例示など現代文らしい堅い文が多く、文章構造を整理しながら読んでいくことが重要です。複雑な文章に対応し、正確な記述力まで養成するためには①語彙力 ②現代文読解法のチュートリアル ③演習 という流れを辿っていく必要があります。

  • 語彙力

国公立レベルの現代文では一定以上の語彙力が前提とされます。意味を知らない語彙が多いと読解が非常に困難になってしまうので、必要最低限の語彙に関しては初めに触れておくとよいでしょう。演習のレベルをあげていくにつれ語彙のレベルも上げていくのが理想的です。

  • 現代文読解法のチュートリアル

現代文の勉強の仕方は難しいと思われがちですが、数学や英語と同じように受験現代文においても文章の読み方についてきちんと説明した講義や参考書があります。なんとなく現代文ができているという人はこういった文章の正しい読み方について無意識に掴めているということであり、そういった人もそうでない人もこれを学ぶことで問題文についてある程度システマチックに文章を処理していくことができます。北大現代文では対立や具体例、言い換えなど受験現代文における重要なファクターである「文章構造」が比較的わかりやすい問題文が出題されるため、正しい読み方をきちんと時間を取って学んでおくことが重要です。

  • 演習

現代文読解法のチュートリアルで学んだことを意識しながら、問題演習の中で実践に入りましょう。オーソドックスな北大現代文では「文章の内容が正しく理解できているか」がきちんと問われます。共通レベルの問題を経てさらにレベルの高い過去問に移りましょう。北大現代文の設問は解答の方針が立てづらいものは少ないですが字数制限があり必要な要素を簡潔にまとめる力が必要です。自分の言葉をつかってまとめることも意識して設問に当たりましょう。難易度としては標準に近いため、北大の過去問だけに演習素材を絞らず、問題集や他の国公立の過去問も積極的に利用していきましょう。

古文

まずは基本単語、文法が完璧であることを確認しましょう。これら古文基礎が不安定なうちはそもそも問題文が読めないため園主の効果は薄くなります。ただしこれらの知識事項は時間とともに抜けていくものです。演習を通じて曖昧だと判明した部分は基礎に立ち返って確認し、復習するようにしましょう。

次に共通レベル→過去問と段階を踏みながら演習に移りましょう。北大古文では人間関係や出来事の理由と結果に注目し、文章の内容を正しく読み取る能力が問われます。主語、目的語の省略は頻出要素であり、一部読解が難しい部分もあるため全体から推測するなど高度な読解力も必要です。また古文常識が背景知識として解答要素になることもあるため、他大学よりも古文常識に勉強時間を割く必要があります。記述に関しては簡潔な解答を意識して、問われていることを正確に把握し、その答えとしてふさわしい演習教材として使用した問題は再度精読し、品詞分解を行って基礎知識の確認も習慣化するようにしましょう。北大古文の特徴である和歌の出題に対しても十分な演習を行いましょう。

漢文

北大漢文の設問は非常に基本的なものがほとんどであり、文章も標準レベルの出題がほとんどであり、句法を中心とした文法事項を完璧にすることが重要です。共通でも問われる内容ですが、北大漢文では重要漢字の読みを問う問題が出されるため、重要漢字の知識が必要です。ひらがなでの書き下しを問う問題でもこの読みの知識は問われます。さらにこの書き下し問題は送り仮名のない文章を読む必要があるため、文中の句法や接続詞、副詞を軸に全体を通じて意味が通じるような送り仮名をつける必要があります。現代語訳を行う問題でも問われる内容は基本的な文法知識であり、句法を中心に単語の品詞や意味の判別を行う標準レベルの問題になっています。

これら三題は共通テストでも同様の出題がなされていることもあり、北大漢文は共通対策と多くを共有していることがわかると思います。従って文法を完璧にした後に充実した共通対策を行うことが北大漢文の近道です。アウトプット(過去問演習)では、実践的な読解練習の場であるだけでなく、出会った文法事項を再確認する場であることも忘れずに復習していくようにしましょう。残る一題は字数制限のある内容説明問題であり、本文全体の内容を踏まえた大問最後の問題にふさわしい出題となっています。文章を正確に読んだうえで、求められている内容を簡潔に自分の言葉で説明する必要があり、この記述力は現代文・古文と根本的には一致しています。まずは文章全体を正確に読み取れる文法力を身に着け、その上で自分の言葉で説明する練習をしましょう

最後に

北大国語の対策は以上になります。いかがでしたでしょうか?北大国語は国公立二次においてはスタンダードな問題形式であり、きちんと自力を反映しやすい良問が出題されやすくなっています。受験生の皆さんは時間的にも精神的にもつらい時があるかもしれませんが、基本から焦らず段階を踏んで学習を進めていきましょう!合格を目指して頑張ってください!

 

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