AXIV ACADEMY 代表 鈴木 優志 著書
本人の努力なくして合格を手にできないことは確かです。ですが、学校や塾・予備校といったプロにすべてを任せて、学力さえ上がれば無事に合格できるかといえば、決してそのようなことはありません。
長年、予備校を運営し数多くの受験生やその親と接するなかで、私は「受験は受験生の努力だけではなく、家族のサポートが欠かせないものである」との思いを抱き続けてきました。
そうした思いに至った理由が、最近の大学受験ならではの大きな二つの傾向――
一つは人気のある「上位校・難関校の倍率上昇」、そしてもう一つが「受験形式の多様化」にあります。
共通テスト利用だけを見ても、受験科目や配点は大学によってさまざまですし、その結果だけで合否を判定する大学もあれば個別試験を課す大学もあり、複雑化しています。志望校の入試内容がどのような形式になっているのか受験生が正しく把握し、それに対する対策を立てるのは相当に骨が折れる作業です。
しかもこの受験に関する情報を的確につかんでいるか否かが、志望大学の合否を左右する非常に大きなポイントにもなっています。