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【基礎〜最難関】化学基礎・化学の参考書ルート紹介


化学のおすすめの参考書ルートをわかりやすく解説します。これから化学の勉強を始める人や共通テストを使った入試を受験する人などの特に参考にしていただきたいです。使い方もあわせて解説していますので、ぜひご覧ください。

化学基礎と化学

化学は理論・無機・有機の3つの分野に分かれており、理論分野の土台を踏まえ、無機分野や有機分野を理解していきます。化学基礎は理論分野の一部なので、化学は化学基礎を含み、化学基礎が大前提なっています。そのため、化学基礎を学習してから化学に進むようにしてください

化学基礎と化学の最も大きな違いは、圧倒的な量の暗記に加えて計算までしなければいけないという点あります。化学は化学基礎に比べ、扱う物質の種類、状態などが一気に増えます。様々な状況を考えられるようになり、必要な知識や計算の量が大きく増えるいうことです。特に難関ランク以上の大学の二次試験では基礎を前提とした応用までの幅広い知識が問われ、教科書に載っているような記述論述や、資料集のコラムの内容どまでもが問われます。

化学に進むと暗記や計算が多くなる一方、化学基礎も化学も、基本から知識を積み上げていくことである程度点数が取れるようになります。理系科目が苦手、と感じている人もコツコツと努力を重ねることができれば身になる科目す。

理科の学習はどうしても後回しにしてしまい、時間が足りなくなることが多いですが、ある程度力をつけると安定して得点することができる科目でもあります。そのため、高校2・3年生の理系の生徒は特に理科の安定力を高めることで確実に合格に近づきますまた、理科基礎のみ使用する生徒も、学校の授業などを活用して進めるとかなり有利に学習することができます

化学基礎/化学の特徴

  • 特徴① 暗記した基礎知識を土台に、更なる知識と理論の計算の両方を重ねていく(※)
  • 特徴② コツコツ努力すれば点数が伸びる
  • 特徴③ 教科書・資料集が基本

 

※ 化学には、生物のように具体的な物質とその仕組みから反応を整理する側面と、物理のように抽象的な次元で反応を理解する側面がある。元素記号や物質の様子、物質同士の反応のパターンなどはただ暗記するしかないが、反応の仕組みは化学式やグラフなどで抽象的に理解することもある。ただし、生物ほどの暗記量はなく、物理のように問題の状況設定をうまく図にして理解する必要もない。

化学基礎

《メリット》

暗記量と計算量のバランスが良い(物理基礎と生物基礎の中間)。

・計算があまり難しくないうえに、ほとんど暗記で乗り切れる。

・生物基礎ほど暗記量も多くない。

 

《デメリット》

知識を忘れると取り戻すまでに時間がかかる。

 

どれだけ基礎を完璧にできるかが得点の伸びを左右する!

化学

《メリット》

努力が点数に結びつきやすい

・物質の状態を視覚的に確認できるので、問題で設定されている状況をイメージしやすい。

 

《デメリット》

理論と無機と有機という幅広い分野を全て満遍なく学習する必要があるので、同じシリーズの参考書でもそれぞれの分野を1周するだけでかなり時間がかかる。

・幅広い分野を各参考書で満遍なくレベルを上げていくことが難しく、どうしても苦手な分野ができやすい。

難関大学になればなるほど必要な知識や覚えるべきパターンの量が増え、すべて単純暗記では覚えきれなくなる。しかし暗記量を減らすための原理の理解(一部大学内容)は参考書で学習するのが難しく、良い先生の授業を受けたりインターネットのコンテンツを活用するなどしなければいけないため、学習の進め方が難しい。

→後述の学習ポイント③を確認すること!

化学基礎/化学の学習について

化学基礎 ※分野構成:物質の構成(元素や周期表、結合など)・物質の変化(物質量、化学式、酸と塩基、電池など)

それぞれの範囲が狭く基礎的な内容であるので、理解本・演習本1冊ずつで完成させることができます物理基礎よりも暗記が多いので、一周学習した後も定期的に少しずつ復習、知識が抜けないように注意しましょう。

化学 ※分野構成:理論・無機・有機

他の理科科目と比べて、知識が分野を横断して関連している傾向があり、ある分野に穴があると他の分野の理解に影響するとがあります。特に理論と無機、有機とその中に含まれる高分子の関連が大きいです。学習の流れとしては、理解本で知識をある程度入れた後、理論・無機・有機の内容を平行して演習していくが良いでしょう。範囲が広く偏りが起こりがちですが、苦手分野を作らないことが順位や偏差値を上げていく一つのポイントになります。

 実際の入試問題では、大問一つの中に他分野の小問が含まれているとがよくあります。また、大学によって解答方法が異なり、答えのみの場合や記述が求められる場合など様々です。問題の傾向や出題形式、解答形式などは、志望大学の過去問でよく調べておきましょう

化学基礎/化学 学習のポイント

化学基礎

ポイント: 図や動画でイメージとして理解する

化学基礎では似たような物質や実験器具がたくさん出てきます。どのような見た目をしているか、どのような使い方をするのか、それぞれ区別し学習する要があります。そのため、資料集や教科書、理解本の図や動画を用いて理解すると効果的です。実際の問題においても、図の選択や文章の正誤など様々な形で問われますが、きちんと頭の中で具体的なイメージを描けていれば、どう問われても間違えることはありません。資料集や教科書、理解本の図などに関連する内容を文字として書き込み、様々な情報を視覚的につなげるうにしましょう。

化学

ポイント① 教科書・理解本を疎かにしない

数学的な要素が強く、演習量が点数に結びつく物理と異なり、化学では広い範囲の知識を先に入れる要があります。教科書の説明内容まできちんと覚えていれば最難関大学の記述問題も全くそのまま答えることができるように構成されているので、まずは教科書内容をきちんと理解し覚えることが重要です。教科書をそのまま読むのが難しい場合、理解本を使用しても問題ありません。

すぐに演習に進むより、教科書や理解本を繰り返し読み、知識に穴がない状態を目指しましょう早い段階で問題集に進んでしまうと、現象の仕組みや、問題になっている知識以外が頭に入りにくくなります。先述の通り、化学では知識や理解に偏りがあると他分野にも影響し、全体の理解度が落ちてしまい、問題の状況が変わった時に対応できません教科書や理解本をまるまる頭に入れるような感覚で取り組んでください。

 

ポイント② 必ず資料集を確認しながら学習を進める

化学は物質の室温での状態や水溶液の色を覚えていくことが必須ですが、似たような物質や反応が多く、文字上で色の名前を覚えても混乱しやすいです。そこで資料集で視覚的に色や状態を確認しながら覚えていくことが効果的です。また、実験の器具や手順なども確認することが可能できるうえに、最新の資料集では二次元コードから動画で実際の実験の様子を確認できるものも増えているので、活用すると良いでしょう。

教科書や理解本では一つ一つの物質や元素についての説明が順に載っていることが多い一方、資料集では物質同士の繋がりが確認でき、実際の入試問題で問われやすい物質同士の関連をそのまま覚えることができます最難関大学志望の生徒は資料集内のコラムなども頻出内容のため、よく確認しておきましょう。

 

ポイント③ 理由を理解して学習する

化学の学習において知識の暗記はかなり重要ですが、それ故、知識の背景を理解せずに解き方や反応を覚えてしまう人が多くいますしかしこの学習方法では、目指す大学のレベルが高くなればなるほど暗記量が増え、とても暗記できる量ではなくなります。特に難関ランク上位~最難関ランクの大学を志望する生徒は、単純暗記で入試に必要な内容をすべて覚えることは不可能す。

例えば無機は特に暗記量が多い分野ですが、反応が進むか進まないかや沈殿が生じるかどうかには必ず理由がありますイオン化傾向など、基本中の基本の内容は丸暗記が必要ですが、それ以上の内容は必ず理由を理解して暗記しましょう。

理解本で学習中の知識や演習本で新たに学んだ知識について、理由が分からない場合は放置せず、資料集などで調べてください。また理論範囲についても、解き方をただ暗記するだけだと、難関大学などの入試では応用できません数学と同様に、操作の理由を考えて学習しましょう。

化学基礎/化学の共通テストについて

化学基礎

◎出題範囲
第一問:小問集合
第二問:実験や実在するシステムに関わる知識や計算

 

センター試験から共通テストへと移行する中で、第二問で問われる内容が変わりました。必要な知識量は変わっていないものの、実際にその知識がどのように役に立つのか、ということがより問われる傾向にあります。変わらず、化学基礎の範囲全体をまんべんなく問う設問となっているので、苦手範囲をつくらず範囲を網羅するような学習をしましょう。

★第二問を十分対策すること!

第二問は年によって様々な実験・システムなどが取り上げられていますが、高校化学基礎の場合初見の反応や実験であることも多いです。与えられた初見の反応式を理解する必要があり、予想問題集などの過去問対策で経験していないとうまく対応できない可能性があります。基本的な知識は早く完成させ、共通テスト対策は必ず行うようにしてください。

化学

◎出題範囲

第一問:物質の状態
第二問:物質の変化と平衡
第三問:無機
第四問:有機・高分子
第五問:物質の状態・物質の変化と平衡・無機・有機・高分子から1~数分野出題

 

センター試験から共通テストへと移行する中では内容の変化はありませんでしたが、選択問題がなくなりすべてが必答問題になるという変更がありました。内容は変わらず各分野の標準的なレベルの知識を問うものとなっています。共通テストの問題は知っているか知らないかが正解不正解を分ける問題が多いです。また、まんべんなく全分野を問う内容となっているので、すべての内容をまんべんなく、知識の穴なく学習を進めていくことが重要です。共通テストのための特別な対策は必要ありませんが、他の理科科目同様に、1問の配点が大きいのでミスをしないように普段から復習をしっかり行うことを心がけてください。

★模試などで落としてしまった問題は必ず復習し確実に身につけること!

共通テスト化学はまんべんなくすべての範囲の標準的な内容が問われます。そのため、共通テスト模試に関わらず模試で点数が取れていない分野はどこかに穴があり、特に共通テスト模試で点数が取れていない分野は苦手と言っていいでしょう。全く点数が取れていない場合はそもそも必要な知識が入っていないと思われますが、ある程度できている場合は勘違いして理解してしまっている場合もあるのでより注意が必要です。なるべく早く分かっていない原因を解決し、すべての範囲が理解できている状態を目指しましょう。共通テストに対する特別な対策は必要ありませんが、定石の問い方や問題形式、設問の傾向などは早めに頭に入れておくと良いでしょう。

ルート種別

◎積み上げ方式

どの到達レベルの生徒でも、基本は同じ参考書を通過(当然カスタムすることもあるが、軸は同じ)。ランクを上げる=参考書を追加する。主要科目など、時間をかけて基礎に穴がないように固めていく科目に多い。

◎セット方式

到達レベルによって、使用する参考書の組み合わせが異なる。ランクを上げる=参考書がそもそも異なる。副教科など、参考書の種類が多く(理解本・資料集・まとめ本・演習用問題集・一問一答…など)、なるべく少ない参考書数で効率よく終わらせたい科目に多い。

※これら2つの考え方を、同じ科目内で両方使うことも多い。最初に使うインプットの数冊はセット方式、問題集は積み上げ方式、など。

★化学基礎/化学では、最短距離のセット方式を採用★

・化学基礎

理解本と演習本を1冊ずつでコンパクトに完成できるルートを用意しました。化学基礎は知識の暗記と計算問題がそれぞれ半分くらいの比率を占め、知識のインプットと計算の演習の両方が必要です。厳選した理解本と演習本により、知識と計算の両方をバランスよく学習し、共通テスト対策にも時間を使える構成となっています。

・化学

目標となるレベルによって必要な知識量・演習量が異なり、また参考書の進捗状況も大きく異なるため、どんな状況の生徒にも対応できて学習の無駄がないようなルートを構成しました。どうしても学習を始めるのが英語や数学に比べ遅れがちな理科でも、過不足なく他教科とのレベルを取りながら進められる構成となっています。

 

化学基礎/化学MAP

 

化学基礎メインルート 71h〜168h

  • 理解本

『これでわかる化学基礎』(文英堂) 15.5h

or

『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに(改訂版)』(ナガセ) 25.5h

※参考書リストの説明や、各参考書の使い方を参照し、使いやすさや好みで選ぶ。『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに(改訂版)』のほうが丁寧で分量が多い。

  • 演習本

『これでわかる基礎問題集化学基礎』(文英堂) 55.5h
→理解本に対応した問題集。コンパクトに基礎内容が復習できるものの、演習量は他の参考書と比べて少ない。

or

『リードLightノート化学基礎(改訂版)』(数研出版) 75.5h
→①と③のちょうど中間にあたり、かかる時間と演習量のバランスが取れた内容。

or

『セミナー化学基礎(2023・2024新課程版)』(第一学習社) 142.5h
→最も演習量が多く高得点(7割以上)を狙える一方、残り時間が少ない生徒では時間が足りなくなる可能性がある。

 

演習本②と③は同じレベル感のため、すでに持っているものがあればそれを使い、そうでなければ使いやすく感じるほうを選んでください。なお、どの演習本も学習の順序は理解本と十分対応しています。
1
  • 化学基礎
  • 基礎ランク
『これでわかる化学基礎』(文英堂)


【所要時間】15.5h ①理解本 ②一冊で化学基礎の「基礎〜標準」ランクの完全理解ができる参考書です。教科書で扱う範囲の内容の簡潔でわかりやすい説明と、図解やイラストを多用し視覚的・直感的に理解しやすいレイアウトにより、基礎からしっかり理解したうえで必要な知識を身につけられるため、初学者や、学校の授業内容に不安がある生徒向けにルートに採用しました。解説を読んだ後は、各章末の「定期テスト予想問題」で理解度を確認します。本格的に入試対策を始める前の土台づくりとして、一番初めに取り組む一冊に最適です。 ③『これでわかる基礎問題集化学基礎』とセットで進め、問題演習でつまづいた場合には、その都度本書の解説ページに戻って復習するようにしましょう。

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2
  • 化学基礎
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに(改訂版)』(ナガセ)


【所要時間】25.5h ①理解本 ②化学基礎をはじめからしっかりと固められる、初学者向けの参考書です。会話口調の丁寧な説明や前後の内容を端的に表したフルカラーの図版により、化学を初めて学習する人や化学が苦手な人でも、化学基礎の内容を深く理解し、知識を身につけ、知識どうしを結びつけて考えられるようになります。章末の「まとめ」で各章の学習事項を復習し、共通テストや各大学の入試問題から良問を厳選して収録した「練習問題」で理解度と知識の定着度を確認できます。初学者や、学校の授業内容に不安がある生徒向けに、本格的に入試対策を始める前の基礎力を身につけるため、一番初めに取り組む一冊としてルートに採用しました。『これでわかる化学基礎』よりもやや解説が丁寧で分量が多いです。各参考書の使い方を参照し、使いやすさや好みで選んでください。 ③問題は知識を確認するシンプルなものが多いため、本書の後は予想問題集などで共通テストの出題形式に慣れておくことをおすすめします。

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3
  • 化学基礎
  • 基礎ランク
『これでわかる基礎問題集化学基礎』(文英堂)


【所要時間】55.5h ①演習本 ②教科書で扱う「基礎〜標準」ランクの問題を中心に掲載した問題集です。重要な内容・基本的な問題をくり返し学習し、解く構成になっており、徹底して基礎力を身につけられるため、問題演習に取り組む前提となる基礎知識を身につけた生徒向けにルートに採用しました。教科書や理解本などで、基礎知識の理解と暗記を一通り終えた次の段階として取り組みましょう。「まとめ」で試験に頻出の重要事項をおさえ、「基礎の基礎を固める!」で穴埋め形式の問題を解いて基礎知識がしっかり身についているかチェックし、「テストによく出る問題を解こう!」で厳選された良問を解き、得点力を伸ばします。各編末に設けられた「入試問題にチャレンジ」では、入試に対応できる力がついているか確認しましょう。 ③『これでわかる化学基礎』とセットで進め、理解が不十分な箇所は、参考書の解説に戻って復習しましょう。

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4
  • 化学基礎
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
『リードLightノート化学基礎(改訂版)』(数研出版)


【所要時間】75.5h、〈リードA・B〉3.5h、〈リードC・C+・巻末チャレンジ問題〉72h ①演習本 ②演習量に過不足がなく、短時間で共通テストレベルの化学基礎の問題が十分解けるようになる参考書です。各章で知識の穴埋めから始まるため、理解本での学習を終え、共通テストに向け演習を行いたい生徒向けに採用しました。知識の穴埋め→一問一答→演習問題という構成になっており、順番にレベルアップしていくだけでなく、同じ知識を何度も問題を変えて確認するタイミングがあるため定着率が上がります。また、解答でも、その問題で使う知識や公式がまとめて表記されているため、つまづいてしまった場合もどの部分を復習すればよいかわかりやすい点もおすすめできるポイントです。 ③書き込み式の参考書ではありますが、共通テスト化学基礎は一冊の演習本で演習を仕上げるため書き込まず、ノートに演習を重ねるようにしましょう。

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5
  • 化学基礎
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
  • 難関ランク
『セミナー化学基礎(2023・2024新課程版)』(第一学習社)


【所要時間】142.5h、〈まとめ・プロセス・ドリル〉4.5h、〈基本例題・基本問題〉68.5h、〈発展例題・発展問題〉54.5h、〈共通テスト対策問題・総合問題〉15h ①演習本 ②豊富な問題量で時間はかかるものの高いランクに到達することができる参考書です。十分な演習量で確実に共通テストで高得点を取りたい、という生徒向けに採用しました。各章に共通テスト対策問題集があり、直前のパック演習よりも先に共通テストで出題されやすい問題の形式や内容を知ることができます。また、すべての例題に解説動画がついており、解説の文章を読むより動画で学習したいという生徒にもおすすめできる参考書になっています。 ③高得点を狙える参考書にはなっていますが、その分一周終えるだけでかなり時間がかかるので、他教科とのバランスや残り時間を考えてから取り組み始めること、計画的に進めていくことが重要です。

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化学ルート

ルートの選び方 〜目標ランクの設定について〜

目指す大学のランクやすでに取り組んでいる参考書に応じてルートを選択しましょう。化学は範囲が広く、暗記量も多いため時間がかかります。一冊一冊を穴なく仕上げる必要があるので、欲張ってランクを上げすぎると、時間が足りなかったり完成度が不十分になったりする可能性があるので気を付けてください。ただある程度精度高く勉強していればレベルが上がる速度は加速していくので、残り時間に応じて志望ランクを上げることも不可能ではありません。

①できるだけ薄い参考書で素早く終えるルート (366h〜423.5h)

  • 理解本

『宇宙一わかりやすい高校化学【理論】(改訂版)』(学研)
『宇宙一わかりやすい高校化学【無機】(改訂版)』(学研)
『宇宙一わかりやすい高校化学【有機】(改訂版)』(学研)
→109h イラストでイメージを分かりやすく説明しているため、勉強自体が苦手な人におすすめ。

or

『坂田薫のスタンダード化学【理論化学編】(改訂新版)』(技術評論社)
『坂田薫のスタンダード化学【無機化学編】(改訂新版)』(技術評論社)
『坂田薫のスタンダード化学【有機化学編】(改訂新版)』(技術評論社)
→51.5h 端的で分かりやすく、勉強は苦手ではない人が学習するのにおすすめ。

  • 演習本1 54.5h

『化学基礎問題精講(5訂版)』(旺文社)

  • 演習本2 166h

『実戦化学重要問題集(2024)』(数研出版) ※必→準→思考→残りのA問題→B問題の順に進める。

  • 演習本3 94h

『化学標準問題精講(7訂版)』(旺文社)

 

このルートは、とにかく時間がない、あるいは完璧にはならなくてもある程度のレベルまでいきたい人のためのルートです。素早く終えることを目的としたルートなので、目指すレベルに必要な参考書の必要な問題を優先順位を守って学習していくとが重要です。

演習本1を習得すると標準ランクに、演習本2を学習すると難関ランクに十分到達可能です。演習本1まで習得するのも非常に骨が折れるので、演習本2内でも問題の優先順位を決めてできるところまで段階的にレベルを上げていきます

なお、演習本3は旧帝大の工学部以上など高いレベルを目指す生徒が使用する定です。『化学標準問題精講(7訂版)』は、ルート③では『化学の新演習(改訂版)』と選択式になっている参考書ですが、このルートでは『化学の新演習(改訂版)』を使う選択肢はありません。『化学の新演習(改訂版)』は東大、東北大、京大志望の人が使用するものなので、そこまで高いレベルになると時短で学習を間に合わせることが難しいでしょう。また、もしすでに難関ランクの人がいたら、演習本は演習本2か演習本3のみ行うので十分です。

過去問を解く時間を残しておくことも考慮し、できるところまで進めましょう。

1
  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
『宇宙一わかりやすい高校化学【理論】(改訂版)』(学研)


【所要時間】43h ①理解本 ②文章が少なくイラストを中心とした構成で、イメージで学ぶことができる参考書です。難しい用語をできるだけ簡単に、ここさえ分かっていればよい、というポイントを絞った説明になっているため、化学が苦手なだけでなく、勉強自体が苦手な生徒向けに採用しました。基礎中の基礎の内容から、問題の意味や内容が理解でき、一問一答は解けるようになるレベルまで知識を習得することが可能です。また、細かい知識や厳密な説明よりも、簡単な演習問題や一問一答を解けるようにする、ということを目的とした実践的な説明となっているためスムーズに演習本に進んでいくことができます。 ③化学は知識が多く、様々な計算問題なども解けるようになる必要があるので、理解本より演習本の重要度が高いです。また、この参考書は他の参考書と比べ知識量が少ないため、できるだけ早めに理解本を読み終え、演習本に進み問題の中で追加の知識を学習していくようにしましょう。

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2
  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
『宇宙一わかりやすい高校化学【無機】(改訂版)』(学研)


【所要時間】30h ①理解本 ②文章が少なくイラストを中心とした構成で、イメージで学ぶことができる参考書です。難しい用語をできるだけ簡単に、ここさえ分かっていればよい、というポイントを絞った説明になっているため、化学が苦手なだけでなく、勉強自体が苦手な生徒向けに採用しました。基礎中の基礎の内容から、問題の意味や内容が理解でき、一問一答は解けるようになるレヘルまで知識を習得することが可能です。また、細かい知識や厳密な説明よりも、簡単な演習問題や一問一答を解けるようにする、ということを目的とした実践的な説明となっているためスムーズに演習本に進んでいくことができます。 ③化学は知識が多く、様々な計算問題なども解けるようになる必要があるので、理解本より演習本の重要度が高いです。また、この参考書は他の参考書と比べ知識量が少ないため、できるだけ早めに理解本を読み終え、演習本に進み問題の中で追加の知識を学習していくようにしましょう。

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3
  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
『宇宙一わかりやすい高校化学【有機】(改訂版)』(学研)


【所要時間】36h ①理解本 ②文章が少なくイラストを中心とした構成で、イメージで学ぶことができる参考書です。難しい用語をできるだけ簡単に、ここさえ分かっていればよい、というポイントを絞った説明になっているため、化学が苦手なだけでなく、勉強自体が苦手な生徒向けに採用しました。基礎中の基礎の内容から、問題の意味や内容が理解でき、一問一答は解けるようになるレベルまで知識を習得することが可能です。また、細かい知識や厳密な説明よりも、簡単な演習問題や一問一答を解けるようにする、ということを目的とした実践的な説明となっているためスムーズに演習本に進んでいくことができます。 ③化学は知識が多く、様々な計算問題なども解けるようになる必要があるので、理解本より演習本の重要度が高いです。また、この参考書は他の参考書と比べ知識量が少ないため、できるだけ早めに理解本を読み終え、演習本に進み問題の中で追加の知識を学習していくようにしましょう。

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4
  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
『坂田薫のスタンダード化学【理論化学編】(改訂新版)』(技術評論社)


【所要時間】20.5h ①理解本 ②端的かつポイントをついた解説で、問題を解くための知識を短時間で十分につけることができる参考書です。知識量が十分入っているものの解説に過不足がなく、多くの生徒が使用できる内容であるため、初めて化学の学習を始める生徒だけでなく化学の復習から始める生徒向けにも採用しました。問題のレベルに関わらず問われやすいポイントだけを全て集めた参考書になっているので、端から端までを暗記するつもりで学習すると、高いレベルの問題に到達しても躓きにくくなるでしょう。「入試問題にチャレンジ!」で、直前に学習した内容を基礎レベルの入試問題で確認できるため、どのように問われるのかを理解しながら学習していくことが可能です。 ③ポイントとして重要な内容がまとめてありますが、この参考書は端的で重要な内容のみがまとまっているので、難関ランク以上を目指す生徒はポイント以外の内容も頭に入れておくようにしましょう。

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5
  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
『坂田薫のスタンダード化学【無機化学編】(改訂新版)』(技術評論社)


【所要時間】13.5h ①理解本 ②端的かつポイントをついた解説で、問題を解くための知識を短時間で十分につけることができる参考書です。知識量が十分入っているものの解説に過不足がなく、多くの生徒が使用できる内容であるため、初めて化学の学習を始める生徒だけでなく化学の復習から始める生徒向けにも採用しました。問題のレベルに関わらず問われやすいポイントだけを全て集めた参考書になっているので、端から端までを暗記するつもりで学習すると、高いレベルの問題に到達しても躓きにくくなるでしょう。「入試問題にチャレンジ!」で、直前に学習した内容を基礎レベルの入試問題で確認できるため、どのように問われるのかを理解しながら学習していくことが可能です。 ③ポイントとして重要な内容がまとめてありますが、この参考書は端的で重要な内容のみがまとまっているので、難関ランク以上を目指す生徒はポイント以外の内容も頭に入れておくようにしましょう。

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6
  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
『坂田薫のスタンダード化学【有機化学編】(改訂新版)』(技術評論社)


【所要時間】17.5h ①理解本 ②端的かつポイントをついた解説で、問題を解くための知識を短時間で十分につけることができる参考書です。知識量が十分入っているものの解説に過不足がなく、多くの生徒が使用できる内容であるため、初めて化学の学習を始める生徒だけでなく化学の復習から始める生徒向けにも採用しました。問題のレベルに関わらず問われやすいポイントだけを全て集めた参考書になっているので、端から端までを暗記するつもりで学習すると、高いレベルの問題に到達しても躓きにくくなるでしょう。「入試問題にチャレンジ!」で、直前に学習した内容を基礎レベルの入試問題で確認できるため、どのように問われるのかを理解しながら学習していくことが可能です。 ③ポイントとして重要な内容がまとめてありますが、この参考書は端的で重要な内容のみがまとまっているので、難関ランク以上を目指す生徒はポイント以外の内容も頭に入れておくようにしましょう。

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7
  • 化学基礎
  • 化学
  • 標準ランク
『化学基礎問題精講(5訂版)』〈必修編〉(旺文社)


【所要時間】31.5h ①演習本 ②比較的短時間で標準ランクの入試問題を一通り解けるようにする参考書です。解説が非常に丁寧で知識や公式の確認から始まっており、ポイントがわかりやすくまとまっているため、短時間でポイントをついた学習をしたい生徒向けに採用しました。必修編では入試問題より少し簡単な問題で知識をどのように活用するのかを問題を通して知る、という構成となっています。『精講』では問題を解くための方針やアドバイスが書かれており、問題を解くのに詰まった際にも確認することで手がかりを得ることができます。 ③短時間で網羅できる分、同じ知識について何問も演習があるわけではないので、一問一問を完璧にマスターするように取り組みましょう。

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8
  • 化学基礎
  • 化学
  • 標準ランク
『化学基礎問題精講(5訂版)』〈実戦編〉(旺文社)


【所要時間】23h ①演習本 ②比較的短時間で標準ランクの入試問題を一通り解けるようにする参考書です。解説が非常に丁寧で知識や公式の確認から始まっており、ポイントがわかりやすくまとまっているため、短時間でポイントをついた学習をしたい生徒向けに採用しました。実践編では必修編で学習した問題から、より入試問題で問われる形式に近い内容になっており、解説は必修編で学んだことができている前提の内容にはなっていますが、さらに細かい知識について説明がなされています。『精講』では問題を解くための方針やアドバイスが書かれており、問題を解くのに詰まった際にも確認することで手がかりを得ることができます。 ③短時間で網羅できる分、同じ知識について何問も演習があるわけではないので、一問一問を完璧にマスターするように取り組みましょう。

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9
  • 化学基礎
  • 化学
  • 難関ランク
『実戦化学重要問題集(2024)』(数研出版)


【所要時間】165.5h、〈A問題〉90.5h、〈B問題〉75h ①演習本 ②標準ランクから難関ランクまで演習量と問題難易度で確実にレベルアップできる参考書です。問題量が多く、入試問題の改題や過去問から出題されているため、過去問前の最後の演習をしたい生徒向けに採用しました。特にB問題がこの参考書の特徴であり、このレベルの問題を解けるようになれば難関ランクの合格の可能性が大きく上がります。また、問題につまづいた際にも解答を見ずとも「思考のヒント」をインターネット上で閲覧することが可能です。 ③A問題とB問題のレベル差が大きいために、B問題でつまづきやすいです。コンパクトな『基礎問題精講』からレベル差が少ないA問題を完璧にすることでB問題でつまづく可能性を大きく下げることができます。

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10
  • 化学基礎
  • 化学
  • 難関ランク
  • 最難関ランク
『化学標準問題精講(7訂版)』(旺文社)


【所要時間】93.5h ①演習本 ②最難関ランク合格に必要な難易度の問題が過不足ない量掲載された参考書です。難易度の高い過去問の中でも特に最難関大学でよく問われる問題や、名問を集めた内容になっているため、最難関ランクを志望する生徒が過去問前にもう1つランクアップするために採用しました。基礎問までとは異なり、問題と解答が別冊の構成となっています。一問一問にボリュームがあり、論述問題を含め完答するのはかなり難しく、本番でこの問題が出たとしたらどのように点数を最大化するのか、ということも経験できます。 ③東大や京大・東北大(特に有機分野)などの最難関ランクの中でも最も高いレベルの大学では、この参考書で問われている問題よりも高いレベルの問題の演習や、より演習量を増やしてスピードと正確性を上げていくこと、高校範囲を超えたテーマに対して対応していく対応力が求められるため、本書よりも『化学の新演習』がおすすめです。

参考書の使い方はこちら

②基礎ランクから標準ランクを素早く目指すルート (101.5h)

  • 理解本 47h

『DoStart ゼロから劇的にわかる理論化学の授業(改訂版)』(旺文社)
『DoStart ゼロから劇的にわかる無機・有機化学の授業(改訂版)』(旺文社)

  • 演習本 54.5h

『化学基礎問題精講(5訂版)』(旺文社)

 

基礎ランクまでで終わる場合は、『化学基礎問題精講(5訂版)』を『リードLightノート』シリーズに変え、その後過去問演習に移ってください。標準ランクから始める場合も化学は知識の暗記が重要であるため、理解本をしっかり取り組むようにしましょう。学校用教材を用いる場合は『化学基礎問題精講(5訂版)』の代わりに『セミナー化学基礎+化学(2023・2024新課程版)』を用いることができます。
1
  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
『DoStart ゼロから劇的にわかる理論化学の授業(改訂版)』(旺文社)


【所要時間】19h ①理解本 ②入試問題で問われやすい内容を基礎から丁寧に解説しているにも関わらず、全体が非常にコンパクトにまとまった参考書です。細かい知識まではカバーされてないものの、概念をすぐに理解し簡単な問題を解けるようにする、という目的の参考書であるため、標準ランクまでを目指し時間をかけずに完成を目指したい生徒向けに採用しました。問題を解く際の手順が明確に書かれているため、典型問題はその流れをたどっていけば確実に解けるようになっています。暗記するべき内容が「重要公式」や「ポイント」としてわかりやすくまとまっており、より素早く参考書を終えることができます。 ③このルートでは演習本での演習が少ないため、演習本の中で知識をおさえていくのではなく、この理解本で知識をほぼ完璧にした状態で進んでいくようにしましょう。

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2
  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
『DoStart ゼロから劇的にわかる無機・有機化学の授業(改訂版)』(旺文社)


【所要時間】28h ①理解本 ②入試問題で問われやすい内容を基礎から丁寧に解説しているにも関わらず、全体が非常にコンパクトにまとまった参考書です。細かい知識まではカバーされてないものの、概念をすぐに理解し簡単な問題を解けるようにする、という目的の参考書であるため、標準ランクまでを目指し時間をかけずに完成を目指したい生徒向けに採用しました。問題を解く際の手順が明確に書かれているため、典型問題はその流れをたどっていけば確実に解けるようになっています。暗記するべき内容が「重要公式」や「ポイント」としてわかりやすくまとまっており、より素早く参考書を終えることができます。 ③このルートでは演習本での演習が少ないため、演習本の中で知識をおさえていくのではなく、この理解本で知識をほぼ完璧にした状態で進んでいくようにしましょう。

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3
  • 化学基礎
  • 化学
  • 標準ランク
『化学基礎問題精講(5訂版)』〈必修編〉(旺文社)


【所要時間】31.5h ①演習本 ②比較的短時間で標準ランクの入試問題を一通り解けるようにする参考書です。解説が非常に丁寧で知識や公式の確認から始まっており、ポイントがわかりやすくまとまっているため、短時間でポイントをついた学習をしたい生徒向けに採用しました。必修編では入試問題より少し簡単な問題で知識をどのように活用するのかを問題を通して知る、という構成となっています。『精講』では問題を解くための方針やアドバイスが書かれており、問題を解くのに詰まった際にも確認することで手がかりを得ることができます。 ③短時間で網羅できる分、同じ知識について何問も演習があるわけではないので、一問一問を完璧にマスターするように取り組みましょう。

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4
  • 化学基礎
  • 化学
  • 標準ランク
『化学基礎問題精講(5訂版)』〈実戦編〉(旺文社)


【所要時間】23h ①演習本 ②比較的短時間で標準ランクの入試問題を一通り解けるようにする参考書です。解説が非常に丁寧で知識や公式の確認から始まっており、ポイントがわかりやすくまとまっているため、短時間でポイントをついた学習をしたい生徒向けに採用しました。実践編では必修編で学習した問題から、より入試問題で問われる形式に近い内容になっており、解説は必修編で学んだことができている前提の内容にはなっていますが、さらに細かい知識について説明がなされています。『精講』では問題を解くための方針やアドバイスが書かれており、問題を解くのに詰まった際にも確認することで手がかりを得ることができます。 ③短時間で網羅できる分、同じ知識について何問も演習があるわけではないので、一問一問を完璧にマスターするように取り組みましょう。

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③学校用教材として用いられることの多い参考書を利用したルート (556.5h〜953h)

  • 理解本 55.5h

『DoSeries 鎌田の理論化学の講義(3訂版)』(旺文社)
『DoSeries 福間の無機化学の講義(5訂版)』(旺文社)
『DoSeries 鎌田の有機化学の講義(5訂版)』(旺文社)

  • 演習本1

『リードLightノート化学基礎(改訂版)』(数研出版)
『リードLightノート化学(新課程版)』(数研出版)
→241h 標準ランク下位までを目指す人向け。

or

『セミナー化学基礎+化学(2023・2024新課程版)』(第一学習社)
→418.5h 標準ランク上位以上を目指す人向け。

  • 演習本2 166h

『実戦化学重要問題集(2024)』(数研出版)

  • 演習本3

『化学標準問題精講(7訂版)』(旺文社) 94h
『化学の新演習(改訂版)』(三省堂) 313h
→『新演習』の★★★が必要か否かで判断する。東大・東北大・京大以外を目指す人はほぼ『化学標準問題精講(7訂版)』で十分。(東北大と京大は有機の構造決定が特に難しいのでその範囲だけ★★★の問題にも取り組みましょう。)

 

化学では手を動かす前に理解本の知識が入っていることが重要です。難関ランクまでは基本的に、『鎌田の理論』『福間の無機』『鎌田の有機』は必ず理解本として学習てください。演習本は、学習スタートのレベルより下の参考書は省略可能す。演習本1の選び方は、レベルも含め、参考書の特徴を下記の説明や参考書の使い方を参照してから決めてください。また、理解本から演習本3まで取り組むと全体時間がかなり多くなりますが、そもそもこのルートで現役で演習本3まで取り組む人は、演習本1が高1のうちにほとんど終わるくらいのスピード感で学習します。適宜取捨選択して活用しましょう。

なお、『リードLightノート』シリーズと『セミナー化学基礎+化学(2023・2024新課程版)』は、確保できる演習量もカバーできるレベル幅もかなり違いがあります。『リードLightノート』シリーズを選んだ場合、その次に『実戦化学重要問題集(2024)』へ進むことは現実的ではありません。標準ランクの上位校へランクアップする可能性がある人は『セミナー化学基礎+化学(2023・2024新課程版)』を選び、基礎的な問題から解き始めて徐々にレベルを上げていくのも良いでしょう。例えば、ギリギリまで部活をやっていて、標準ランクの中でもレベルが高くない大学・学部に間に合わせたい生徒などは『リードLightノート』シリーズがおすすめです。

1
  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
『DoSeries 鎌田の理論化学の講義(3訂版)』(旺文社)


【所要時間】23.5h ①理解本 ②基本知識から高校化学を超えた発展的な知識までをコンパクトにまとめた参考書です。幅広いランクの大学の入試問題に対応可能な知識量でありながら「入試攻略への必須問題」で演習を重ねながら進めていくことができるため、幅広いレベル帯の大学を視野に入れつつ主に標準ランク上位以上を目指す生徒向けに採用しました。ただ単に知識を暗記させるのではなく、反応が進む理由までが丁寧に書かれているため、知識をすべて頭に入れることができれば、論述問題を出題する入試問題にも十分対応が可能です。それに加え、問題を解くための重要なポイントが、重要知識とは別に「入試突破のためのTIPS」としてまとめられており、演習問題を解くときに見返す際も使いやすく感じられるでしょう。 ③細かい知識までカバーされている参考書であるため、標準ランク下位以下の大学の入試問題では必要ない知識が多いです。そのような場合は過不足ない知識量の別の理解本・ルートを使い、時間を節約しましょう。

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2
  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
『DoSeries 福間の無機化学の講義(5訂版)』(旺文社)


【所要時間】13h ①理解本 ②基本知識から高校化学を超えた発展的な知識までをコンパクトにまとめた参考書です。幅広いランクの大学の入試問題に対応可能な知識量でありながら「入試問題にchallenge」で演習を重ねながら進めていくことができるため、幅広いレベル帯の大学を視野に入れつつ主に標準ランク上位以上を目指す生徒向けに採用しました。ただ単に知識を暗記させるのではなく、反応が進む理由までが丁寧に書かれているため、知識をすべて頭に入れることができれば、論述問題を出題する入試問題にも十分対応が可能です。それに加え、問題を解くための重要なポイントが、重要知識の確認問題である「入試必須知識のチェック」とは別に「反応パターン」としてまとめられており、演習問題を解くときに見返す際も使いやすく感じられるでしょう。 ③細かい知識までカバーされている参考書であるため、標準ランク下位以下の大学の入試問題では必要ない知識が多いです。そのような場合は過不足ない知識量の別の理解本・ルートを使い、時間を節約しましょう。

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3
  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
『DoSeries 鎌田の有機化学の講義(5訂版)』(旺文社)


【所要時間】19h ①理解本 ②基本知識から高校化学を超えた発展的な知識までをコンパクトにまとめた参考書です。幅広いランクの大学の入試問題に対応可能な知識量でありながら「入試攻略への必須問題」で演習を重ねながら進めていくことができるため、幅広いレベル帯の大学を視野に入れつつ主に標準ランク上位以上を目指す生徒向けに採用しました。ただ単に知識を暗記させるのではなく、反応が進む理由までが丁寧に書かれているため、知識をすべて頭に入れることができれば、論述問題を出題する入試問題にも十分対応が可能です。それに加え、問題を解くための重要なポイントが、重要知識とは別に「入試突破のためのTIPS」としてまとめられており、演習問題を解くときに見返す際も使いやすく感じられるでしょう。 ③細かい知識までカバーされている参考書であるため、標準ランク下位以下の大学の入試問題では必要ない知識が多いです。そのような場合は過不足ない知識量の別の理解本・ルートを使い、時間を節約しましょう。

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4
  • 化学基礎
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
『リードLightノート化学基礎(改訂版)』(数研出版)


【所要時間】75.5h〈リードA・B〉3.5h、〈リードC・C+・巻末チャレンジ問題〉72h ①演習本 ②演習量に過不足がなく、短時間で共通テストレベルの化学基礎の問題が十分解けるようになる参考書です。各章で知識の穴埋めから始まるため、理解本での学習を終え、共通テストに向け演習を行いたい生徒向けに採用しました。知識の穴埋め→一問一答→演習問題という構成になっており、順番にレベルアップしていくだけでなく、同じ知識を何度も問題を変えて確認するタイミングがあるため定着率が上がります。また、解答でも、その問題で使う知識や公式がまとめて表記されているため、つまづいてしまった場合もどの部分を復習すればよいかわかりやすい点もおすすめできるポイントです。 ③書き込み式の参考書ではありますが、共通テスト化学基礎は一冊の演習本で演習を仕上げるため書き込まず、ノートに演習を重ねるようにしましょう。

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5
  • 化学
  • 基礎ランク
『リードLightノート化学(新課程版)』(数研出版)


【所要時間】165.5h、〈リードA・B〉9h、〈リードC・C+・巻末チャレンジ問題〉156.5h ①演習本 ②多すぎない演習量で素早く化学の全範囲の演習を終わらせられる参考書です。一問一問がコンパクトであり、つまづいた際にも理解本や前の問題に戻りやすいため、化学の理解本を終え、一冊目の演習本に取り組む生徒向けに採用しました。基礎知識の確認から、簡単な入試レベルの問題まで一冊で順番にレベルアップすることができ、巻末には共通テストを意識した巻末問題がついています。解説も、その問題で使う知識やその補足が一問ごとにまとめられており、問題が解けなかった際に復習するべき範囲がわかりやすくなっています。さらに、すべての例題に端的にまとまった解説動画があるため、動画での学習も可能です。 ③標準ランク上位以上を目指す場合には、さらに演習量を積む必要があるため、本書の代わりに『セミナー化学基礎+化学』を用いるようにしましょう。

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6
  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
『セミナー化学基礎+化学(2023・2024新課程版)』(第一学習社)


【所要時間】418.5h、〈まとめ・プロセス・ドリル〉13.5h、〈基本例題・基本問題〉155h、〈発展例題・発展問題〉145.5h、〈共通テスト対策問題・総合問題・総合演習〉104.5h ①演習本 ②圧倒的な演習量で、理解本で学習した知識を確認するレベルから、難関ランクの入試問題に触れる段階まで確実にレベルアップすることができる参考書です。典型問題が数多く掲載されているため、同じ章内で何度も似た問題を繰り返し解くことになるため、典型問題を固めて思考が必要な発展問題に進むことを目指す生徒向けに採用しました。各章に共通テスト対策問題だけでなく、発展問題を上回る難易度の総合問題、長文読解問題など、様々な形式の問題に触れることができ、対応力も高まります。さらに、ゆっくりなスピードで理解しやすい動画がすべての例題についており、動画で学習したい生徒にもおすすめです。 ③問題数が他の参考書と比べ圧倒的に多いため、計画的に進めなければ終えることが難しいです。計画より先に行くつもりで速いペースで取り組みましょう

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7
  • 化学基礎
  • 化学
  • 難関ランク
『実戦化学重要問題集(2024)』(数研出版)


【所要時間】166h ①演習本 ②標準から難関ランクまで演習量と問題難易度で確実にレベルアップできる参考書です。問題量が多く、入試問題の改題や過去問から出題されているため、過去問前の最後の演習をしたい難関ランクを目指す生徒向けに採用しました。特にB問題がこの参考書の特徴であり、このレベルの問題を解けるようになれば難関ランクの合格の可能性が大きく上がります。また、問題につまづいた際にも解答を見ずとも「思考のヒント」をインターネット上で閲覧することが可能です。 ③A問題とB問題のレベル差が大きいために、B問題でつまづきやすいです。『セミナー化学基礎+化学』の発展問題までを完璧にすることができていれば、B問題とレベル差が大きくないため躓くことはほぼなくなります。

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8
  • 化学基礎
  • 化学
  • 難関ランク
  • 最難関ランク
『化学標準問題精講(7訂版)』(旺文社)


【所要時間】94h ①演習本 ②最難関ランク合格に必要な難易度の問題が過不足ない量掲載された参考書です。難易度の高い過去問の中でも特に最難関大学でよく問われる問題や、名問を集めた内容になっているため、最難関ランクを志望する生徒が過去問前にもう1つランクアップするために採用しました。基礎問までとは異なり、問題と解答が別冊の構成となっています。一問一問にボリュームがあり、論述問題を含め完答するのはかなり難しく、本番でこの問題が出たとしたらどのように点数を最大化するのか、ということも経験できます。 ③東大や京大・東北大(特に有機分野)などの最難関ランクの中でも最も高いレベルの大学では、この参考書で問われている問題よりも高いレベルの問題の演習や、より演習量を増やしてスピードと正確性を上げていくこと、高校範囲を超えたテーマに対して対応していく対応力が求められるため、本書よりも『化学の新演習』がおすすめです。

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9
  • 化学基礎
  • 化学
  • 最難関ランク
『化学の新演習(改訂版)』(三省堂)


【所要時間】315.5h ①演習本 ②東大、京大・東北大(特に有機分野)を志望する生徒向けに採用しました。他の参考書にはないような難易度かつ、非常に一問一問がボリュームのある問題が多数掲載されているため、東大や各分野で最難関の問題を出す大学を志望し、演習量を増やすことで、そのような高い難易度の問題も確実に解けるようにならなければいけない生徒向けに採用しました。問題の難易度が★・★★・★★★と三段階に分かれており、★は重要問題集A問題・B問題と近い難易度です。★★★はかなり難易度が高く、初見で完答するのはかなり難しいですが、このレベルまでを解けるようになることができれば、上記のような大学でも化学でアドバンテージを作ることができます。 ③難易度だけでなく問題量がかなり多いため、本書が自分に本当に必要なのかをよく考えたうえで、計画的に取り組みましょう。

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オプション教材

  • 『共通テスト新課程攻略問題集化学』(教学社) 78.5h
    共通テスト模試などで共通テストに苦手意識を持っている生徒や、パック・過去問以外でも演習をしたい生徒向け

 

  • 『全レベル問題集化学【2】(3訂版)』(旺文社) 58.5h
  • 『全レベル問題集化学【3】(改訂版)』(旺文社) 29h
    共通テストレベルの演習量を増やしたい生徒(全レベル【2】)・難関ランクを目指す生徒で解答は端的でいいので、入試問題に近いボリュームの問題を解く経験を増やしたい生徒(全レベル【3】)向け

 

  • 『DoSeries 鎌田の化学問題集【理論・無機・有機】(改訂版)』(旺文社) 185.5h
    DoSeriesの理解本を使っている生徒で、対応する本書を用い、かなり高いレベルの入試問題に触れたい生徒向け

 

  • 『GOLDEN ROUTE化学【標準編】』(KADOKAWA) 35h
    難関ランク以上の大学を志望する生徒で時間制限をつけつつ入試問題を解いていく経験をしたい生徒向け
1
  • 化学基礎
  • 化学
  • 標準ランク
『共通テスト新課程攻略問題集化学』(教学社)


【所要時間】78.5h ①演習本 ②共通テストの形式や傾向を反映した問題を213問掲載した問題集です。共通テスト、センター試験の過去問の改題が集められているため、模試などで共通テストに苦手意識を持ち演習量を増やしたい生徒向けに採用しました。解答は簡潔ではあるものの正しい選択肢や間違った選択肢を選ぶ問題では各選択肢に対して丁寧な説明がされています。また、各章の最初に「出題の特徴」や「対策のポイント」が書かれており、出題されやすい範囲や各章の範囲のおすすめの学習方法まで記載されています。 ③基本的に共通テスト化学に向けたパックや過去問以外の特別な対策は必要ないですが、苦手意識を持つ人にとって特に正誤問題などの対策は有用でしょう。自分に必要な範囲や形式、かけられる時間をよく検討したうえで取り組むことを決めましょう。

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  • 化学基礎
  • 化学
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
『全レベル問題集化学【2】(3訂版)』(旺文社)


【所要時間】58.5h ①演習本 ②共通テスト形式の演習を、テーマごとに学習できる参考書です。他の参考書と比べ短時間で共通テスト形式の問題の演習量を増やせるため、模試などで苦手意識を持ち、短時間で演習量を増やしたい生徒向けに採用しました。基礎チェックで基礎用語を穴埋め形式で確認した後演習問題で共通テストの形式で演習を行う構成となっています。解説は端的ですが、各選択肢のポイントが記載されており、どうしてその選択肢が正解なのかがわかりやすくなっています。 ③すでに共通テストレベルの演習を終えていることを想定している問題や解説であるため、少なくとも各ルートの演習本を一冊以上は解いてから取り組むようにしましょう。

参考書の使い方はこちら

3
  • 化学基礎
  • 化学
  • 標準ランク
  • 難関ランク
『全レベル問題集化学【3】(改訂版)』(旺文社)


【所要時間】29h ①演習本 ②難関ランクの大学の入試問題に近い難易度の問題が集められた参考書です。解説が端的で一冊で短時間で一気に演習量を増やしたい生徒向けに採用しました。一問一問のボリュームが入試問題に近く、計算問題、論述問題、構造決定など様々な形式の問題が集められています。解説は端的ですが、覚えるべき内容がポイントとしてまとめられており、復習しやすくなっています。 ③易しい小問もありますが、一問を完答しきるのは難しくなっています。演習をかなり積み、過去問演習前にもう少し演習量を増やすために使う、という使い方でないと、事前の演習が足りずそのような難しい小問まで取りきることができないため、この参考書でできるレベルアップが限られてしまいます。事前に十分演習を終えてから取り組みましょう

参考書の使い方はこちら

4
  • 化学基礎
  • 化学
  • 標準ランク
  • 難関ランク
『DoSeries 鎌田の化学問題集【理論・無機・有機】(改訂版)』(旺文社)


【所要時間】185.5h ①演習本 ②『DoSeries 鎌田の理論化学の講義(3訂版)』『DoSeries 福間の無機化学の講義(5訂版)』『DoSeries 鎌田の有機化学の講義(5訂版)』と対応した参考書です。標準~難関ランクの問題が309問集められており、Doシリーズの参考書内でも「さらに演習!」として解くべき項目が示されているため、ある程度基礎力があり、Doシリーズに対応した参考書で演習を積みたい生徒向けに採用しました。問題のレベルが高く、問題によってはDoシリーズを一通り読むだけではなかなか解くのが難しい問題もあります。その分、解ききることができれば力を大きくレベルアップさせることができるでしょう。 ③一冊目の演習本としては難易度が高すぎるため、おすすめできません。逆にある程度参考書をすでに解いている浪人生が理解本と共に復習するのには向いているでしょう。

参考書の使い方はこちら

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  • 化学基礎
  • 化学
  • 難関ランク
『GOLDEN ROUTE化学【標準編】』(KADOKAWA)


【所要時間】35h ①演習本 ②難関ランク帯の問題が集められた参考書です。各問に解答目標時間が設定されているため、制限時間を設けつつ演習を重ねたい生徒向けに採用しました。問題編では「合格へのゴールデンルート」として各問を解くのに必要なポイントが穴埋め式でまとめられており、問題が解けなかった際に先に穴埋めすることで方針を知りつつ自分の力で解き進めることができます。また、解答編では「合格へのゴールデンルート」に対応する内容が「解答への道しるべ」としてまとめられているため、「合格へのゴールデンルート」を埋めても手が止まってしまった場合はこちらを確認してもう一度考えてみるのもよいでしょう。 ③問題数が80問と他の参考書と比べ少ないため、とにかく演習量を増やしたい、という生徒は『重要問題集』を使うようにしましょう。

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