物理のおすすめの参考書ルートをわかりやすく解説します。これから物理の勉強を始める人や共通テストを使った入試を受験する人などの特に参考にしていただきたいです。使い方もあわせて解説していますので、ぜひご覧ください。
物理基礎と物理
基本的に物理基礎は物理の一部です。各分野の1/3~1/4程度、一番基礎の部分が物理基礎の範囲となっています。物理では、物理基礎の内容をさらに深く理解し、そしてより詳細に数理的に表していきます。つまり物理は物理基礎を含む、あるいはそれを土台とする科目になっているので、物理基礎を学習してから物理に進むようにしてください。
物理基礎に比べて物理は扱う物理現象も多彩で様々な違いがありますが、難易度の点において最も異なります。物理は、物理基礎に比べ、一気に難易度が跳ね上がります。計算力、原理の複雑さ、公式を使う難易度など、全てにおいてレベルアップします。特に、二次試験の物理では、初めて見る設定の問題が多く、応用力が試されます。物理は理系生徒が学習する内容であり、求められる難易度も高いため、物理基礎と比較すると範囲の広さ以上の学習量が必要です。
理科の学習はどうしても後回しにしてしまい、時間が足りなくなることが多いですが、ある程度力をつけると安定して得点することができる科目でもあります。そのため、高校2・3年生の理系の生徒は特に理科の安定力を高めることで確実に合格に近づきます。また、理科基礎のみ使用する生徒も、学校の授業などを活用して進めるとかなり有利に学習することができます。
物理基礎/物理の特徴
- 特徴① 暗記量が少なく、計算が多い
- 特徴② 現象のイメージをつかむ必要がある(※)
- 特徴③ かなり高いレベルまで各レベルの典型問題があるので、公式を覚え、確実に解けるよう演習すると点数が安定する
※ 「現象のイメージをつかむ」とは
物理では、他の理科科目と異なり、問題が設定する状況や操作が抽象的である。たとえば、化学では「〇〇を溶かした液体に△△の固体を入れて反応させる」など、具体的でシンプルな作業が問題上で設定されることが多い。しかし物理において、具体的な状況から物理で扱う物質やエネルギーの働きを取り出すには、状況を図にして目に見えないものがどのように関わっているかを矢印や記号で暫定的に示すしかない。例えば、三物体が関わる問題で、力を図中に矢印で示すとき、物体にはたらく力は多数存在し、その状況は刻一刻と変化する。その問題で注目する部分に関わるところだけをうまく図示して整理し問題を解いていかなければならない。
その一方で、数学のように人間が作り出した記号のみから成るのではなく、あくまで自然法則に基づいているため、「・・・ということにする」と割り切る部分が出てくる(自然の状況を何とか今まで定義したものを使って表そうとしているため)。この部分を、感覚的に納得できるか(=現象のイメージをつかめるか)が物理にとっての一つの壁となる。これができないと、膨大なパターンを暗記するしかなくなり、物理学習のメリットも失われてしまう。
物理基礎
《メリット》
・目に見えない物質や運動をイメージして現象を捉えることが得意な場合は、他の基礎科目に比べ短時間で仕上げることができる。
・暗記量が少ないので、基本的な公式がきちんと頭に入っていて使える状態であれば、得点の維持がしやすい。共通テスト前の演習で感覚を取り戻すまでに時間がかかりにくい。
《デメリット》
・現象のイメージがつかめない場合、なかなか苦手から脱するのが難しい。
・物理と比べるとはるかに数学の力は必要ないが、数学や計算に苦手意識があると進まない。
知識としての公式をいかに活用するかが得点の伸びを左右する!
物理
《メリット》
・一度身につけると安定して高得点を取れる。
・物理基礎よりは圧倒的に難易度が高いが、かなり高いレベルまで各レベルの典型問題(よく見る、一つの単純な現象のみを扱う問題)がある。公式を覚え確実に解けるようになることで得点を重ねていくことができる。
《デメリット》
・扱う現象の状況が複雑で、難解に感じる部分が多い。知っている公式を使えるよう、うまく部分に分けて注目する必要がある。
・物理基礎で得意だと思っている場合でも、物理になって解けなくなることがある。物理基礎では注目する部分を感覚的に取り出すことができても、物理ではさらに現象が複雑になるため感覚だけでは解けない。
物理基礎/物理の学習について
物理基礎 ※分野構成:力学・波動・熱・電気・原子
理解本と演習本1冊ずつで完成させることができます。国公立大学の一部の学科では理系でも理科基礎での受験が可能であり、この場合、必要な学習量がとても少ないのでうまく進められれば効率がよい科目であるといえます。その一方、物理基礎をはじめとする理科基礎は高得点勝負の科目です。完成度を上げ、どのような問題でもミスなく解けるようになることが合格のカギとなります。
物理 ※分野構成:力学・波動・熱・電磁気・原子
大まかな学習の流れは、理解本で公式や概念を学んだ後、各演習本ですべての分野を順に周回していくことで、各典型パターンの問題に関する知識の深度を上げていきます。全ての分野をまんべんなく学習し演習量を重ねることで、安定して得点することが可能になります。
実際の二次試験では、大学・学部によって出やすい分野、出にくい分野がありますが、共通テストでは全分野が問われます。偏りなくまんべんなく学習するようにしましょう。また、大学・学部によって解答の形式が異なり、答えのみの場合や記述が求められる場合など様々です。志望大学の解答形式をよく調べて対策をするようにしてください。
物理基礎/物理 学習のポイント
物理基礎
ポイント: 状況を図で正しく整理する
物理基礎は物理と比べると各分野の範囲が狭く簡単なものになっており、全ての公式を文字上だけの暗記で乗り切ろうとしてしまう人も多いです。しかし、単純暗記では公式を忘れると思い出すことが難しく、問題の状況が少し複雑になるだけで解けなくなります。そのため公式を学ぶ際は、図を描くことでどのような物理量に関する公式なのか、その公式が成り立つ状況をきちんと理解したうえで覚えましょう。また、問題を解く際も状況を図として整理する癖をつけましょう。
※これは、物理にも共通する基本的な学習の肝です。得意な人も、基礎からきちんと積み上げましょう。
※例えば、力学では、実際は作用反作用含め様々な力が同時にはたらいていますが、注目する物体にかかる力のみ取り出して図として表すことで複雑な問題でも解いていくことができます。他の分野も同様で、物理基礎・物理では難易度が上がるごとに扱う現象が複雑になります。注目する部分を図として正しく取り出すことで問題を単純化し、うまく解いていくことができるようになるのです。
物理
ポイント① 目に見えないものを想像し検討する
物理の分野のうち、力学以外は目に見えない物質や電子などの運動をイメージしながら理解する必要があります。ただし、目で見て確認できない電磁気のような現象も、力学など目に見える現象の考え方につなげることができるので、分野を横断した見方ができるようになればかなり深い理解が可能です。
まずは典型問題の完成——現象のイメージを捉えつつ、注目して取り出す物理量の運動を図で整理する作業をきっちりできること——を目指しましょう。問題の状況が分野横断的で複雑になっても対応できるようになります。ルートでは、演習本2までは応用範囲でも典型問題が多いので、特にしっかり解いてください。
ポイント② 同じ解説の仕方をしている参考書を用いる
物理では同じ公式に対しても、講師や筆者によって説明の仕方が異なります(※)。解説の違いには、どこまで数学的な説明をし、どの範囲で直観的・イメージ的な説明をするか、の違いが大きく影響しています。どの参考書も同じ公式の説明をしているので相性の問題ですが、使う参考書の中で解説方法が大きく異なるものがあると、特に苦手な人にとっては混乱の原因になります。そのため、同じ筆者の参考書や同じような説明の仕方をする参考書を使うのがおすすめです。後述のルートは、参考書の解説方法の傾向を考慮して組んでいるので、参考書の使い方も含めて参照してください。
※例えば、公式を微分積分などを用いて導出する説明がある一方、高校物理の公式を厳密に説明するには、高校数学を超えた範囲の数学の知識などが必要になる場合があります。このような場合には数学的に厳密な説明を避け、直観的な説明やイメージなどで伝える参考書もあります。
ポイント③ 難関入試では典型問題から大学物理につながるような難解なテーマの出題まで問われる
難関ランク上位以上の大学では、レベルが高ければ高いほど知識や典型問題の応用(※)が問われます。難関入試では、大学入学後の物理の学習につながるテーマを絡めて出題されることが多いので、基礎的な問題集で学習した典型問題の内容と、実際の入試の内容の差に戸惑う生徒も多いです。高校物理では、全ての公式を導出するための知識が高校数学の範囲に含まれていないため、公式の暗記がどうしても多くなってしまいます。学習内容と実際の入試のギャップを生まないためには、公式の完全な導出は無理であっても、それぞれの公式が導かれる背景を理解し、どのような条件で使える公式なのかをきちんと理解することが重要です。
※分野を横断した問題や、近年のノーベル賞のテーマや大学で実際に用いられる実験装置などが背景にある問題など。
物理基礎/物理の共通テストについて
物理基礎
◎出題範囲
第一問:小問集合(力学・波動・熱・電気・原子から2〜3分野出題)
第二問・第三問:力学・波動・熱・電気から各問1〜2分野出題
- 共通テストへの移行に伴う思考問題の増加は、やや影響あり
- 近年は、計算問題が多い回や様々な形式を出題する回など、年によって傾向が異なる
- 難易度にはあまり大きな変化はなく、基本的な対策で十分対応できる
- 分野ごとの出題頻度に差はあるものの、高得点勝負となりやすい物理基礎では一問一問の比重が大きいのできちんと全分野学習しておくこと
(原子の出題頻度がかなり低いものの、近年では2019年のセンター試験の第一問で出題されているなど、傾向も絶対ではない。)
★直前期に予想問題集などで感覚を取り戻すこと!
理科基礎は、社会科目などに時間がとられるため、一度周回してから共通テスト対策をするまでに時間があく傾向にあります。一度出会った問題について、次に同じパターンの問題を解くのが共通テスト前の対策である、ということも多いでしょう。共通テスト直前にきちんと対策しないと、一度身につけた解き方も忘れてしまいます。共通テスト対策に割く時間と時期は予め計画したうえで、予想問題集や模試をうまく使い、よく演習を重ねるようにしましょう。
物理
◎出題範囲
第一問:小問集合(力学・波動・熱・電磁気・原子から超基本レベルの小問がまんべんなく出題)
第二問・第三問・第四問:力学・波動・熱・電磁気・原子から大問ごとに3分野出題
- 共通テストへの移行に伴う思考問題の増加あり(知識や公式を具体的に問う設問から実験を通して自ら必要な考え方や公式を選択し問題を解くような設問の増加)
- ただ公式を暗記するだけでは解けない問題が多いが、参考書を用いて基礎の典型パターンの問題がきちんと解ける状態であればすべて解ききることができる
- 共通テストのための対策というより、普段の志望校に向けた学習で十分対応できる
★模試などで落としてしまった問題は必ず復習し確実に身につけること!
共通テスト物理は1問あたりの配点が大きく、1つのミスが大きな得点差になります。時間は数学ほどタイトではありませんが、問題の状況の勘違いなどで大問をまるまる落としてしまう可能性があります。落ち着いて状況や条件をきちんと理解し、ミスをしないことが重要です。
その一方、共通テストの特別な対策はあまり必要ではなく、共通テスト形式での演習量は他の科目と比べて少なくてよい傾向にあります。そのため、共通テスト形式の模試で得点が伸びない場合は、分野ごとの基礎的な知識が不十分である可能性が高いです。基礎から復習し、必ず穴を埋めるようにしましょう。 共通テスト形式の模試で落とした知識や共通テスト形式の問いは、同じ形で次に出題されるのが本番である、ということが十分起こり得ます。一度間違えたものは後回しにせず確実にそのときに身につける姿勢が重要です。
ルート種別
どの到達レベルの生徒でも、基本は同じ参考書を通過(当然カスタムすることもあるが、軸は同じ)。ランクを上げる=参考書を追加する。主要科目など、時間をかけて基礎に穴がないように固めていく科目に多い。
到達レベルによって、使用する参考書の組み合わせが異なる。ランクを上げる=参考書がそもそも異なる。副教科など、参考書の種類が多く(理解本・資料集・まとめ本・演習用問題集・一問一答…など)、なるべく少ない参考書数で効率よく終わらせたい科目に多い。
※これら2つの考え方を、同じ科目内で両方使うことも多い。最初に使うインプットの数冊はセット方式、問題集は積み上げ方式、など。
★物理基礎/物理では、最短距離のセット方式を採用★
・物理基礎
あまり時間が割けない科目であるため、最低限の学習量でできるだけ良い結果を出せるよう、理解本と演習本1冊ずつのルートを用意しました。必要な演習量は十分網羅しているので、1冊の演習本を完璧にする意識で取り組みましょう。
・物理
最短距離で必要なレベルのみを学習すること、学校教材を活用することを重点に置いたルートを構成しました。必要なレベルに対し過不足ない演習量で確実に、また他の教科とのバランスも考慮して学習を進められる構成となっています。なお、物理基礎を学んでから物理を学習する人は、物理ルートのみ使えば網羅できます。
物理基礎/物理MAP
物理基礎メインルート 67.5〜177.5h
- 理解本 31.5h
『これでわかる物理基礎』(文英堂)
↓
- 演習本
①『これでわかる基礎問題集物理基礎』(文英堂) 36h
→理解本に対応した問題集。コンパクトに基礎内容が復習できるものの、演習量は他の参考書と比べて少ない。
or
②『リードLightノート物理基礎(改訂版)』(数研出版) 86.5h
→①と③のちょうど中間にあたり、かかる時間と演習量のバランスが取れた内容。
or
③『セミナー物理基礎(2023・2024新課程版)』(第一学習社) 146h
→最も演習量が多く高得点(7割以上)を狙える一方、残り時間が少ない生徒では時間が足りなくなる可能性がある。
【所要時間】31.5h ①理解本 ②一冊で基礎〜標準ランクの完全理解ができる参考書です。わかりやすいレイアウトや図解により、解像度の高い解説となっているのが特徴です。演習問題も多く収録されているため、インプットとアウトプットも充実しています。初学者、共通テスト対策前、学校の授業内容に不安がある生徒向けに採用しました。各項目の説明の後には「定期テスト予想問題」がついており、各公式を当てはめる基礎的な練習ができます。一冊で物理基礎を理解するための理解本として最適な一冊です。 ③『これでわかる基礎問題集物理基礎』とのセット学習でより効率の良い学習が可能です。
【所要時間】36h ①演習本 ②教科書で扱う基礎〜標準ランクの問題を中心に掲載した問題集です。知識の確認から入試対策までを、段階を踏んで確認できるところが特徴です。基礎問題をくり返し解くことで基礎力を徹底できるため、問題演習や共通テスト対策に取り組む前段階として、理解本を終え基本的な問題演習に取り組みたい生徒向けに採用しました。「基礎の基礎を固める!」で知識を穴埋めしながら確認した後、「テストによく出る問題を解こう!」で公式の代入から基本問題までを身につけます。「入試問題にチャレンジ」では、一癖ある問題や状況が複雑な問題にチャレンジでき、少しステップアップした問題に触れることができます。 ③『これでわかる物理基礎』とセットで学習することで、知識や公式の効率的な学習ができます。
【所要時間】87.5h、〈リードA・B〉5.5h、〈リードC・C+・基礎トレーニング・巻末チャレンジ問題〉82h ①演習本 ②一冊で共通テストレベルまで解けるようにするのに必要な演習量を過不足なくカバーできる参考書です。公式に数値を当てはめるところから、共通テストでよく問われるような、典型問題を解くところまでカバー可能なため、理解本を終え、演習本に取り組み始める生徒向けに採用しました。コンパクトにまとまっているため、短時間で物理基礎を完成させることができます。「基礎CHECK」で計算手順の確認を行い、「例題」から演習問題へと進み、実戦的な演習を積んだあと、「編末問題」や「巻末チャレンジ問題」でさらに高いレベルの問題に触れる形式となっています。 ③演習問題をしっかりと固めておかないと、「編末問題」や「巻末チャレンジ問題」で手も足も出なくなってしまうので、演習問題を特に力を入れて学習するようにしてくださ
【所要時間】146h、〈まとめ・プロセス〉4.5h、〈基本例題・基本問題〉94.5h、〈発展例題・発展問題〉47h ①演習本 ②十分な演習量で高い物理基礎の完成度を目指せる参考書です。発展例題・発展問題まで豊富で、内容も物理の考え方につながるような発展的なものになっているため、物理基礎を完璧にしたい生徒や、物理基礎を完成させてから物理に進みたい生徒向けです。200題を超える基本問題や、すぐに解き方を確認できる基本例題の内容も充実しており、すべての例題に例題解説動画がついているため、例題で理解を深めてから基本問題やそれ以上のレベルに進んでいくことができます。 ③問題数が非常に多いため、他の参考書と比較して時間がかかるので、計画的に学習する必要があります。
物理ルート
①難関ランク・最難関ランクまで目指せる!王道参考書メインルート(643.5h)
- 理解本1 50h
『物理授業の実況中継【1 力学・波動】(改訂版)』(語学春秋社)
『物理授業の実況中継【2 熱・電磁気・原子】(改訂版)』(語学春秋社)
↓
- 理解本2 223.5h
『物理のエッセンス【力学・波動】(5訂版)』(河合出版)
『物理のエッセンス【熱・電磁気・原子】(5訂版)』(河合出版)
↓
- 演習本1 120h
『良問の風 物理(3訂版)』(河合出版)
↓
- 演習本2 122.5h
『名問の森 物理【力学・熱・波動Ⅰ】(4訂版)』(河合出版)
『名問の森 物理【波動Ⅱ・電磁気・原子】(4訂版)』(河合出版)
↓
- 演習本3 127.5h
『物理標準問題精講(7訂版)』(旺文社)
ある程度理科に割く時間がある生徒向けのルートです。よく使用されている著名な参考書を中心に、学習状況によって柔軟に対応できるよう構成しました。同一著者が執筆し、多くの難関大受験生が使用する、『物理のエッセンス』、『良問の風』、『名問の森』を含み、一貫した解説と十分な演習量で確実に力が伸ばせます。
このルートでは一から最難関まで目指すことになっていますが実際は、物理を習得するのに必要な時間に対し、物理に割ける時間がそれほど残っていない受験生が多いです。そのため、理解本1から演習本3までフルで活用できる、する必要があるのは、高1で入塾して受験勉強を始められる生徒、数学などとのバランスを考慮して時間に余裕がある生徒のみであると考えてください。
このルートをもとにカスタマイズする場合、理解本2と演習本1は少なくともセットで学習します。理解本1は初学者か、学校での物理の授業の理解度が低い生徒が一から確認し直す場合に使用してください。また、演習本1まででも難関ランクの理工学部以外の難しくない学部・大学であればうまくカバーできます。難関ランクの理工学部となると、演習本2で典型問題を超えたレベルの応用問題まで学習する必要があります。
なお、演習本3は、基本的に東大京大東工大志望の生徒以外はやらなくていいレベルの問題集です。ここまで到達するのは相当大変ですが、演習本2を完璧に取り組んでいれば演習本3の時間は少し短縮できるでしょう。オプションの『難問題の系統とその解き方』シリーズを使っても構いませんが、さらに分量が多いので、時間と相談です。
高2の夏までに物理に全く手をつけていない、学校でも授業を聞いていない生徒は、理解本1から演習本3までを現役のうちに辿り着くのは難しいでしょう。ただし同様に高2の夏からでも、理解本2をざっと追えるところから始めたら、本人の力量次第で演習本3まで辿り着ける可能性はあります。
【所要時間】25h ①理解本 ②理解しにくい物理をわかりやすく丁寧に解説しているだけでなく、本質をついた理解ができる参考書です。公式の意味や扱っている状況を丁寧に説明し、簡単な問題の解き方の解説まで行うため、物理の学習をこれから始める生徒向けに採用しました。授業を受けているかのような丁寧な説明と、明解なポイントが両立しており、ただ単に公式を暗記して当てはめる物理から脱却することができる参考書になっています。すべての公式や考え方に理由が書いてあり、日常生活での感覚を理屈で数式や物理の概念につなげられるのがこの参考書の醍醐味です。 ③なんとなく読み進めるのではなく、図やグラフを自分で書いてみるなど、手を動かしながら読んでいくことを心がけてください。
【所要時間】25h ①理解本 ②理解しにくい物理をわかりやすく丁寧に解説しているだけでなく、本質をついた理解ができる参考書です。公式の意味や扱っている状況を丁寧に説明し、簡単な問題の解き方の解説まで行うため、物理の学習をこれから始める生徒向けに採用しました。授業を受けているかのような丁寧な説明と、明解なポイントが両立しており、ただ単に公式を暗記して当てはめる物理から脱却することができる参考書になっています。すべての公式や考え方に理由が書いてあり、日常生活での感覚を理屈で数式や物理の概念につなげられるのがこの参考書の醍醐味です。 ③なんとなく読み進めるのではなく、図やグラフを自分で書いてみるなど、手を動かしながら読んでいくことを心がけてください。
【所要時間】112h ①理解本 ②各内容のポイントを短く説明したのちに関連する問題の演習を行う構成の半理解半演習本です。ポイントの解説が非常に実践的な上、問題のレベルは易しいものの、今後取り組むであろう難問を意識した問題設定になっているため、理解本で問題を解くのに必要な公式を身につけたあと、公式に当てはめて解くレベルの問題に取り組みたい生徒向けに採用しました。『物理授業の実況中継』での、公式や考え方の説明は、後々解く問題を意識してはいるものの、概念を理解するためのものであったのに対し、この参考書での解説は、このような問題を解く際の手順やその理由を説明したものになっています。「ちょっと一言」や「High」、「Miss」、「Q&A」は、学習を進めるうちに疑問に思うことや間違いやすいこと、気づくことを先回りして書いてあるので、この内容まで読み込むと理解度がかなり上がります。③『物理授業の実況中継』、『良問の風』とセットで学習することで、問題に対するアプローチが一貫しているため、より効果的な学習が可能です。
【所要時間】111.5h ①理解本 ②各内容のポイントを短く説明したのちに関連する問題の演習を行う構成の半理解半演習本です。ポイントの解説が非常に実践的な上、問題のレベルは易しいものの、今後取り組むであろう難問を意識した問題設定になっているため、理解本で問題を解くのに必要な公式を身につけたあと、公式に当てはめて解くレベルの問題に取り組みたい生徒向けに採用しました。『物理授業の実況中継』での、公式や考え方の説明は、後々解く問題を意識してはいるものの、概念を理解するためのものであったのに対し、この参考書での解説は、このような問題を解く際の手順やその理由を説明したものになっています。「ちょっと一言」や「High」、「Miss」、「Q&A」は、学習を進めるうちに疑問に思うことや間違いやすいこと、気づくことを先回りして書いてあるので、この内容まで読み込むと理解度がかなり上がります。③『物理授業の実況中継』、『良問の風』とセットで学習することで、問題に対するアプローチが一貫しているため、より効果的な学習が可能です。
【所要時間】121.5h ①演習本 ②とにかく典型問題がたっぷりと載っており演習量を増やしレベルアップを図れる問題集です。この参考書をマスターすると、典型的な良問を十分な演習量で自然と手が動くレベルまで身につけることができ、難関ランクの大学まで手が届くようになるため、概念の理解や簡単な演習を終え、入試で問われやすい状況の問題を確実に解けるようになりたい生徒向けです。一問一問のボリュームは大きくないため、取り組みやすく、その分様々なパターンの問題に触れることができる構成になっています。解説は端的にポイントを示したものであり、理解が難しい場合もその思考も非常に有用なものであるので、答えをすぐに探すのではなく、よく手を動かしながら思考するようにしましょう。 ③問題量が多い分時間もかかり、かなり計画的に進めていく必要があります。理解本や先に取り組む演習本の完成度を高めておくことで、スムーズに進めることができ時間短縮につながるでしょう。『物理授業の実況中継』、『物理のエッセンス』とセットで学習することで、問題に対するアプローチが一貫しているため、より効果的な学習が可能です。
【所要時間】64.5h ①演習本 ②難易度の高い問題に取り組み、難関大〜最難関大ランクで求められる問題の捉え方を身につけることができる参考書です。問題自体の癖は少なく、一問で様々な問題に応用できる一方、難関大入試で問われるような難易度となっているため、過去問演習前にもう1つランクアップをしたい生徒におすすめの参考書です。問題の小問ごとに難易度が示されており、小問を解き進めるごとにレベルが上がり、合否を分けるような小問が途中にある、入試問題の構成を体感することができます。 一回目はかなり難しく感じ、他の参考書を調べながらや、解答を見て理解することが多いと思いますが、この問題集では難関大入試での発想や捉え方を学ぶことが大きなポイントであるので、まずはなるべく他のものを見ずに思考する時間を取るようにしましょう。③『物理授業の実況中継』、『物理のエッセンス』、『良問の風』とのセット学習がおすすめです。この後過去問演習に進む生徒は、よく問われる発想を知ることができた、というような完成度で進んでもよいですが、『標準問題精講』に進む生徒は自力ですべての問題を解けるレベルまで固めておくようにしてください。
【所要時間】58h ①演習本 ②難易度の高い問題に取り組み、難関大〜最難関大ランクで求められる問題の捉え方を身につけることができる参考書です。問題自体の癖は少なく、一問で様々な問題に応用できる一方、難関大入試で問われるような難易度となっているため、過去問演習前にもう1つランクアップをしたい生徒におすすめの参考書です。問題の小問ごとに難易度が示されており、小問を解き進めるごとにレベルが上がり、合否を分けるような小問が途中にある、入試問題の構成を体感することができます。 一回目はかなり難しく感じ、他の参考書を調べながらや、解答を見て理解することが多いと思いますが、この問題集では難関大入試での発想や捉え方を学ぶことが大きなポイントであるので、まずはなるべく他のものを見ずに思考する時間を取るようにしましょう。③『物理授業の実況中継』、『物理のエッセンス』、『良問の風』とのセット学習がおすすめです。この後過去問演習に進む生徒は、よく問われる発想を知ることができた、というような完成度で進んでもよいですが、『標準問題精講』に進む生徒は自力ですべての問題を解けるレベルまで固めておくようにしてください。
【所要時間】127.5h ①演習本 ②東大や京大、東工大といった、最難関ランクの物理問題に対応できるようになるための考え方を知ることができる参考書です。物理の中ではトップクラスの難易度を誇る問題集です。問題の出典が上位国公立大から東大や京大までの過去問ですが、テーマはよく扱われているもので毎年出題されやすい内容であるため、上記の最難関大学を志望し、そのような問題に対して必要な考え方を知ることを目的としている生徒向けです。初めから完答することはかなり難しいと思いますが、だからこそ、本番でこの問題が出たら自分はどの問題まで解き進めることができるのか、1点でも伸ばすにはどうすべきか、と考え本番を想定して取り組んでほしいです。 ③この参考書は完璧にする、というよりは考え方を知り、理解することを目的としているので、達成されれば早めに過去問に進むようにしてください。
②基礎ランクから標準ランクを目指す、できるだけ少ない参考書で適宜オプションを加えていくルート(370.5h)
- 理解本 117.5h
『これでわかる物理』(文英堂)
↓
- 演習本1 132.5h
『これでわかる基礎問題集物理』(文英堂)
↓
- 演習本2 120.5h
『物理基礎問題精講(5訂版)』(旺文社)
【所要時間】117.5h ①理解本 ②物理の問題を解くのに必要な知識や公式を短時間で学習し、公式をそのまま使って値を導くような基礎ランクの内容の問題を解けるようになる問題集です。基礎ランクから標準ランクを目指すのに必要な知識を過不足なく、物理が苦手な人でも学ぶことができることが特徴です。公式の意味などや導出に触れるわけではなく、とにかく公式を使えるようにすることを重視しているため、標準的な問題を解けるようになることが目標で、標準ランクまでの大学への合格を目指す生徒向けに採用しました。数式よりも説明が多く、起こっている現象を数式ではなく言葉で説明した参考書になっています。各章の内容を理解した後、「定期テスト予想問題」で公式をうまく使って定期テストレベルの問題が解けるようになることを目指します。③全く基礎知識がない状態では、各章の説明を理解するのに少し時間がかかってしまうと思いますが、この参考書ではとにかく知識や公式を理解しながら頭に入れることを目指し、できるだけ早めに仕上げて次の理解本に進みましょう。『これでわかる基礎問題集物理』とのセット学習が効率がよくおすすめです。
【所要時間】132.5h ①演習本 ②定期テストに出るような問題が無理なく解けるようになる問題集です。基礎知識の定着から公式をうまく使って簡単な問題を解く段階、そして標準ランクの入試問題に触れる段階まで、一冊で効率よく物理の基礎を身につけることができるのが特徴です。短時間で様々な段階の問題に触れることができるため、演習量を増やし高いランクまで到達したいのではなく、効率よく手が届く目標に到達したい生徒向けに採用しました。「基礎の基礎を固める!」で知識を穴埋めしながら確認した後、「テストによく出る問題を解こう!」で公式の代入から基本問題までを身につけます。この問題のレベルが『これでわかる物理』の「定期テスト予想問題」のレベルに近いため、このレベルの問題の理解をさらに深めるのに適しています。「入試問題にチャレンジ」では、一癖ある問題や状況が複雑な問題にチャレンジでき、少しステップアップした問題に触れることができます。 ③タイパよく進んでいくことを目指す生徒が使うことが多いですが、そのためにはこの参考書の問題のレベルをとにかく固めておくことが重要であるため、「テストによく出る問題を解こう!」は特に丁寧に取り組むようにしましょう。
【所要時間】119.5h ①演習本 ②標準ランクまでの入試問題を解くのに必要な知識がまとまっており、最低限の時間で必要なポイントをおさえることができる参考書です。解説が丁寧である上、少ない問題数で入試問題で頻出の問題パターンを多くおさえることができるため、物理の基礎を理解し、簡単な問題を解ける状態から標準ランクまでの入試問題にチャレンジできる難易度まで一気にランクアップしたい生徒向けに採用しました。この参考書の大きな特徴は、頻出の知識、ポイントが解説されている「精講」や、問題を解く際の最初の考え方を示した、「着眼点」が各問題で示されていることです。ここで学んだ内容は入試問題で問われるような実践的な内容で、この後過去問演習を行い、つまづいた際にも再確認する内容としても最適です。 ③基礎問と標問のレベルの差があまりにも大きく、この参考書のあと、難関ランク・最難関ランクに進むためには近いレベルの演習量の多い参考書から足していくことになってしまいます。その場合演習量が必要以上に増えてしまうため、難関ランク、最難関ランクを目指す生徒は初めから王道参考書ルートを選択するようにしてください。
③学校用教材として用いられることの参考書を利用したルート(412.5h〜618h)
- 理解本 65h
『物理基礎・物理[力学・熱力学]が面白いほどわかる本(改訂版)』(KADOKAWA)
『物理基礎・物理[電磁気]が面白いほどわかる本(改訂版)』(KADOKAWA)
『物理基礎・物理[波動・原子]が面白いほどわかる本(改訂版)』(KADOKAWA)
↓
- 演習本1
標準ランク下位までを目指す人向け 223h
『リードLightノート物理基礎(改訂版)』(数研出版)
『リードLightノート物理(新課程版)』(数研出版)
or
標準ランク上位以上を目指す人向け 428.5h
『セミナー物理基礎+物理(2023・2024新課程版)』(第一学習社)
↓
- 演習本2 124.5h
『実戦物理重要問題集(2024)』(数研出版)
学校用教材を活用して、求めるランクまで到達するためのルートです。既に学校で学習が進んでいる場合も、定期テスト前以外は冒頭の基礎的な範囲から学習を始めてください。理解本と演習本1『リードLightノート』シリーズを、ルート②で使用している『これでわかる物理』『これでわかる基礎問題集物理』に変更しても特に問題はありません。
- 標準ランクからスタートする場合
:理解本を抜いてセミナーからとにかく手を動かして演習を積んでください。
- 演習本2以上(最難関ランク以上)のレベルが必要な場合
:適宜、オプション教材の『物理標準問題精講(7訂版)』または『難問題の系統とその解き方(新装第3版)』を足して、過去問演習に移ってください。ただし、このルートでは最難関ランクはあまり想定していません。そもそもそこまで高いレベルを狙うとなると、かなりタイトなスケジュールで学習する必要があるので、最難関ランク以上にランクアップする可能性がある人はルート①を使うことをおすすめします。
なお、『リードLightノート』シリーズと『セミナー物理基礎+物理(2023・2024新課程版)』は、確保できる演習量もカバーできるレベル幅もかなり違いがあります。『リードLightノート』シリーズを選んだ場合、その次に『実戦物理重要問題集(2024)』へ進むことは現実的ではありません。標準ランクの上位校へランクアップする可能性がある人は『セミナー物理基礎+物理(2023・2024新課程版)』を選び、基礎的な問題から解き始めて徐々にレベルを上げていくのも良いでしょう。例えば、ギリギリまで部活をやっていて、標準ランクの中でもレベルが高くない大学・学部に間に合わせたい生徒などは『リードLightノート』シリーズがおすすめです。
【所要時間】25h ①理解本 ②物理の基礎的な問題に出てくる言葉や状況を丁寧に解説し、実際の問題で使えるようにすることを重視して、基礎の基礎からわかりやすく説明した参考書です。文体が会話調で、直観的な感覚で説明されているため、物理が苦手で理屈っぽくない理解本を探している生徒向けです。公式の説明→チェック問題・解説→章のまとめ、という流れで、他の参考書では一冊目の演習本の始めで公式に当てはめ問題を解いてみる段階を、解説付きで授業を受けているような感覚のまま進んでいくことができます。 ③チェック問題をただ単に読むだけではなかなかすべてを身につけるのは難しいため、実際に自分で手を動かしながら読み進めるようにしてください。
【所要時間】25h ①理解本 ②物理の基礎的な問題に出てくる言葉や状況を丁寧に解説し、実際の問題で使えるようにすることを重視して、基礎の基礎からわかりやすく説明した参考書です。文体が会話調で、直観的な感覚で説明されているため、物理が苦手で理屈っぽくない理解本を探している生徒向けです。公式の説明→チェック問題・解説→章のまとめ、という流れで、他の参考書では一冊目の演習本の始めで公式に当てはめ問題を解いてみる段階を、解説付きで授業を受けているような感覚のまま進んでいくことができます。 ③チェック問題をただ単に読むだけではなかなかすべてを身につけるのは難しいため、実際に自分で手を動かしながら読み進めるようにしてください。
【所要時間】15h ①理解本 ②物理の基礎的な問題に出てくる言葉や状況を丁寧に解説し、実際の問題で使えるようにすることを重視して、基礎の基礎からわかりやすく説明した参考書です。文体が会話調で、直観的な感覚で説明されているため、物理が苦手で理屈っぽくない理解本を探している生徒向けです。公式の説明→チェック問題・解説→章のまとめ、という流れで、他の参考書では一冊目の演習本の始めで公式に当てはめ問題を解いてみる段階を、解説付きで授業を受けているような感覚のまま進んでいくことができます。 ③チェック問題をただ単に読むだけではなかなかすべてを身につけるのは難しいため、実際に自分で手を動かしながら読み進めるようにしてください。
【所要時間】87.5h、〈リードA・B〉5.5h、〈リードC・C+・基礎トレーニング・巻末チャレンジ問題〉82h ①演習本 ②一冊で共通テストレベルまで解けるようにするのに必要な演習量を過不足なくカバーできる参考書です。公式に数値を当てはめるところから、共通テストでよく問われるような、典型問題を解くところまでカバー可能なため、理解本を終え、演習本に取り組み始める生徒向けに採用しました。コンパクトにまとまっているため、短時間で物理基礎を完成させることができます。「基礎CHECK」で計算手順の確認を行い、「例題」から演習問題へと進み、実戦的な演習を積んだあと、「編末問題」や「巻末チャレンジ問題」でさらに高いレベルの問題に触れる形式となっています。 ③演習問題をしっかりと固めておかないと、「編末問題」や「巻末チャレンジ問題」で手も足も出なくなってしまうので、演習問題を特に力を入れて学習するようにしてください。
【所要時間】136.5h、〈リードA・B〉11.5h、〈リードC・C+・巻末チャレンジ問題〉125h ①演習本 ②過不足ない演習量で物理の基礎の公式を当てはめる段階から簡単な入試レベルの問題まで一冊でさらうことができる参考書です。短時間で効率よくレベルアップすることができるため、高いランクは目指さないが、時間がなく一冊で完成させたい生徒向けです。「基礎CHECK」で計算手順の確認を行い、「例題」から演習問題へと進み、実戦的な演習を積んだあと、「編末問題」や「巻末チャレンジ問題」でさらに高いレベルの問題に触れる形式となっています。 ③演習問題をしっかりと固めておかないと、「編末問題」や「巻末チャレンジ問題」で手も足も出なくなってしまうので、演習問題を特に力を入れて学習するようにしてください。また、演習量が少ない分このあと問題を足す場合、同じようなレベルの問題集から始めることになってしまうため、さらに上のランクを目指す場合はあらかじめセミナーを選択するようにしてください。
【所要時間】428.5h、〈まとめ・プロセス〉14.5h、〈基本例題・基本問題〉220.5h、〈発展例題・発展問題〉151h、〈総合問題〉42.5h ①演習本 ②公式を当てはめる基礎の基礎から十分な演習量で確実にランクアップを図れる参考書です。理解本を読んですぐの状態から、標準的な入試問題に挑めるランクまでとレベル幅が広いため、理解本を終え、一冊目の演習本に取り組みたい多くの生徒におすすめできます。難易度としては『物理基礎・物理が面白いほどわかる本』のチェック問題より簡単な問題から、難しい問題では『物理のエッセンス』より少し難しい問題が含まれる程度になっています。特に基本問題の分量が多く、このレベルを固めることで、簡単な入試問題であれば自然と解けるようになります。 ③問題数が非常に多いため、一冊終えるのに時間がかかるので、計画的に進めていくようにしましょう。
【所要時間】124.5h、〈A問題〉100.5h、〈B問題・考察問題〉24h ①演習本 ②すでに入試問題の基礎を身につけっている状態から演習を重ね、合格に近づくのにおすすめの参考書です。標準ランク難易度の演習量を増やし、難関大学の問題も少し触れたい、という生徒向けに採用しました。全問についている「ヒント」も二次元コードから確認でき、わからない問題も答えを見る前にヒントだけ見てまた思考する、ということが可能です。常に最新の傾向を反映した問題集となっており、標準ランク上位から難関ランク中位程度の大学でいつ出題されてもおかしくないような問題がならんでいます。この参考書を終えると入試問題を解くための実力は十分つくので、過去問演習に移りましょう。 ③難易度に対し端的な解説であるため、どうしてその式が立つのか疑問がでる可能性があります。その場合は丁寧に状況を整理したり、今までに使った参考書の、より単純な状況の問題を参考に考えてみると理解できるでしょう。
【所要時間】30h ①演習本 ②新課程共通テストの傾向に合わせた問題集で直前の対策におすすめの参考書です。各分野の問題量は多くないですが、問われやすい内容を一通り網羅しているので、直前期に短時間で物理を復習しつつ、形式に合わせた対策をしたい生徒向けに採用しました。実際に出題される問題より若干難易度は上がっているため、この参考書の問題を解けるようになっておけば本番でも実力を十分に発揮できるでしょう。解説も丁寧であるため、わからなかった問題もこの参考書内で復習まで完結させることができます。 ③先に述べた通り、本番より少し難易度が高いため、つまづいたり時間がかかってしまった際に不安になってしまうかもしれませんが、本番はもう少し易しいため、落ち着いて復習をすすめてください。パックなどで演習量を増やすことで不安を解消するのもおすすめです。
オプション教材
- 『共通テスト新課程攻略問題集物理』(教学社) 30h
共通テスト模試などで共通テストに苦手意識を持っている生徒や、パック・過去問以外でも演習をしたい生徒向け
- 『宇宙一わかりやすい高校物理【力学・波動】(改訂版)』(学研)
- 『宇宙一わかりやすい高校物理【電磁気・熱・原子】(改訂版)』(学研)
67h 物理だけでなく勉強自体が苦手で参考書を敬遠しがちな生徒向け
- 『難問題の系統とその解き方【力学・熱・波動】(新装第3版)』(ニュートンプレス) 120.5h
- 『難問題の系統とその解き方【電磁気・原子】(新装第3版)』(ニュートンプレス) 110.5h
東大・東工大志望の生徒で物理を得点源にするために最難関のテーマ・内容の問題を多数演習したい生徒向け
【所要時間】30h ①演習本 ②新課程共通テストの傾向に合わせた問題集で直前の対策におすすめの参考書です。各分野の問題量は多くないですが、問われやすい内容を一通り網羅しているので、直前期に短時間で物理を復習しつつ、形式に合わせた対策をしたい生徒向けに採用しました。実際に出題される問題より若干難易度は上がっているため、この参考書の問題を解けるようになっておけば本番でも実力を十分に発揮できるでしょう。解説も丁寧であるため、わからなかった問題もこの参考書内で復習まで完結させることができます。 ③先に述べた通り、本番より少し難易度が高いため、つまづいたり時間がかかってしまった際に不安になってしまうかもしれませんが、本番はもう少し易しいため、落ち着いて復習をすすめてください。パックなどで演習量を増やすことで不安を解消するのもおすすめです。
【所要時間】28h ①理解本 ②イラストを用いて物理の基礎の基礎をイメージで説明している参考書です。他の参考書と比べて文章量が圧倒的に少なく、イラストや図が多くを占めているため、物理だけでなく勉強がそもそも苦手で、勉強に取り組み始めやすい参考書を探している生徒向けです。実際に問を解きながら公式を覚えていく構成になっており、この理解本を終え、初めの演習本に入っても公式を使ってスムーズに問題を解いていくことができる構成となっています。短時間でわかりやすく物理の基礎を一通り理解することができます。 ③公式を覚えて基礎の基礎の簡単な問題を解くことができるようになることを目的とした参考書であるため、厳密性や、公式が成り立つ理由などはあまり書かれていません。高いランクを目指す生徒や、厳密に物理を理解したい生徒には『物理授業の実況中継』などがおすすめです。
【所要時間】39h ①理解本 ②イラストを用いて物理の基礎の基礎をイメージで説明している参考書です。他の参考書と比べて文章量が圧倒的に少なく、イラストや図が多くを占めているため、物理だけでなく勉強がそもそも苦手で、勉強に取り組み始めやすい参考書を探している生徒向けです。実際に問を解きながら公式を覚えていく構成になっており、この理解本を終え、初めの演習本に入っても公式を使ってスムーズに問題を解いていくことができる構成となっています。短時間でわかりやすく物理の基礎を一通り理解することができます。 ③公式を覚えて基礎の基礎の簡単な問題を解くことができるようになることを目的とした参考書であるため、厳密性や、公式が成り立つ理由などはあまり書かれていません。高いレベルを目指す生徒や、厳密に物理を理解したい生徒には『物理授業の実況中継』などがおすすめです。
【所要時間】120.5h ①演習本 ②受験物理の中でも、もっとも複雑な状況や難しい発想を要求するような問題の演習におすすめの参考書です。最難関ランクの物理の問題を解くための発想に触れることができるため、東大、京大、東工大を志望する生徒向けです。問題を解くための考え方だけでなく、複雑な計算を最後までミスなく解ききることを求めている問題もあり、他の大学の問題であればすでに十分合格点に達しているような生徒が、上記の大学で物理で確実に合格点を取れるレベルまで引き上げていくような参考書になっています。問題量も多いため、この参考書を終えることができれば上記のような大学でもスラスラと各大問の完答を狙えるようになります。 ③一問一問に時間がかかる上に問題量が非常に多いため、仕上げるのが非常に難しいです。自分の得意不得意の科目バランスを見極めたうえで取り組み始めるようにしましょう。
【所要時間】110.5h ①演習本 ②受験物理の中でも、もっとも複雑な状況や難しい発想を要求するような問題の演習におすすめの参考書です。最難関の物理の問題を解くための発想に触れることができるため、東大、京大、東工大を志望する生徒向けです。問題を解くための考え方だけでなく、複雑な計算を最後までミスなく解ききることを求めている問題もあり、他の大学の問題であればすでに十分合格点に達しているような生徒が、上記の大学で物理で確実に合格点を取れるレベルまで引き上げていくような参考書になっています。問題量も多いため、この参考書を終えることができれば上記のような大学でもスラスラと各大問の完答を狙えるようになります。 ③一問一問に時間がかかる上に問題量が非常に多いため、仕上げるのが非常に難しいです。自分の得意不得意の科目バランスを見極めたうえで取り組み始めるようにしましょう。
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