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合格る計算I+A+II+Bの使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
合格る計算I+A+II+B
出版社
文英堂
発売日
2014/3/12
ページ数
200
科目
数学
タイプ
問題集
レベル
標準ランク
目安時間
38.5 h

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「合格る計算I+A+II+B」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「合格る計算I+A+II+B」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

合格る計算I+A+II+Bの使い方の基本情報

参考書レベル・難易度

標準ランク

 タイトルにある通り、計算力を鍛えることを主たる目標にしています。それも、計算力がない人にゼロから教えるようなものではなく、すでにある程度計算ができる人に対して、より効率的、本質的な計算力を鍛えるためとなっています。数学をあらかた学び終えた、高校2年生、中高一貫校であれば高校一年生を対象とした、数学の基礎ができている人向けの参考書です。

 また、本書には、東大や早慶入試のような思考から複雑で難解な問題は出題されませんが、それらをより素早く、効率的に解くための知識が詰まっています。参考書の難易度レベルは標準となっていますが、すでに難関問題を解けるような人にも役に立つような、幅広い人にお勧めの参考書となっています。

習得までに必要な目安時間

38.5時間

 全部で89個のUnitで構成されています。一ページに書いてある文章も多く、様々な別解や工夫について書き記されています。これらのことをふまえて、高校の数学I・A・II・Bを学びなおすのにかかる時間としては短いほうといえるでしょう。

 ただ、本書は計算に特化しているので、メインに使う参考書にはしづらいです。一から数学を学びたいという人は、これとは別に理解本を用意して、サブとして利用するのがいいでしょう。

合格る計算I+A+II+Bの概要

数学I・A・II・Bを16章に分け、さらにそこから89個もの小項目に分けてあります。

 各小項目の具体的な種類として、ポイントを要約した「ここがツボ!」、基本事項のおさらいをしてくれる「基本確認」、厳選された「例題」、上手な計算法を解説した「解説」、例題に関連した「類題」、学習した内容の記録を書ける「よくわかった度をチェック!」、実際の入試を考えた「入試のここで役立つ!」の7つで構成されています。ほかにも、ダンベルの記号によってその問題のボリュームがわかったり、優先してほしい問題に星印がついていたりと非常に整理がされています。

 解法では様々な計算方法が記載されています。上手な計算方法と下手な計算方法の両方が見比べられるようになっているので、なぜ、どこが悪いのかすぐわかるようになっています。また、暗算で済ましてほしい計算も薄い文字で示しており、上手に計算する人がどうしているのかが理解しやすいです。

合格る計算I+A+II+Bはこんな生徒におすすめ

  • 計算ミスをよくしてしまう人
  • 数学の難問を解けるが時間がかかってしまう人
  • 数学を解くときに手あたり次第に始めてしまう人

 

 本書は数学の計算力を鍛える参考書です。より素早く、効率的に計算する方法やコツがたくさん記載されています。数学の難問でも解けるけど、その過程であっちへ行ったりこっちへ行ったりと時間がかかってしまう人にお勧めです。

 計算力を鍛えることで暗算が可能になり、それによって問題を見たときにある程度先まで問題を解くことができるようになります。それによってその解法のまま最後まで解けるのか、行き詰ってしまわないのかが実際に手を動かさなくてもわかるようになり、時間の短縮につながります。問題を解くのが早ければより多くの問題を解くことができ、より効率的に勉強をすることができます。基本である計算をテーマにした参考書ですが、数学に自信があるような人にもお勧めです。

合格る計算I+A+II+Bの特徴

テーマは計算力

 高校の数学の参考書には珍しく、計算力をテーマとした参考書です。計算力を鍛えるため、よい計算方法と悪い計算方法の両方を紹介していたり、暗算で済ましたいところを記していたりと工夫されています。実際、計算力は数学の基本と軽視されやすいですが、それがうまくいっていない人が多いです。

たくさんの「ITEM」

 本書は、7種類のアイテムに分けて数学I・A・II・Bを解説しています。勉強した日付やどの程度理解できたかを書く場所などの様々な便利機能があるので活用していきましょう。

たくさんの記号

 たくさんの「ITEM」があるようにたくさんの記号もあります。その問題を解くのにどの程度時間がかかるのかをダンベルで、優先して解いてほしい問題には星印が、数学Ⅲを取り扱うような問題には理系マークが、ハイレベルな問題には上矢印がついています。

合格る計算I+A+II+Bの使い方と注意点

まずは、章の始めにある「ここがツボ!」を押さえながら、「基本確認」を読んでいきましょう。「基本確認」の補足まで読み終えたら例題に入ってください。必要な知識は「基本確認」の中にあるのでわからなくてもすぐに答えは見ないよう、最低でも5分は頑張ってみましょう。その後、「解法・解き方のコツ」で答えを確認しましょう。ここで、答えがあっていたとしても必ず解説は読みましょう。この参考書は問題の答えを導く力より道中の計算する力を重視しています。たとえ答えがあっていても無駄な計算や下手な解法をしていては本書を使う意味がありません。必ず、どう計算するのか、自分の計算方法があっているのかを確認しましょう。

 また、「入試のここで役立つ!」は非常に実践的な知識がまとめられています。必ず目を通しましょう。

 本書を使う上で常に注意してほしいのは、「下手な方法」、「いまいちな方法」、暗算で解いてほしい式、できれば暗算で解いてほしい消しゴムのマークを見逃さないことです。この参考書の一番の特徴と長所なので注意しましょう。

 答えという結果より、計算という過程を重視する参考書です。答えだけを見て終わるのは絶対にやめましょう。必ず解説に載っている計算方法を見て、自分のと比べましょう。

 注意点として、合格る計算I・A・II・Bはもともとある程度の数学ができることを前提として作られています。まったく数学がわからないと、あまり本書の長所を生かせないでしょう。数学がそもそもあまりできないという人は、まずは他の理解系の参考書を使ってからにしましょう。逆に数学が得意な人がより数学で点数を取るためにお勧めの参考書となっています。数学の解法がわかったらあとは計算が点数に直結します。より素早く、楽に計算ができる様に意識しましょう。

合格る計算I+A+II+Bの詳細な進め方

S14.0h
ITEM例題1~12+チェックテストNo.1-1
S26.0h
ITEM例題13~29+チェックテストNo.2-1
S33.0h
S1~S2の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+チェックテストNo.1-2,No.2-2
S43.5h
ITEM例題30~42+チェックテストNo.3-1
S56.0h
ITEM例題43~60+チェックテストNo.4-1
S63.0h
S4~S5の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+チェックテストNo.3-2,No.4-2
S75.5h
ITEM例題61~76+チェックテストNo.5-1
S84.5hITEM例題77~89+チェックテストNo.6-1
S93.0h
S7~S8の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
+チェックテストNo.5-2,No.6-2
S101.0h
修了テストNo.1(16問)
※S10が不合格の場合↓
S111.0h
合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習「【無印】は解かずに復習、△×?は全部解く」
→修了テストNo.2(16問)
※S11が不合格の場合↓
※S11が不合格の場合↓
S122.0h
合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習「【無印】は解かずに復習、△×?は全部解く」
→修了テストNo.1No.2(32問)

 

合格る計算I+A+II+Bの

  1. 各ITEMの例題までの説明をじっくり読み、計算方法を理解する
  2. 例題をノートに解く。
  3. 答え合わせをして、アクシブチェック。【無印】△×?に関係なくその範囲のページを読み・理解を深める。(注)参考書内で推奨されている計算方法で解けた場合のみ【無印】とする。
  4. △×の場合は今一度、例題をノートに解き、答え合わせ。(?の場合は戦略面談または個別指導で質問し、理解する)この際にはアクシブチェックは不要。間違えたら、正解するまで解く。
  5. 正解したら次の問題へ。①〜③をループして、ステージを終えて、ミニマム数学公式集で範囲の公式を確認してからチェックテストを実施
  6. チェックテストで間違った問題は今一度確認して、もう一度解く。
  7. S3,S6,S9はそれまでの復習になります。「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」で復習を実施し、チェックテストNo.◯-2を実施。全て把握できたら次のステージに進む。個別授業を推奨してるパートの場合は担当講師と相談して実施する。
  8. S10で修了テストで16問中13問正解で合格!
  9. 合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習「【無印】は解かずに復習、△×?は全部解く」
  10. S11で修了テストで16問中13問正解で合格!
  11. 合格できない場合は間違った問題に該当する章を復習「【無印】は解かずに復習、△×?は全部解く」
  12. S12で修了テストで32問中26問正解で合格!
  13. 終了テストに合格すれば、毎日20分(2日1回などでも可)類題を解き続ける。英単語のように計算を進めるように勉強の合間時間や息抜き時間に行う。日々の継続が計算力をつけるため、1周終わったらからといって終わりではなく、何度も解き続けよう。

 

合格る計算I+A+II+Bの分析者コメント

意外と身についていないことが多い計算力を題材とした珍しい参考書です。受験を終えた自分が読んでも非効率な方法で計算してしまっている問題がありました。問題演習を解くだけでは決して身につかないような知識とコツが身に付きます。数学が得意な人にこそお勧めしたい参考書です。(東京工業大学生命理工学部)

 

数学において計算力は、難しい問題を解いていくための基礎力で、軽視できません。この参考書では単元の中では基礎ではありますが、その分汎用性が高い問題が集められています。定期テスト前などに用いると単元の内容が定着させられるのでおすすめです。(東京大学理科一類)

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