- 参考書名
- きめる共通テスト数学I+Aの使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!
- 出版社
- 学研
- 発売日
- 2020/6/18
- ページ数
- 172
- 科目
- 数学
- タイプ
- 理解本
- レベル
- 標準ランク
- 目安時間
- 31 h
こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「きめる共通テスト数学I+Aの使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説! 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「きめる共通テスト数学I+Aの使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!
目次
きめる共通テスト数学I+Aの基本情報
参考書レベル・難易度
標準ランク
教科書の基礎的な内容を終えた生徒がすぐに取り掛かれるほどのレベルになっています。本書は共通テストを乗りきりたい人や共通テストで点数を伸ばしたい人向けの参考書です。ですが、各UnitごとにそのUnitの重要公式や定理が書いてあり、問題数も数多くあるため共通テストのみならず、基礎固めをしっかり行いたい人や基礎の復習を行いたい人にも、うってつけの参考書となっています。練習問題は共通テストで用いられるマークシート方式をとっており、共通テスト独特の文章題も記載されているので、本書の練習問題をこなせば共通テストの問題形式に十分慣れます。共通テストは基礎的な問題が数多くあるため、本書での問題演習を通じて共通テストの模試などで点数をとることができれば、基礎的な内容はばっちりだといえるでしょう。
習得までに必要な目安時間
31時間
ページ数はそこそこ多いですが、公式や定理の確認、解答解説にかなりのページ数を割いているため、本の分厚さの割にはサクサク進められると思います。公式や定理は共通テストを解いていく上では必須の知識なので、本書に載っている公式や定理は時間をかけてもよいので完璧に理解できるようにしましょう。解答解説では問題を解くうえでのポイントが載っているので、問題を解く際に手が止まってしまったらそのポイントを確認してみると学習効果が上がるでしょう。
きめる共通テスト数学I+Aの概要
まず最初にどのような生徒が本書を用いるのがよいのかと本書を通じて目指すレベルについて書かれており、次に本書が定める本書の有効な使い方について書かれています。そのあと、共通テストがどのような試験なのか特徴を解説しています。その次に数学Ⅰ4Unit、数学A 3Unitからなる計7Unitで構成されています。本書は重要事項の確認を通して基礎固めを行い、基礎的な問題から実践問題までを学習することにより、合格力を養成することに力を入れています。そのため各問題ごとに丁寧な解説、問題を解くうえでのポイントが書かれているため自分が分からないところをあぶりだし、弱点が克服できると思います。そして各問題ごとに制限時間が設けられているので、制限時間を意識することで実践力も身に着けられます。
きめる共通テスト数学I+Aはこんな生徒におすすめ
- 共通テストのみ数学を受験する生徒
- 大東亜帝国・摂神追桃を目指す生徒
- 基礎的な内容の学習が終わり演習に取り掛かろうとする生徒
きめる!共通テスト数ⅠAは基礎をしっかり固める、共通テスト形式の問題に慣れることに特化した参考書です。共通テストは基本的な問題が多いので共通テストの点数が上がると基礎力もついてきたといえるでしょう。逆に共通テストで点が取れていないのであれば、基礎が固まっていないかもしれません。基礎がしっかりして共通テストの試験形式に慣れることができれば十分高得点が狙えるので、本書で書かれている知識をしっかり理解し、練習問題で点が取れれば十分高得点が狙えるでしょう。本書は高校1年の数学の全単元を網羅しているといえるので共通テストでのみ数学を受験する生徒は本書をやれば十分です。
きめる共通テスト数学I+Aの特徴
共通テストの特徴が分かる
従来のセンター試験から共通テストに変わった際の変更点が記載されており、問題形式のパターンについても述べられているので、その箇所について読むだけで共通テストの概要が理解できます。各パターンの問題を解く際に気を付けるポイントが書いてあるので、そのポイントを押さえながら問題演習を行うとなおよいでしょう。
豊富な問題数
各Unit 6〜8問演習問題があり問題の難易度が優しい順に並んでいるのでその単元での自分の理解度や実力が分かりやすくなっています。
丁寧で分かりやすい解説
基礎固めに力を注いでいる参考書なだけあって、しっかり基礎が固まるように解説が詳しくなっていることがうかがえます。どの公式や定理を用いて問題を解いているのかが分かる構成になっているため、問題に対するアプローチの仕方もわかります。
きめる共通テスト数学I+Aの使い方と注意点
Unit数は7つと多くないので1つ1つのUnitを着実にマスターしていくことを心がけるとよいと思います。各Unitの知識を整理し知識の抜けがないことを確認するためにもまず各Unitの頭に書いてある基本事項を確認していきましょう。基本事項に不安がなくなったら問題演習に入っていきましょう。基本事項などは問題演習を行いながら身につくものでもあり、問題を通して見えてくることもあるので、基本事項を完璧にすることに力を注ぎすぎて問題演習をおろそかにするよりは問題も並行しても並行して解いていくことをお勧めします。問題演習を行う際には必ず本書に書いてある制限時間をしっかりはかり、時間を強く意識して問題を解きましょう。共通テストは時間との勝負でもあるので共通テストで点をある程度取るには、時間を意識することは必要不可欠です。各Unitの演習問題は難易度が優しい順になっているので演習問題を順番に解いていくことをお勧めします。演習問題を解く際に自分が分からないと思ったところはマークしておくと復習のときに役に立つかもしれません。そして問題を解く際は、解く問題のコピーをとってからそのコピーに書き込んで解いていくことをおすすめします。共通テストは問題が記載されている紙に直接計算などを書いていくことになるので、その練習もかねて取り組んでほしいです。あとは、冊子に直接書き込むと本書を二周目、三周目としていくときに勉強の効率がかなり落ちてしまうことを防ぐためにも、練習問題のコピーをとってから演習に入ることをおすすめします。全体的に特に数学Aは共通テストの選択問題の単元と本書のUnitの分け方が一致しているので、まんべんなくすべての単元を学習することがの望ましいですが、本番までに時間がない人は自分が選択する単元のみ学習することも作戦としてはありかもしれません。以上の点に注意して取り組んでもらえればよいでしょう。
きめる共通テスト数学I+Aの詳細な進め方
S01 | 1.5h | Unit1 知識の整理 + 演習1-1~1-3 + 解答解説 |
S02 | 1.0h | Unit1 演習1-4~1-6 + 解答解説 |
S03 | 1.5h | Unit2 知識の整理 + 演習2-1~2-3 + 解答解説 |
S04 | 1.5h | Unit2 演習2-4~2-6 + 解答解説 |
S05 | 2.5h | S1~S4 復習 |
S06 | 1.5h | Unit3 知識の整理 + 演習3-1~3-3 + 解答解説 |
S07 | 1.5h | Unit3 演習3-4~3-7 + 解答解説 |
S08 | 1.5h | Unit4 知識の整理 + 演習4-1~4-3 + 解答解説 |
S09 | 1.5h | Unit4 演習4-4~4-7 + 解答解説 |
S10 | 3.0h | S6~S9 復習 |
S11 | 1.5h | Unit5 知識の整理 + 演習5-1~5-3 + 解答解説 |
S12 | 1.5h | Unit5 演習5-4~5-7 + 解答解説 |
S13 | 1.5h | Unit6 知識の整理 + 演習6-1~6-3 + 解答解説 |
S14 | 1.5h | Unit6 演習6-4~6-7 + 解答解説 |
S15 | 1.5h | Unit7 知識の整理 + 演習7-1~7-3 + 解答解説 |
S16 | 2.0h | Unit7 演習7-4~7-7 + 解答解説 |
S17 | 4.5h | S11~S16 復習 |
きめる共通テスト数学I+Aの具体的な勉強方法
- 「はじめに」、「本書の特徴と使い方」、「巻頭特集」2つを読む
- 別冊要点集で公式等の必要事項を確認する。
- S01~「知識の整理」を見て、共通テストに使える解法のテクニックを確認する。
- 問題演習を行う。
※問題ごとに設定されている時間内での完答を目指すが、基本的には時間が過ぎても自分が解ける限界まで解き続け、解答に詰まったらそこで終了とする。 - 答え合わせをして、アクシブチェックを本書に書き込む。(無印△×?をつける)
<アクシブチェック>問題を解いた時のチェック記号
無印:初見で解けた
△ :方向性はあってたけどケアレスミスなどで間違えた
× :解けなかったが指針・解説・映像授業を見ると理解できた
? :解説や映像授業を見ても理解できなかった → 質問をして解決すること - S5,S10,S17で復習する。
無印の問題は、解法をきちんと追えるかどうか頭の中で確認する。
△、×の問題は、再度解いて確認する。
きめる共通テスト数学I+Aの分析者コメント
共通テスト形式の問題が数多くあり、共通テストの特徴や問題の出題パターンも記載されているので、共通テストに特化した参考書だと思います。ゆえに、共通テストの勉強を徹底的にしたい人にはベストな参考書だと思います。本書を通じて基礎の確認や基礎固めは行えると思うので、本書をマスターして共通テストで高得点が取れることを期待しています。(東京工業大学工学院)
共通テストは形式が特殊で、慣れるまである程度練習が必要ですが、この参考書では問題ごとに制限時間がついていて練習しやすくなっています。高得点を狙う人は、本番難しい問題が出て、パニックになってしまっても安定して点数をとるために、練習では少し短い時間で取り組んでみるのもおすすめです。(東京大学理科一類)
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