こんにちは。アクシブアカデミーです。
今回は、アクシブアカデミー所属スタッフの受験体験記について1つご紹介させていただきます。
私は第一志望であった関西学院大学商学部に現役合格していますが、学部偏差値60に対し私の3年5月時点での模試の偏差値は44、当然関学商学部はE判定でした。
それでもきちんと方法を考え勉強を重ねた結果、最終的には関西学院大学の合格通知を3枚ゲットし、見事逆転合格を果たすことができました。
「模試で偏差値45しかなかったし、もう有名校はきついかな」
「受験本番まで1年しかないのに、どの科目も基礎すらできてない(泣)」
もし3年生に進級してなおそんな状況であっても、難関大へのチャンスは全く消えていません。本番まで1年切っていても、やり方次第で今のレベルより2〜3ランク上の大学に合格ができます。受験科目が少ない私立大学の志望であればなおさらです。
今回は私の体験談より、基礎からMARCH・関関同立レベルまでの英語・国語・日本史の3教科の勉強法を紹介させていただきます。
みなさんの逆転合格に、少しでもお役に立てれば幸いです。
目次
英語の勉強法
私は2年生まで、英語は「センスがある人」、あるいは「暗記が得意な人」しか点数を取れない科目だと思っていました。
しかしいざきちんと勉強してみると、英語は意外とシンプルな言語なのだと理解でき、以降は着実に実力をつけていくことができました。
それでは取りかかる順序に沿いながら、具体的な勉強法を紹介していきましょう。
1.英単語・熟語
語学学習の基礎は、まずは語彙力からです。英語が苦手という人の中には、単語帳の最初の方のページすらうろおぼえという人もたくさんいると思います。特に熟語に関しては、授業で触れたもの以外はほったらかしという人も多いことでしょう。しかし知っている単語・熟語があまりに少ないと、英語の勉強すらまともに進めることができません。長文はもちろんのこと、英文法や英文解釈の例文にすら苦戦することになりますから、早めに基礎レベルの語彙力には仕上げていきましょう。
そこで私が実践したポイントは、以下の3点です。
1.短期集中
単語は案外短い期間でたくさん覚えられてしまいます。私はスタディサプリの某先生が教えてくれた、1ヶ月に1000単語覚える方法を実践しました。ただ長期休暇中でない限りそれほど英単語に時間は割けないので、1ヶ月で500語覚えるやり方をしていました。
方法の内訳を説明すると、まず1日のうち1時間を英単語に割きます。そしてその1時間で100個、ひたすら単語を暗記していきます。1日目は№1〜100、2日目は№101〜200、といった要領で5日間で500語。これを1セットとします。そして1ヶ月間、№1〜500の間でこれを6セット繰り返すのです。私はこれで、4月から6月のうちに1500個を覚えきりました。
それ以降は2週間に一度ざっと復習して、忘れがちな単語をチェックするくらいで充分定着しました。1~2年生のころは学校の小テストにあわせてコツコツと単語を暗記していたつもりではあったものの、こちらのやり方のほうが圧倒的に捗りました。
単語はもうある程度記憶できているという人はこのようなやり方はしなくていいと思いますが、単語の記憶が正直スカスカという人はぜひ試してみてほしい方法です。
2.必要なところで単語暗記を切り上げる
単語をいくつも覚えたからといって、文法や長文の理解にはさほどつながりません。
単語以外が全く身についていないという自覚があれば、1000~1500語程度の単語が暗記できたところで一旦切り上げ、文法、解釈、長文の基礎固めに入るのが堅いと思います。私は単語と文法がある程度固まった7月に、英文解釈と長文の学習に取り組みました。それぞれの分野の基礎がトータルで仕上がってきたところで、ようやくテストや模試の点数が安定し始めます。
そして長文読解まで標準的なレベルに達してきたら、志望校レベルに応じてまた語彙の補強に入るという流れが個人的にはベターかと思います。単語数の目安としては、MARCH・関関同立は2000語程度で合格最低水準には充分届くと考えています。私の場合はターゲット層が1900を使っていたのですが、1500から先の単語は全く覚えず、1〜800までの頻出単語の二番目以降の意味や派生語を勉強して長文で間違えず意味を捉えるための対策をしていました。
3.接頭辞や接尾辞を理解する
入試本番では、当然ながら知らない単語がたくさん出てきます。ただ、それらの知らない単語を完璧に和訳できる必要はありません。単語の大まかな意味さえ推測できれば、文の意味を読み違えずに済みます。
そして単語の推測に有効なのが、接頭辞です。接頭辞であれば、「un-(反対、否定)」「pre-(前の)」、接尾辞であれば「-logy(学問)」「-ist(専門家)」といったようなものです。漢字の部首のように、単語から大まかな意味を読み取るヒントとして使えます。単語帳の付録に載ってたりするので、気分転換にこれらを確認してみるのもいいでしょう。
2.英文法・英文解釈
英文法・英文解釈では、英語独特の「型」を理解することが成否を分けます。
冒頭話したように、意外と英語はシンプルな言語なのです。日本語と比較すると、かなり厳格なルールのもと英文は作られています。英文の「型」を理解するだけで、英語への理解が格段に深まり、長文も正確かつ速く読めるようになります。
例えば英語では「5文型」というものがありますよね。主語、動詞、目的語の並びのパターンが、原則わずか5種類しかないということです。そしてありがたいことに、5文型のどれにあたるかでその文の”動詞”の意味がおおよそ決まってきます。
また形式主語「It」も英語が律儀に型を守っている例でしょう。ここの「It」自体に意味は存在しないですが、本来の型である主語・Sのところに単語が何もないと英語話者は違和感を感じるので、仮の主語として「It」を放り込んでいます。
このあたりのメカニズムを学べば見違えるほどに英文が読みやすくなると思うので、じっくり吸収していきましょう。
ただ普段の学校の授業や学校配布の教材ではこの「型」を理解するのが難しいので、解説の丁寧な講義系の参考書を1冊買い足すことをおすすめします。例えば西きょうじ先生の『英文読解入門 基本はここだ!』が私のおすすめできる一冊です。
文法分野であれば、5文型、受動態、分詞、関係詞あたりの単元を丁寧に勉強すると、日本語とは違った英語独特の型がなんとなく理解できてくると思います。私はスタディサプリの関先生の英文法の講義で、文法問題はもとより長文も非常にクリアに読めるようになりました。関先生の英文法の解説は、『世界一わかりやすい英文法・語法の特別講座』やスタディサプリの動画授業内で見ることができます。英語に苦手意識のある人はぜひ一度目を通してみることをおすすめします。
そして文法の大枠が掴めたら、問題演習で定着を図っていきましょう。私の場合は関先生の講座で早めに文法を理解し、学校の授業テキストや配布されていた『Vintage』で問題演習を重ねました。
加えて国公立志望であれば和文英訳や英作文が肝になっているので、英文解釈や英文法のテキストの例文を暗記してしまうのもおすすめの方法です。
3.長文読解
長文は、決して単語力や文法力の知識を総合的に測る場所ではありません。長文でいちばん見られているのは、あくまで「読解力」です。文章の論理構造を読み解くことに、注力しましょう。むしろ論理構造さえわかっていれば、知らない単語や複雑な構文が出てきても設問に正答することが可能です。
単語・文法・英文解釈の基礎を一通り習得できたら、早めにこの長文に取り掛かって、読解スキルを磨くことをおすすめします。単語や文法に終始している期間はテストや模試の点数はあまり伸びないのですが、この読解スキルが見についたタイミングで飛躍的に点数が上がります。
簡単な文章で読解スキルの向上に特化した参考書もあるので、メジャーな問題集よりかはそういった教材から手を出してみてもいいかもしれません。『天倉の論理で読み解く英文読解塾』は、高校基礎レベルでも読解のノウハウをしっかり学ぶことができるので、初学者の高校生にはこの1冊をおすすめしておきます。
そして読解の手法をある程度身につけたら、どんどん問題集をこなして設問に慣れていきましょう。
ただそうは言ってもやはり語彙や文法などの知識を集合させなければいけないところでもあるので、覚えていなかった単語や文法知識もここで振り返っておきましょう。さらに音読で復習するのもいいでしょう。
知識の定着、読解スピード、スピーキング、リスニングなど幅広く英語力の向上が見込めるので、音読で各スキル身につけてしまいましょう。
現代文の勉強法
多くの受験生が、「現代文の勉強の仕方がわからない」と嘆いています。
どのように勉強すればいいのかわからず、ただなんとなく普段の授業やテストに臨んできた方がほとんどでしょう。
でもご安心ください。
現代文は他の科目と同様、しっかりとステップを踏んでいけば確実に点数アップが狙える科目です。
現代文で測られているのは、「読解力」です。
その読解の材料は全て問題文の中に存在しているので、それらの材料をどう使っていくのかさえ理解できれば、意外にもあっさりと現代文の苦手が克服できます。
私はもともと現代文の偏差値が乱高下するタイプでしたが、この「読解」を意識して基礎から取り組んだ結果、いまいち理解できていなかった現代文の文章がすごくクリアに見えるようになり、解答も簡単に導けるようになりました。
それでは具体的なステップに沿って勉強法をご紹介していきましょう。
1.読解の基礎を身につける
まずは、文章の基本的な読み方から理解しましょう。
これは入試本番レベルの難しい概念や背景知識を覚えていなくてもできます。
いきなり問題集から入るのではなく、「そもそも現代文とは」、「読解とは」、といったようなことから解説してある易しい参考書を1冊手に取ってみるといいですね。
ここのステップを踏んでいるかいないかが、現代文を苦手のまま終わるかどうかの大きな分かれ道になります。
すぐに模試や学校のテストの結果に変化が出るとはいえませんが、ここをしっかりとこなせば、問題文の見え方がかなり変わってくると思うので、入門レベルの参考書に取り掛かってみて、読解の実践に入っていきましょう。『田村のやさしく語る現代文』や『現代文のトレーニング 入門編(Z会出版)』あたりが丁寧に解説してある参考書です。
2.キーワード・背景知識
ここも受験生が飛ばしがちなステップです。
現代文で扱われるテーマは、普通の高校生では考えないような難しいものばかりです。
さらにそのテーマへのアプローチは、これまた高校生になじみのない抽象的な概念でなされます。
純粋な読解力に加えてこれらの知識も補強することで、文章で説明されている内容がかなりクリアになってくるはずです。
具体的な教材を挙げると、『ことばはちからダ 現代文キーワード(河合出版)』、『現代文 キーワード読解(Z会出版)』がおすすめできます。
3.問題演習
文章の読み方、そして現代特有の概念や背景知識がある程度身についてきたら、標準レベル、志望校レベルの問題を解いていきましょう。
現代文の点数をとるのに「読解力」があることが前提ですが、同時に「解答力」も必要になってきます。
おそらく⑴のステップで論理的に文章を読むことはできているはずです。
それに加えて本番では、解答の選択肢からはそれぞれどの程度本文と過不足ない表現がされているかを理解できなければなりません。
⑴、⑵のステップでは学校のテストや模試の点数にそれほど変化はないと思われますが、ここの問題演習のところでようやく結果につながってくると思います。
4.漢字・語彙
文章読解が安定してきたら、最後は漢字です。
入試本番は1点2点の差が合否を分けます。
どの大学も5~15%くらいの割合でこれら知識問題が組み込まれていると思うので、特に直前期は入念に勉強しましょう。
古文の勉強法
古文は同じ日本語ではあるのですが、一目文章を読んでも何が書かれているのかいまいちわからないですよね。
ただ現代の日本語同様、古文には古文なりの法則性が存在します。
「主語が消えて誰のことを指しているのかわからない」とは当時の人々はなりません。
あるルールに則っていてみんながわかるから、省略されるのです。
やはり古文は文章ですから、読解が中心になってきます。
そして単語、文法、古文常識などの基礎知識が読解の前に必要になってきます。
それでは上記と同じように、取り掛かる順序に沿って勉強法を解説します。
1.単語
英語同様、やはり最初は単語からです。
基礎レベルの単語力がないと、文法や読解、またせっかくの普段の授業も実にならなくなってしまうので、頻出の150~200語くらいは早めに吸収しましょう。
ただやはり英語同様、単語の暗記に執着していては古文は読めるようになりませんから、頻出の130~200語くらいがある程度覚えられているのであれば、文法や読解の学習に入りましょう。
そして文法、読解、古文常識と他の分野の知識がついてきたら単語の続きです。
どれほどの単語数を覚えればいいのかが悩みどころだと思いますが、私の場合は300語くらいの単語帳が終わった後、授業や参考書で出てきてかつ単語帳に載っていなかった単語をノートにまとめて暗記していました。
また、古文常識と併せて単語を理解し直すのもいいでしょう。
2.文法
古文では英語以上に、文法の知識が長文読解に影響します。
ですので文法はきちんと網羅的に学習していきましょう。
おそらくこれまでの学校の授業や配布のテキストで、動詞の活用や助動詞の用法などの基礎的な文法事項は一通り触れているかと思います。
きちんと先生の解説を記録できている人は、学校で使ったプリントやノート、テキストを中心に復習してもいいでしょう。
学校の授業をサボってしまっていたという人は、解説の丁寧な参考書を入手して、基礎から定着を測っていきましょう。
3.読解
これまで古文を読んでいて、途中で展開が追えなくなったり誤読したりするようなことを経験したことがあると思います。
途中で動作の主体が入れ替わっていたりと古文独特の文章のルールがあるので、ここを意識して勉強しないと古文は読めないままです。
ですので古文読解も、解説が詳しい易しめの教材に力を借りて、基礎固めの仕上げを行いましょう。
私は「富井の古文読解をはじめからていねいに」で読解の基礎を吸収しました。
やはり英語や現代文同様、この「読解」ができてようやく点数や偏差値が安定しはじめます。
4.古文常識
単語、文法、読解の3要素に加えて、点数アップに大きく役立つのが古文常識の知識です。
当時の身分や家屋のつくりなど、文章中の描写をきちんと理解できるようになります。
また注釈のつかない難しい単語も、古文常識を理解する中で拾えるものが多いです。
加えて、源氏物語などの頻出の題材はストーリーごとおおざっぱに把握しておくだけでもかなり読みやすくなります。
参考書や国語便覧で知識を補強しておくといいでしょう。
日本史の勉強法
日本史はよく「暗記教科」と言われますが、古代から現代までの全ての時代が出題範囲になるので、片っ端から用語の暗記に走るというのはおすすめできません。
そもそも歴史を勉強する意味は、「AやBが原因で、Cという結果になった」というように、実際起きた事例を通じてものごとの因果関係を学んでいくことにあります。
なので日本史の勉強では、時代や人物や出来事を体系的に理解して初めて形になります。
現にセンター試験や国公立二次ではそこの理解を問う問題がほとんどです。
ですので大前提として、用語や時代を断片的に覚えるのではなく、ものごとをつなげて「流れ」として見ていきましょう。
具体的な勉強法として、日本史でもいくつかのステップに分けられると思うので、英語と国語同様紹介していきます。
1.時代の大局をつかむ
古代から順にがっつり取り組む、というのはあまりおすすめできません。
まず日本史で大事なのは、時代ごとの大きな流れをつかむことです。
「〇〇時代は△△家が権力を握り、××の施策を講じた。その結果景気が悪くなってしまい、※※文化が…」といった要領で、時代ごとの権力者とその施策、外交情勢、経済、文化と、中学校で太字レベルだったような有名な単語が、それぞれどのように時代の中で関連し合っていたのかをまずは理解しましょう。
その際高校の教科書だと情報量が多すぎるので、中学校で使った教材や、センター対策用の解説書あたりが有効かもしれません。
私立や国公立二次で日本史を使うことが確定的な人は、「石川晶康 日本史 B 講義の実況中継」などで少し詳細にに勉強するのもいいでしょう。
2.細かい出来事を整理する
時代を大まかに理解したら、今度は教科書レベルの理解をしていきます。
従順に授業プリントや参考書、読みやすいという人は教科書でそのまま進めてもいいでしょう。
私は学校の授業プリントが見やすいつくりになっていたので、用語暗記も含めてひたすら授業プリントで回していました。
①でやっていたことを、今度は開国や第二次世界大戦など単位を小さくして、1つ1つの出来事についてあくまで体系的に理解していきましょう。
テーマ史の切り口での理解も、時代の流れをよく思い出しながら学習できるのでおすすめです。
知識を定着させる
一通り全範囲の理解がすんだら他の教科同様、知識を「定着」させましょう。
その際、一問一答や教科書Bノートなど、それぞれみなさんの好みになると思います。
ある程度やり込むまでは教材は変えずに何周もチェックをしましょう。
史料なども絡めて新しく知識を補強していくことも有効です。
受験生のみなさんへ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
数年前に映画ビリギャルがヒットしましたが、大学受験ではやり方次第でとんでもなく結果が違ってきます。私のクラスメイトも、半年で偏差値を20以上上げて早稲田大学に現役合格しました。
今まで苦手意識を持っていた教科でも、きちんとステップを踏んで勉強すれば必ず結果はついてきます。中でも私のように私立大学を受験するのなら、科目を絞って勉強できるので一気に合格が近づいてくることでしょう。
自分の可能性を見限ることなく、上を目指してとことん努力してみてください!
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