「関西大学の受験対策ってどうやるの?」
「物理の対策の仕方がわからない」
「物理でおすすめの参考書ってなんだろう」
この様に疑問を持っている受験生の皆さんに、関西大学の物理の受験はどのようなものか伝えていきます。
目次
関西大学過去問 傾向と対策 物理
では早速関西大学の物理の過去問についてご紹介します!
問題ごとの分析
大問1 力学 円運動 単振動の運動方程式
(1)まず注目すべきは次元についてです。他の多くの大学と違い解答群の中からの選択問題となっているので問われている単位と違う単位は答えになりえないということが重要なポイントになります。最初にそれで目星をつけておけば選択肢は32択から4択まで少なくなりますし、計算ミスにも気づく事ができて便利です。ちなみに本問は丁寧に次元の同じ選択肢を同じ行にしていたのでよりわかりやすいかと思われます。
(2)この問題も同様にまずは次元に注目すると良いです。また、本問は静止位置を中心とした単振動という演習問題でよく見る問題を、初めて使う文字などで分かりにくくさせただけの単純な問題です。本問が解けず、解答を見て納得したという受験生は演習が足りていないだけなのでたくさん過去問を解いてこの大学の形式に慣れていきましょう。問題難易度としては基本的な問題です。本問を落としてしまっては周りに点差をつけられたと思って良いでしょう。
大問2 電磁気 半導体のホール効果、交流とRLC直列回路
(1)受験者が見逃しがちなテーマであるホール効果を扱った問題です。しかし、ホール効果についての知識がなくとも基本的な知識、それこそ公式レベルの知識だけで導出はできるような出題となっていて、物理現象についてイメージができる人にとってはとても簡単な問題だったと思われます。ホール効果の導出の問題であるため特に前問の答えを用いる問題が多く、計算ミスをしてしまったら取り返しのつかない自体になりかねません。集中して問題を解くこと、解答の大体の形を問題演習時に覚えておくことを心がけましょう。
(2)RLC直列のインピーダンスなど、インピーダンスが抵抗であるということを知っていれば選択肢ケ、コ、サ、シのうちサ、シは単位が/Ωなどとなり不正解だと即座に分かります。また、電気容量Cが電圧との関係から抵抗に反比例することまでわかっていれば、計算をするまでもなくωCとなっている解答が次元的に誤っているとわかるため、ケが解答だとわかるのです。このようにして選択問題は解答ありきで答えられ、最終的な答えを先に得られたため問題を計算ミスするはずもなくなるというわけです。本問は差がついた問題だったとは思いますが、考え方次第では1番簡単な問題とも言えるのでぜひ解けるようになってほしい問題です。
大問3 波動 原子 波の反射と定在波、放射性崩壊
(1)波動に関する問題です。波動といえば、波の形が時間と場所によるに変数関数が嫌いで苦手な方が多いのではないでしょうか。本問にもしっかり登場しています。しかし、これらはそこまで込み入った話ではなく、時間と場所で波の形が変わるという当然の話を計算できるような式にしたというだけの話なのです。そして、その2つは同時に考える必要はありません。一つが変化するときはもう片方は定数だと考えてよいのです。そう考えると波の問題もわかりやすく見えるのではないでしょうか。
波の公式を知っていれば5割はもらえ、波の基本的性質がわかっていれば9割もらえる問題ですので、物理があまり得意じゃない人も解きやすい範囲だと感じました。
(2)原子の放射性崩壊についての問題です。入試直前に習う範囲なので本問を選択した人は少なかったと思いますが、特に物理が苦手だという受験者はこの範囲を入試で使うと高得点が狙えるでしょう。理由は2つあり、まず一つ目は、大学側も受験者がこの範囲を演習不足であることは知っているため、他の問題よりも簡単な出題がなされている場合が多いからです。物理が苦手な方はあまり演習問題に着手できなかったことが大きな要因と考えられるため、演習不足を前提とした出題範囲は他の問題と比べてかなり解きやすいものだと思われます。2つ目に、この分野の問題は物理というよりむしろ化学的な分野です。従って、物理は苦手だけど化学はできるという人などは実はかなりとっつきやすい範囲といえるのです。この様に、入試直前に習ったからなんとなく選択しないのではなく、自分にあった選択問題を考えると得点アップに繋がります。
関西大学の物理の対策 参考書紹介
<理解本> 学校の教科書
入試勉強を始めるにあたって、まずはじめに教科書を一通り読み、入試で頻出の物理現象について理解しましょう。これを丁寧に行えば、基本的には合格点まで乗ります。
<問題集>物理のエッセンス
多少オーバーワークかもしれませんがこちらの参考書を2周もすればかなりの高得点が狙えます。タイトル通り、まさに物理の本質を理解することができます。こちらが難しいという方は学校で指定された参考書を解き進めれば良いです。こちらも基本的には2周はするように心がけましょう。
まとめ
関西大学の物理は選択問題式というかなり珍しい出題形式で、次元に注目することと、公式を覚えてその意味を理解すれば基本的にすべて解けるような形式になっていました。ただしこういった裏技的な考え方は物理に慣れてから使うべきであり、わからないままにテクニックとして使っても、もし入試形式が変わったとなった時に対処ができません。しっかり理解した上で今日の内容を扱えるようになりましょう。
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