勉強好きかも……?と思えた
―――合格おめでとうございます。1年間を振り返ってみて、どうですか?
「思っていたよりもしんどくなかったです。大学受験と言えば、勉強以外は全部犠牲にして、取りあえず起きている時間全部勉強みたいなイメージで。確かに起きている時間は勉強していたけど、勉強が嫌いじゃないかもと思いました」
―――楽しさはありましたか?
「英語は、勉強したらちょっとずつ長文が読めるようになってうれしかったです。国語はやっつけみたいな感じで勉強して。世界史は勉強していて楽しかったので、しんどくなかったですね」
―――しんどかったことはなかったんですか?
「あまりないです。強いて言うなら、メッチャ眠かったです。でも、仮眠を取ったので特に問題なかったと思います」
―――眠たくて悩む受験生は多いと思います。眠いときは寝るタイプなんですね。
「眠いときは寝るべきです。私は15分くらい寝ていました。目覚ましは特別かけなくても、起きたら自然と15分くらいでした。30分は寝過ぎになるので良くないと思います。寝たら、寝ちゃった罪悪感で頑張れました。頭も冴えるし、焦れるし、デメリットはないのでオススメです」
英語は英文解釈をしたら伸びた!
―――勉強が楽しかったのは、どうしてですか?
「英語の長文は『そうなんや』みたいな感じで知識が入るので楽しかったです。最初は取りあえず英単語を覚えて、英文解釈をして。『こんなんやって意味あるんかな?』と思ったけど、解釈が終わってからメッチャ読めるようになったので、絶対にやるべきです」
―――長文を読めるようになると楽しさが分かってくるんですね。世界史の好きなところは何ですか?
「世界史は最初から好きだったわけじゃなくて、最初の定期テストで97点を取ったので楽しいってなっただけです。楽しいから『得意かも?』って思い始めたら、ますます楽しくなってきました。でも、世界史が得意だと思っていたから、全然勉強していなくて……。定期テストの勉強だけをしていたので、ちゃんと世界史全体の復習を始めたのが12月なんですよ。もっと早くちゃんと勉強しておけば良かったと思います」
―――少しでも点数が上がってくると、勉強の面白さが分かってくるかもしれませんね。
―――受験直前期は、結構焦っていたように見えました。どんな心境だったんですか?
「負荷をかけないと勉強できないタイプなんですよね。残り4カ月だと思っていたら、あっという間に2カ月経っていて、残り2カ月しかなかったんです。そのとき、世界史が勉強できてないと気付いて焦りました。時間が足りなくなったので、絶対に勉強しないといけないことは何か考えて、勉強するスピードが速くなった気がします。それまではゆっくり問題を解いていたけど、時間の管理をちゃんとするようになりました」
海外に行く夢を叶えたい!
―――ずっと志望校1本だったわけですが、どうして同志社を選んだんですか?
「中学生の時からずっと海外に行きたいと思っていたんです。卒業したらアメリカに留学して、海外の大学に入学しようと思っていました。でも、コロナ禍が来てしまって……。国内で偏差値50くらいの外国語が学べる大学を探してお父さんに交渉したら、『こんな低いところはあかん、同志社に行け』って言われたんです。同志社を調べてみたら偏差値74って書いてあって、絶対無理って思いました。でも、海外に行く夢は諦めたくなくて頭のいい友達に相談したら『頑張ったら行けるよ』って言われたので、挑戦しようと思いました」
―――親の意向があったんですね。
「お父さんはただ思い付きで言っただけなんですけど、そのときに同志社以外ないと思ったんです。でも、合格発表のときは滑り止めを受けておけば良かったと思いました。受験するまでは『合格できなかったら浪人しよう』と思っていたけど、もう1年、今まで以上に厳しい勉強を続けるとなったら、メチャクチャしんどいと思って心が折れそうになりました。合格発表1週間前に開き直って、浪人バンザイとなったんですけどね(笑)」
―――合格できて本当に良かったですね。
受験生にメッセージ
―――最後に受験生にアドバイスをお願いします。
「一時、朝は起きれないと思い込んでいたんです。だから、夜4時まで勉強して、昼前に起きて、お昼ご飯を食べてアクシブに行く。22時までアクシブで勉強して、帰って4時まで勉強する生活をしていたときもありました。でも、絶対に朝勉強した方がいいです。これは、本当にやってみて分かった(笑)。なので、5時台に起きた方がいいと思います。
朝の方が絶対集中できます。夜の4時間が朝の1~2時間みたいな感覚でした。夜は4時くらいまで起きてないと頑張った気持ちにならないんですよね。頑張って朝起きるべきです、絶対に」
―――ありがとうございます!受験お疲れさまでした。これからも頑張ってください!