愛知教育大学とは？偏差値・学部や入試情報など基本情報を解説！

愛知教育大学は、約150年の長い歴史がある「教育の総合大学」で、自分が学びたい専門分野について深く追求し、とことん学ぶことができる学校です。今回は、愛知教育大学の概要や取得できる資格、就職・入試情報などを徹底深掘りします。教員を目指している方は、選択肢の一つとしてぜひチェックしておきましょう。

愛知教育大学とは

愛知教育大学とは、愛知県刈谷市に本部を置く国立大学です。愛教大、愛教、AUEといった愛称で親しまれています。

1873年に愛知県養成学校として開校して以来、多様な専門性をもつ「教員」を育てる学校として、教育研究に貢献してきました。「子どもの声が聞こえるキャンパス、地域から頼られる大学」を目標に掲げ、子どもたちの未来を拓くことができる豊かな人間性と確かな実践力を身につけた専門職業人の育成を使命としています。

教員を志している人が多く、令和3年卒業者の「教員就職者数」が全国1位になるなど、同じ夢を持つ者同士が刺激し合える環境が整っています。以下では、愛知教育大学の特色ある活動や科目についてご紹介していきます。

特色ある活動

• AUEパートナーシップ団体（PS団体）

PS団体とは、学内外における主体的・積極的な活動を通して、学校の教育や研究、社会に貢献していることを認定された団体のことです。PS団体として認められた際には、認定証が授与されます。たとえば、自作プラネタリウムの開発や公演、現役アナウンサーの指導を受けながらの読み聞かせ活動などがあります。

• AUE学生チャレンジ・プログラム

社会のリーダーとして活躍するための「企画・運営・実施能力」など、多様なスキルの向上を図るプログラムです。自分の企画や活動が採択された場合には、学校が全面的にバックアップをしてくれます。SDGsを地域に普及する教材の開発や馬とのふれあい体験など、他にもさまざまな活動を展開しています。

特色ある科目

• 教育体験活動

附属の学校や国内外の連携校、地域社会からの協力を得て、学年に応じた教育体験活動を実施し、「教育現場で発揮できる実践力」「教育課題に対応できる力」を身につけます。1、2年次から学校の行事や先生の補助を体験できるので、自分に向いている職業や合っている環境を見極めることも可能です。

• 教科横断研究コース

「教科横断研究コース」とは、所属する専修にプラスして学ぶ特別プログラムのことです。学部から大学院への進学を見通し、教科を横断した探求的な学びの展開を目的としています。異学年・他専修の学生と協働して、新しい教育課題に対する分離融合を探求することで、「このコースならでは」の学びや新たな価値観を得ることができます。

取得できる資格が豊富

愛知教育大学では、複数校種の教員免許の取得ができたり、目指せる資格が数多くあったりと、学生の将来の飛躍を応援しています。こちらは、すべての学生が目指せる資格・取得できる資格一覧です。

他にも所属ごとに取得できる資格を後述しているので、参考にしてみてください。

愛知教育大学の学部紹介

それでは、愛知教育大学の学部を詳しくみていきましょう。学部は「教育学部」のみです。

教育学部には、「学校教員養成課程」と「教育支援専門職養成課程」の2つの課程があります。それぞれの課程についてご紹介します。

学校教員養成課程

発達の段階を踏まえて、「個に応じた教育」が実践できる質の高い教員を育成しています。

1年次には附属特別支援学校で、2年次には社会福祉施設で介護や介助、交流体験を行います。そして、3、4年次には教育実習が実施されます。

教育支援専門職養成課程

子どもに対する教育を多角的な視点から見つめ、専門的な能力を生かし、教員と協力して「チーム学校」としての教育活動を担う専門職を育成しています。

愛知教育大学の学生数・教員数

愛知教育大学の学生数と教員数をご紹介します。ここで、「学校教員養成課程」は令和3年4月に新たに設置された課程であり、今までの教員養成4課程「初等教育教員養成課程」「中等教育教員養成課程」「特別支援学校教員養成課程」「養護教諭養成課程」を1つの教育課程に改組したものです。

そのため、以前までの課程を旧課程として表示しています。こちらは、令和3年5月1日付の学生数のデータです。

愛知教育大学の所在地（キャンパス）

愛知教育大学のキャンパスは一つで、愛知県の刈谷市に位置しています。

愛知教育大学の就職・大学院進学状況

次に、愛知教育大学の就職と進学の実績をみていきましょう。こちらは、令和3年3月卒業修了生の就職状況です。

学校教員養成課程は、企業や官公庁に就職する人もいますが、大半の学生が教員になっています。また、教育支援専門職養成課程の主な就職先としては、国家公務員（心理職）、市役所職員、企業などが挙げられます。キャリア支援センターでは、学生が最も良い未来の姿に向かってキャリア形成や就職活動ができるように一人ひとりに合わせた支援を全力で行うなど、就職サポートが充実しています。また、キャリア講座は年間1,000回以上開催されるので、自分のタイミングで受講可能です。

続いて、進学者数のデータです。愛知教育大学の「大学院教育学研究科」は、愛知県内で唯一の教職大学院です。

大学院進学者

• 学校教員養成課程：41人
• 教育支援専門職養成課程：20人

愛知教育大学の共通テスト得点率と偏差値

次に、愛知教育大学の一般選抜における大学入学共通テストの得点率と偏差値を確認しましょう。

愛知教育大学の入試情報

最後に、愛知教育大学で採用されている4つの入試方法をみていきましょう。それぞれの試験で課される内容についてご紹介します。

一般選抜（前期日程）

前期日程は、大学入学共通テストの成績と個別学力検査で判断されます。以下では、専攻・専修・コースごとに個別学力検査で課される内容を示しています。

総合問題は、さまざまな力を総合的に判断する問題が課されます。また、実技検査は専攻・専修に合わせたデッサンやピアノ、運動能力などが課されます。

一般選抜（後期日程）

後期日程は、大学入学共通テストの成績と面接（AP試験）で判断されます。 専攻・専修・コースによって、集団面接/個別面接やプレゼンテーション、集団討論などが課されます。

特別選抜（学校推薦型選抜）

学校推薦型選抜は、大学入学共通テストを課す推薦入試です。大学入学共通テストの成績と面接（AP試験）、出願書類（「学びの履歴」、調査書）で判断されます。

特別選抜（総合型選抜）

総合型選抜は、大学入学共通テストを課さない入試です。第一次選考では、出願書類（「志望理由及び学びの計画」と「学びの履歴」、調査書）で、第二次選考では、第一次選考の評定と講座受講後の課題と面接（AP試験）で判断されます。

入試の中には、併願できる専攻・専修もあります。大学入学共通テストの科目や個別学力検査で課される内容も異なるので、大学のホームページを確認してみてください。

まとめ

この記事では、愛知教育大学についてご紹介しました。愛知教育大学は、教員を育成するための教育系単科大学であり、教員を志す人におすすめの学校です。学校を選ぶ際には、就職先や取得できる資格までしっかり確認して選ぶようにしましょう。

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