秋田大学とは?偏差値・学部や入試情報など基本情報を解説!


今回の記事では、秋田大学という国立大学について、大学情報・入試情報・就職情報などを網羅的にまとめてご紹介していきたいと思います。受験を考えられている方にとっては、大変参考になる情報かと存じます!秋田大学の受験を検討される方は、必見です。

秋田大学とは

秋田大学とは、「秋大(しゅうだい)」の愛称で親しまれる、秋田県に拠点を置く大学となっています。東北地方では正直稀有な規模が大きく名の知れた大学として、地元の方々から、全国の国公立を絶対に志望される受験生まで、幅広く受験をされる大学です。

秋田大学の学部紹介

秋田大学の学部は、大きく分けて4つです。国際資源学部・教育文化学部・医学部・理工学部となっています。医学部・理工学部という理系の王道学部から文系の専門的な学部まで広く設置されていますが、全体を通して文系・理系が入り混じるバランスのいい大学になっています。

各学部について少し概要を紹介していきたいと思います。

国際資源学部

まず国際資源学部ですが、こちらは極めて聞き馴染みの薄い学部であるのではないでしょうか。それもそのはず、この学部名を冠した学部は日本では秋田大学にしか設置されていないからです。学ぶ内容としては、地球の科学的な見地から資源について学ぶ「理系的」な内容と、単純に国際学や資源を扱う政策学的な「文系」の内容に分かれていて、学部内でも多様な学び方が認められています。

昨今は言わずもがなグローバル化が進んでいますが、そういった潮流にあった学部であると言えます。なじみの薄い学部ですので、人気や倍率はまだ低調(後述)ですが、今後の成長にも期待できます。

教育文化学部

次に教育文化学部ですが、こちらもなかなか特殊です。教師的な学校教育についての内容を学べる点で、教育学部的な側面もあるのですが、それだけに特化していないのが秋田大学の教育文化学部の最大の特徴。「地域文化学科」という学科も中には設置されていて、こちらでは政策や地域環境、芸術、文化などの、よりミクロ的で専門的な内容を学ぶことになります。

しかも、その学科の中で選択できる特定領域は自由で、どの学問をどれだけ究めるも、自分の自由という面白さです。知的好奇心が強い方にはオススメですね

医学部

次に医学部ですが、こちらは極めてシンプル。医学科と保健学科に分かれていて、卒業後は大学での学びを活かした職に就いていくという流れが濃厚な学部ですね。むろん難易度も秋田大学内で随一の高さを誇ります。

理工学部

最後に理工学部。こちらも学科がいくつか分かれていますが、理工学部という看板から一見逸れたような学問も学べます。例えば生命科学科や物質科学科などの学科も含まれています。理工学部と言えば大きく見て、工事的な建築を学ぶ側面と、プログラミング的な電子工学を学ぶ側面があるという印象があるかもしれませんが、生命や物質という内容にも触れられます。

学部の内容に惑わされて、案外人気が出づらい学科でもありますので、秋田大学に行きたいという方は穴場としても見ていけますね。

秋田大学の学生数(男女比)

秋田大学の生徒数は、2021年データで4391人になっています。また男女比を出したいところですが、こちらは公式ホームページにデータが上がっていませんでした。しかしながら、文系・理系に特化した大学ではないですのである程度バランスが良く男女比があることは想定されます。ちなみに大学院の在籍者数は753人。

東日本では上位の権威・設備・規模を持った国立大学であること、さらに医学部や理工学部といった理系のメインどころの学部も充実しているため、比較的大学院もにぎわっているという見方が出来ますね。

秋田大学の所在地(キャンパス)

秋田大学のキャンパスは、秋田県内に3つあります。秋田県内に根差した大学として、しっかりとした地盤で学ぶことが可能です

 

メインキャンパスとなるのは、秋田市手形学園町1番1号にある手形キャンパスです。教育文化学部、理工学部、国際資源学部があり、情報統括センターという主要管理棟もあることから、名実ともにメインキャンパスと言えます。アクセスとしても秋田駅からバスで10分で目の前。交通の便も良いと言えます。

そして秋田市本道1丁目1の1に位置する本道キャンパスは医学部のメインキャンパスとなっています。医学部にはやはり専門的な設備や機器も多いことから、別個で学び舎が用意されているというわけですね。ですがメインキャンパスとの位置関係はほとんど離れている訳でなく、秋田駅からバスで10分程度の差があるのみ。過度に僻地に追いやられたり、周囲の環境に不満が起きるということはないかと思われます。

最後に保戸野キャンパスですが、こちらは現在大学では使用されていません。系列の小学校・中学校・幼稚園が設置されていますが、一応キャンパスとしてご紹介しました。

秋田大学の就職情報/大学院進学率

次に皆さんが気になる、卒業後の進路のお話です。個人的に秋田大学の進路公表ページはグラフを使用されていて見やすいので、是非一度ご覧頂きたいです。

大学進学率

まずは大学院進学のお話からです。令和2年度(2020年度卒業者のデータ)を参照しますと、卒業生が952人。そのうちで大学院進学をされたのは、201人です。かなり多いという肌感覚を持たれるのではないでしょうか。

理由としては先ほども軽く触れましたが、秋田大学は東日本でも有数の権威と設備を持った大学です。そのため、大学院にも一定のブランド力があり多くの方が集まります。実際、進学者としては理工学部の160人がほとんどを占めていて、大学院を希望される方の理系志向が強い点は共通しているものの、さらに学びを深めていくという選択肢が根強い大学です。

就職状況

そして面白いのは、就職率の全国比較グラフが公式ホームページに書かれている点です。令和2年度で言うと全国の就職率は96パーセントだったそうですが、秋田大学の就職率は99.4パーセントと極めて高い数字に。これは何もここ数年に限った傾向ではなく、常に全国平均を圧倒しています。学生の方にとっては安心して自分の進路を託せる大学であると言え、この指標を出すということはそれなりの自信のあらわれなのでしょう。

また、学部ごとに進路を細かく掘り下げていきます。

国際資源学部

国際資源学部ですが、こちらは極めて進路が多様化しています。学部紹介のところでも軽く触れましたが、文系的な学びと理系的な学びが学部の中で入り混じっているからです。実際に数を見ても、建設業・製造業が約半数近くを占めています。こちらは文系・理系どちらでも手に職をつけやすい代表格的な就職先になりますね。

しかしながら情報通信業・農林水産業という理系的な産業から、金融・不動産といった文系の花形的な産業まで、まんべんなく就職先があります。自分の専攻にももちろんよりますが、入学してからの潰しがききやすくもありますね。

教育文化学部

次に教育文化学部ですが、こちらも前述の通り、教育だけに絞られるわけではないです。学校教育的な内容ももちろん学べますが、全体としては6割ほど、76人が教育系の進路にはつきます。残りはと言うと、文化や地域政策について学んだ見識を活かして公務員に就いたり(26人)も主流のルートに。残りは一般的な産業がほとんどですが、流石に文系の色が強め。

医学部

次いで医学部ですが、こちらはシンプル。243人中、239人が医療・福祉関連に。圧倒的に進路が確定的です。入学難易度も高いことから入学時から志望度が高く、学びを活かしてその道に進まれる方が大半を占めます。

理工学部

最後に理工学部ですが、こちらは大学院進学が主流であることはお話しました。約半数が大学院進学をしますが、残りの半数はむろん就職。一番多い就職先はメーカーです。工学の知識を活かして、モノづくりに直接的に携われます。さらに視野を広げると、家をつくるという建設業も多いです。また、電子工学的な情報通信業もメインになります。

そして、意外と言ってはなんですが公務員もかなり多いです。具体的な数字としては39人で、理工学部の進路としてはなんと2番目に多いのです。秋田大学は全体を通じて地元密着性の強い大学でもありますので、そのコネクションを活かしやすい傾向があると言えるかもしれませんね。

秋田大学の学部別偏差値と倍率

次に秋田大学の各学部の偏差値と倍率についてお話をしていきたいと思います。

国際資源学部

まずは国際資源学部です。国際資源学部の偏差値は、42.5~47.5となっています。偏差値のが低く出ているのは、先ほども触れましたが、やはり馴染みの薄い学部名。日本では秋田大学のみがこの冠名をつけています。例えば関関同立やMARCHなどの人気大学でも昨今人気の「政策」がついた資源政策学科が偏差値47.5なものの、全体的に低調。倍率も1倍台です。しかし、これからのSDGs的な潮流を見ても、上手く言えば就職でも有利に働くことは間違いないと思います。

教育文化学部

次に教育文化学部ですが、こちらは偏差値にして47.5~55.0とかなりの差が大きいです

後期受験の「英語教育」学科が上限値として含まれているため、一概に差が大きいとも言えないのですがそれでも扱う学問の広さから、差が生まれるのは必然。特別支援教育や学校教育にそもそも結びつかない地域文化学科なんかは人気がどうしても出づらいですし、ベーシックな教師ルートを歩む学科は人気が出やすいです。

ですがその傾向は倍率を見ると「?」で、例えば特別支援教育コースは4.1倍で人気が高騰。倍率は結局、少ない定員数との兼ね合いにもなりますので、偏差値だけを鵜呑みにするのは、私は推奨しません。

医学部

次に、医学部です。こちらは言わずもがな高いです。全体偏差値は47.5~62.5となっています。差があるのは、どうしても医学科と保健学科の格差。看護学科は偏差値が47.5~50.0と低めですが、医学部はやはり図抜けて難しいです。倍率も前者は1~2倍台ですが、後者は3.5倍にも登ります。やはり医学部は理系学習者の最難関ですね。

理工学部

最後に、理工学部です。こちらの偏差値は42.5~50.0と比較的差が大きめ。前述の通り、理工学部らしからぬ「生命科学科」「物質科学科」が42.5、45.0とわかりやすく低めに。一方、理工学部の象徴的な残りの学科は偏差値47.5~後期では50.0程度。

昨今の潮流を汲んだ電気・電子情報は特に人気が高いです。倍率も全体で2.6倍ですが、「生命科学科」「物質科学科」なんかは1倍台がほとんどなので、やはり狙い目と言えます。秋田大学にこだわりがある方は穴場と言えますね。

秋田大学の入試情報や科目

最後の項目として、入試情報と科目を取り上げていきたいと思います。なお、全ての情報を網羅的に完全に取り扱うことは不可能ですので、さらに調べてみたい点は、公式ホームページなどをご覧くださいね。

国際資源学部

まずは国際資源学部からです。国際資源学部は3つの学科に分かれているとお話をしましたが、前期と後期の違いがあるだけで基本的には統一。

前期共通テストで5教科7科目。一般的な国公立大学と同じです。

唯一違うのは二次試験であり、文系色の強い「資源政策学科」は国語と外国語の二教科であるものの、残りの学科は数学・理科・英語の3教科。数Ⅲも課されるため、文系の方は実質受験不可になります。一つの学部の中で、文系・理系の区別が明確にあるケースはかなり珍しく、注意が必要です。また全ての学科で「調査書」という項目もあります。主に高校時代の経歴について問うもの。配点こそ小さいですが頭には入れておきましょう。

 

そして後期ですがこちらは、二次試験のみが変化。全ての学科で小論文と面接のみの出題となります。そのため学科間の文理の違いが曖昧になります。どうしても、この学科に入りたいという希望がある方は後期を狙うのも手。

共通テストの得点率は「資源政策学科」が少し人気で56パーセント、残りは50パーセント弱です。しかし理系色の強い残り二学科は後期になると偏差値が60パーセント弱まで跳ね上がりますので、容易ではないです。

教育文化学部

次に教育文化学部です。こちらは学科ごとの専門性が高いため、二次試験の内容が多様化します。まず「教師として何を教えるか」が明確な英語教育学科と理数教育学科から。前者は国語と外国語の二教科+小論文と面接。後者は調査書+数学or理科の選択。さすがに教師として指導する可能性のある科目の二次試験は避けて通れません。

残りの学科はというと、調査書+国語・数学・英語から二教科というのが一般的。文理共に受験が可能であり、入学してから進む道を検討できるのです。後期は小論文と面接が主体なものの、「英語教育学科」のみは英語の二次試験も実施。

医学部

こちらも基本的に、二次試験の違いのみ。基本では外国語と面接の二次試験ですが、医学科では数学がプラスされます。さらに医学科は看護学科の倍ほど二次試験の得点比率があるため要注意です。

さらに後期は学科の試験がなくなり、小論文と面接のみの実施に。そして注目すべきは医学科に「秋田県地域枠」というものが追加されることです。秋田県内の医療に関わっていくことを主眼とした方式で、国立大学らしいですね。看護学科は後期の実施がありません。

共通テストの得点率は、医学科が75パーセントで看護学科が55パーセント程

理工学部

こちらは全学科でレギュレーションが統一されていて、5教科7科目の基本線に、数学・理科・調査書の二次試験が。しかしながら、a方式とb方式なるものが学科ごとに用意されています。端的に言うと、共通テストと二次のどちらに比重を置くか選べる方式で、a方式なら二次試験は36パーセント、b方式なら70パーセント。極めて大きな違いです。秋田大学特化の勉強がどこまで進んでいるか、あるいは問題との相性で戦略を練る必要があります。

後期は違いが無くなり一律の一本勝負。5教科7科目に数学と面接の二次試験。

 

秋田大学全体の傾向として「調査書」が課されることが多い。「後期は面接の比重が大きい」ことは抑えておきたいですね。

共通テストの得点率は、学科ごとの違いというより方式の違いが大きいです。例えばa方式の生命科学科なら53パーセントで、b方式なら48パーセント。共通テスト重視の場合、約5パーセント高く取るのが求められるので、やはり対策は必須。後期になると総じて60パーセント程度の得点率が求められて、難易度は上がります。

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました。秋田大学についてよく理解できたのではないでしょうか。これを参考に、受験を検討されてみてください。

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