福井大学とは？偏差値・学部や入試情報など基本情報を解説！

福井大学は、国立大学で最も就職率が高い大学として知られ、14年間連続で記録を伸ばし続けています。この記事では、福井大学についてさまざまな観点からご紹介します。就職率が高い理由はもちろん、学部ごとの特色なども徹底解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

福井大学とは

福井大学とは、福井県福井市に本部を置く国立大学です。福大という愛称で親しまれています。1949年に新制国立大学として発足した学校で、「格致（かくち）によりて人と社会の未来を拓く」を理念としています。理念を実現する道標として「福大ビジョン2040」が策定され、「世界に通じる地方総合大学」「社会から頼りにされる、活力ある大学」を目指し、改革を続けています。

福井大学の学部紹介

福井大学は、教育学部、医学部、工学部、国際地域学部の4つの学部からなります。それぞれの学部について、詳しくみていきましょう。

教育学部

教育学部では、子どもたちが自発的に学んでいけるように導くための教育について学びます。目指しているのは、実践力を持った教員の育成です。教育実習より前に、子どもと接するプログラムを多く設けることで、学生の意識向上につなげています。

教育学部には、2つのコースがあります。

教育学部の特色あるプログラムを2つご紹介します。

• 特色1：実践型授業「探求ネットワーク」

特別活動などの枠を超えた教科への実践力を養うことを目的に、地域の子どもたちとプロジェクトを進める実践型授業が展開されています。子どもたちとともに主体的に判断して問題を解決するための指導力や技能を学びます。

• 特色2：学校体験学習

「教育実習」を補完し、強化するための事前・事後学習として、6つの体験学習プログラムが用意されています。計画的に参加することで、教職に必要なスキルや知識を磨くことができます。

医学部

医学部では、グローバル社会で活躍できる能力、かつ社会に貢献できる愛に満ちた医療人、次世代の医学・看護学を開拓できる人材の育成を目指しています。医学部には、「医学科」と「看護学科」の2学科があります。

医学科（募集人員110名）

高度な臨床能力・研究能力を身につけた、人間性豊かな医師を養成する学科です。1年次から基礎医科学を取り入れ、患者と触れ合い、臨床現場を見据えた6年一貫教育を実施しています。

医学科の特色を2つご紹介します。

• 特色1：1年次から臨床体験や研究に参加

1年時から、医療や医学研究の現場を体験し、カンファレンスの見学や最先端の医学研究に触れることができます。入学後の早いうちからの、医療従事者の幅広い責務の自覚につながります。

• 特色2：独自開発の臨床実習システム

独自に開発されたICTシステムにより、実際のカルテのように所見を記載する訓練が可能です。指導医とオンラインでやり取りもできるので、現場に即した学びを実現できます。

看護学科（募集人員60名）

即戦力となる健康管理の担い手として、多彩な役割を果たす医療従事者を養成する学科です。チーム医療を行う看護力を発揮するための、効率的な教育プログラムが展開されています。

看護学科の特色を2つご紹介します。

• 特色1：助産師教育

福井県で唯一、統合カリキュラムによる助産師教育が実施されています。現場での実習では、出産のバースプランづくりから、命の誕生の出会いまで体験できます。

• 特色2：合格率100%の国家試験対策

2年次から、教職員のアドバイスを受けて模擬試験の受験計画を立てます。学年主任とゼミの指導教員が連携したサポート体制で、全員合格を目指します。

工学部

工学部のコンセプトは、「imagineerの育成」です。imagineerは、imagineとengineerを合わせたことば。すべての人が健やかに安心して暮らせる社会を実現するために、世界レベルで夢を描き（image）、それを具現化できる技術者（engineer）を育成していきます。工学部には、「機械・システム工学科」「電気電子情報工学科」「建築・都市環境工学科」「物質・生命化学科」「応用物理学科」の5学科があります。

機械・システム工学科（募集人員155名）

機械システムのモデル化、評価を行うために必要な幅広い領域を学ぶ学科です。専門性を軸に、異分野から先端技術にアプローチする未来志向のエンジニアの養成を目指しています。3年次からコースに分かれて専門領域を追及していきます。

電気電子情報工学科（募集人員125名）

「電気・通信設備、情報セキュリティ技術」や「デバイス技術や制御システム」 を体系的に学ぶ学科です。「第4次産業革命」をけん引する先駆的な研究者・技術者の養成を目指しています。幅広い研究・教育を行うため、2年次に「2つの系」に、3年次に「3つのコース」に分かれます。

建築・都市環境工学科（募集人員60名）

建築学と土木工学を学び、現代社会に新たに顕在化しつつある多くの課題を研究する学科です。安心・安全な社会生活環境の実現に貢献できる、実践力のある人材の養成を目指しています。3年次からコースに分かれて専門領域を追及していきます。

物質・生命化学科（募集人員135名）

物質化学、生物化学、材料工学に関する専門知識を学ぶ学科です。未来を拓く素材や製品を作り出す、高度な専門性を身につけた人材の養成を目指しています。3年次からコースに分かれて専門領域を追及していきます。

応用物理学科（募集人員50名）

物理学とともに理工学の基礎を習得し、理工学の応用・先端領域、物理学の最新理論を学ぶ学科です。論理的に考える習慣・能力を持った人材の養成を目指しています。応用物理学科にコースわけはありません。

国際地域学部

国際地域学部では、地域と国際という2つの異なる視点から、真の解決策を考える実践的・総合的な能力を身につけます。地方創生やグローバル化社会の発展に貢献できる人材の育成を目指しています。国際地域学部には、国際地域学科があります。

国際地域学科（募集人員60名）

高度なコミュニケーション能力を身につけるため、1年次は習熟度別のクラスで英語を習得します。2年次には、2つのアプローチに分かれます。

国際地域学部の特色を2つご紹介します。

• 特色1：海外留学

グローバルな視点で考える力を身につけ、世界と自己に対する理解を深める海外留学や国際交流の場が多く用意されています。留学によって積極的に自らを拓いていくことで異文化の理解につなげます。

• 特色2：文理融合型教育

課題を深く理解するため、医学部や工学部と連携して幅広い分野の授業が履修できる文理融合型教育が展開されています。さまざまな学びを通して、自分がやりたいことを見つける人も多いです。

福井大学の学生数・教員数

次に、福井大学の学生数と教員数をみていきます。こちらは、令和3年5月1日の学生数と教員数のデータです。

（  ）内は外国人留学生で内数

福井大学の所在地（キャンパス）

続いて、福井大学のキャンパスと所属する学部です。工学部の機械・システム工学科「原子力安全工学コース」の学生は、3年次のコース配属時点で敦賀キャンパスに移動となります。

福井大学の就職・大学院進学状況

それでは、福井大学の就職と進学実績を確認しましょう。2021年は1,202人の卒業者のうち、867人が就職し、310人が大学院に進学しました。福井大学は、複数学部を有する国立大学のなかで14年連続就職率1位を誇っています。

また、以下のような実績も残しています。

• 企業、病院などのアンケートで「福井大学卒業生は人間力・学力ともに高水準」という評価を獲得
• 大企業就職率70%
• 新卒入社後3年以内の離職率9.9%

福井大学では、学生を支え、企業を応援する就職支援・採用支援の体制が整っており、学内企業説明会や企業訪問バスツアーなど、企業と学生を結ぶ場を多く提供しています。他にも、学生満足度86.1%を誇るキャリアサポートが充実しています。

• 年間50回以上の就職ガイダンス、各学年向けオンライン講座
• 福井大学オリジナルの就活支援サイトの運用
• オリジナル就活手帳の配布
• AI面接を体感できるサービスの導入

福井大学の共通テスト得点率と偏差値

次に、福井大学の一般選抜における大学入学共通テスト得点率と偏差値です。

福井大学の入試方法

最後に、福井大学の入試方法をみていきましょう。福井大学では、一般選抜（前期・後期）、学校推薦型選抜、総合型選抜といった入試が採用されています。（私費外国人留学生選抜や第3年次編入学入試を除く）学校推薦型選抜や総合型選抜で募集されている学部・学科は限られているため、ここでは一般選抜についてご紹介します。

一般選抜（前期日程）

前期日程は、大学入学共通テストの成績と個別学力検査の成績、調査書で評価されます。以下では、学部・学科・選抜区分ごとに課される個別学力検査の科目を示しています。

一般選抜（後期日程）

後期日程は、大学入学共通テストの成績と調査書、学部ごとに課される内容（書類審査、個別学力検査、小論文、面接など）によって評価されます。学部・学科・選抜区分ごとに課される試験内容は、以下の通りです。

まとめ

この記事では、福井大学についてお話しました。福井大学は、最も就職率が高い国立大学で、世界に通じる専門性を持った人材の育成を行っています。大学に受かることがゴールではありません。その先を見据えて学校を選びましょう。

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