広島大学とは？偏差値・学部や入試情報など基本情報を解説！

「広島大学への進学を考えているが、特徴などがわからない」「広島大学の偏差値や就職状況などを知りたい」広島県内の受験生で、上記のように考えている方は多いと思います。そこで本記事では、広島大学の学部や偏差値、倍率、入試・就職情報などを徹底解説します。これから広島大学への進学を考えている方は、是非最後までご覧ください。

広島大学とは？

広島大学は、広島地区にあった大学8校を併合して1949年に設置された大学です。「平和を希求する精神」「新たなる知の創造」「豊かな人間性を培う教育」「地域社会・国際社会との共存」「絶えざる自己変革」という理念5原則を掲げています。

アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、中東、オセアニアなど、世界72カ国・地域から1,650人（※）の留学生を受け入れており、国際色豊かな点も特徴です。

広島大学の学部

広島大学には、以下12の学部があります。

• 総合科学部
• 文学部
• 教育学部
• 法学部
• 経済学部
• 理学部
• 医学部
• 歯学部
• 薬学部
• 工学部
• 生物生産学部
• 情報科学部

総合科学部

広島大学の総合科学部は「総合科学科」と「国際共創学科」の2つの学科から構成されています。総合科学科では「人間探究」「自然探究」「社会探究」という3つの教育領域から構成され、文理を超えた総合的・複合的な視野を養います。国際共創学科では「文化と観光」「平和とコミュニケーション」「環境と社会」の3つの視点から国際共創に必要な知識と技術を身につけます。

文学部

広島大学は「哲学・思想文化学」「歴史学」「地理学・考古学・文化財学」「日本・中国文学語学」「欧米文学語学・言語学」という5つのコースから成っています。少人数教育を中心としているのが特徴で、卒業後は教員、公務員、一般企業、また大学院進学などが主な進路となっています。

教育学部

広島大学の教育学部は、学生の多様なニーズに応えるため、コースがとても細かく分かれているのが特徴です。まず「第一類（学校教育系）」「第二類（科学文化教育系）」「第三類（言語文化教育系）」「第四類（生涯活動教育系）」「第五類（人間形成基礎系）」という5類に分かれており、それぞれの中に2〜4つのコースがあります。こうした細分化されたコース設定を通し、卒業後の幅広い進路に対応する力を育成しています。

法学部

広島大学の法学部は、「幅広い視野で社会問題を発見する力」「法制度の体系的理解に基づいて問題を分析する力」「論理的思考の下で具体的解決を提案する力」の3つの力を育成することを教育理念としています。1年次の「教養ゼミ」から、2年次の「基礎演習」、3・4年次の「専門演習」などを通して、学生ごとの関心を深める学習ができることが特徴です。

経済学部

広島大学の経済学部は、「5年間一貫教育プログラム」を実施している珍しい学部です。「5年間一貫教育プログラム」は、一定の基準を満たす経済学部生を対象としたプログラムで、学部4年次と大学院博士課程前期の教育を連携させ、博士課程前期を最短1年で終了できるようになるものです。その他にも少人数教育などを教育の柱としています。

理学部

広島大学の理学部は「数学科」「物理学科」「化学科」「生物科学科」「地球惑星システム学科」という5つの学科から成っています。自然と生命を尊重する心を基盤とする教育を行っており、自然科学の基礎をしっかりと身につけ、真理探求への鋭い感性を持ち、幅広く深い教養に根ざした総合的判断力を持った人材を養成することを目指しています。

医学部

広島大学の医学部は「医学科（6年制）」と「保健学科（4年制）」の2つの学科があります。医学科は臨床医や医学研究者、医学教育者、医療行政官などのチーム医療のリーダー育成を目指し、保健学科は看護師や理学療法士、作業療法士などの高度な専門知識と技術を持つ医療の専門職に就く人材を育成しています。

歯学部

広島大学の歯学科は、「歯学科（6年制）」と「口腔健康学科（4年制）」の2つの学科があります。また歯学科には「国際歯学コース」が平成24年度に新設され、アジア諸国の歯学部学生を2年次から5年次まで受け入れており、歯学科の専門課程の多くが英語・日本語併用制となっています。

薬学部

広島大学の薬学部は「薬学科（6年制）」と「薬科学科（4年制）」の2つの学科があります。少人数教育に力を注いでおり、3年次後期から所属する研究室は、1学年5人以内で構成しています。また医学部や歯学部と連携した授業も取り入れ、チーム医療への意識も白軍でいるようです。

工学部

広島大学の工学部は、「第一類（機械・輸送・材料・エネルギー系）」「第二類（電気電子・システム情報系）　入学定員」「第三類（応用化学・生物工学・化学工学系）」「第四類（建設・環境系）」という4つの類があり、それぞれ2〜4つの教育プログラムがあります。こうした幅広いプログラムを設けることで、より学生ひとりひとりの関心や社会のニーズに沿った学習を進めることが可能となっています。

生物生産学部

広島大学の生物生産学部は、人類の持続的生存と福祉の向上に貢献できる人材育成を目指している学部です。「水圏統合科学」「応用動植物科学」「食品科学」「分子農学生命科学」という4つのプログラムがあり、それぞれさらに細分化された教育プログラムを設けています。また生物生産学部附属練習船「豊潮丸（とよしおまる）」や「日本鶏保護増殖舎」など、附属施設が豊富なことも特徴です。

情報科学部

広島大学の情報科学部は、ディープラーニングやクラウド、IoTなどといった情報化学について学び、それを活用できる人材を育成しています。3年次からは「データサイエンスコース」と「インフォマティクスコース」に別れ、それぞれの専門分野についてさらに学習を深めていきます。

広島大学の学生数

広島大学の学部毎の学生数は、以下のようになっています。

（令和3年5月1日現在）

最も生徒数が多いのは「工学部」です。広島大学の工学部は「第一類（機械・輸送・材料・エネルギー系）」「第二類（電気電子・システム情報系）」「第三類（応用化学・生物工学・化学工学系）」「第四類（建設・環境系）」という幅広い分野に分かれた4つのコースがあり、学生の興味・関心に合わせて学びを深めることができます。

次いで学生数が多いのは「教育学部」です。教育学部は「第一類（学校教育系）」「第二類（科学文化教育系）」「第三類（言語文化教育系）」「第四類（生涯活動教育系）」「第五類（人間形成基礎系）」という5つのコースがあり、各教科に対する理解や授業スキルを高めることができます。

また「理学部」や「医学部」も学生数が多く、人気の学部です。

広島大学のキャンパス所在地

広島大学は、下記の3つのキャンパスを構えています。

（参考：広島大学 アクセス情報ページ）

3つのキャンパスとも路線バスの使用がほぼ必須となっており、電車通学などを希望する方にとっては少しアクセスが悪い印象です。一方で、広島大学は「地域経済システム研究センター（経済学部）」や「薬用植物園（薬学部）」、「練習船豊潮丸（生物生産学部）」といった各学部ごとの附属施設が豊富です。

そのためより専門的で実践的な学びを深める環境としては、魅力のある大学といえるでしょう。

広島大学の就職情報/大学院進学率

広島大学の進路状況は、以下のようになっています。

（2020年度 学部卒業生進路状況）

（参考：広島大学 就職状況データ公開ページ）

上記データを見ると、学生の半数が就職するのに対して、3割程度は進学を選んでいます。そのため大学卒業後も進路選択の幅が広いと考えられるでしょう。特に工学部は進学率が高く、卒業後も研究を続ける学生が多いようです。

また就職先の業種をみると、1位は「事務従事者」、次いで「教員」「医療関係」でした。こちらは学部ごとの学生数と比例しており、学生数が多い「教育学部」や「医学部」の進路実績が大きく影響しているといえます。

広島大学の学部別偏差値と倍率

広島大学の学部別偏差値と倍率は、以下の通りです。

偏差値は50前後、倍率は1〜2倍程度のところが多く、難関校と比べると若干難易度は落ちるといえるでしょう。医学部や歯学部は偏差値が60前後、倍率も3倍前後となっており、広島大学の中でも最難関の学部となっています。一方、経済学部や法学部は偏差値・倍率ともにそれほど高くなく、広島大学の中では穴場の学科といえそうです。

広島大学の入試情報や科目

広島大学の入試科目等は、以下の通りです。

共通テスト

個別学力検査等

まとめ

本記事では、広島大学の学部や偏差値、倍率、入試・就職情報などについて、徹底解説しました。全体的な偏差値や倍率は中堅クラスですが、附属施設などが豊富で学習環境が整っている大学なのが、広島大学の魅力といえるでしょう。本記事が岡山大学の受験を考えている方にとって、ひとつの参考になれば幸いです。

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