北海道教育大学とは?偏差値・学部や入試情報など基本情報を解説!


今回の記事では、北海道教育大学という国公立大学について、大学情報・入試情報・就職情報などを網羅的にまとめてご紹介していきたいと思います北海道教育大学が気になる方は是非チェックしてみてください。

北海道教育大学とは

北海道教育大学とは、その名の通り北海道の地で「教育」について学ぶことのできる大学になっています。いわゆる「教育学部」のような勉強しか実施されていない大学で、単科大学という形になっています。特化した専門性を身に着けることができる上、培ってきたノウハウやブランド力は実に目を見張るものがあり、教員を目指される方には選択肢になってきます。

こちらの大学は5つのキャンパスが存在しており、北海道のあちらこちらに拠点が立っている状態。詳しくは後述しますが、学部ごとの違いがそのままキャンパスの違いになっていて、言い方はなんですが、まるで別々の大学に通っているような感覚に近いかもしれませんね。

北海道教育大学の学部紹介

北海道教育大学の学部は、「○○学部」という形では分かれていません。北海道各地に散りばめられた5つのキャンパスで「○○校」という形で学ぶ内容が分かれています。すべては教育学部的な学びになるのですが、そこで深める専攻分野は拠点によって限定されていることもあるというイメージですね。拠点がある5つの場所は、教育学部札幌校・教育学部旭川校・教育学部釧路校・教育学部函館校・教育学部岩見沢校となっています。全体を共通して言えるのは、「教員養成課程」ならば教員免許の取得が卒業条件になっているということ。

一部、教員免許取得を卒業要件としていないところもあるようですが、現在は募集を停止しているようです。

端的にそれぞれの違いについても触れたいと思います。

教育学部札幌校

まず教育学部札幌校ですが、こちらはいわゆるメインキャンパスのような扱いになっていて、様々な機能がまとめて入っています。主要五科目はもちろん、特別支援学級から副教科、養護教諭まで幅広く免許を取得することができ、多くの方が集まるのはまずここです。卒業には小学校・中学校の教員免許の取得が必須で、注意をしておきましょう。公式ホームページにも、小学校。中学校教師の養成を目指す、との記載がありますよ。

教育学部旭川校

次に教育学部旭川校ですが、こちらもほとんど札幌校に近いですね。ほとんどの教員になるための素養が身に着けられ、幅広い学生が受験をします。なお幼児教育について学べるのは札幌校とは違う唯一無二の魅力で、そういう進路を志される方は旭川校に入学することになるでしょう。棲み分けとしては教科教育に重点を置いたキャンパスで、特に中学校向けの「一教科一教師」の専門性を見につけます。

教育学部釧路校

教育学部釧路校も教員養成課程。学科名に「実践」とつくこちらの課程は、小学校の教員を中心に、実践的かつ生涯教育的な、人との関りを重視する、地域貢献型の働き方を養うようです。以上、様々な学部で微妙な違いこそありますが、ざっくり認識しておいていただければと思います。

また、残りもキャンパスが。残りは教員の養成課程ではありません。教育学部函館校ですが、こちらは国際地域学科という学科が内包されています。教員を目指すのとはまた毛色の違う学科で、文字通り国際学について学ぶことになります。

岩見沢校

最後の岩見沢校は、スポーツ・音楽・芸術に特化したコースで、それらの教員を目指す道もあるにはありますが、教員でなくてもそれらの専門知識を活かした職に繋げる意味合いが強い学部になりますね。

北海道教育大学の学生数(男女比)

北海道教育大学の生徒数は、2022年現在で4740人になっています。男女別のデータは出ていませんでした。

北海道教育大学の所在地(キャンパス)

 

キャンパスの違いについては、先ほどもかなり厚くお話をしました。教育学部札幌校(札幌市北区あいの里5条3丁目1番3号)・教育学部旭川校(旭川市北門町9丁目)・教育学部釧路校(釧路市城山1丁目15番55号)・教育学部函館校(函館市八幡町1番2号)・教育学部岩見沢校(岩見沢市緑が丘2丁目34番地1)と、北海道内の主要都市にキャンパスがあるイメージで、それぞれのキャンパスで学べる内容がある種限定されてきます。

アクセスも様々ですが、それぞれ最寄りのバス停からは徒歩5分もいらない状況。しっかり配慮して、キャンパスが運営されていることがわかります。

北海道教育大学の就職情報/大学院進学率

次に皆さんが気になる、卒業後の進路のお話です。こちらは公式ホームページの表が学部ごとにかなり見やすく作られています。まずは大学院進学のお話からです。

大学進学率

令和3年度のデータを参照しますと、卒業生が1199人。その中で大学院進学を目指されるのは、65人とのことです

教育系の大学ということで、大学院志向も強いのかと思いきや案外な数値に。比率だけで見ても、全体で5パーセント程度。特段の差異はなく、平均的に5パーセント前後という形になっていました。では就職はどうなのかと言うと、やはりと言うべきか、教員になられる方が非常に多いですね。

教員養成課程

前述の、札幌・旭川・釧路の教員養成課程の合計で60パーセントと少し。皆さん入学時に掲げた、教員になるという夢を叶えていかれます。また函館、岩見沢の教員課程以外の学科でも15パーセント強が教員になるなど、決して低くはない数字を叩き出します。

民間企業への就職

残りの方はと言うと。民間の就職が二番手に上りますね。教員養成課程なら16パーセント、それ以外で54パーセントと大きな開きがあります。やはり教員になるための専門的な勉強をしてきた/してこなかったという人の違いは大きいです。

具体的な就職先も、名前を出して書かれていて、北海道の民間企業を中心に就職される方が多い傾向に。製造業などはイメージほど多くなく、情報通信・金融など少しでもアカデミックな知識が使えそうな志向が見てとれます。

教員以外に就職される方の会社の実名は、他府県にお住いの方は知らないであろう企業も多いです。地元で安定した就職先は見つかるでしょうが、トップオブトップの大企業を狙うのは少々前例に薄い気配もします。

北海道教育大学の学部別偏差値と倍率

次に北海道教育大学の各学部の偏差値と倍率についてお話をしていきたいと思います。

教育学部札幌校

まずは教育学部札幌校です。教育学部札幌校の偏差値は、45.0~50.0となっています。教員課程を擁する学部全てにある程度共通して言えることなのですが、様々な課程がある分、学部内での差は大きくなりがちです。実際の数値を見ても「音楽教育」の課程は決して学校教育のメインどころではなく、下限の45.0となっています。

そして面白いのが「特別支援教育」が偏差値50.0の上限となっている点で、他の教育系の大学とはやや異なる傾向に。そういう路線を考える方にとっては、良い環境かもしれません。倍率は全体で2.1倍とかなり易しめ。前期後期とざっくり教員養成課程は分かれていますが、後期の方が倍率が下がるという珍しい現象が起きているため、そういう意味でもチャンスは広いです。

教育学部旭川校

次に教育学部旭川校ですが、こちらも偏差値にして、45.0~50.0程度。札幌校と同じですね。音楽や技術などの副教科が偏差値の下限となり、上限は英語などの教員になっているという点も類似しています。こちらは教科教育に重きを置いた側面がありますので、さらに教科感の格差は顕著になっているというところでしょうか。

その結果は倍率を見ても明らかで、全体で1.9倍になっていますが、国語や数学英語などの主要科目はすべてその数字をゆうに超えます。副教科の教員養成課程がおしなべて1倍台で、入学自体はしやすいですね。

教育学部釧路校

次に、教育学部釧路校です。こちらは前述の通り「地域に根差した小学校教育」を学ぶという点で、学科自体は一つ。偏差値にして45.0となります。シンプルで見やすいですね。しかし倍率はそこそこ高く、前期で3.4倍、後期で2.9倍ほど。

教育学部函館校

次に、教育学部函館校です。教員以外の国際地域学について学ぶ、毛色の異なった学部で他のキャンパスとは違ったニーズを誇ります。偏差値は様々な推計が出ていて断定できませんが、前期で54.0、後期で57.0と言われたりもします。しかし高く試算されすぎている印象もいなめず、注意が必要です。実際の倍率を見ても1.8倍と高くもありません。

教育学部岩見沢校

次に、教育学部函館校です。こちらも色々な試算が出ており、見るサイトによってばらつきが大きい偏差値に。53.0~56.0と言われていて、幅は狭めです。というのも実技科目に特化したキャンパスであり、格差が出づらいのですね。むしろそういった専門性を高められる学部として貴重な存在。

倍率も極めてマニアックな音楽科のコース以外は2倍~3倍程度で安定。全体で2.7倍となります。一部学科は、替えが効きづらい学科として後期は死に物狂いで受験をされる人がいます。専門性の高い大学にありがちですが、後期は倍率が跳ね上がるケースもあるので注意しましょう。

北海道教育大学の入試情報や科目

最後の項目として、入試情報と科目を取り上げていきたいと思います。全ての情報を完璧に紹介するのは不可能ですので、詳細は、公式ホームページなどをご覧ください。

教育学部札幌校

まずは教育学部札幌校からです。教育学部札幌校は「スタンダードな教員育成」「実技を伴う教員育成」「その他の教員育成」で大きく受験方式が分かれます。ですが、どのコースも5教科7科目のベーシックな受験かつ二次試験の方式だけが異なります。

まず一つ目のスタンダードな形。「言語・社会」と「理数」で分かれる主要科目は、前者は国語と英語、後者は数学と英語です。

二つ目の「実技を伴う教員養成」は図画工作、美術。体育などそれに準ずる実技と面接が実施され、ペーパーテストでの二次試験は行われません。音楽教育のみは、実技+国語総合という形になります。

三つ目の「その他の教員養成」は、英語はおしなべて実施。養護教諭なら面接が、特別支援教育ならプラスして国語or数学になります、全体を通して言えるのは英語の二次試験は多くのところで出題されるということ、対策は重めに行いたいですね。

後期は「実技を伴う教員養成」以外でのみ行われ、二次試験は面接一本勝負。共通テストの得点率は、すべての学部で6割前後で安定しています

教育学部旭川校

次に教育学部旭川校です。こちらも学びの形態自体は一緒で、大きく違うのは二次試験のみ。国語・数学・英語の中からどれか一つが必須になっていて、残りを選ぶ方式。文系・理系問わず、すべての学部にトライができますが、数学が必須の理数教育なんかは、実際問題文系が受験をするのは難しいでしょう。実技を伴うコースはペーパーテストがなく、実技と面接です。面接は実技の3倍の得点配分なので、要警戒。

後期が「実技以外」で行われる点も札幌と同じで、二次試験は面接のみ。全体の得点率は60パーセントにいくことはまれで、50パーセント台中盤をうろちょろしている感じです。

教育学部釧路校

こちらは、学科が実質一つで極めてシンプル。まず前期ですが、こちらは5教科7科目+二次試験は外国語必須で、国語か数学の一科目選択になります。後期は二次試験が面接に変わるのみ。

前期後の共通テストの得点ボーダーは52パーセントで、後期は55パーセント。大きな開きはないので、後期も狙いやすいですね

教育学部函館校

こちらは、地域協働=地域環境科学グループ以外は「地歴」「公民」の二教科が必須になっていて、教科数が実質6教科に。二次試験はと言うと、地域教育が小論文で、残りの学科は総合問題となります。総合問題は英語との国語の複合問題のような形で、独自の対策が要求されます。後期も、共通テストの科目は同じかつ面接のみの二次試験という北海道教育大学の「お約束」を踏襲しています。共通テストのボーダーは60パーセント弱。

教育学部岩見沢校

最後の岩見沢校。こちらはやや複雑。というのも、学科に応じて共通テストの科目数から変わってくるのです。「音楽文化学科」と「美術文化学科」は国語と英語が必須の三教科共通テスト。そのため、私立文系的な受験も可能になるのです。(他は5教科~)

そして、実技系の学部ということで、二次試験に実技は必須。その中で「芸術・スポーツビジネス」「スポーツ文化=スポーツ・コーチング科学」には面接がプラスされ、「スポーツ文化=アウトドア・ライフ」には小論文と面接がプラスになります。後期は前期と共通テスト・二次試験が共にレギュレーションが完全に一緒。芸術・スポーツビジネス学科に関しては後期がありません。そして注意すべきはやはり二次試験の得点比率で、往々にして50パーセント前後、場合によっては6割を超える学科も。やはり実技を学ぶ学部ですので、そのハードルは高いです。

その分、と言ってはなんですが共通テストの得点ボーダーは、前期で概ね40パーセント後半から50パーセント中盤。しかし、倍率の所でもお話をしましたが、後期になると6割弱までボーダーが上がるので、対策は必至ですね。

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました。北海道教育大学についてよく理解できたのではないでしょうか。これを参考に、受験を検討されてみてください。

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