北見工業大学とは?偏差値・学部や入試情報など基本情報を解説!


今回の記事では、北見工業大学という国公立大学について、大学情報・入試情報・就職情報などを網羅的にまとめてご紹介していきたいと思います。受験を考えられている方にとっては、大変参考になる情報かと存じます!是非、北見工業大学の情報を掴みたい際の参考にしていただければと存じます。

北見工業大学とは

北見工業大学とは、北海道の北見市にメインキャンパスを構える国立大学です。こちらの大学の最大の特徴は、工学部のみが設置された単科大学であるという点です。学部の数が限定的で、学べaる内容が一つに絞られる大学を単科大学と言います。1966年に設置された大学で、科学技術を学ぶことに特化した、非常に専門性の高い大学となっています。

大学理念にも「人を育て、科学技術を広め、地域に輝き、未来を拓く」とあり、昨今AIなどの工学技術の台頭で盛んになっている、理系的な知識をこれでもかと学ぶことの出来る環境になっています。

北見工業大学の学部紹介

北見工業大学の学部は、冒頭にもお話した通り、工学部の一つのみとなっています。単科大学ということで日本全体を見回しても希少性が高く、入学の間口は狭い反面、その道を志す方にとってはこれ以上なく集中して資源を投下することの出来る、面白い尖り方をしている大学だと言えます。元来は1960年に短期大学として開学した大学で、そのライトさも寄与しているのかもしれませんね。

 

実はこちらの大学。日本に存在している国立大学の中では最北端にメインキャンパスを構える大学として知られています。すなわち、日本で最も寒い国立大学と言ってもいい訳です。そんな地の利などを活かし、「寒冷地工学」をテーマに掲げておられるのが大きな特徴の一つ。寒く冷えた土地柄でどういった工学が使え、応用でき、活かせるか。

人々の暮らしがどのように豊かに変わっていくか。このように、ここでしか学ぶことの出来ない特殊な環境下における工学に特に力を入れて学ぶことができるのです。

 

そういった観点から、大学周り(北海道)への地域貢献性も高く、地元就職・地元の発展に寄与出来るという進路設計も非常にしやすいです。また、さらに視野を広げると、世界中に日本よりも寒い国なんてのも、ごまんとあります。

少子高齢化が叫ばれ、日本国内での産業の発展・ビジネスの進捗が鈍化する昨今、我々未来の日本人が目を向けていくのは、世界のマーケットであるという点は火を見るよりも明らかです。そういった観点で、発展途上国となっている寒い地域に恩恵をもたらすようなビジネスにも、繋がり得る学部だと言えます。

 

工学部の中の学科区分で言うと、「地域環境工学科」と「地域未来デザイン工学科」という二つの学科があります。前者はエネルギー運用や地球環境、防災などにまつわる工学を学べるコースが設置されていて、まさに「これからの地球・これからの寒冷地の在り方」を検討するのに適していると言えますね。

後者はもっと広く、「寒冷地での人々の未来の生活」にフィーチャーした学問を掘り下げます。例えば、AIなどの情報工学や社会インフラの仕組みについて、あるいはバイオマスを使った食品の開発技術など、より様々な角度から人々の生活を支え得る工学について学ぶことができます。

 

一年時(受験時)に学科を選択し、二年に上がった後、その中でのコース・専攻を確定していく方針になっていて、やりたいことを大学の中で見つけることも可能です。

北見工業大学の学生数(男女比)

北見工業大学の生徒数は、令和3年現在で1748人になっています。その内の女性は207人。約11パーセントが女性ということになりますね。一般的に、工学部という理系ど真ん中の学部は圧倒的に男性が多くなる傾向にあります。確かに女性が11パーセントしかいないという点は決して多いとは言えませんが、これは全国的に見ると女性の割合が高い方だと言えます。

推測ですが、やはり「寒冷地工学」という非常にニッチかつここでしか学べない学問があるという点で、そういった進路を目指される方は男女問わず入学をしてきている印象です。数人しか女性がいない、なんて工学部も決して珍しいお話ではないですが、こういう観点で言うと、女性の志願者の方もある程度安心して入学が出来るのではないでしょうか。

北見工業大学の所在地(キャンパス)

 

北見工業大学のメインキャンパスは、北海道北見市公園町165番地に所在しています。日本最北端の国立大学であるというのは先ほどもお話をした通りで、そんな地の利や独特の気候を活かして、寒い地域に特化した工学を学び深めるという任を国から直々にたまわった、そんな大学であるというバックボーンがうかがえます。公式サイトの情報を確認してみると、おもしろいのが「北見市」へのアクセスから記載されているという点です。

それだけ知られざる土地で、アクセスに馴染みがないながらも「一度は来て欲しい」という土地に誇りを持っている姿勢を、筆者自身は汲み取りました。北見市中心部からのアクセスはというと、バスが主要。「工業大学入口」というバス停を使用すれば、徒歩で10分程度。一時間に四本ほどの運行だそうです。また、2時間に1本しか運行していない別の路線もあります。こちらは正直、使い勝手も悪そうですね。

北見工業大学の就職情報/大学院進学率

次に皆さんが気になる、卒業後の進路のお話です。就職情報・大学院への進学率、どちらも気になりますよね。まずは大学院進学の事情についてお話をしていきたいと思います。

大学院進学

大学院に進学されるのは、卒業生389人のうち、131人ほど。単純計算で約半数近くが大学院に進学をされるとのことでした。やはり工学部という特性上、大学院に進学してさらに学問を深めたいというニーズがある点は非常によく理解できます。北見工業大学には、持ち前の大学院も存在していて、それも進学者の増大を後押ししているかもしれません。

一発で就職を決めるというよりは、さらに北の地でじっくりと、ここでしか学べない学問を掘り下げていく側面も強いですね。ちなみに、そのうちで女性が占めるのはわずか15人。さすがに女性ではなかなか、大学院に行ってまで勉強をしようという人は少数派になってくるようです。

コースごとの進学率も示されていて、多いのはエネルギー総合工学コースや、環境防災工学コース、機械知能・生体工学コースなど

就職事情

次に、残された方々の実際の就職事情についてお話をしていきたいと思います。こちらも令和3年度のデータが有用。まず目を惹くのが、地域ごとの就職比率が公式で示されているという点です。

こちらを見ていくと、就職者239人のうち、北海道に就職する人は72人。約30パーセント以上が、北海道の中で就職を決められるようです。これは非常に大きな値で、やはりと言うべきか北見工業大学の地域密着性がうかがえる結果となりました。しかしながら関東地方も100人と約半数を占める結果で、都会に出ていく・Uターンをすることも可能ですね。

 

やはり、業界として多いのは製造業。圧倒的です。数にして約半数が製造業に従事することになり、工学的な知識を活かして、モノづくりに貢献していくという未来が想像できます。

他にはサービス業や建設業、情報通信業なんかも多いですが、それ以外は本当に少数派。情報通信への就職者がイメージ程少ないのは、個人的に少し意外でした。サービス業はスーパーなども含まれていて、例えばバイオ食品工学コースの生徒さんが商品開発の点で携わる機会も多いのでしょう。

 

北海道を中心に、様々な企業へのリーチがかけられていて、特に大手会社のグループ企業も多く、就職に特段不利があるわけではないようです。もちろん、超大手にいきなり就職をするのは偏差値帯的にも少し難しいですが、強みを活かして堅実に就職をしていけます。

北見工業大学の学部別偏差値と倍率

次に北見工業大学の各学部の偏差値と倍率についてお話をしていきたいと思います。と言っても設置されている学部は工学部のみ。学科ごとの違いについても詳しくお話していきますので、要チェックです。

工学部

唯一の学部となっている工学部ですが、偏差値的にはそこまで高くなく、40.0程度と言われています。前期と後期でもそこまで差が大きくなく、特筆するほどの差がないというのが実情となっています。しかしながら、意外に受験全体の規模が大きいのが面白い点です。具体的に言うと志願者・募集人数共に地方の大学とは思えないほどの多さになっているのです。

集人数が410人に対し、昨年は1753人が志願。実に4倍近い倍率を誇っています。この理由にはやはり、専門性の高い大学であるという点が大きく寄与していると言えます。ここでしか学べない学問、ということでそれだけで価値が高く、全国からもぽつぽつと受験者が揃ってきているのですね。学科ごとの違いで見ると、地球環境工学科は前期で1.3倍、後期は1.3倍。地域未来デザイン工学科も前期で1.7倍、後期で3.1倍。

ではどこで倍率が上がっているのかと言うと、「総合型選抜」の枠ですね。昨今新しく始まった新規の枠であり、多くの方が「穴場」として志願を強める傾向にありました。実質の倍率も3.3倍で底上げに寄与してくれています。

北見工業大学の入試情報や科目

最後の項目として、入試情報と科目を取り上げていきたいと思います。すべての志望者にとって、欠かすことのできない情報になってきますので、北見工業大学を受験される予定のある方は必見です。なお全ての情報を網羅的に完全に取り扱うことは不可能ですので、さらに調べてみたい点は、公式ホームページなどをご覧くださいね。

工学部

ここからは二つの学科に分けて解説の方をしていきたいと思います。まずは「地球環境工学科」からです。

地球環境工学科

前期の共通テストに関してはベーシックに、5教科7科目縛り。社会に関しては一教科選択で、理科は複数の科目を選択する必要があるという点で、もちろんですが理系的な受験が前提となっています。個別試験はと言うと数学と物理・科学の選択。数学は理科の1.5倍ですが、どちらも手を抜けません。

地域未来デザイン工学科

そして「地域未来デザイン工学科」ですがこちらも共通テストに関しては全く一緒のレギュレーションとなっています。ですが大きく違うのは二次試験の扱い。こちらは個別試験がないのです。実質提出の必要があるのは志望理由書だけとなっています。募集要項を確認すると、共通テストの総得点順で一旦合格を出した後、調査書を点数化してその得点に加え、合否を判定するとあります。

一概に数字では語れなそうな調査書が点数化されるという点で、相当クセが強いと言えますね。人によっては受験の方式に対して不平等感や納得がいかない気持ちを抱かれる方もいるかもしれません。しかしながらそれは全受験者で共通となっています。北見工業大学を目指す以上、避けては通れない関門となっています。

ワンポイントアドバイスとしては「アドミッションポリシー」という大学側の求める人材をしっかり読み込み、それに適格するようにある程度寄せにいく必要もありま。大学に「選んでもらえる」という点では就職活動にも近い側面がありますね。

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました。北見工業大学についてよく理解できたのではないでしょうか。これを参考に、受験を検討されてみてください。

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