南山大学とは?偏差値・学部や入試情報など基本情報を解説!


南山大学の概要

南山大学は、1946年に設立された「旧制南山外国語専門学校」を経て、1949年に現在の南山大学として設置されました。

同じカトリック系大学である上智大学とは姉妹校関係にあり、留学生の相互交流などさまざまな交流が盛んに行われています。

中部地方ではトップクラスの私立大学で人気・知名度・ブランド力も高く、高い就職率です。学習面に関しては多くの大学がセメスター制(2学期制)をとっているのに対し、南山大学はクオーター制(4学期制)をとっているため、海外への留学がしやすいことが特徴です。

学生数は9,168名で県内7番目に多いです。

その他の愛知県内有名大学の偏差値はこちらです。

大学偏差値
南山大学47.5-57.5
愛知大学45.0~55.0
愛知学院大学42.5~52.5
名城大学45~57.5
中京大学47.5~60.0

東海地方の難関私立大学として知られている南山大学ですが、偏差値としては大きな差はありません。

【学部と偏差値】

学部 学科偏差値
外国語英米57.5
スペイン・ラテンアメリカ50.0〜52.5
フランス50.0〜52.5
ドイツ47.5〜52.5
アジア50.0〜52.5
人文キリスト教50.0〜52.5
人類文化52.5〜55.0
心理人間55.0
日本文化55.0
国際教養国際教養55.0
法律50.0〜52.5
総合政策総合政策55.0
経済経済52.5
経営経営52.5〜55.0
理工ソフトウェア47.5〜50.0
データサイエンス47.5〜50.0
電子情報工45.0〜50.0
機械システム工45.0〜50.0

英米学科は南山大学の前身である「南山大学外国語専門学校」から続く伝統ある学科です。南山大学の英米学科は英語を単に身につけるだけでなく、英語圏の文化・社会の学び・研究を通して、異文化への理解と適応する力を養うことに重点を置いていて、2年次には全員参加の海外フィールドワークもあります。3年生も学部の3分の1ほどは長期海外留学に行くなどかなり実践的教育の場も多いです。偏差値が一番高くなっています。

また他学部でも英語教育を重点的に行ったり、国際経済やアメリカのビジネススクールをもとにしたカリキュラムなど、国際的に活躍できる人材の育成に力をいれています。現代社会の中で日本が果たす役割などを踏まえた多様な講義が展開されています。

さらに理工学部では近年注目の集まる、情報通信技術やIOTなどを多角的かつ実践的に学べる環境づくりもなされています。どの学科でもプログラミングが必須になっているなど、現代のニーズに応えたカリキュラムの中で学ぶことができます。

アクセスは名古屋駅から約25分の八事日赤(やごとにっせき)駅から、徒歩約8分です。

 

南山大学の就職について

企業別就職者数

順位企業本社人数
1位名古屋市人事委員会愛知24名
2位名古屋銀行愛知18名
3位愛知県人事委員会愛知17名
4位大垣共立銀行岐阜16名
5位住友電装三重13名
5位マキタ愛知13名

その他の主な就職先
長谷工コーポレーション・奥村組・積水ハウス・大東建託・一条工務店・パナソニックホームズ・ シャトレーゼ・山崎製パン・凸版印刷・花王・塩野義製薬・リンナイ・京セラ・パナソニック・国家公務員

資本金100億円以上の企業への就職率25.4%(資本金100億円以上の企業は全体の0.2%)
資本金100億円以上の企業の例:ソフトバンク・ソニー・東宝・任天堂・山崎製パン

地方公務員への就職が上位にきています。

本社が東海にある会社への就職が多く、金融系の就職が多いことが特徴です。

就職率は96.35%と高い就職率になっています。

また、その中で資本金100億円以上の企業への就職率が25.4%と大企業へ就職する人が多いです。

南山大学の受験方式

南山大学の主な入試方法には以下の種類があります。

方式日程備考
一般入試 2/9〜13最も募集人員の多い入試
全学統一入試個別学力試験型2/7一度の個別学力試験で、複数の学部・学科への出願が可能
共通テスト併用型
共通テスト利用入試前期3教科型出願:1/7〜1/31共通テストの得点のみで合否を判定する入試
前期5教科型
後期出願:2/21〜2/25
総合型入試資格・検定試験活用型10/16外国語学部
プレゼンテーション型10/16総合政策学部
国際教養学部
共通テスト利用型3/6国際教養学部

 

一般入試

最も募集人数が多い入試です。
一般入試:999人 全学部入試:359人 共通テスト利用入試:210人
(2022年の情報)

学部によって試験日が異なるため、試験日が異なる学部学科は併願可能です。
外国語学部や人文学部は学科によって日にちが異なるため、複数回受験できます。

日程学部学科
2/9外国語フランス
アジア
経済経済
2/10人文心理人間
日本文化
理工ソフトウェア工学
データサイエンス
電子情報工学
機械システム工学
2/11人文キリスト教
人類文化
外国語スペイン・ラテンアメリカ
ドイツ
経営経営
2/12法律
国際教養国際教養
2/13外国語英米
総合政策総合政策

 

一般試験の配点

学部英語国語/理科地歴/数I,II/数Ⅲ
外国語/国際/法200150150
経済/経営200150100
人文150 150100
総合政策150150150
理工100200(300)200(300)

※外国語/国際の英語はリスニングを含む
※理工学部は高得点を300点に換算する 

文系学部は英語の配点が高く、理工学部は理科と数学の配点が高いです。

国語については古文,漢文いずれか一方を選択します。同じ県内の私立大学である中京大学,愛知大学なども漢文受験が可能のため、併願先によっては漢文受験がおすすめです。外国語学部、国際教養学部については英語の試験にリスニングが課されます。

一般試験B方式

学部英語数IAIIB合計倍率(2020)
経済2002504502.2
経営2502004501.9

一般試験には、経済学部と経営学部のみ、B方式があります。

こちらは英語と数学の2科目で受験可能で、理系の方も受験可能です。

経済と経営で日程も異なるため、2回受験できます。

倍率も2倍を切るなど、他の方式と比べて低くなっています。

 

全学部統一入試

続いて全学部統一入試です。

こちらは全学部共通問題のため、複数の学科を併願することができます。

試験日程は1日のみです。

特徴としては理工学部の電気情報工学では、英語が配点の半分を占めるため、英語の得意な理系の方におすすめです。

また、全学部には共通テスト併願型もあります。共通テスト併用では、理系型受験でも国際教養学部などの文系の学部に出願できます。

もしも理系で経済や経営に興味のある人はチェックしてみてください。

全学部統一入試でも外部検定のスコアで英語満点換算されますが、基準が高くなっています。

たとえばTEAPは共通テスト満点の基準スコアは総合309以上(各技能50以上)に対し、全学部は総合360以上(各技能60以上)となります。

詳細はこちらをご参照ください。

https://www.nanzan-u.ac.jp/admission/nyushi/shubetsu/pdf/score.pdf?210401

 

全学部統一入試の配点

文系型

学部英語国語地歴/数IAII
外国語200150100
総合政策
経営
150150100
国際150100100
人文/法
経済
100100100

 

理系型(理工学部)

学科英語数Ⅲ化学/物理
ソフトウェア工学200200100
データサイエンス150250100
電子情報工学150(250)150(250)100
機械システム工学150150100

※理科の化学、物理については大問毎にいずれか選択
※電気情報については高得点の方を250点とする。

 

共通テスト利用入試

大学入学共通テストの得点のみで合否を判定するテストです。

受験パターンに応じて、前期3教科型、前期5教科型、後期から選ぶことができます。

複数学部・学科の併願も可能です。

 

共通テスト利用入試の配点

前期3教科型、前期5教科型、後期とありますが、今回は前期3教科型について。

前期3教科型

学部科目配点
外国語

外国語150
国/地歴/公/数2教科2科目選択100×2
人文

外国語150
国/地歴/公/数/理2教科2科目選択100×2
経済


外国語150
数学100
国/地歴/公/理1科目選択100
経営


外国語100
国語100
地歴/公/数/理1科目選択100
外国語/国/地歴公/数/理外国語または国語を含む
3教科3科目選択100×3
総合政策外国語/国/数2教科2科目選択100×2
地歴/公/理1科目選択100
理工数ⅠA/数ⅡB2教科2科目必須100×2
外国語100
100

 

検定試験活用について

https://www.nanzan-u.ac.jp/admission/news/2021/pdf/210427_eng-katsuyo.pdf

今年度より、「英検S-CBT」と「英検S-Interview」が加わります。2級以上を受験して、総合2300以上・各技能460以上であれば共通テストの外国語満点換算となります。

 

南山大学の総合型入試

南山大学の総合型入試には、【資格・検定活用型】【プレゼンテーション型】【共通テスト利用型】があります。それぞれ募集学部が違うので注意が必要です。

【資格・検定試験活用型】
募集学部は、外国語学部です。
出願要件として、外国語の資格・検定試験で一定レベルの成績が必要となります。
書類審査、小論文、面接があります。

【プレゼンテーション型】
募集学部は、総合政策学部、国際教養学部です。
総合政策学部では、1次審査で書類審査、2次審査でプレゼンテーションおよび口頭試問、小論文があります。
国際教養学部では、1次審査で書類審査、2次審査でプレゼンテーション、面接、小論文があります。

【共通テスト利用型】
募集学部は、国際教養学部です。
共通テストの成績で1次審査が行われ、2次審査でグループディスカッションおよび面接があります。

小論文や面接試験などがあるので、対策に時間が必要になります。南山大学への志望度が高いもしくは、一般入試にむけての勉強に余裕があるなら受験も可能だと思います。

 

南山大学の倍率

学部学科 一般全学部
外国語英米 2.94.6
スペイン・ラテンアメリアスペイン2.22.8
ラテンアメリカ3.1
フランスフランス文化2.02.7
フランス社会2.4
ドイツドイツ文化1.81.9
ドイツ社会1.8
アジア東アジア2.42.5
東南アジア2.1
人文キリスト教 4.12.6
人類文化 2.22.6
心理人間 2.83.3
日本文化 2.22.4
経済経済A方式2.62.9
経済B方式2.2 
経営経営A方式3.23.4
経営B方式1.9 
法律 2.32.3
総合政策  4.53.5
理工ソフトウェア工学 4.44.0
データサイエンス 4.54.0
電子情報工学 3.23.0
機械システム工学 3.82.6
国際教養国際教養 2.63.7

外国語学部ドイツ学科では、1.8倍と一番低い倍率になっています。

全体的には1倍〜3倍に落ち着いており、その他難関私立大学と比べると、比較的倍率が低い傾向にあります。

 

南山大学の得点率

全学部統一入試の共通テスト併用型、共通テスト利用入試の得点率です。

学部学科全学部統一
共テ併用
共テ
3教科
共テ
5教科
外国語英米81%84%81%
スペイン・ラテンアメリカ75%72%73%
フランス74%76%75%
ドイツ75%75%72%
アジア74%75%74%
人文キリスト教77%75%
人類文化78%78%77%
心理人間76%80%79%
日本文化77%78%77%
経済経済76%79%78%
経営経営77%78%77%
法律74%78%76%
総合政策78%80%77%
理工ソフトウェア工学62%70%68%
データサイエンス65%67%65%
電子情報工学58%67%66%
機械システム工学61%66%65%
国際教養国際教養76%76%

共通テスト利用は70%後半がボーダーです。

共通テスト併用については3%ほど下がって70%中盤の学部もあります。

特に理工学部については8%ほど下がっており、60%前半でも合格が可能です。

 

南山大学のまとめ

倍率はあまり高くありません。

各学部で出題傾向が同じ傾向があり、他学部を併願にしても負担は少ないと思われます。

英語は英文法や語法の問題が多い傾向があります

リスニングの対策が必要となります。

漢文受験ができるのも特徴です。古文が苦手な方には向いています。

数学受験であれば全学部統一入試を受験しなければ数AB不要です。

一般入試は総合政策以外では英語の配点が高めとなっています。

外国語学部の英米学科は全学部と一般の2回受験可能です。他学部を併願したらさらに多く受験できます。

外国語学部の英米学科は外部検定が2300以上であれば共通テスト利用も総合型選抜も可能だが、受験生が狙っていくのは時間がかかるため、あえて狙うことはしなくてもいいでしょう。