奈良女子大学とは?偏差値・学部や入試情報など基本情報を解説!


今回の記事では、奈良女子大学という国公立大学について、大学情報・入試情報・就職情報などを網羅的にまとめてご紹介していきたいと思います。関西の女子大学の中では存在感を示すこちらの大学。奈良女子大学の受験を検討される方は、是非参考にしてみてくださいね。

奈良女子大学とは

奈良女子大学とは、文字通り奈良県に存在している女子大学となっています。開校は1949年で、関西の女子大学ではまず筆頭候補に挙がってくる、名前の通った大学です。地元・関西志向が強く地元を離れたくない女性の方の受験が目立ち、おっとりとした校風が持ち味です。

奈良女子大学の学部紹介

奈良女子大学の学部は、大きく分けて4つです。文学部・理学部・生活環境学部・工学部となっています。学部だけを見るとやや理系色の強い大学となっています。文学部はもちろんありますが。一般的に理系は男性が多くなる傾向にあり、例えば普通の四年生大学なんかで女性が入学をすると、どうしてもマイノリティになってしまいがちです。

そんな雰囲気を、居心地が悪いと考える方も、決して少なくはありません。そういう方にとっては、女性の中だけで理系の勉強をすることの出来る女子大学は、非常に取って代わられない利点になっています。

 

文学部・理学部・工学部は一般的な大学の学部とほとんど学べる内容も近しいので特筆すべきこともそこまでないのですが、生活環境学部という名前にはあまり親しみがない方も多いでしょう。

こちらは学科で言うと「食物栄養学科」「生活健康・衣環境学科」「住環境学科」「生活文化学科」などに分かれていて、生活に密着するような学問を広く学ぶことができるようになっています。衣食住のすべてを専攻分野として掘り下げていくのです。

 

そして工学部はなんと2022年の4月に設置予定。すなわち、これから新設される学部ということになるのです。この点は非常に面白く、さらに奈良女子大学の在り方を変えていきそうですね。

奈良女子大学の学生数(男女比)

奈良女子大学の生徒数は、令和3年データで2086人になっています。男女比はむろん女子が100パーセントとなっています。

奈良女子大学の所在地(キャンパス)

 

奈良女子大学のキャンパスは、一つだけで非常にシンプルになっています。奈良県奈良市北魚屋東町に所在するキャンパスが一つだけで、非常にわかりやすいです。しかも駅からのアクセスも非常によく近鉄奈良駅という奈良県のメイン駅の一つでもある駅から、徒歩でわずか5分程度。駅チカもさることながら、その駅も県内の中心地ということで文句音つけようがありませんね。

奈良女子大学の就職情報/大学院進学率

次に皆さんが気になる、卒業後の進路のお話です。まずは大学院進学のお話からです。

大学院進学率

令和3年度のデータを参照しますと、卒業生が527人。そのうちで大学院進学をされたのは、197人でした。文学部などの文系色の色濃い学部でも30人近い進学者を輩出していて、全体的にかなり大学院への進学者を出していることになっていますね。

今後工学部が新説されれば、さらにその傾向は強まることと想定されます。女子大学でこの数字は非常に大きいですが、自前の大学院があることなども良い方向に作用しているかもしれません。こちらの大学院では学部と対応した(文学研究科・家政学研究科)などの学科が設置されていて、学びが一気通貫で結びつきやすいです。

さすがに理学部が97人と最多ではあるものの全体的に大学院進学志向が強いというのは非常に面白いです

就職事情

さて残りの就職事情についてもお話を細かく掘り下げていきます。比率で言うと43パーセントの学部卒業生がいらっしゃいますが、学部ごとの違いで言うとどうでしょうか。まず文学部ですが、こちらは情報通信業界への就職者が相当多いです。20人という数字なのですが、これはかなり意外な結果になりましたね。地方公務員も23人と多いですが、こちらは文系の就職先でベタなもの。奈良女子大学の独自の強みを実感する結果となりました。

次に、理学部ですが、こちらも情報通信業がもちろんと言うべきか多め。就職を目指す人の3割以上がこちらとなり、理学系の学部ですのである程度は合点がいきます。しかしながら再び不思議なのが、生活環境学部。こちらも情報通信業が20人と就職者の中ではかなりの割合を占めています。

もちろん、暮らしに密接した学びを深められるという点でサービス業や、人々の暮らしに間接的に結びつく公務員なども多いですが、数にするとそれに匹敵するぐらいの数を占めているのです。全体を通して情報通信業への高い適性を示しているのが面白いですね。大学内での指導方針やキャリア教育の詳細までは知る由もありませんが、そういった傾向があるということで、自分のキャリアを検討するヒントにもなるデータが出ています。

奈良女子大学の学部別偏差値と倍率

次に奈良女子大学の各学部の偏差値と倍率についてお話をしていきたいと思います。なお冒頭で4学部あるとのお話をし、工学部を取り上げましたが工学部は2022年に新設される学部であるため、情報量が不足しています。大体の目安や概算などは各サイトでも掲出されているものの、参考程度にお聞きいただけますと幸いです。

文学部

まずは文学部です。文学部の偏差値は、57.5~62.5となっています。学科の違いがない文学部において、この差はすなわち前期と後期の差。後期になった瞬間、偏差値が5も跳ね上がるのはかなり顕著に難化していると言えますね。倍率の観点で言っても前期は1.9倍ながら後期は2.7倍。前期と後期の間でかなり難易度の乖離があると言え、受験を検討される方にとっては注意が必要です。また総合型選抜入試にも力を入れておられ、こちらは実に7倍近い倍率に。

理学部

次に理学部ですが、こちらは偏差値にして47.5~52.5程度。しかしながら偏差値が47.5~50.0と控えめになっているのはおしなべて前期の受験のみ。後期は全ての学科で52.5の偏差値になっていて、難易度が跳ね上がるという点は文学部とも相関性があります。

しかしながら後期の倍率は1.3倍、前期に至っては1.1倍程度と非常に控えめな数字になっています。手を出しやすい条件になっていると言え、穴場的なところがあります。やはり理系の女子というところは世間一般的に見るとニッチな層になってきて、それだけで受験が簡単になりやすいです。男子に混じって受験をする必要がない特性上、その利点はフルに発揮されます。理学部という学問自体に興味がある女性の方にとっては、奈良女子大学の理学部はオススメできますね。

生活環境学部

次に、生活環境学部です。こちらは偏差値55.0~57.5となっています。マイナーな学問僧でありながら偏差値で見ると高そうなのが面白いポイントですね。偏差値の差こそ小さいですがすべての学科・前期後期を問わずまんべんなく安定した難易度を誇っていて、隙の小さい学部であると言えますね。倍率の面で見ても全体で2.9倍。特に住環境学科や食物栄養学科の3倍以上は高く、注意が必要。仕事にもつなげやすい印象がある学科で、卒業後の間口が広いです。

工学部

最後に工学部ですが。こちらは偏差値52.5と大手のナビサイトなどでは言われています。もちろん参考程度にとどめるのが良いですが、一つの目安に。

奈良女子大学の入試情報や科目

最後の項目として、入試情報と科目を取り上げていきたいと思います。なお、全ての情報を網羅的に完全に取り扱うことは不可能ですので、さらに調べてみたい点は、公式ホームページなどをご覧くださいね。

文学部

まずは文学部からです。文学部は前期と後期に大きく分かれていて、学科の違いがないため受験時期によってのレギュレーションの違いしかありません。とは言え、共通テストや個別試験の実施にも大きな差は見られません。ともに5教科7科目で地歴公民から二科目が必須で、理系の方には実質受験が難しくなっている点も同じです

また二次試験においても、国語と外国語のテストが実施される点で一緒です。唯一の違いと言えば、得点配分。前期は国語と英語が200点ずつかつ、個別試験の配点比率が44パーセントだったのですが、後期になると100点ずつ増加され600点満点、二次の比率が60パーセントに跳ね上がります。すなわち、後期になるとより奈良女子大学に特化した対策が求められるということで、志望度の高さが見られることとなります。

共通テストの得点率は前期が68パーセント、後期は73パーセントです。後期になった瞬間、共通テストのボーダーも上がり二次試験の比率が高まるため、レベルの全体的な底上げとなるのです。

理学部

次に理学部です。理学部も「数物科学」と「化学生物環境」の二学科であるため、非常に捉え方はシンプルです。共通テストは5教科7科目で科目数自体は一緒なのですが、国語の配点が「数物科学科」でなんと2倍。すなわち国語の重大さが倍増していると言えます。国語に難がある理系受験者の方も多いですが、そういった方は注意が必要です。

ではどこで全体得点の折り合いをつけているかと言うと、二次試験です。得点比率こそ40パーセント程度で一緒なのですが、「化学生物環境学科」は英語の二次試験が1.5倍の得点。どちらの得点に重みを置くかで受験戦略も変わってきそうですね。

さらに後期も微妙な違いがあり、「数物科学科」なら二次試験が数学か理科から一科目選択。しかし「化学生物環境科」は数学と外国語の二教科が強制です。こちらも得手不得手が露骨に出やすく、慎重な戦略練りが必要そうですね。

生活環境学部

こちらは、学科が多いですが受験方式自体は前期でほとんどわかれていません。5~6教科7~8科目。地歴公民理科のうちで三科目を選べばよいですので、文系・理系共に受験が可能になります。二次試験をとっても、英語が強制で受験必須でもう一科目は国語数学理科の中から自分の好きなものを選択して受験ができます。非常に幅広い受験が可能で、間口も広いです。後期も前期との差こそあるものの、学科間の違いは主になし。

共通テストの方式は一緒で、二次試験は学科試験がなしで面接のみになります。二次試験の得点配分は10パーセントとなり、この出来だけでまくることはほぼ不可能なので、共通テスト重視の形になっていくと言えます。

共通テストの得点率は、前期が65パーセント前後で後期が70パーセント超え。ボーダーが上がった中で、共通テスト重視の入試にシフトしていく後期は想像以上にタフネスな受験が想像されます。

工学部

工学部は新設ですが、受験のレギュレーション自体は掲出されていますので参考にしていただいても問題はございません。学科の違いもないので、前期と後期の違いのみになります。前期・後期共に共通テストは5~6教科7~8科目。生活環境学部と同様、地歴・公民・理科から3科目の受験なのでバリエーション豊かな方式で受験をすることができます。

共通テストの要項だけを見ると、文系でも受験が可能そうなのですが、やはり二次試験で壁が生まれます。前期なら数学・理科・英語の三教科で、後期なら数学の一本勝負になってきます。そして注意すべきは、前期と後期の二次試験の得点比率差です。前期では40パーセント近く二次試験が占めているのに対し、後期では18パーセントとかなり比率が小さくなっています。

もちろん科目数も少なくなっているのですが、その分、二次の重要度が下がっていることになります、前期受験で「共通テストが低くて志望校に届かなかった」という方、後期での受験も視野に入ってくることかと思われますが、そのケースでもこちらでの逆転は難しくなりますね。

 

共通テストの得点率は、前期が63パーセント前後で後期が68パーセントと言われています。新設の学部ということで、まだまだデータに乏しいところはあります。ここに書かれた情報を鵜呑みにすることなく、慎重に受験を検討されてみてください。また、補足ですが歴史の浅い学部ということでフロンティアスピリット的なものは大きく刺激されるかと存じます。型にはまらず、自分の進路のこれからを積極的に開拓していきたい方にとっては面白い学部であるかもしれません。

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました。奈良女子大学についてよく理解できたのではないでしょうか。受験方式も多様性があり、さらに進化を続ける奈良女子大学。是非注目してみてください。

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