岡山大学とは？偏差値・学部や入試情報など基本情報を解説！

「岡山大学への進学を考えているが、特徴などがわからない」「岡山大学の偏差値や就職状況などを知りたい」上記のように考えている受験生の方に向けて、本記事では岡山大学の学部や偏差値、倍率、入試・就職情報などを徹底解説します。これから岡山大学への進学を考えている方は、是非最後までご覧ください。

岡山大学とは？

岡山大学は1949年に設置された大学です。中国・四国地方で最大級の工学部を有しており、政府のスーパーグローバル大学事業の実施校している学校でもあるなど、国内でも大きな存在感のある大学です。『高度な知の創成と的確な知の継承』を教育理念として掲げており、高度な知の創成と的確な知の継承を通じて人類社会の発展に貢献することを目標としています。

岡山大学の学部

岡山大学には、以下の11学部・2コースがあります。

• 文学部
• 教育学部
• 法学部
• 経済学部
• 理学部
• 医学部
• 歯学部
• 薬学部
• 工学部
• 環境理工学部
• 農学部
• マッチングプログラムコース
• グローバル・ディスカバリー・プログラム

各学部・コースについて、詳しく解説します。

文学部

岡山大学の文学部には「哲学・倫理学」「芸術学・美術史」「地理学・社会学・文化人類学・社会文化学」「心理学分野」「歴史学・考古学」「言語学・現代日本語学」「日本語・日本文学」「外国語・外国文学」の8つの教育分野があります。

2年次進級時にこの8つの分野から自分の所属を決め、その分野について専門的な学習をしていきますが、それ以外の分野も学習できるのが文学部の特徴です。分野を超えて様々な授業を履修したり、様々な資格取得を目指すことができます。

教育学部

岡山大学の教育学部には「学校教育教員養成課程」と「養護教諭養成課程」があり、学校教育教員養成課程には「小学校教育」「中学校教育」「特別支援教育」「幼児教育」の４コースがあります。

「教員養成コア・カリキュラム」を開発し、実践的指導力を身につけた教員を養成することに力を注いでいるのが教育学部の特徴です。その他にも、学校現場や博物館、福祉施設などと連携して実施する「教職実践インターンシップ」などによる教育実践力の育成も、魅力のひとつとなっています。

法学部

岡山大学の法学部では、1年次は憲法入門や生活民法といった「法政基礎科目」と、物権法や債権総論などの「法政共通科目」を学びます。そして2年次以降は「公共法政コース」「企業法務コース」「法律専門職コース」の3コースから専攻を選び、さらに専門的な学習を深めることができるのが特徴です。

また各コースの授業は「コア科目」と「グローバル法政科目」に分かれており、グローバル法政科目では国際法などを学ぶことができます。

経済学部

岡山大学の経済学部では「ユニット・モジュール制」を導入しています。この制度では、1年次は「専門基礎科目」を学び、2年次以降は5つのモジュールから自分の専門を選択でき、興味のある専門分野について体系的に学びを深めることが可能です。モジュールは「経済分析」「政策」「国際比較」「組織経営」「会計学」に分かれており、民間企業だけでなく、公務員、税理士、公認会計士など幅広い分野で活躍する人材を育成しています。

理学部

岡山大学の理学部は「数学科」「物理科」「化学科」「生物学科」「地球科学科」という5つの学科があります。1年次は専門基礎科目・専門科学を学び、2年次以降は「専門力プログラム」「フロンティアプログラム」「学際プログラム」の3つをそれぞれ修得します。

「専門力プログラム」では高い専門性の修得を、「フロンティアプログラム」では科学の最前線で活躍できる研究者・技術者・教育者を、「学際プログラム」では学科横断的に学際療育を幅広く学び、新しい研究分野で活躍することを目指しています。

医学部

岡山大学の医学部は「医学科」「保健学科〈看護学専攻〉〈放射線技術科学専攻〉〈検査技術科学専攻〉」の2つの学科があります。医療分野での専門的な学びだけでなく、「医学英語」などの授業で専門領域での実践的な英語力を伸ばす取り組みも行っています。また、3年次に行われる「医学研究インターンシップ」や、海外研修などの岡山大学 医学部の特徴のひとつです。

歯学部

岡山大学の歯学部は「良き歯科医療人の育成」「歯科医学の研究・発展」を目的としている学部です。1年次では教養教育科目、2・3年次では専門歯学基礎科目の講義と実習等、4・5年次では専門歯学臨床科目の講義と実習等、そして6年次では診療参加型臨床実習や総合歯学演習などを行います。

「世界に通じる全人的医療人の育成」を目指して作られたこのカリキュラムにより、平成30年度の歯科医師国家試験の合格率は91.1%にまでのぼりました。

薬学部

岡山大学の薬学部は「薬学科〈6年制〉」と「創薬科学科〈4年制〉」に分かれています。薬学科では薬剤師の育成を目指した授業を行っており、5年次で病院実習や保険薬局実習を行います。創薬科学科では、薬剤師でなく新しい薬を生み出す研究者を育成しています。そのためこれまで大学院などで行っていたような授業も実施しているのが特徴です。

工学部

岡山大学の工学部は「機械システム系」「環境・社会基盤系」「情報・電気・数理データサイエンス系」「化学・生命系」の4系統に分かれており、その下に合計10のコースがあります。10の細かなコースに分かれていながらも、学科自体は「工学学科」の1学科のみなので、よりコースにまたがった横断的な学習を行えることが特徴です。

環境理工学部

岡山大学の環境理工学部は、地球規模で拡大する環境問題に対処し，持続可能な社会の構築に貢献することのできる人材を育成しています。「SDGs・ESD実践演習」や「実践型水辺環境学及び演習」、さらに「タイ国カセサート大学・国立台湾大学との交流」など、国内外の様々な施設での実践学習を行っていることが特徴です。

農学部

岡山大学の農学部は以下の４つの教育コースから構成されています。この4つのコース別学習によって、基礎知識のみならず個々の専門性を高める学習を行っています。

マッチングプログラムコース

岡山大学のマッチングプログラムコースは、先進科学分野、国際連携分野、そして地域のリーダーとして活躍する人材を養成すべく、岡山大学が全国の大学に先がけて始めた新しい教育プログラムです。本コースは平成１８年４月に開設され、居室であるＭＰルームを活用しながら勉学に励んでいます。

グローバル・ディスカバリープログラム

グローバル・ディスカバリー・プログラム（GDP）は、世界中から集まる留学生、帰国生などと英語を共通言語として一緒に学ぶ国際プログラムです。学部・学科の枠にとらわれない、自由で実践的な学びを通してグローバルに活躍できる人材を育成します。

岡山大学の学生数

岡山大学の学部毎の学生数は、以下の通りです。

人数分布をみると、教育学部や経済学部、医学部、工学部の学生が多く、特に工学部は「2,177名」と岡山大学の中でも一番学生数の多い学部であることがわかります。

岡山大学のキャンパス所在地

岡山大学は、以下の2つのキャンパスを構えています。

その他にも、附属幼稚園、小学校、中学校がある「東山地区」や、附属特別支援学校がある「平井地区」、資源植物科学研究所などがある「倉敷地区」、惑星物質研究所がある「三朝地区」などがあります。

岡山大学の就職情報/大学院進学率

岡山大学の就職・進学状況は、以下の通りです。

（参考：岡山大学 キャリア・学生支援室ページ）

学生の半数が就職、3割が進学しており、就職と進学のバランスが非常に良い大学であることがわかります。就職先では公務員や学校教育関係が多く、公務員試験や教員試験のサポートも充実していると考えられるでしょう。また医療業・保健衛生などの分野に就職する学生も多いですが、これは学生数の多い「医学部」「歯学部」の進路実績が影響していると考えられます。

岡山大学の学部別偏差値と倍率

岡山大学の学部別偏差値と倍率は、以下の通りです。

全体的には2倍前後で、そこまで高倍率でない印象です。特に工学部は偏差値・倍率ともに低い数値で推移しています。岡山大学の工学部は中国・四国地方でも最大級の学部ですから、穴場学部であると言えるでしょう。

岡山大学の入試情報や科目

岡山大学の2022年度前期入学者選抜は、以下のようになっています。

まとめ

本記事では、岡山大学の学部や偏差値、倍率、入試・就職情報などについて、徹底解説しました。全体的な偏差値や倍率はそこまで高くないものの、進路実績等は充実しており、入りたい学部等があればおすすめできる大学といえるでしょう。本記事が岡山大学の受験を考えている方にとって、ひとつの参考になれば幸いです。

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