【文系数学】大阪大学の入試概要と対策方法・解き方のコツとは?


この記事では大阪大学の文系数学入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。大阪大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

大阪大学の文系数学について

大阪大学は東大、京大に続いて難しいとされる大学ですが、文系数学では標準レベルの出題が中心となっています。特に近年は易化傾向にあり、標準レベルの問題を落とさないことに加えて、多少難解な問題にも対応できる応用力を身につけることで他の受験生と差をつけられるよう頑張りましょう。また、大阪大学の文系学部では一部数学を選択科目として設定されている学部があり、二次試験対策を必要としない場合があるので注意しましょう。外国語学部と文学部がそれに当たり、地歴・数学から1科目選択する形式をとっています。

試験概要

大阪大学の文系学部はそれぞれ共通テスト、個別試験の配点が異なる他、受験科目についても違いがある場合があります。いずれの学部の個別試験も3科目での受験が求められますが、ほとんどの文系学部では国語、英語、数学での受験、外国語学部と文学部では国語、英語に加えて地歴・数学から1科目を選択する形式をとります。大問ごとの配点は問題用紙に記載されており、三題中二題が全体の35%、一題が残りの30%の配点となっています。大問が3つ出題されますが、ほとんどの大問は小問に分かれており、すべて記述式となっています。

 

学部ごとの数学配点 

  • 文100/650(400)
  • 人間科学200/1200(600)
  • 外国語学部100/650(500)
  • 法学部150/900(450)
  • 経済a20/600(60)
  • 経済b180/600(540)
  • 経済c100/600(300)

 

【目標点数:7割】

  • 数学で高得点を期待できる人:8割
  • 数学が得意ではない人:7割

大阪大学の文系数学は、経済学部の特殊な配点方式を除けば上記の表の通り全得点の1/6前後を占めています。他教科や共通テストでの挽回が可能な範囲ではありますが疎かにすると合格がかなり遠ざかってしまうため、きちんと対策を積み重ねましょう。バランスよく各科目で点を取りこぼさないことが大切です。一つの教科に頼りすぎることなく、必ず穴を埋めた上で得意教科で差をつけていくようにしましょう。

阪大数学は比較的標準レベルからの出題が多く、得点率は他の旧帝大に対し比較的高くなることが予想されます。年度ごとの合格最低点はかなり変動しますが、近年は7割弱から7割半となっています。特段に点数を取りにくい科目のない阪大においては文系数学も7割が一つのボーダーラインとなってきます。近年の易化傾向の中では75%は目指したいところです。数学は年度による易化難化の影響が比較的大きいため、高得点を期待する場合も余裕のある点数目標を立てたほうが良いでしょう。受験は相対評価です。解かなくてはいけない問題は確実に取り、さらに他人と差をつけられるよう応用問題にも対応できる実力まで身に着ける必要があります。

文系受験生にとって阪大文系数学のような標準~やや難なテスト形式は数学の苦手な人とそうでない人で差がつきやすい科目ではありますが、数学な得意な人でも目標点数は8割ほどに抑えて余裕をもたせた目標点数を設定しましょう。数学で高得点が期待できない人は、まずは標準レベルの大問をきちんと解けるようになる必要があります。1完+半完+半完で、7割を目標に演習を積んでいきましょう。これを切らないように勉強を積んでいけば他教科での挽回は十分に現実的でしょう。

 

【試験時間:90分】

北海道大学の文系数学は全90分で、一題当たり30分前後で解くことになります。時間的余裕は有りますが、躓いた問題に固執し続けると足りなくなるということもあります。わからない大問も前半の簡単な小問は当たっておくなど、解ける問題は確実にとれるよう考えながら解くようにしましょう。

 

【出題傾向】

阪大文系数学では微積や三角関数などの頻出分野はあるものの、幅広い単元からバランスよく出題されることや、複数の分野にまたがった融合問題の出題が多いことからもすべての範囲を満遍なく押さえて穴をなくすことが大切です。大雑把な傾向としては、三題中一〜二題は完答しておきたい基本的なレベルからの出題となっており、比較的難解な問題に関しても序盤の小問はかなり取りやすくなっていることが多いです。全問記述式なので解けない問題に関しても部分点は狙いながら、比較的安易な問題を完答したうえで難解な大問も小問はとっていく姿勢が基本的な臨み方です。

阪大文系数学の具体的な対策方法

まずは穴なくすべての単元に対応できる必要があります教科書レベルの内容がきちんと理解できているか、基本的な知識や概念の理解に不十分なところがないか、一度確認してください。三角関数の公式など不安なところはありませんか?よく理解できていない分野は復習してまずは基本問題レベルがすらすら解けるようにしましょう。

阪大の文系数学は、以前はかなりの難題も度々出題され典型問題の域を超えるものも中には有りましたが、近年は圧倒的難題というものはほぼ出題されず、標準的な典型問題がほとんどになっています。数学オリンピックのようなひらめきや創意工夫という要素より、基本的・典型的な解法パターンを抑えることが点数の安定、向上につながります。これに適した参考書として「青チャート」が挙げられます。良問揃いの例題に対して発想の指針と導き方をわかりやすく解説している参考書であり、典型的な解法パターンを一通り頭に入れられれば阪大文系数学で求められる学力の基礎は十分身に着けることが可能であり、スムーズに過去問演習に移ることができます。過去問集としては数学社の赤本シリーズから「阪大の文系数学20カ年」が出版されているのでこちらを利用するとよいでしょう。

具体的な学習ルートおよび学習時に気を付けてほしい点

【数学が得意でない場合】

その1

比較的短時間で入試のポイントを押さえられる基礎問題精講の演習から入る。まずはこちらで基本的な数学の解法をマスターする。自力で解いてみて5分ほど考えてもわからなければ精講を見て、もう一度解いてみる。それでもわからなければ解説を読んで何がわからなかったのかを確認し、その後もう一度自力で解いてみる。正解した問題でも正しい解法で解けているのかを確認する。そこまで終わったら下にある演習問題に自力で取り組んでみる。間違えたりわからなかった問題には印をつけ、時間をあけてから再び解くようにする。

その2

基礎問題精講で解法をマスターしたら次は青チャートに取り組む。まずは自力で例題に取り組んでみて、実際に解いてみてどうやって答えを出そうとしたか、どこで躓いたかを把握することが第一段階。次に下段の解答解説やポイントを熟読する。その後解説を隠し、手を直接動かさなくてもよいので解法の手順が再現可能か頭の中で軽くチェックする習慣を付けることがポイント。

その3

基礎問題精講、青チャートが終われば今度は問題集を用いた演習に取り組み、苦手だと判明した単元については、基礎問題精講、青チャートにもどって復習をする。「厳選!大学入試数学問題集文系142」など解説が充実しており骨のある問題が掲載されている問題集がこの段階で解くレベルとしてふさわしい。その際に重要なことは、問題演習の段階でどこまでは定着しているのか、どこにつまずいたのかを確認しながら復習をすることだ。自分がどういうルートで答えにたどり着こうとしたか、解答はどういった方針で考えているのか意識することが大切である。これらのステップを繰り返すうちに段々と数学の力がついてくる。一冊を終え掲載されている問題に関して解き方がすべて頭に入ったら、余裕のある人は「文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B」を取り入れて演習量を増やしてもいいだろう。

その4

最後に過去問演習に取り組む。過去問についても復習含め基本的な取り組み方は問題集と変わらないが、過去問を解く以上制限時間は意識するようにしよう。単純計算すると1題当たり30分を目安に解いていこう。新旧にかかわらず可能な範囲で当たっておくのがよい。入試の実際のレベル感やそれに対する自分の実力を認識しながら自分に最適な得点感覚や問題の解き方について改善を施していこう。

 

【数学が得意な場合】

その1

数学が得意で定期テストでも上位の成績を出せている人もまずは青チャートを進めていくところから始めよう。難易度も応用よりまでカバーしており問題ない上、基本レベルでの穴をなくすことが阪大とはいえ対策の第一歩であることに変わりはない。例題を解くことから始め、解答解説を丁寧に読み込み、知らなかったり曖昧だった知識や考え方は一度立ちどまって身に着けよう。練習問題や難易度の高いエクササイズに関しては必要なものに絞って解くようにするのが望ましい。間違えた例題だけ練習問題を解き、エクササイズは難易度が高く上記の青チャートの役割からは少し逸れるため飛ばすのがお勧めである。標準的な問題が中心となっている近年の阪大数学では、典型的な問題やそれに対する解法が自分の中できちんと整理されて身についているかが鍵となる。青チャートの内容は必ず完璧にしよう。

その2

青チャートが終われば今度は問題集を用いた演習に取り組み、苦手だと判明した単元については、基礎問題精講、青チャートにもどって復習をする。「文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B」など、解説が充実しており骨のある問題が掲載されている問題集がこの段階で解くレベルとしてふさわしい。その際に重要なことは、問題演習の段階でどこまでは定着しているのか、どこにつまずいたのかを確認しながら復習をすることだ。自分がどういうルートで答えにたどり着こうとしたか、解答はどういった方針で考えているのか意識することが大切である。これらのステップを繰り返すうちに段々と数学の力がついてくる。 

その3

最後に過去問演習に取り組む。過去問についても復習含め基本的な取り組み方は問題集と変わらないが、過去問を解く以上制限時間は意識するようにしよう。単純計算すると1題当たり30分を目安に解いていこう。新旧にかかわらず過去20年分は当たっておくのがよい。入試の実際のレベル感やそれに対する自分の実力を認識しながら自分に最適な得点感覚や問題の解き方について改善を施していこう。

最後に

阪大文系数学の対策は以上になります。いかがでしたでしょうか?阪大文系数学は2010年代前半までかなり難易度の高い問題が出題されていましたが、近年易化傾向にあり、きわめて典型的かつ単純な問題が多くなっています。一筋縄ではいかない問題もいくつか出題されますが、解ける問題を確実にとることを念頭に置いて、典型的な解法を抑えるなど標準~やや難レベルの問題に対する実践的な対応力を磨くことで確実に得点に結び付きます。受験生の皆さんは時間的にも精神的にもつらい時があるかもしれませんが、努力は必ず報われます!合格を目指して頑張ってください!

 

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