山梨大学とは?偏差値・学部や入試情報など基本情報を解説!


今回の記事では、山梨大学という国公立大学について、大学情報・入試情報・就職情報などを網羅的にまとめてご紹介していきたいと思います。受験を考えられている方にとっては、大変参考になる情報かと存じます!是非、山梨大学の情報を掴みたい際の参考にしていただければと存じます。

山梨大学とは

山梨大学とは、その名の通り山梨県の甲府市にメインキャンパスを構える国立大学です。甲府市と言えばやはり山梨県でも屈指の都心部となり、県の看板的な大学として研究・勉学に日々精を出しておられます。中堅国立大学として、全国の国公立志望の学生からも注目されていて、是非知っておきたい大学だと言えます。

山梨大学の学部紹介

山梨大学の学部は、コンパクトに4つ。教育学部・医学部・工学部・生命環境学部となっています。これは地方の国公立大学にありがちな傾向ですが、学部を絞っているケースは多いです。地元密着である程度こじんまりとしている点で、多くの学生数を抱える都市部の私立大学とは毛色の違ったものになっています。

そして、学科ごとのお話で言うと、教育学部なら二年生から詳しい専攻を定める方針になっているといます。他の大学では学部の中の学科を入学時に定めますが、入学してからの希望で詳しい進路を決めていけるのが一つの魅力になっています。

 

学校教育課程・生活社会教育コース・生活社会教育コース・芸術身体教育コースに分かれます。いわゆる指導したい科目に絞っていく感覚ですので、入学時から大きく変わることはありませんが、色んな学問の知見を広げられるのは面白いですね。

さらに面白いのが、生命環境学部にある、ワイン化学特別コース。山梨県と言えば言わずもがなぶどうやワインといったものが特産品として知られていますが、地元密着性の高い国立大学だからこそこのような面白い学科も設置されているのですね。

山梨大学の学生数(男女比)

山梨大学の生徒数は、2021年現在で4687人になっています。内訳で言うと男性が3256人、女性が1431人。理系的な学部も多いことから、やはり男性の方が多くなっています。比にすると、7割近くが男性になっています。

山梨大学の所在地(キャンパス)

 

山梨大学のメインキャンパスは、山梨県甲府市武田4-4-37に所在しています。甲府市と言えば山梨県の中心地で、キャンパスも悠々と立っています。医学部のキャンパスだけは甲府市外の山梨県中央市下河東1110という場所にありますが、すべての勉強が山梨県内で完結するのも大きな特徴。地元密着性が高い学生の方にも人気で、支持されています。

アクセス的にはどちらのキャンパスもバスを使うことがほとんど必須で、電車と徒歩でアクセスができないのは少し大変に思われるかもしれません

山梨大学の就職情報/大学院進学率

次に皆さんが気になる、卒業後の進路のお話です。就職情報・大学院への進学率、どちらも気になりますよね。まずは就職情報に絞ってお話をしていきたいと思います。

大学院に進学されるのは、全体を通じて200人を超えるぐらいになっています。ほとんどが工学部からの進学で、半数以上を占めています。むろん山梨大学には大学院がないですので、他大学の大学院に進むことになりますが、4600人ぐらいの学生の内、大学院へ進学するのは200人程度。割合にして5パーセントにも達していない少数派であるということが理解されるのではないでしょうか。

次に、残された方々の実際の就職事情についてお話をしていきたいと思います。(令和2年度のデータ)

教育学部

まずは教育学部です。こちらは大方のイメージ通り、58パーセントが教員へと進まれます。教育学部全員で134人の卒業者を輩出しましたが、実に78人が教員に。科目ごとに特化した、あくまで学校教育を目指したカリキュラム設定がされているからこそ、卒業後もそういった道に進まれる方が多くなってきます。他の人たちは、勉学の知識を活かして公務員就職(9パーセント)、一般企業(11パーセント)という風に続いていきます。

医学部

次に医学部。医療機関への就職が91パーセントと驚異の数字になっています。全部で136人の卒業者が輩出されていますが、そのうちの124人が医療機関へ就職。民間企業なんかへ諦めて就職をすることがなかったという点で、正直夢を叶えやすい学部であると言えます。残りの医療機関以外に就職された方の業種は、「その他」と括られ明言をされていませんが、医療・福祉業界に全員が就職されているようです。

工学部

次に工学部です。こちらは学生数も多く、山梨大学の名門学部の一つとなっています。卒業者375人のうち、最も多い進路は大学院で46パーセント。理系ということもあり、院への進学が多いことは先ほども軽く触れました。大学院に入ってから、理系就職を目指される方も多いです。

残りの方はというと、40パーセントが一般企業へ就職。業界の幅は広いですが、通信業・建設業・電気系などなどやはり学部で培ってきた強みを活かして就職される方がほとんどですね。公務員には意外にも7パーセントも輩出していて、十分に卒業後の進路に検討することも可能。

理系の方にとって、応用の効きやすい学部であると言えます

生命環境学部

最後に生命環境学部。工学部に比べると、何をしているかパッと理解しづらい学部です。こちらは一転、企業就職が46パーセントと最も多い比率を獲得しています。大学院への進学も33パーセントと高いですが、卒業生全体の147人を考慮すると、やはり工学部よりは少ないという結果になりますね。

こちらの学部に関しては、金融・サービス業・不動産・メーカーなどの業種への就職割合も全体で10パーセント以上も獲得していて、理系就職に留まるわけではないようです。理系としての強みを活かして就職したい方は、注意をしておく必要があるでしょう。

山梨大学の学部別偏差値と倍率

次に山梨大学の各学部の偏差値と倍率についてお話をしていきたいと思います。皆さんの多くが気になるところですね。

教育学部

まずは教育学部です。教育学部の偏差値は、45.0~50.0の間で推移していると言われています。微妙に学科によって偏差値が異なってくるのですが、「障害児教育」「生活社会教育」という本流の先生とは少し外れた学科が45.0で、残りの先生を目指していくような学科は概ね50.0だと言われています。倍率にすると、全体では2.3倍。決して高いという数字でもありません。

医学部

次に医学部ですが、こちらは聞いて驚くことなかれ偏差値にして70.0だと言われています

看護学部は数段落ちてしまうものの、山梨大学では最大の難易度を誇っていることは言うまでもありません。倍率も、医学部全体で6.7倍と驚異の数字に。医学部の医学科の後期日程に関しては10倍を超えてきたりもします。一方、先ほども述べた看護学科については、前期日程で1.8倍と別に高くはありません。医学部全体の難易度を医学科が一人で押し上げている状態となり、難しいですね。

工学部

次に、工学部です。工学部も偏差値的にはそこまで高くなく、45.0~47.5あたりがボリュームゾーン。機械工学科・土木環境工学科・電気電子工学科などが偏差値45.0で、メカトロニクス工学科応用科学科などが47.5になっています。学科自体の偏差値の幅も決して大きくないという点で言うと、穴場を見つけることには少々苦労しそう。

まんべんなく等しい難易度であると言えるかもしれません。

倍率は学部全体で2.0倍。こちらの飛びぬけている難易度のところはないですが、逆に特筆すべきは機械工学科と電気電子工学科の倍率です。前者は1.3倍、後者に至っては0.8倍。定員割れをしてしまっています。こういうケースは大学受験業界で言うと珍しく、お得と言えばお得です。山梨大学にこだわりがあるという方は、一考の余地があるかもしれません。

生命環境学部

最後に生命環境学部についてです。こちらは正確な偏差値データが出ていないのですが、共通テストの得点率で言うと60パーセント未満がボリュームゾーンになってきますので、他の学部とも大差がないぐらいだと考えてよろしいかと存じます

こちらは全体の倍率で2.0倍程度。ですが、前期日程は1倍台前半であることがほとんどで、難易度はお世辞にも高いとは言えません。「欠員補充」として行われる二次が倍率を引き上げている状況ですね。

山梨大学の入試情報や科目

最後の項目として、入試情報と科目を取り上げていきたいと思います。すべての志望者にとって、欠かすことのできない情報になってきますので、山梨大学を受験される予定のある方は必見です。なお全ての情報を網羅的に完全に取り扱うことは不可能ですので、さらに調べてみたい点は、公式ホームページなどをご覧くださいね。

教育学部

まずは教育学部からです。教育学部は前期・後期の受験に分かれています。もちろん国公立大学ですので6教科7~8科目での入試が基本線。科目は完全に限定をされているケースが多く、生活社会教育学科・科学教育学科以外は地歴・公民のどちらも使わねばならない6教科受験となります。そして個別試験についても触れねばなりません。面接はすべての学科で必須で、基本的には英語の個別試験があるという形になります。

言語教育学科だけは、国語の個別試験も用意されていて、対策が必要。配点的には面接の比率が3~5割を占めていて明確に合否に影響します。将来的には人の教育に携わる学部ということですから、人格は非常に大事だということでしょう。また先ほど例外的に熱かった科学教育学科はというと、数学・理科の個別試験が用意。理系的な受験になるということです。

後期についてはどうかと言うと、こちらは3教科~の科目数を絞った受験がほとんどの学科で可能です。必須科目もなく、好きなものから選んでいただけます。また個別の試験もなく、面接のみ。前期とはかなり毛色が違ってきているというのが実態です。そして最後に注意すべきところですが、後期とはいえ出願日程は前期と全く同じであるという点です。前期を落ちてからの判断、という訳ではなく、あくまで個別試験の日と合格発表の日が遅いだけ。前もって計画を立てておきましょう。

医学部

次に医学部です。こちらは極めてシンプルで、医学科・看護学科共に5教科での受験となります。地歴・公民のどちらかを避けて通ることができ、文系科目に不安がある方にとってはとっかかりやすいです。医学科に関しては、数学・理科・面接の個別試験が用意されています。面接は、点数に加算されるというよりは、その出来によってはテストの結果に関わらず不合格とされる厳しいシステム。「できなければ落ちる」という観点で言うと、足切りのようなイメージにも近いですね。

逆に看護学科は、学科の試験はなく小論文や面接が中心。(後期は面接だけです)看護学科は個別の比率が3割程度ですが、医学科は5割近く。多角的な対策が求められます。

工学部

工学部は、前期の受験こそレギュレーションが分かれています。共通テストに関してはほとんど一緒で、5教科7科目縛り。社会に関しては地歴・公民のどちらか一つを選択して受験に臨みます。では何が異なるかというと、個別試験の内容です。

基本的には数学と理科の二教科ですが、機械工、電気電子工、メカトロニクス工学科では物理基礎のテストが。コンピュータ理工、土木環境工、先端材料理工学科なら、化学の選択肢があり数Ⅲの出題も。応用科学部なら化学の出題のみ。と微妙に受験科目が違うのは理解しておきましょう。

後期は全学科共通で、学科試験はなし。面接重視となります。

生命環境学部

最後に生命環境学部です。こちらは意外にもシンプルで、前期は基本的には国語数学理科英語が強制の5教科縛り。ですが地域社会システムに限っては、理科の強制がなしで、4教科からの受験も可能。個別の学科試験はなく、小論文のみという少しイレギュラーな感じですね。

後期も科目に関してはほとんど一緒で、前期の延長線上というイメージが強いです。個別の対策はそこまで求められない点で、間口は広いと言えます。

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました。山梨大学についてよく理解できたのではないでしょうか。これを参考に、受験を検討されてみてください。

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