【大学受験】名古屋大学の取得できる資格、医療系の入試情報·大学紹介などまとめ！

医療系の仕事をするためには、職種ごとに免許・資格を取得する必要があります。しかし大学ごとに取得できる資格は異なるため、どこの大学を受験すればいいのか分からないという受験生の方もいるでしょう。そこで今回は、名古屋大学で取得できる医療系の資格を徹底解説します。名古屋大学で取得できる医療系資格や、医療系の学部について詳しく解説しますので、受験を考えている受験生の方は、是非参考にしてください。

名古屋大学とは？

名古屋大学は、最後の帝国大学となった「名古屋帝国大学」を母体とする大学です。21世紀に入ってから6名のノーベル賞受賞者を輩出するなど、素晴らしい人材を輩出しています。名古屋大学の学術憲章にもある「自由闊達」な芸風を重んじながら、総合大学ならではの幅広い分野におけるリーダー人材を育成することを目指しています。名古屋帝国大学時代は医学部、理学部、工学部、法経学部の4つの学部を設置していましたが、現在は教育学部や農学部など計9学部・13研究科を擁しています。

名古屋大学の学部は？

名古屋大学には以下の学部があります。

• 文学部
• 教育学部
• 法学部
• 経済学部
• 情報学部
• 理学部
• 医学部
• 工学部
• 農学部

上記9つの学部があり、うち医療系の学部は「医学部」のみです。医療系学部は少ないですが、学生数は1,520名（令和4年5月1日現在）と工学部に次ぐ多さで、学部生のうち約15%を医学部生が占めています。

名古屋大学で取得可能な医療系資格

名古屋大学には、「医学部医学科」と「医学部保健学科」という2つの医療系学科があります。上記の学科で取得可能な医療系資格は、以下の通りです。

【医学部医学科】

• 医師国家試験の受験資格

【医学部保健学科】

• 看護師国家試験の受験資格
• 保健師国家試験の受験資格
• 放射線技師国家試験の受験資格
• 放射線取扱主任者
• 臨床検査技師国家試験の受験資格
• 理学療法士国家試験の受験資格
• 作業療法士国家試験の受験資格

医学科では他大学と同様に、医師になるために必要な資格となる「医師国家試験の受験資格」が取得できます。保健学科で取得できる資格は7種類におよびますが、これは「看護学」「放射線技術科学」「検査技師科学」「理学療法学」「作業量法学」と5つの専攻があるためです。上記5つの専攻があることで、医療分野において様々な分野で活躍する人材を育成することが可能になっています。

医療系資格がとれる学部・学科を紹介

名古屋大学で医療系の資格を取得できる学科は、以下の2つです。

• 医学部医学科
• 医学部保健学科

上記2つの学部について、それぞれ解説します。

医学部医学科

名古屋大学の医学部医学科は創基150周年となる歴史ある学部で、近年はカリキュラム改訂を行うなど時代に合わせて様々な変化をしてきた学部でもあります。1年生から2年生にかけては東山キャンパスで「全学教育科目」を履修します。全学教育科目では、理系・文系にかかわらず全学部の様々な学部を履修でき、総合大学ならではの幅広い知識を学ぶことができます。

そして1年生から鶴舞キャンパスにて「医学入門」も履修します。2年生からは「基礎医学」の科目を鶴舞キャンパスにて履修するため、1〜2年生の間は鶴舞キャンパスと東山キャンパスを曜日ごとに通い分ける形となります。そして3年生からは「基礎医学セミナー」「社会医学」「臨床医学」「臨床実習」「選択臨床実習」などを通して、より実践的かつ専門的な知識・技能を修得していきます。

キャンパス

キャンパスは1〜2年生が名古屋市千種区の「東山キャンパス」、1年生〜6年生が共通で通うのは名古屋市昭和区の「鶴舞キャンパス」です。東山キャンパスは、文学部や教育学部など医学部以外の全学部生が通うキャンパスです。鶴舞キャンパスには医学部附属病院があり、実践学習を充実させる施設が豊富なキャンパスといえるでしょう。

取得可能な資格

名古屋大学の医学部医学科では、「医師国家試験の受験資格」を取得できます。この資格により卒業年度の2月にある医師国会試験への受験が可能となり、この試験に合格することで医師免許を取得できます。また名古屋大学では「MDPhDコース」というコースが設置されており、大学授業と並行して博士課程大学院プレプログラムなどを履修し、通常よりも早く博士課程を取得することも可能となっています。

医学部保健学科

名古屋大学の医学部保健学科は、「看護学」「放射線技術科学」「検査技師科学」「理学療法学」「作業療法学」という5つもの専攻がある全国有数の学科です。看護学専攻では看護師、放射線技術科学専攻では放射線技師、検査技師科学では血液検査や尿検査、その他検査を行う臨床検査技師、理学療法学専攻では理学療法士、作業療法学専攻では作業療法士になるための学習や実習を行い、関連資格を取得できます。授業は1〜2年生での全学教養教育、専門教育、そして附属病院での教育・実習に分かれており、段階を踏んで社会人として必要な教養から先進医療の知識まで幅広く学ぶことができます。

キャンパス

キャンパスは、全学教養教育（他学部と合同で受講する教養系授業）は東山キャンパス、各専攻科目の授業は大幸キャンパス、実習は鶴舞キャンパスと、授業ごとに3つのキャンパスに分かれています。主に保健学科が利用する大幸キャンパスには体育館や硬式庭球場、弓道場、運動場などのスポーツ施設があり、サークル活動も盛んです。

取得可能な資格

名古屋大学の医学部保健学科では、専攻ごとに以下の資格を取得できます。

専攻ごとに取得できる資格は異なりますが、基本的には国家試験の受験資格となっています。この資格の取得見込みが得られれば、卒業年度に実施される国家試験を受験でき、その試験に合格することで国家資格を取得できます。他大学の取得可能資格一覧にあまりないものとして、「放射線取扱主任者」があります。

エックス線検査やガンマカメラによる検査を行う病院では、この放射線取扱主任者の有資格者を1名選任することが必要とされており、この資格を取得しておくと放射線技師としてより重宝される人材となるでしょう。昨今はこの資格に挑戦する学生も増えているようです。

名古屋大学の学科別偏差値と倍率

名古屋大学の医療系学部の偏差値と直近4年間の倍率は、以下のようになっています。

（偏差値：河合塾の数値）（倍率：一般選考の合計）

他の学部は、以下のようになっています。

（偏差値：河合塾の数値）（倍率：一般選考の合計）

名古屋大学は偏差値が60前後の学部が多く、全体的にとても高いレベルの大学であるといえます。中でも医学部医学科は偏差値65.0、倍率も3倍前後と同大学の中でも非常に高い水準で、難関学科であると言えるでしょう。一方で保健学科は偏差値55前後で倍率も2倍前後と、同大学の中では比較的入りやすいようです。

名古屋大学の入試科目

名古屋大学の医療学部について、入試科目は以下のようになっています。

【医学部医学科保健学科前期】

共通テスト

• 【国語】国語
• 【数学】数IA（必須）、数IIB/簿記/情報から1科目
• 【理科】物/化/生から2科目
• 【外国語】英/独/仏/中/韓から1科目
• 【地歴公民】世B/日B/地理B/倫理政経から1科目

個別学力検査等

• 【国語】国総/現文B
• 【数学】数IA/数IIB/数III
• 【理科】物基・物/化基・化/生基・生から2科目
• 【外国語】英語
• 【面接】※保健学科はなし
• 【本人記載の資料等】

（参考：名古屋大学入試情報）

まとめ

本記事では名古屋大学で取得できる医療系の資格について解説しました。名古屋大学は、旧帝国大学ということもあり偏差値・倍率の高いハイレベルな大学です。また「MDPhDコース」など新しい取り組みにも積極的で、ハイレベルな教育を受けることができるでしょう。医療系の大学、そして医療系の仕事に進みたいと考えている受験生の方は、是非受験を検討してみてはいかがでしょうか。

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