こんにちは。今回の記事では、群馬県立県民健康科学大学という大学について、取得できる資格・大学情報・入試情報などをまとめてご紹介していきたいと思います。医療系の受験は一般的に難易度が高く、対策も必要です。今回の記事を参考にして、戦略的に自身の進路を考えてみてください。こちらの大学は、名前の通り医療系に特化した大学で、学部の全てが医療に携わる学問を扱います。医療系の職業を目指される方は、是非チェックしてみてくださいね！
目次
群馬県立県民健康科学大学とは
群馬県立県民健康科学大学とは、群馬県の前橋市に本部を置く公立大学です。これからの世の中で要求される高度な医療技術への対応のため、ハイレベルな医療専門職を養成することを主眼に置かれた大学で、設置は2005年と非常に歴史は浅いです。しかしながら、今後の少子高齢化など様々な健康課題を抱えていく日本を支えるための研究・学びを日夜深めておられます。
群馬県立県民健康科学大学で取得可能な医療系資格
群馬県立県民健康科学大学では「診療放射線技師」「養護教諭二種」「看護師」「保健師」などの資格が大学内で取得することができます。
「診療放射線技師」はレントゲンやCT、MRIなどの放射線を用いた検査に必要不可欠な資格であります。医師などに直接なるわけではなく、あくまで医療系の専門的な技術者になることができる資格。少子高齢化に基づいて需要は高まっていますが、なり手は少なくなっています。残りの三つの資格は普通にしていても触れることが多い職業で、お世話になったことがある方も多いのではないでしょうか。
群馬県立県民健康科学大学では、治療を施す医師そのものになるというよりは、それらを補助する医療サポート職になるという側面が強いですね。
群馬県立県民健康科学大学の学部紹介！どの学部で何の医療系資格が取得できる？
ここからは群馬県立県民健康科学大学の学部を詳しく紹介していきたいと思います。どの学部で何の医療系資格を取得することができるか、専門性の高いお話についても掘り下げていきますので、資格取得に関心がある方も、是非参考にしてみてください。
診療放射線学部
診療放射線学部は、日本で唯一群馬県立県民健康科学大学にのみ設置された学部になっています。こちらの学部では「診療放射線技師」の資格が取得可能で、先ほども述べた通り、放射線を用いた検査には必須の資格になります。安全性の問題から長らく使用されてこなかった放射線診療ですが、昨今の技術力の向上も相まって主流に。そんな検査に必要な人手を専門的に養っています。
看護学部
看護学部ではシンプルに、看護に携わる専門職の養成を主眼に置いています。「養護教諭二種」「看護師」「保健師」の資格が取得できるのもこちらで、学校での働きから、病院に勤めて治療のお手伝いをするなど、広い活躍の場が想定されます。
看護師や保健師などは、むろん外部の国家試験を受ける必要がありますが、その受験状況などについても後述します。結論から言うと、極めて手厚いサポートで看護師・保健師への道を支えてくれる大学です。
群馬県立県民健康科学大学の就職情報/大学院進学率
次に皆さんが気になる、卒業後の進路のお話です。医療系の専門職を目指す方にとって、進路がどのように開かれているのかは気になるところですね。自分の希望の進路にこの大学では進めるのか、しっかりと検討されてみてください。（2020年データ）
まずは大学院進学の事情についてお話をしていきたいと思います。
大学院に進学されるのは、卒業生113人のうち、6人ほどとかなり少なめでした。内訳としては看護学部が5人で、診療放射線学部はわずか1人でした。理系の専門的な知識が学べる学部ではありますが、大学院で学びを深めるというところにまでは至っていないようです。残りの方はむろん就職になるわけですが、その進路としては当然と言うべきか医療従事者がほとんどです。就職を決められた卒業生のうち、医療業界以外に就職となったのは、何と驚異の一人。こう言ってはなんですが、この大学に入学することができた時点で、医療従事者への道筋がはっきり見えると言っても過言ではありません。
もちろんその要因には、こちらの大学の丁寧な指導や進路教育の恩恵もあるにはありますが、業界全体の背景も絡んでいると推察されます。放射線治療技師は昨今需要が高まっているのになり手が少ないとお話をしましたし、看護師なども相当しんどい「ブラック」なお仕事だという認識が蔓延しています。必然的に売り手市場となっていて、就職へのハードルも下がっているというわけですね。
群馬県立県民健康科学大学の資格取得率
次に群馬県立県民健康科学大学における資格の取得状況を確認していきたいと思います。大学に入学してぼーっとしていても資格が降ってくるわけではなく、大学で学び、国が定めた試験を突破して初めて資格が取得できるわけです。その指導状況を見ることは、「大学の指導力」と「進路指導への意識」が如実に表れることになります。資格がないと、そもそも従事できない医療系のお仕事も多いです。その点から注視する必要がありますね。
2022年度のデータを見ると、まず「看護師」の資格を取得したのは81人。81人が受験をして合格になっているので、合格率は１００パーセントです。また「保健師」の資格についても25人中２５人が合格となっています。これは非常に素晴らしい数字であり、抜け目のない指導の功績を感じさせます。
学部のシステム上、そういった資格が必要となる就職先に進まれる方が多いですが、その点を考慮しても「当たり前の指導を、当たり前に」行ってくれる堅実で頼れる指導力が持ち味であると言えますね。
群馬県立県民健康科学大学の学部別偏差値と倍率
次に群馬県立県民健康科学大学の各学部の偏差値と倍率についてお話をしていきたいと思います。こちらは医療系の学部しかないですが、その違いについても詳しくお話していきますので、要チェックです。
診療放射線学部
診療放射線学部ですが、偏差値的には58.0程度と言われています。学科の違いがないので、難易度は一定となります。受験自体も後期はなく、前期で4.8倍。推薦入試などを考慮しても、全体で3.9倍と高めになります。これはひとえに学生数が少ない大学であることが要因に。募集人数は全員で３５人とかなりミニマム。規模感は意識しておいて欲しいです。
看護学部
また看護学部ですが、こちらの偏差値は56.0程度と言われています。やはり看護系はそこまで人気が出づらく、偏差値の面でも診療放射線学部よりは下がってしまいます。募集人数も80人と多くはなるものの、倍率にして全体で2.2倍と、診療放射線学部との違いは歴然です。
群馬県立県民健康科学大学の入試情報や科目
最後の項目として、入試情報と科目を取り上げていきたいと思います。群馬県立県民健康科学大学を受験される予定のある方は必見です。なお全ての情報を網羅的に完全に取り扱うことは不可能ですので、さらに調べてみたい点は、公式ホームページなどをご覧くださいね。
診療放射線学部
群馬県立県民健康科学大学のどちらの学部にも言えることですが、前期の日程しかなく、学科も分かれていないので、極めてシンプルです。つまり、学科の受験方式は一つに収まるというわけですね。
とはいえ、診療放射線学部は少し特殊な方式。というのも、共通テストの受験が3～4教科5科目となっているのです。一般的な国公立受験は５教科7科目程度が基本線となってきますので、その点で毛色が少々となっていますね。必須科目は数学と英語。そして選択科目も地歴公民などの社会は選択することが不可能で、国語・理科から二科目を選択するべし、とう受験要項になっています。理科は「発展」から１科目、２科目の選択の余地があります。すなわち、国語＋理科発展か理科発展２科目で入試に必要な科目数が満たせるという寸法ですね。
これはなかなかにまれな方式で、この大学だけに照準を絞っている方は社会の共通テスト対策が実質不要になるというわけです。実際問題併願校などの問題もありますからそう上手くはいきませんが、そういう観点で入試科目を絞り込んで受験の戦略を練っていくと逆転合格なども手にしやすいわけです。
二次試験は学科試験がなしで、調査書と面接のみ。二次試験の配点比率は25パーセントとやや低めになっています。その点を踏まえても共通テストの特殊な対策には注意して受験勉強を進めていくべきですね。そんな共通テストの得点率は65パーセントとそこそこの水準になっています。
看護学部
次に看護学部ですがこちらももちろんレギュレーションは一つに統一されていて、極めてシンプルです。5教科5～6科目。地歴公民から一科目で良い点や、理科の発展を一科目選べばよい点から、一般的な国公立大学よりは科目数が少し抑えられます。
二次試験は学科試験がなしで、小論文と面接の配点が均等に。全体を通して、二次試験の配点比率は29パーセントとなっています。共通テストの得点率は58パーセント。やはり、診療放射線学部はと比べると、少し見劣りしてしまうような結果になっています。
さいごに
ここまでお読みいただきありがとうございました。群馬県立県民健康科学大学についてよく理解できたのではないでしょうか。卒業後の進路や、入試科目についてなど、やや特殊で独自の文化がある大学であるということをお知り置きいただけますと幸いです。この記事を参考に、受験を検討されてみてください。
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