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4工大の指定校推薦で合格するには?対策するべきポイントも踏まえて解説

この記事では、関東圏の私立大学である、4工大の指定校推薦について解説していきます。 4工大とは、日本の大学群のひとつで、芝浦工業大学、東京都市大学、工学院大学、東京電 機大学の4つの理工系大学を指します。私立大学の大学群で、成成明学(成蹊大学、成城大 学、明治学院大学)に次ぐ難易度とされています。以降、各大学の特徴について紹介し、基 本的な知識を備えたうえで、指定校推薦とは何かについて補足していきます。続いて、各大 学の指定校推薦の募集状況について、データを見ながら解説を進めます。大学選びの参考に なるよう、順序立てて話を進めていこうと思います。丁寧に解説していきますので、最後までお付き合いください。

4工大とは

芝浦工業大学

芝浦工業大学は、東京都内の大学で、1949年の学制改革の時に創立されました。有元史郎 によって創設された東京高等工商学校が前身となっています。「現代文化の諸相を教材として活用し、社会的活動の意義を体得する」を教育理念とした歴史ある大学です。「社会に学 び、社会に貢献する技術者の育成」を建学理念としていることからも、社会に貢献し、そこ にやりがいを感じ、学び続けることを重視する姿勢を表していると思います。実際に社会に 出てからも、自分の専門分野のみならず、幅広く興味を持って知識の習得を続けることは重 要で、共感できる人も多いのではないでしょうか。

東京都市大学

東京都市大学は、芝浦工業大学と同様、東京都内の大学で、1949年の学制改革の時に創立 されました。1929 年に東京高等工商学校の元学生・教授陣により創立された武蔵高等工科 学校が前身となっています。正確には、1949年の学制改革で武蔵工業大学となり、2009年 に創立80周年を記念して東京都市大学へ改称しています。「持続可能な社会発展をもたらすための人材育成と学術研究」を理念として掲げており、環境を損なうことなく社会を発展 させることに重きを置いています。ここでの環境とは、単に、自然環境、地球環境という狭義の意味ではなく、社会的な環境も含んでおり、多角的、総合的に持続的発展を想像できる 人材を理想としています。

工学院大学

工学院大学は、東京都内の大学で、1887年に設立された歴史ある大学です。渡辺供基らを 中心とする有志によって設立された、現場を支える職工と呼ばれる、中堅技術者を育成する ための工等学校が前身となっています。そのような歴史的背景もあり、工学院大学の理念は、 「社会のための科学技術の発展」となっています。これまでも日本の発展を支える数多くの スペシャリストを輩出してきており、建学の理念のもと、次世代を担うモノづくり人材「21 世紀工手」を育んでいくとしています。歴史ある大学で蓄積された技術について興味のある 方も多いのではないでしょうか。

東京電機大学

東京電機大学は、東京都内の大学で、1949年の学制改革の時に開学しています。1907年に廣田精一と河本眞吉が創設した電機学校が前身となっています。東京電機大学の教育理念 は「技術は人なり」となっています。これは、「よき技術者は人としても立派でなければな らない」ということを指します。技術者である前に社会の一員として、人として、常に成長 を続けて欲しい。そんな想いが文面から読み取れる、倫理感あふれる校風が感じられる大学 です。

指定校推薦とは

この記事では指定校推薦について解説していきますが、その前に推薦型の受験全般につい て述べていきます。 推薦型の受験方法として、以下の3つがあります。

  • 指定校推薦
  • 総合型選抜
  • 公募推薦

 

指定校推薦とは、この推薦受験制度のひとつで、各大学が定めた指定校の生徒だけが出願可 能なものです。各大学は、各校のこれまでの大学進学実績を診て、指定校を決定します。そ のため、自分が通う高校が指定されていない場合、指定校推薦制度を利用して出願すること はできません。また、自分が通う高校が指定されていた場合でも、募集人数は若干名の場合 が多く、校内選考を通過するため、これまでの学校生活での評定が高い必要があります。

公募推薦との違い

指定校推薦と間違えやすい入試制度として、「公募推薦」があるので、簡単に指定校推薦と 比較して違いを解説しておきます。公募推薦は、大学側の出願基準を満たせば、だれでも応 募できますが、選考の際に一定の成績を収めなければ、合格できるとは限りません。一方、 先に解説したように、指定校推薦は、大学側から指定を受けた高校の生徒しか出願ができま せん。信頼や実績がある高校から一定数を受け入れるイメージです。そのため、指定校推薦 の場合は、ほぼ確実に合格できると言われています

指定校推薦の流れ

ここでは指定校推薦での出願、選考までの流れを解説していきます。指定校推薦では、推薦 されれば事実上合格が確定する、とも言われていますが、しっかりと流れを理解し、着実に 課題をこなしていきましょう。

推薦入試要項の入手

3年生6月ごろに各大学が、その年の入試制度やルールをまとめた要項を配布します。学校 の進路指導室で入手できると思いますので、内容を確認した上で、この先の計画をイメージ してもらうと、意欲も高まるかと思います。詳しい入手方法については、学校の先生に相談 してもらえればと思います。

オープンキャンパスへの参加

各大学が学生向けイベントとして開催するオープンキャンパスには、ぜひ参加しましょう。 推薦入試要項やパンフレット、web 情報だけでは得られない、実際の雰囲気や生きた情報 を持っていることは、試験選考時の志望動機などを書く際に、有益な情報になるのは間違い ないです。

校内選考

大学が指定校側に用意する推薦枠に対して、枠を超える応募があった場合、推薦する生徒を 決めるために「校内選考」が行われます。校内選考で重視される点は、「評定」です。評定 の点数のつけ方については、後の「指定校推薦の準備ポイント」でも触れていますので、参 考にしていただければと思います。

出願

入試要項の案内に沿って、大学側へ提出する書類を整備し、出願します。締め切などの重要な点については、待っているのではなく、自分から要項の確認やweb、先生への相談など、もれなく対応するようにしていきましょう。選考方法となっている、面接、小論文の練習を重ね、自分の力が出し切れるよう、健康管理に気を付けていきましょう。

4工大の学部別指定校推薦一覧

ここでは、4工大の各大学の指定校推薦の状況について解説していきます。本記事内の情報は、指定校推薦で実際に合格した方のデータを基に作成したものではありますが、必要な評定値は学校によって異なり、記載の値については参考値となります事、ご了承ください。

芝浦工業大学

芝浦工業大学の指定校推薦の情報は公式ホームページから得ることができませんでした。そのため、web 上の情報をまとめています。指定校の対象になっている高校に送付されて いる要項を基に、準備を進めてください。とはいえ、指定校推薦募集状況は過去の経緯から ある程度推測できますので、以下にまとめています。評定の平均値は4.0前後で、比較的高い数値です。

選考方法としては、書類と面接なので対策する項目としては他大学に比べると 少なくなります。担当の先生とよく相談し、志望動機を説明する際の流れなど、当日自信を もって話せるよう、経験を積んでおきましょう

東京都市大学

東京都市大学での指定校推薦は、すべての学部での選抜情報があります。9月から大学側が 願書を受付しています。評定の平均値は4.0前後で、比較的高い数値です。選考方法は、調 査書、志望理由書と記載していますが、推薦入試で一般的に求められる書類と同等で、学業 成績書と、志望理由書にて動機の論理性を見ていると思われます。担当の先生とよく相談し、面接での想定問答等を事前に練習した上で臨むといいと思います。

工学院大学

工学院大学の指定校推薦の情報は公式ホームページから得ることができませんでした。そ のため、web 上の情報をまとめたものとなります。指定校の対象になっている高校に送付 されている要項を十分に確認し、準備を進めてください。とはいえ、指定校推薦募集状況は 過去の経緯からある程度推測することができますので、以下の表にまとめています。評定の 平均値は3.5前後で、今回紹介した4工大の中では比較的低い数値です。

選考方法としては、面接に加え、口頭試問と記載がありますが、厳しい質問はなく、書類に記載した志望動 機などがきちんと自分の言葉で言えるかどうかを見る程度のケースもあるようです。油断 はせず、担当の先生とよく相談し、面接で必要以上に緊張しないためにも準備は十分にして いきましょう。

東京電機大学

東京電機大学での指定校推薦は、10月中旬から大学側が願書を受付しています。評定の平 均値は4.0前後で、比較的高い数値です。選考方法は、書類、面接に加え、「課題」と記載 していますが、受験する学科に関する小論文が課されることが多いようです。構えすぎることはなく、小論文の基本構成が書けるようにしつつ、受験する学科について事前に情報収集 を行っておけば対応できる内容だと思われます。これに加え、面接についても担当の先生に アドバイス頂き、準備を進めていきましょう。

指定校推薦の準備ポイント

指定校推薦の準備の中で最大のポイントとなるのは、なんといっても「評定」になります。指定校推薦での評価の対象となるのは、上記の評定に加え、部活・委員会活動、ボランティ ア活動、資格などがありますが、評定の比重が高いことが多いようです。評定は、各教科の 5段階評価の成績の平均値で、高校1年生1学期から高校3年生の1学期までの成績が対 象となります。

そのため、高校生活の後半で学力が伸びてきた学生よりも、1年生 1学期か らコンスタントに高い点数を取ってきている学生の方が有利になる仕組みとなっています。 評定に重点を置いて解説しましたが、他の項目をおろそかにしていいというわけではあり ません。日々の授業や提出物への対応、先生への積極的な質問など、主体的に学びに取り組んでいる姿勢を大切にしていきましょう。

おわりに

本記事では、4工大の各大学の指定校推薦の状況ついて述べていきました。基本情報として、 各大学の成り立ちと理念・特徴について触れていきました。また、公募推薦と、その他の推 薦試験制度との違い、公募推薦試験の流れ、受験に必要な対策のポイントなどを網羅しまし た。4工大のそれぞれの大学について、選考方法や評定平均値の違いなどにも触れ、あなた が大学を選ぶ際の参考になるようにまとめていきました。大学受験の経験は、これから社会 に出て活躍していく際に、きっと役に立つものだと思います。年単位の計画性や実行力、そ の振り返りなど、将来において必要なスキルだと理解し、前向きに取り組んで欲しいと思い ます。本記事の内容が、あなたの選択の一助となることを期待しています。

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