宝塚周辺から私立高校を検討するとき、報徳学園・仁川学院・雲雀丘学園の大学合格実績を比較する人も多いでしょう。ただし3校は数字の公表方法が同じではないため、単純な合格者数ランキングより、コースの目標と進路資料の読み方を確認することが重要です。
目次
3校の進学実績は数字の条件が違う
まず、2026年春の公式情報を比較します。
| 高校 | 2026年の公表方法 | 現役・既卒 | 数字の注意点 |
|---|---|---|---|
| 報徳学園 | 卒業生350名、大学別合格状況を掲載 | 現役・浪人を分けて掲載 | 延べ数。国公立は集計条件の違う区分あり |
| 仁川学院 | 国公立・大学校、私立大学の主な合格数 | 今回確認したページでは区分を確認できず | 実数・延べ数の区分もページ上では確認できず |
| 雲雀丘学園 | 卒業生333名、国公立・私立の合格数 | [ ]内に現役数 | 私立は延べ数と明記 |
この時点で、
「私立大学の総数が多い学校が1位」
という比較ができないことがわかります。
報徳学園|現役と浪人を分けた延べ合格数
報徳学園の2026年度入試資料は、卒業生350名について合格状況を掲載しています。
大学別の数字は延べ数で、現役と浪人が分かれています。
主な私立大学を見ると、
| 大学 | 合計 | 現役 |
|---|---|---|
| 関西大学 | 30 | 30 |
| 関西学院大学 | 33 | 28 |
| 同志社大学 | 12 | 8 |
| 立命館大学 | 11 | 10 |
| 近畿大学 | 90 | 85 |
この数字は学校全体の実績です。
各コースの卒業者数や、大学別の合格数をコースごとに分けた数字ではありません。
国公立の数字は特に集計条件を見る
報徳学園の資料では、
「国公立(大学校1次筆記含)」
と、
「国公立+大学校(最終)」
という異なる集計欄があります。
そのため、「国公立60」という数字だけを他校の国公立合格者数と比較するのは適切ではありません。
大学校の一次筆記を含む数字なのか、最終合格なのかまで確認しましょう。
報徳学園はコースによって目標が異なる

現在の学校案内では、高校の進路目標をコースごとに示しています。
選抜特進コース
難関国公立大学を目指すコースです。
一般選抜での難関国公立大学合格を目標にしています。
特進コース
国公立大学・難関私立大学を目標にし、一般選抜に加えて総合型・学校推薦型選抜も活用する方針です。
進学コース
有名私立大学の文系を主な目標とし、総合型・学校推薦型選抜を中心とした進路も想定されています。
高2進級時には中学校からの進級生も含めてコース編成を行うと案内されています。
「報徳学園の大学実績」だけではなく、自分がどのコースでどの入試方式を目指すのかまで確認しましょう。
アクシブアカデミー宝塚校で受験相談ができます
そんな方は、アクシブアカデミー宝塚校で現在の学習状況や志望校について相談できます。

JR福知山線 宝塚駅 徒歩5分 / 阪急今津線 宝塚駅 徒歩5分
仁川学院|2026年度は多くの大学合格先を掲載
仁川学院の公式進路ページでは、2026年度入試の主な合格状況として、
- 国公立大学・大学校 計16名
- 私立大学 計1,073名
を掲載しています。
主な大学では、
- 関西大学38名
- 関西学院大学35名
- 同志社大学5名
- 立命館大学20名
- 近畿大学187名
などが掲載されています。
ただし、今回確認したページ上では、
- 現役と既卒の区分
- 実人数か延べ数か
- コース別の内訳
を確認できません。
したがって、報徳学園や雲雀丘学園の数字と同じ条件だと仮定して順位づけすることはできません。
仁川学院では高2でコースを再選択する
仁川学院高校では、高1から進路に合わせた学びを行い、高2進級時に再びコースを選択します。
アカデミア
国公立大学を目指すコースです。
高2・3では、
- アカデミアα:難関国公立大学
- アカデミアβ:国公立大学
を目標としています。
国語・数学・英語の学力を重視するとともに、探究学習にも取り組みます。
カルティベーション・カルティベーションS
高1ではカルティベーションとカルティベーションSがあり、Sでは難関私立大学も視野に英語4技能などを強化します。
高2・3では、
- カルティベーションα:難関私立大学
- カルティベーションβ:幅広い私立大学進学
といった進路を想定しています。
大学合格数を見るだけでなく、自分が国公立型か私立型かを考えてコース内容を確認するとよいでしょう。
雲雀丘学園|現役数を分けて公開
雲雀丘学園の2026年春の実績は、3月31日現在で卒業生333名です。
公式ページでは、
国公立大学139名[現役103名]
私立大学 延べ1,101名[現役937名]
と掲載しています。
[ ]内が現役合格者数です。
主な私立大学では、
| 大学 | 合計 | 現役 |
|---|---|---|
| 関西大学 | 96 | 80 |
| 関西学院大学 | 150 | 128 |
| 同志社大学 | 68 | 55 |
| 立命館大学 | 98 | 86 |
| 近畿大学 | 283 | 238 |
となっています。
これらは学校全体の数字で、高校入学生だけの実績や特定コースだけの実績ではありません。
雲雀丘学園は「探究」を軸に学びを組み立てる

雲雀丘学園では、学校公式の学習計画で「探究」を軸とした学びを掲げています。
教科学習だけでなく、
- 主体的に問いを持つ
- 課題を解決する
- 自分の考えを表現する
といった力を重視しています。
今回確認した公式ページでは、報徳学園や仁川学院のように3校を同じ名称・階層のコース表へ揃えられる情報にはなっていません。
無理に、
「報徳のこのコース=仁川のこのコース=雲雀丘のこのコース」
と対応させないほうがよいでしょう。
3校の数字を横並びランキングにしない理由
例えば私立大学合格数だけを見ると、大きな数字が並びます。
しかし、
- 延べ数か実人数か
- 現役のみか既卒込みか
- 卒業生数
- コース別か学校全体か
- 一人が受験する大学数
- 推薦と一般選抜の割合
などが揃っていません。
そのため、
「関関同立合格数が多いからA校が最も入りやすい」
という結論にはできません。
高校生・保護者が知りたいのは、学校全体の数字だけでなく、
自分が入るコースから、希望する大学受験へどうつながるか
です。
アクシブアカデミー宝塚校で受験相談ができます
そんな方は、アクシブアカデミー宝塚校で現在の学習状況や志望校について相談できます。

JR福知山線 宝塚駅 徒歩5分 / 阪急今津線 宝塚駅 徒歩5分
学校説明会ではコース別の実績を質問する
3校を比較するなら、説明会や個別相談で次のように聞くと具体的です。
| 確認したいこと | 質問例 |
|---|---|
| コース別進路 | このコースの卒業生はどのような大学へ進んでいますか |
| 現役割合 | 公表されている合格者数のうち現役はどのくらいですか |
| 国公立対策 | 共通テストで必要な科目をどのように学びますか |
| 私立対策 | 関関同立などの一般選抜対策はいつから始まりますか |
| 推薦 | 学校推薦型選抜を利用する場合、どの時期に説明がありますか |
| 探究 | 総合型選抜を考える場合、探究活動をどう活用できますか |
大学名の一覧だけではわからない部分を確認できます。
よくある質問

3校の関関同立合格数をそのまま比較できますか?
完全に同条件では比較できません。
報徳学園は現役・浪人を分けた延べ数、雲雀丘学園は合計と現役数を併記しています。
仁川学院は今回確認した進路ページでは同じ区分を確認できませんでした。
コースの目標大学へ進学できることは保証されていますか?
いいえ。
「難関国公立を目指す」「難関私大を目指す」といった表現はコースの教育目標です。
合格を保証するものではありません。
高校入試の偏差値が高いコースを選べばよいですか?
大学進路を考えるなら、偏差値だけではなく、入学後に学ぶ科目や希望する入試方式との相性を見ることが大切です。
まとめ|大学名の数より自分のコースから進路を見る
報徳学園・仁川学院・雲雀丘学園はいずれも大学進学実績を公開していますが、公表方法は同じではありません。
報徳学園は現役・浪人を分けた延べ合格数、仁川学院は大学別の主な合格状況、雲雀丘学園は合計と現役数を併記しています。
そのため、合格者数だけを使ったランキングではなく、
コースの学び
↓
目標とする大学群
↓
必要な受験科目
↓
一般・推薦・総合型などの入試方式
↓
実際の過去実績
の順で確認しましょう。
自分が3年間どの環境で大学受験へ準備するのかを見ることが、高校選びでは重要です。
出典・参考資料
報徳学園中学校・高等学校「進路指導/進路結果」
https://www.hotoku.ac.jp/schools_life/graduate
報徳学園高等学校「2026年度入試 合格状況」
https://www.hotoku.ac.jp/pdfs/shinro_2026.pdf
報徳学園高等学校「学校案内2027」
https://www.hotoku.ac.jp/pdfs/guidance_senior.pdf
仁川学院中学・高等学校「進路指導」
https://www.nigawa.ac.jp/junior-high/career/
仁川学院中学・高等学校「高等学校3カ年カリキュラム」
https://www.nigawa.ac.jp/junior-high/high/education-system/curriculum/
仁川学院中学・高等学校「アカデミアコース」
https://www.nigawa.ac.jp/junior-high/high/education-system/curriculum/academia-course/
仁川学院中学・高等学校「カルティベーション/カルティベーションSコース」
https://www.nigawa.ac.jp/junior-high/high/education-system/curriculum/cultivation-course/
雲雀丘学園中学校・高等学校「合格実績」
https://www.hibari.ed.jp/education/success.html
雲雀丘学園中学校・高等学校「学習計画」
https://www.hibari.ed.jp/education/plan.html



