「模試を受けたらE判定を取ってしまった・・もう合格は無理なんじゃないか?」と思ってはいませんか?毎回の模試のあとに気になるのは、偏差値はもちろんですが、志望大学の合格判定ではないでしょうか。E判定は合格可能性20%以下を指すため、不安になったり、落ち込んでしまったりするかもしれません。しかし、E判定であっても取る時期によって合格可能性は変わってきます。どうしても志望校に合格したいという強い気持ちがあるのであれば、逆転合格に向けてどう学習するかで結果が変わってくるでしょう。本記事では、模試の判定結果の見方やE判定のとらえ方について、また、逆転合格するためのポイントについてお伝えしていきます。
目次
E判定は合格可能性20%以下!模試の判定基準とは
E判定は、一般的に志望校合格の可能性が20%以下であることを表します。しかし、受験する模試によっても判定が異なるため、どういう基準で判定を出しているのか分かりづらいと感じる人もいるかもしれません。以下で、模試の判定基準と、模試によって判定が異なる理由について解説していきます。
模試の判定基準は5段階
模試の判定基準はA~Eの5段階で、志望校の合格可能性について80%以上(A判定)~20%以下(E判定)で表示されます。参考までに、以下は河合塾の判定基準です。
判定 | 合格可能性 |
A判定 | 80%以上 |
B判定 | 65% |
C判定 | 50% |
D判定 | 35% |
E判定 | 20%以下 |
たとえば、偏差値が60あればA判定が出る大学もあれば、難関大学の場合はE判定になることもあるため、受験が近づいてきたら、偏差値ではなく判定結果が気になるようになるのは自然な流れです。
ちなみに、5段階に分かれる判定システムですが、A判定からE判定まで20%ずつ均等に分かれているわけではありません。E判定を取ってしまったら、もう絶対に合格できないと思うかもしれませんが、受験者の5~6割がE判定となるため、想像以上にE判定を取る受験生が多いということを知っておきましょう。
本記事の後半部分で具体的に解説していきますが、E判定が出てもあきらめずに、勉強計画を見直し、必要な対策を取っていくことが大切です。
模試によって判定が異なる理由
模試の判定は、どのテストを受けるかによって変わってきます。多くの受験生が受ける模試は、ベネッセ、河合塾、駿台予備校のテストです。以下の3つのテストを受験したことがある人も多いのではないでしょうか。
- 進研模試(ベネッセ)
- 全統模試(河合塾)
- 駿台模試
この3つのテストを難易度順に並べると、易しいほうから順に「進研模試」→「全統模試」→「駿台模試」です。つまり、進研模試ではC判定が出ても、駿台模試ではE判定が出ることも珍しくありません。
進研模試は、高校などで団体受験します。そのため、大学受験をしない人も含めて一斉受験するため、学力レベルが上記の中ではもっとも低くなるのです。結果として、ベネッセの進研模試を受けた時に、もっとも高い偏差値と合格判定が出る傾向があります。
つまり、模試の合格判定は受験者全体の学力レベルに左右されるため、どの試験でE判定が出たかが重要です。前述したように、進研模試は大学受験をしない人も受けるテストのため、基本的には河合塾や駿台予備校の判定を参考にしていくことをおすすめします。
E判定を取る時期によって合格可能性は異なる
「E判定だった・・もう志望校合格は無理かも」と落ち込んでしまうかもしれませんが、E判定を取る時期によっても合格可能性は大きく異なります。基本的に、高校1・2年次でのE判定はまったく気にする必要はありません。以下で、受験生となる高校3年の春以降のE判定のとらえ方について解説していきます。
高校3年の春(5~6月)
まだ部活があって受験勉強に本格的に取り組めない人も多いでしょう。また、学校によっては高校全範囲の履修が終わっていない時期です。現役生にとっては、まだ基礎固めのステージととらえてOKなので、たとえE判定を取ってしまったとしても、あまり気にする必要はありません。
高校3年の夏(7~8月)
夏休み頃までは、たとえE判定を取ったとしてもあまり気にする必要はありません。このころまでには部活を引退し、夏期講習などで集中的に勉強するようになります。その結果、秋以降にグンと成績が伸びる傾向があるからです。
しかし、これまで部活もやっておらず、時間がたっぷりあったのにE判定という場合は、勉強時間が夏前と比べて伸びるわけでもないので、そこまで学力の伸びを期待しないほうが良いかもしれません。いずれにしても、これからの努力次第でまだまだ、合格の可能性を上げることができる時期です。
高校3年の秋(9~11月)
この時期にE判定を取ってしまった場合は、志望校変更を含めて考えていかなくてはなりません。9月の模試であればまだ変更の必要はありませんが、11月の模試でE判定が出たら、合格の可能性は残念ながら限りなく低いと考えられます。
11月のテストでE判定だった場合、浪人覚悟でチャレンジするかどうかを考え、現役合格にこだわる場合は抑えの大学をしっかり確保するなど、志望校についても戦略的に考えることが必要になります。
この時期のE判定から逆転合格を狙うためには相当な努力が必要です。家族を含め、志望校についてもう一度話し合うことをおすすめします。
浪人生
浪人生の場合は、現役生よりも1年間余計に勉強しているので、たとえ春の模試であってもE判定が出てしまった場合は、合格が厳しいととらえて、より一層の努力が必要です。浪人生は現役生のように夏以降の伸びは期待できません。逆に、夏以降に現役生に追い上げられ、成績が下がる可能性もあります。そのため、できるだけ早くA判定、B判定を取って最後まで維持する必要があるのです。
つまり、浪人生にとってはどの時期であってもE判定は合格可能性がとても低いと考えてよいでしょう。とくに、夏の模試でE判定が出るようであれば、早めに志望校変更をするなどの対策が必要になってくると考えてください。
E判定から逆転合格するための3つのポイント
「E判定が出てしまったが、どうしても志望校に合格したい!」ここからは、逆転合格につながる3つのポイントについて解説していきます。ぜひ、以下のポイントを意識して学習してみてください。
苦手分野を徹底的に対策する
誰でも苦手な分野があるでしょう。志望校でその分野がまったく出題されないのであれば捨てるという手もありますが、そうでなければ、まずは基礎を徹底的にマスターしてください。
難しい応用問題などに手を出す必要はありません。必要であれば高校1年、2年のレベルまで戻って理解しましょう。できれば夏頃までには基礎固めをしておきたいところですが、焦って早く先に進もうとするのは逆効果です。まずは基本問題を確実に正解できるよう、着実に進めていってください。
ゴールから逆算して学習計画を立てる
E判定は、合格可能性が20%ということを表しているため、合格するためにはゴールから逆算して学習計画を立てることが重要です。
合格するためには、どの科目のどの分野で、あと何点上乗せすれば合格できるのかを確認しましょう。もちろん、苦手科目で大幅な得点アップは難しいでしょうから、得意科目で確実に取り、苦手科目はどこを抑えるかをしっかりシミュレーションします。
志望校で出題されない分野については、いさぎよく切り捨てるべきですし、残り時間を考えるとすべての範囲を網羅することは無理だと割り切り、志望校に出題される分野を集中的に学習できるような計画を立ててください。
模試の解き直しを必ず行う
模試を受けたら、できるだけその日のうちに解き直しをおこなってください。時間が経つと記憶が薄れがちになってしまうので、できるだけ記憶が新しいうちに解き直しをしておくことで、理解度が上がります。
解き直しの際には、間違った問題だけに目が行ってしまいがちですが、「たぶんこれが正解だろう」と選んで合っていた問題についてもしっかり見直してください。解説を読んでも理解できない場合は、後日学校や塾で先生に質問して解決しておきましょう。
模試は、ただのテストだろうと思ってしまってはもったいないです。出題者は研究を重ねて、その時点で正解してほしい問題を作問します。入試本番でも似たような問題が出題されることもあるため、受けたら終わりはせず、解き直しまで含めて模試と考えましょう。
まとめ
本記事では、模試のE判定の見方についてお伝えしてきました。E判定は合格可能性20%以下を指しますが、受験者の半数程度が取るものなので、必要以上に落ち込む必要はありません。そうは言っても、高校3年生の夏以降にE判定を取ってしまうと、志望校合格が厳しくなってきます。E判定から逆転合格するためには、苦手分野の対策や模試の解き直し、学習計画の練り直しなどが必要です。
本記事が、大学受験に向かって努力している受験生の皆さんのお役に立てば幸いです。
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