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TEAPとTEAP CBTの違いを徹底解説!それぞれの試験の選び方!


はじめに

江東区の東陽町駅徒歩2分にある大学受験専門アクシブアカデミー東陽町校です。

受験でも多くの大学で活用できる英語外部試験の1つ「TEAP」について、名前は知っているが、どんな種類があってどんな内容の試験なのかわからない人も多いと思います。

今回はTEAP(Test of English for Academic Purposes)とTEAP CBT(Computer-Based Test)の概要と、人によりどちらの試験が適しているのかについて解説します!

TEAPの内容は、大学入試だけでなく、大学入学後に必要な英語力を試験するものですので、ぜひ最後まで見ていってくださいね。

 

TEAPとTEAP CBTの違い

TEAPが紙ベースの試験なのに対し、TEAP CBTはコンピュータを使って実施される試験です。

評価はどちらも4技能で同じですが、問題数や配点、試験時間と日程などが異なります。

そのため受験生は自分に合った形式を選ぶことができます。

  • TEAP(紙ベース)

リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を測定

試験時間:全体で3時間強

合計点:400点満点

  • TEAP CBT(コンピュータベース)

同じく4技能を測定

試験時間:全体で3時間弱

合計点:800点満点

テストの目的と対象者

TEAPとTEAP CBTは主に高校生を対象とした大学入試を想定して開発されています。

テスト構成は日本における「大学教育レベルにふさわしい英語力」を測るうえで適切な設計となっており、テスト内容はすべて大学教育で遭遇する場面を考慮して作成されています。

難易度の目安としては、英検準2級〜準1級程度で、高校卒業レベル〜大学中級レベルとなっています。

4技能を満遍なく測る英検や、ビジネスのシチュエーションの英語能力を測るTOEICとは異なり、大学で学習するような学術的な英語能力を証明したい人々を対象としています。

そのため対象者が高校生中心になっているんですね。

紙ベースには2技能のみの試験もありますが、入試に利用できるかどうかは大学ごとに異なるので注意が必要です。

例えば、上智大学や早稲田大学などの大学では、入試の際に英語の個別試験の代わりにTEAP受験(4技能)を課したり、スコアを評価の一部として利用しています。

2024年7月現在、TEAPのスコアを利用できる大学は全国に286校もあります。

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続いてそれぞれの試験概要についてご紹介します。

 

TEAPの試験内容

テスト形式と構成

TEAP(Test of English for Academic Purposes)は、大学入試に特化した英語能力試験であり、紙ベースで実施されます。

リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を評価する総合的な試験です。

各セクションの詳細(4技能)

TEAPの4技能は、それぞれ異なる形式と内容で受験者の英語力を評価します。

試験は1日で行われます。

各セクションの詳細は以下の通りです。

  • リーディング
    • 試験時間:70分
    • 問題数:60問
    • 解答方式:マークシートによる択一選択方式

 

大問

問題形式

ねらい

Part 1

(20問)

語彙・語法

大学での授業や資料・文献などを理解する上で必要とされるアカデミックな語彙力

Part 2A

(5問)

図表の読み取り

授業や資料・文献などにおける視覚情報の理解とそれに基づく類推

Part 2B

(5問)

掲示・Eメールなどの読み取り

学業に関わる掲示・Eメールなどにおける情報の理解

Part 2C

(10問)

短い英文の読み取り

教材や資料・文献などにおけるパラグラフ単位の英文理解

Part 3A

(8問)

長い英文の読み取り

教材や資料・文献などにおける英文の文脈や論理の流れの理解

Part 3B

(12問)

長い英文の読み取り(図表も含む)

教材や資料・文献などにおける英文の詳細理解(図表も含む)

※引用:日本英語検定協会 ※2024年度の入試情報になります。

  • リスニング
    • 試験時間:約50分
    • 問題数:50問
    • 解答方式:CDによる放送・マークシートによる択一選択方式

 

大問

問題形式

ねらい

Part 1A

(10問)

短い会話の聞き取り

学生として遭遇する可能性の高い相手とのやりとりの聞き取り

(例:教授、アカデミック・アドバイザー、留学生など)

Part 1B

(10問)

短い英文の聞き取り

講義(ミニ・レクチャー)や報道情報などの聞き取り

Part 1C

(5問)

短い英文の聞き取り

図表の理解と組み合わせた英文の聞き取り

Part 2A

(9問)

長い会話の聞き取り

学生として遭遇する可能性の高い相手とのやりとりの聞き取り

(例:教授、アカデミック・アドバイザー、留学生など)

※2者間だけでなく、3者間のやりとりも含む

Part 2B

(16問)

長い英文の聞き取り

授業・講義などの聞き取り(図表も含む)

※引用:日本英語検定協会 ※2024年度の入試情報になります。

  • ライティング
    • 試験時間:70分
    • 問題数:2問
    • 解答方式:解答用紙への記入
    • 評価方法:認定された採点者による採点

 

大問

問題形式

ねらい

Task A

(1問)

課題文の要約

説明文・評論文などの要約を書く。

Task B

(1問)

エッセイ

複数の情報(図表も含む)に基づいてエッセイを書く。

※引用:日本英語検定協会 ※2024年度の入試情報になります。

  • スピーキング
    • 試験時間:約10分
    • 問題数:4問
    • 解答方式:Examinerとの1対1の面接方式
    • 評価方法:認定された採点者による採点
    • 注意事項:試験内容は録音され、採点に利用されます

 

大問

問題形式

ねらい

Part 1

(1問)

受験者の生活に関する質問(質問は複数)

受験者自身のことについて説明する。

Part 2

(1問)

受験者がExaminerにインタビュー(ロールプレイ型)

対話における効果的なやりとり(対話のリード)

Part 3

(1問)

1つのテーマに沿ったスピーチ

与えられたテーマに関して、まとまりのあるスピーチをする。

Part 4

(1問)

Q & A (質問は複数)

与えられた話題に関する質問に答える。

※引用:日本英語検定協会 ※2024年度の入試情報になります。

スコア配分と評価方法

TEAPのスコアは、各セクションごとに細かく評価され、総合得点として算出されます。

スコア配分は以下の通りです。

セクション

配点

リスニング

100点

リーディング

100点

ライティング

100点

スピーキング

100点

  • 総合得点:400点満点

TEAP CBTの試験内容

テスト形式と構成

TEAP CBT(Computer-Based Test)は、TEAPとは異なり、コンピュータベースで実施されます。

コンピュータベースの試験は指定のテストセンターで受験でき、丸1日通して受験する紙ベースの試験よりもスケジュールの柔軟性があります。

リーディングとリスニングの試験が終わってから5分間の休憩があるのが特徴です。

紙ベースと比べて、試験内容・配点ともに大きく異なるので注意が必要です。

各セクションの詳細(4技能)

各セクションの詳細は以下の通りです。

  • リーディング
    • 試験時間:65分
    • 問題数:44問
    • 解答方式:コンピュータによる択一選択方式

大問

問題形式

ねらい

Part 1

(19問)

語彙

大学生活や授業で必要とされるアカデミックな語彙の知識

Part 2A

(8問)

大学で扱う書類やポスターなどの読解(短い英文)

大学生活で遭遇する短い掲示物・Eメールなどの内容理解

Part 2B

(4問)

大学で扱う書類やポスターなどの読解(長い英文)

大学生活で遭遇する長い掲示物・Eメールなどの内容理解

Part 3A

(4問)

図表の読み取り

授業で扱う教材や資料・文献に含まれる図表の内容理解

Part 3B

(9問)

教科書や文献の読解(長い英文)

授業で扱う教材や資料・文献の内容理解

※引用:TEAP CBT ※2024年度の入試情報になります。

  • リスニング
    • 試験時間:35分
    • 問題数:35問
    • 解答方式:コンピュータによる択一選択方式

大問

問題形式

ねらい

Part 1A

(12問)

大学での事務手続きやアナウンスの聞き取り(短い英文)

大学生活で遭遇する短い会話・アナウンスの内容理解

Part 1B

(6問)

大学での事務手続きやアナウンスの聞き取り(長い英文)

大学生活で遭遇する長い会話・アナウンスの内容理解

Part 2A

(11問)

授業やディスカッションの聞き取り(短い英文)

短い講義やディスカッション、音声教材の内容理解

Part 2B

(6問)

授業やディスカッションの聞き取り(長い英文)

長い講義やディスカッション、音声教材の内容理解

※引用:TEAP CBT ※2024年度の入試情報になります。

  • ライティング
    • 試験時間:45分
    • 問題数:4問
    • 解答方式:コンピュータの解答エリアへのタイピング

大問

問題形式

ねらい

Part 1

(1問)

メッセージ作成課題

短いメッセージ(応答)を書く

Part 2

(1問)

大学での事務文書作成課題

大学での事務的な掲示物・配布物・メールなどを読み、それに対して文章を書く

Part 3

(1問)

図表描写課題

図表に含まれる情報を理解して、要点を書く

Part 4

(1問)

要約・意見課題【ICT/統合型問題】

アカデミックな文章を読み、講義を聞いて、それらを要約し、自分の意見を書く

※引用:TEAP CBT ※2024年度の入試情報になります。

  • スピーキング
    • 試験時間:25分
    • 問題数:5問
    • 解答方式:録音方式

大問

問題形式

ねらい

Part 1

(2問)

質疑応答課題

自分に関する短い質問に答える

Part 2

(1問)

伝言・描写課題

大学生活で遭遇する場面で、口頭説明をしたり、メッセージを残したり、問い合わせをしたりする

Part 3

(1問)

矛盾点指摘課題

文章を読み、それとは異なる内容を示すグラフ・表を観て、文章との矛盾点を指摘する

Part 4

(1問)

アドバイス課題【ICT/統合型問題】

資料を読み、クラスメイトの発表練習を聞いて、アドバイスをする

※引用:TEAP CBT ※2024年度の入試情報になります。

スコア配分と評価方法

TEAP CBTのスコアは、各セクションごとに細かく評価され、総合得点として算出されます。

スコア配分は以下の通りです。

セクション

配点

リスニング

200点

リーディング

200点

ライティング

200点

スピーキング

200点

  • 総合得点:800点満点

大学の採用状況

TEAPとTEAP CBTを採用している大学

上智大学や早稲田大学などの難関私立大学は、TEAPまたはTEAP CBTのスコアを入試の一部として活用しています。

例えば、上智大学は全学部でTEAP CBTを採用しており、早稲田大学も一部の学部でTEAPのスコアを加点評価として認めています。

各大学の具体例

実際にTEAPのスコアが使われている大学をご紹介します。

ここでは上智大学を例に取り上げます。

上智大学では、「TEAPスコア利用方式」という受験制度があります。

一定以上のスコアを取得した場合、英語の個別試験がない入試方式に出願が可能で、実質的に国語と歴史/数学で受験ができるという制度です。

他にも「共通テスト併用方式」ではCEFR C1以上で30点加点され、B2以上で20点加点されます。

B2レベルは英検で表すと準1級レベルですので、難関大を目指す受験生にとっては受験勉強の延長で対策できるレベル感になっています。

上智大学入試要項

まとめ

どちらの試験が自分に適しているか?

TEAPとTEAP CBTのどちらが自分に適しているかは、個々の学習スタイルや受験環境、試験形式に対する慣れによって異なります。

しかしそれ以上に、試験内容を確認して、自分の得意不得意に合わせた方式を選んだ方が良いでしょう。

双方で大きく異なるのは問題数です。

TEAP CBTはリーディングとリスニングの問題数が少なく、1問に対する配点が相対的に高くなります。

そのため1問の間違いが大きな減点に繋がります。

一方でライティングとスピーキングは問題数が多くなっており、PART2の「大学での事務文書作成課題」のような、他の英語外部試験では見ないような問題があります。

それに対して紙ベースのライティングでは、オーソドックスな要約問題とエッセイが出題されています。

スピーキングも実際に採点者とコミュニケーションするなど、馴染みのある方も多いでしょう。

ただ、3時間以上という長丁場の試験である他、リーディングとリスニングにおいてはPART数と問題数が多いです。

 

 

TEAP

TEAP CBT

総問題数

116問

88問

 

ずばり、紙ベースの試験に向いている方は、長時間の試験に抵抗がなく、従来通りの英語外部試験の形式(紙での解答)に慣れている方といえるでしょう。

多くの人にとって、学校の定期試験などを含め、紙ベースの試験は馴染みのあるものだと思います。

午前と午後の間に1時間の休憩が入るので、リーディングとリスニングが終わった後に気持ちをリセットすることもできるでしょう。

一方、コンピュータベースの試験はメールの返信や矛盾点を指摘する問題のような、英語力以外の能力を試されるものが多い印象です。

そのため、帰国子女や実用的な英語力に自信のある方におすすめです。

時間が足りない受験生にとって、試験が半日で終わるのも魅力的ですね。

 

いかがでしたでしょうか。

TEAPの受験内容、大学入試利用、CBTとの違いについて、少しでも理解が深まってくれたら嬉しいです。

TEAP利用を始め、少しでも大学受験について疑問がありましたら、いつでも回答いたしますし、別視点からの受験戦略に関するご提案ができると思います。

ぜひAXIVの無料受験相談へお越しください。

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