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浪人生が次年度合格する方法とは?


万全の準備をし、「絶対に受かる」と自信を持って臨んだ大学入試。しかし、「試験会場には魔物が住んでいる」と言う言葉があるように、当日思わぬアクシデントに見舞われ、本来の力が発揮できなかったという話もよく耳にします。そして、蓋を開けてみると「第一志望校が不合格」「滑り止めにだけかろうじて合格した」「全落ちしてしまった」という残念な結果になってしまうことも。諦めきれず、滑り止めの大学や第二志望の大学には進学せずに「浪人して来年リベンジする」「1浪して頑張る」という人も多いでしょう。しかし、果たして浪人して1年頑張ったら、次年度必ず合格を手にすることができるのでしょうか?本記事では「浪人生が次年度合格する方法とは」をテーマに、現実的なデータや要因、成功するためのポイントについて深掘りしていきたいと思います。

受験生の合格率はどのぐらい?

合格率とは、特定の試験や選考における受験者数を合格者数で割って計算した受験者全体における合格者の割合のことを指します。

参考URL:「合格率」東洋大学看護学部社会疫学研究室

浪人経験者の合格率

惜しくも大学受験で不合格になってしまった場合、「浪人して1年頑張れば来年は合格するのだろうか?」と不安になります。そこで気になるのが浪人生の合格率です。

以下の表は大手予備校「個別教室のトライ」による「2024年度の各大学の入試結果をもとに浪人生と現役生のデータを比較したもの」です。

画像引用:「浪人生の成功率はどれくらい?成功率を高める6つのポイントを徹底解説!」

 

早稲田大学や慶應義塾大学は浪人生より現役生の方が約5%、明治大学では現役生の方が約1.3%高い合格率になっています。

この結果は、他の予備校や文部科学省が公開しているデータともほぼ同じであり、浪人経験者の大学合格率は現役生に比べてわずかに低い傾向がわかります。

ここで実際に「じゅけラボ予備校」が浪人経験のある330人を対象に行った最終的な受験結果に対する実態調査を見てみましょう。

上の図を見ると浪人1年目の第一志望大学合格実績は42.1%となっています。

画像引用:「調査レポート 浪人生の成功率。50%の浪人生が最終的に第一志望大学に合格!50%の浪人生が最終的に第一志望大学に合格!50%の受験生が最終的に第一志望大学に合格!

 

そして下の図からは浪人2浪目以上の第一志望大学合格実績7.9%ということがわかります。

浪人経験者全体の26.0%が2浪以上を経験し、その中で第一志望大学に合格した割合は30.2%。

つまり浪人経験者全体を母数とした場合の多浪の第一志望大学への合格率=2浪目以上の第一志望大学合格実績であり、7.9%なのです

2つの表の結果を合わせると浪人生全体の第一志望校への合格率となり、約50%となります。

また、多くの浪人生が予備校に通いますが、その費用は1年で50万〜120万、選択するコースや講習によっては200万円もしくはそれ以上のコストがかかると言われています。

 河合塾駿台予備校東進ハイスクール
入学金70,000円100,000円165,000円
授業料コースにより異なる。

例)東大理類564,000円

校舎・コースにより異なる。
870,000〜1,250,000円
コースにより異なる。
495,000円
(最大15講座)
サポート料なし5,000円/月不明
担任指導費担任制度なし担任制度なし77,000円

参考URL:河合塾駿台予備校東進ハイスクール

 

時間と労力を使う上、決して安くはない受講料を払う。

合格率が気になるのも当然です。

現役生の合格率

では現役生の合格率はどうなっているでしょう?

同じく「じゅけラボ予備校」が大学受験経験のある6259人を対象に行った実態調査を見てみましょう。

画像引用:「大学受験生の62.5%が第一志望大学への【現役合格】を実現」FNNプライムオンライン

 

現役生の第一志望大学合格実績、なんと62.5%!

多くの現役生が第一志望大学への合格を手に入れていることがわかりました。

浪人生の第一志望大学合格率50%を約12.5%も上回っています。

なぜ浪人生の合格率は現役生を下回るのか?

では、なぜ浪人生の合格率が現役生を下回るのでしょう?

その原因を働きアリの法則に当てはめて考察してみます。

「働きアリの法則」とは、「20%のアリはよく働き、60%のアリは普通に働き、残りの20%はサボって働かない」と言うものです。

これを浪人生に当てはめてみると、「浪人して現役時代より成績が伸びる人が20%、成績が現状維持の人が60%・浪人したにも関わらず成績が下がってしまう人が20%」となります。

浪人生の中には予備校に通っているという事実を過信し、「受験に特化した予備校の授業を受けているから合格するだろう」という根拠のない自信を持っている人もいますが、そんなに甘くないのが現実です。

現役生に比べ、受験勉強に集中できる環境や時間があるのが浪人生ですが、その恵まれた環境を生かせてない場合も多いのです。

例えば、現役時代の授業形式の指導スタイルから予備校の講義形式の指導スタイルにうまく切り替えできず、いつまでも受け身だったり、同じような境遇である予備校仲間となあなあな時間を過ごしてしまったり。

「予備校にさえ行けば必ず合格できるというようなうまい話は絶対に有り得ないのです。

自己管理能力がなかったり、誘惑に負けて努力することを怠ると、成績が伸びるどころかなんとか現状維持するのが関の山、最悪の場合、現役時代より成績が下がってしまうのです。

浪人生が次年度合格するためには?

合格率と似た言葉で、成功率という言葉があります。

合格率が受験の合否そのものを意味するのに対し、成功率の定義は人それぞれです。

ある人は「第一志望校に合格すること」を成功率と捉え、またある人は「浪人して成績が上がること」「現役時代に比べて模試の点数が上がること」を成功率と捉えます。

もちろん成績が上がることや、模試の点数が上がることは喜ばしいことですが、受験は結果が全てです。

そう!浪人生にとって成功することは志望大学に合格することなのです。

前半に出てきたこのグラフをもう一度振り返ってみましょう。

繰り返しになりますが、浪人生の第一志望大学への合格率は42.1%であり、現役生の合格率より20.4%低い値となっています。

あくまで経験則に基づいた理論ですが、上記のことから考えると、浪人生が第一志望校に合格することは決して簡単なことではありません。

ではどうすれば合格を手にすることができるのでしょう?

浪人生が合格するための方法を

  • 新環境に順応する・環境調整を行う
  • メンタル面の強化とストレス耐性を上げる
  • 現状を自己分析する
  • 受験戦略を錬る

の4つの観点から解説します。

新環境に順応する・環境調整を行う

浪人生は自宅や予備校で学習を進めるケースがほとんどです。

予備校に通う場合、メリットはカリキュラムが整備されているため効率的に学べるという事です。

その反面、予備校の授業は大人数の「講義形式」が一般的で、一人ひとりの学習進度に合わせることはないため、生徒自身の自己管理能力が求められます。

まずは現役時代の学校や塾とは全く別の特性を持つ予備校の仕組みを理解し、新しい環境に早く自分自身を順応させることが必要です。

予備校の授業は受験に特化しており、学校の授業を理解していることが前提に進められるため、現役時代の苦手教科を取りこぼしている人や、理解できていない箇所をそのまま放置している人は、積極的に自分で問題を解決する努力をしましょう

また、一般的に予備校は進路指導の機会が圧倒的に少ないことを理解し、自分で進路を決定し、目標達成のために主体的に動くことを意識しましょう

厳しいことを言うようですが、「受験勉強の下地や基礎ができていない」「自学自習が出来ない」「自己管理能力がない」浪人生が、「受験に特化した予備校に通っているから大丈夫」「現役生より勉強時間があるから合格できる」とたかを括っていると、2年目の春も泣く羽目になってしまいます。

また、自宅学習を中心にする場合、集中力を維持することが難しい場合があります。

例えば、自宅にはテレビやスマートフォンといった誘惑が多く、家族の生活音が気になってしまったり、干渉されることで「勉強に集中できない」といったことが考えられます。

対策としては、家庭での学習スペースを整えたり、図書館や塾の自習室のような集中できる場所を活用するなど、環境調整を行うことをお勧めします

また、当然ですが予備校の講義のような「カリキュラム」も存在しないため、時間の管理や目標の設定の全てを自ら行わなければならず、計画性に欠けると学習効率が低下します。

メンタル面の強化とストレス耐性を上げる

浪人生は、現役で合格した同級生たちが楽しそうに大学生活を送る中、自分はまだ結果を出していないという焦燥感を抱きやすく、この焦燥感がプレッシャーとなり、モチベーション低下精神的な不安定さにつながることがあります。

他にも、周囲の期待や「浪人して再挑戦する」こと自体が「次は絶対に合格しなくては」と自分自身を追い詰め、ストレスやプレッシャーとなって学習に集中できなくなってしまうこともあるため、浪人生にとって孤独感やストレスをどう消化するかは重要な課題です。

シンプルですが、まずやることは勉強をすることです。

しかし、それは受験当日に過去の自分を振り返った時に「あれだけ勉強したんだから絶対に自分は合格できる!」と確信が持てるだけの勉強量である必要があります。

その確信はメンタル面の安定に直結します。「あれをやり残した」「覚えたつもりだけど、間違えてないかな」と不安になるのは全て勉強時間不足に起因します。

また、睡眠不足も不安やストレスを引き起こします。

睡眠時間を削って勉強しても、ぼーっとしてしまい、間違いやミスが多くなります。それがまた、ストレスになるという悪循環。十分な睡眠時間を確保することで、精神的なバランスが取るよう心がけましょう

友人の様子や周囲の声が気になり、自分と周りを比較して落ち込んでしまう受験生も多くいます。浪人生であればなおさらです。

ですが、その比較にはなんの意味もなく、不安要素が増大しストレスになるだけです。

比べるのは他人ではなく、過去の自分です。

去年の自分よりこんなに勉強を頑張ったという今の自分が、未来の自分を支えます。

現状を自己分析する

浪人生は一度受験を経験しているため、志望校の難易度や入試傾向をある程度理解しています。

しかし、「予備校に通って現役時代よりも勉強をしている!」と浪人生であることに対する期待値が高くなるあまり、現実的ではないハイレベルの大学を志望するケースも見られます。

そしてこのような場合、チャレンジしても多くの受験生が再び不合格となります。

なぜならハイレベルの大学に志望変更しても、勉強方法や課題の取り組み方をアップデートせずに従来のままの方法を続けているから。

浪人をする際は、前年度の結果や受験に失敗した原因、苦手分野を分析し、それを踏まえた上で改めて志望校や入試方法を見直したり、苦手を克服するための勉強方法取り入れることが必須です。

受験戦略を錬る                        

浪人生は、過去問や模試の結果を活用して戦略的に学習を進めることが可能です。

その理由として、多くの浪人生は予備校に通っており、予備校は大学受験に特化しているため、入試傾向や模試判定の推移など最新の入試情報を入手出来るのです。

また、志望校や希望の学部の入試出題傾向に沿ったより実践的なカリキュラム内容となっており、受験戦略的には浪人生は優位であると言えます。

ただし!

予備校は、あくまで合格ノウハウを手に入れに行く場所であり、進路相談や個別指導は行われません。

いくら戦略的に学習を進められる環境にいても、がむしゃらで手当たり次第の勉強スタイルや、目標に向けた計画がない漫然とした学習方法では、効率が悪く、結果に結びつきません。

また、誰かが戦略を考えてくれるわけでもありません。

やるべきことは、受験戦略的に有意な環境をうまく利用し、学習内容と期間など学習プランを綿密に立案し、立案したプランを確実に実行することです。

また、過去問や出題傾向の分析を徹底的に行い、必要とされている解析法に特化した学習を行いましょう。

学習戦略を再考することが合格への手がかりとなります。

まとめ

今回は浪人生が次年度合格する方法について説明しました。

公開されている多くのデータを読み解くと、総じて浪人生の合格率は低いと結論づけられています。

この一文だけを見ると、現実の厳しさを目の当たりにし心折れそうになりますが、浪人生の合格率は個人の学力、学習環境、努力次第で大きく異なります

「次こそは絶対に合格を勝ち取るんだ」という強い意志を持ち、今何をするべきかを常に考え、他責思考にならず、一歩一歩進んでいくことで道を切り拓いていくことが、合格へと繋がります。

志望校や目標に合わせて戦略的により綿密な学習計画を立て、メンタル面をうまくコントロールし、負担を軽減することが成功への鍵と言えます。

合格への鍵は自分の手のひらの中にあるのです。

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