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英語外部検定試験利用入試とは?
近年、多くの大学で導入されている「英語外部検定試験利用入試」。これは、英検やTOEFL、IELTSなどの英語試験のスコアを活用し、英語試験を免除したり、加点が得られたりする入試方式です。英語が得意な受験生にとっては、大きなメリットとなる制度です。
どのような試験が利用できるのか?
大学によって異なりますが、一般的に以下の試験が利用可能です。
- 英検(実用英語技能検定)
- TOEIC(Listening & Reading / Speaking & Writing)
- TOEFL iBT
- IELTS
- GTEC
- TEAP(Test of English for Academic Purposes)
- ケンブリッジ英語検定
これらの試験のスコアや級が基準を満たしていれば、大学入試において優遇されることがあります。
どんなメリットがあるのか?
1. 出願資格
出願資格として設定されている大学もあるため、受験回数を増やすことができます。例えば、英検2級が出願資格として設定されており、英語の科目が免除されるケースがあります。
2. 得点換算
多くの大学では、特定のスコア以上を取得していると、得点換算されます。点数については、一般入試の英語試験の本番の点数と、得点換算した点数を比べて、高い方の点数が採用されます。英語が苦手な人にとっても、外部試験で基準を満たせば、当日の負担を減らすことができます。
3. 得点加点
英語の試験が免除されなくても、スコアによって得点が加算されるケースもあります。たとえば、英検準1級を持っていると10点加算、1級ならさらに高得点をもらえる大学もあります。
4. 判定優遇(総合型・推薦型選抜で有利になる)
総合型選抜(旧AO入試)や推薦入試では、英語のスコアを提出することで判定で有利になる場合があります。特に国際系・外国語系の学部では、高スコアが評価されやすいです。
どの大学で利用できるのか?
英語外部検定試験を活用できる大学は非常に多く、代表的なものをいくつか紹介します。
国公立大学
| 出願要件 | 得点換算 | 得点加点 | |
| 茨城大学 | なし | あり | なし |
| 千葉大学 | なし | なし | あり |
| 金沢大学 | なし | あり | あり |
| 大阪教育大学 | なし | なし | あり |
| 兵庫県立大学 | 英検、TOEFL、IELTSなど活用 | あり | なし |
| 広島大学 | なし | あり | なし |
| 九州大学 | なし | あり | なし |
私立大学
| 出願要件 | 得点換算 | 得点加点 | |
| 早稲田大学 | 英検、TOEFL、IELTSなど活用 | あり | あり |
| 明治大学 | 学部によって英検、TOEFL/IELTS活用 | あり | あり |
| 上智大学 | TEAPのスコア評価 | あり | あり |
| ICU(国際基督教大学) | TOEFL/IELTS利用 | なし | なし |
| 青山学院大学 | 英検スコア2100、準1級/TOEICなど活用 | なし | なし |
| 立教大学 | なし | あり | あり |
| 立命館大学 | 英検、TOEFL、IELTSなど活用 | あり | あり |
| 関西学院大学 | 英検2級、TOEFL、IELTSなど活用 | なし | なし |
ここのほかにも、多くの大学で英語外部試験が評価対象となっています。具体的な利用方法は、各大学の募集要項を確認しましょう。
狙っていくべきスコア
英検の場合は、基準として必要なものは2級になります。共通テストに関しても英検2級を基準に問題が作られています。
そのため、2級取得できるスコア1980点以上を最初は目指して欲しいです。その後、高いスコアを狙ってもらいたいですが、大学によって80点換算されるところが増えてくるのが、スコア2150点以上が一つの基準になります。その後は2級で狙える最終目標としてスコア2300点になります。
いつまでに取得すればいいのか?
英語外部試験は、試験ごとに実施時期や申込期限が異なります。早めに計画を立てて、受験に間に合うように準備しましょう。
1. 高校2年生のうちに受験するのがベスト
高校3年生になると、受験勉強が本格化し、英語試験の対策をする余裕がなくなります。できれば高校2年生のうちに受験し、基準を満たすスコアを取得しておきましょう。
2. 遅くとも出願前の9月までに受験を!
多くの大学では、総合型選抜や推薦入試の出願が9〜10月にあります。そのため、外部試験のスコアが必要な場合、9月までには取得しておくことが理想です。
3. 複数回受験してスコアアップを狙おう
英検やTOEFLなどは、何度でも受験可能です。特にTOEFLやIELTSは1回で高得点を取るのが難しいため、複数回受験することをおすすめします。
まとめ
英語外部検定試験を活用することで、受験を有利に進めることができます。特に、英語試験の免除や加点を受けられる大学が多いため、早めの対策が重要です。受験を考えている大学の要件をチェックし、スコア取得の計画を立てましょう。今からでも遅くない!英語外部試験のスコアを活用し、受験を有利に進めよう!



