大学受験において「滑り止め」は非常に重要ですが、一般選抜だけではなく、学校推薦型選抜の公募制を活用することで、早期に合格を確保し、安心して第一志望校の受験対策に集中することができます。本記事では、公募制推薦を併願するメリット・デメリット、そして具体的なおすすめ大学を紹介します。
目次
学校推薦型選抜の公募制とは？
学校推薦型選抜には「指定校推薦」と「公募制推薦」の2種類があります。
- 指定校推薦: 高校ごとに推薦枠があり、一定の成績を満たす生徒が校内選考を経て推薦される方式。基本的に合格が確定する「専願」の形をとる。
- 公募制推薦: 全国の受験生が出願できる方式で、「専願」または「併願」が可能。今回紹介するのは、併願が可能な公募制推薦です。
公募制推薦を併願するメリット
1. 滑り止めを早期に確保できる
公募制推薦は一般選抜よりも早い時期に実施されるため、早期に合格を決めることができます。これにより、精神的に余裕を持って本命校の受験対策に集中できます。
2. 一般選抜より科目数が少ない
公募制推薦の試験は一般選抜に比べて科目数が少ないことが多く、英語・国語（または数学）のみで受験できる場合が多いです。そのため、勉強の負担を軽減できます。
3. 受験の練習になる
公募制推薦は一般選抜の試験よりも早く実施されるため、受験の雰囲気を体験できる貴重な機会となります。特に浪人生と現役生の大きな違いは「受験経験の有無」と言われており、本番に向けた良い準備になります。
4. 勉強へのモチベーションが高まる
受験時期が早いため、夏休み前から本格的に受験勉強を開始する意識が芽生えます。一般選抜を見据えた対策を行いながら推薦入試にも挑戦できるため、総合的な学力向上が期待できます。
公募制推薦を併願するデメリット
1. 入学金が先に必要になる
公募制推薦で合格した場合、入学金の支払いが必要になります。ただし、一般選抜で合格した場合には返還される場合もありますので、事前に確認が必要です。
2. 合格後のモチベーション低下
合格すると「この大学でもいいかも」と満足してしまい、第一志望校の受験対策が疎かになるケースがあります。しっかりと自分の目標を再確認し、気持ちを維持することが重要です。
3. 不合格時の精神的な影響
公募制推薦で不合格になった場合、落ち込んでしまい、一般選抜に向けた勉強に支障をきたすことがあります。逆に「悔しさをバネにする」タイプの人もいるため、自分の性格を考慮して受験することが大切です。
併願可能なおすすめ大学
関東地方
関東では公募制推薦の併願を実施している大学が少ないですが、以下の大学が候補として挙げられます。
- 東京電機大学（工学系）
- 東京農業大学（農学系）
- 東洋大学（幅広い学部）
- 日本大学（学部による）
東海地方
東海地方は公募制推薦が比較的多く、以下の大学が併願可能です。
- 名城大学（理系・文系ともに幅広い）
- 愛知工業大学（工学系）
- 中部大学（理系・文系）
- 南山大学（一部学部で実施）
関西地方
関西地方は公募制推薦の選択肢が非常に多く、以下の大学が挙げられます。
- 近畿大学（理系・文系ともに幅広い）
- 龍谷大学（文系中心）
- 大阪工業大学（工学系）
- 京都産業大学（幅広い学部）
- 摂南大学（理系・文系）
まとめ
公募制推薦を併願することで、滑り止めの合格を早期に確保し、安心して第一志望校の受験対策に集中できます。ただし、入学金の負担やモチベーションの管理が必要になるため、自分の受験プランをしっかり考えた上で活用しましょう。これから受験を控えている皆さん、公募制推薦を上手に活用して、志望校合格を目指してください！
