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効率よく英単語を覚えたい!なぜ覚えられない?どうしたら覚えられる?


英語力は、知っている英単語の数だけで判断されるものではありません。しかし知っている英単語数が少ない状態だと、英文の意味を読み取りにくくなりますし、リスニングの点数も悪くなるのは事実です。大学受験に求められる英単語の数は、4,000~7,000語程度だといわれています。一般的な私立大学や共通テストと、最難関と呼ばれる大学では、必要になる英単語の数が1,5倍ほど違います。ただ前者の場合でも計画的に英単語を学習していく必要はあります。

今回は、「英単語の重要性は理解しているが、なかなか覚えることができない」という人のために、
   英単語が覚えられない理由
   タイプ別、英単語習得の悩みを解決する方法
   英単語の学習をするときに気を付けたいこと 
を解説していきます。

英単語を覚えられない4つの理由とは

英単語を覚えられない理由は、人によって異なります。ただ、基本的には以下の4つに大別されます。

  • 日常的に使っていないから
  • 日本語の能力が低い
  • 周りのヒントに頼りすぎている
  • 復習や反復練習が足りない

ひとつずつ解説していきます。

日常的に使っていないから

英単語が覚えられない理由のひとつとして、「使っていないから」というシンプルなものがまず挙げられます

日本では英語は公用語ではなく、英語をまったく使わなくても生活することが可能です。
人は接していないものを忘れていく傾向にあるのですが、英単語も使っていないと徐々に忘れていきます。
実際、「新型コロナウイルス(COVID-19)前、海外旅行によく行っていたときは、海外旅行先では英語をそれほど不自由なく使えた。
しかし海外旅行から帰ってきて、また海外旅行に行かなくなってから、覚えていた英単語も忘れてしまったし、会話力も落ちた」という経験や、「毎学期、英語の評価が10段階中で2だった。」

しかし夏休みに単身で海外でホームステイしたら、英語の能力が非常に上がった」という経験はよく耳にします。
詳しくは後述しますが、英単語をしっかり覚えたり、英語力を高めたいと考えたりするのであれば、日常的に英語に触れることが非常に重要です。

日本語の能力が低い

英語学習を行ううえで盲点となりやすいのが、「人は、母国語の語彙以上の、他国の言語の語彙を習得できない」という事実です。

日本語能力があまりにも低い場合、英単語とその訳を見ても、それがどのような文脈で使われるのか、どのような文脈で使えばいいのか、どのようなシチュエーションでよく使われる言葉なのかが判別できません。

「日本語で、『風刺漫画』の正しい意味と、その風刺漫画の例を今すぐに挙げろ」と言われれば、言葉に窮する人も多いことでしょう。
英単語をしっかり習得するためには、まずはその土台となる日本語能力が整えられている必要があるのです。

周りのヒントに頼りすぎている

「定期テストでは英語を得点源とできるのに、受験のテストや模試では英語の点数が低い」という悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。この場合、定期テストや普段の勉強のときには、周りのヒントに頼りながら解いているのではないかと疑ってみる必要があります。
中学~高校2年生くらいまでの定期テストの場合、基本は授業および教科書から問題が出題されます。

そのため、「ここは授業(教科書)で先生が言っていた部分だ」「周りにこう書いてあるから、この英単語はこう読むのだ」というように、ほかの記憶から英文が読み解けて「しまう」のです。
また、同じワークブックや単語帳を使っていた場合、「ここの答えは3になるはず」「前の単語が〇〇だったから、次の単語は▽▽のはず」と、無意識にあたりがついてしまいます。

真面目に勉強していて、さらに定期テストの点数も良い人の場合は、このような落とし穴に落ちてしまいがちです。
また、なまじ定期テストの点数が良いばかりに、指導者や本人がなかなか問題点に気づかないというリスクもあります。

復習や反復練習が足りない

単純に復習や反復練習が足りない場合も、英単語に弱くなります。
私たちは、「一度だけ勉強した単語」をそのまま記憶として維持することは基本的にはできません。
学んだことも、復習しなければ忘れていってしまいます

これを統計として表したのが「エビングハウスの忘却曲線」です。人は、学んだことも次の瞬間から忘れ始めます。

20分後には記憶の保持力は58パーセントに下がり、さらに9時間後には36パーセント、
1日後には26パーセントにまで落ち込み、1か月後ではわずか21パーセントにまで落ち込みます

しかし復習を繰り返すことによって、学んだことが定着しやすくなります
また、反復して復習を行うことで、覚えるまでにかかる時間を削減し続けていくことができます

「勉強しているのにすぐに忘れてしまう」「習ったところなのに、テストに生かせない」と悩んでいる人は、新しい英単語をむやみに勉強しようとしていて、一度学習した英単語の反復練習をおろそかにしている可能性があります。

出典:ツギノジダイ「エビングハウスの忘却曲線とは 最適な復習タイミングと注意点を解説」

「覚えられない」を克服する方法!タイプ別の対処方法について

英単語を覚えられない理由について取り上げたところで、ここからは、それぞれの理由への対策を個別で考えていきましょう。

日常的に使っていないから

「日常的に英語を使っていないから英語が使えない」という場合は、下記の対策が有効です。

聞き流しトレーニングを行う

英語に慣れていないことが原因で英語が使えない場合は、まずは日常的に英語に触れるところから始めるようにしましょう。
これにはいわゆる「聞き流しトレーニング」が有効です。通学中などの隙間時間に、英語の音声を聞くようにするのです。
こうすることで耳が英語に慣れるため、英語の学習を効率よく行えるようになります。

「英語をただ聞き流すだけでは、英語力は上達しない」とも言われることがありますが、
通常の勉強+聞き流しトレーニングの組み合わせ技は有用です。

英語で音楽や映画を「楽しむ」

英語に限った話ではありませんが、「楽しむこと」はもっとも効果的な勉強方法です。
楽しんで学ぶ人はそれだけ学習へのモチベーションが保ちやすいものですし、モチベーションを保てていればより学習に対して意欲的になれます。

英語を楽しみながら学習するためには、音楽や映画を英語で観てみるとよいでしょう。
初めのときは意味が分からない部分も多いかと思われますから、

その場合は、音楽ならば、まずは日本語訳のついた歌詞カードを見ながら聞くようにします。映画の場合は、

英語字幕 + 日本語音声  →  日本語字幕 + 英語音声  →  英語字幕 + 英語音声  →  英語音声のみ……

としていくと、理解しやすくなります。

自分の周りにあるものを、英単語で言えるかどうかを意識する

幼児は、自分の身の周りにあるものからその名称を覚えていきます。
これは学習の基本ともいえるスタイルであり、英単語を身に着けるうえでも有効です。

自分の身の周りにあるもの、目についたものを、英単語で言えるかどうかを意識して見ましょう。

引き出しに入っている文房具や台所にあるもの、トイレにあるものなどを、一つずつ英単語に置き換えていきます。
これらのなかには中学校レベルのものもありますが、「英語で表すこと」「英語で思考すること」を意識すれば、
ほかのもっと難しい英単語に対しても抵抗感なく接していけます。

【番外編】短期のホームステイに行ってみる

上でも軽く触れましたが、もしまだ高校2年生以下の年齢であり、かつ親御さんに理解があるのであれば、
短期のホームステイに行くことも考えてみるとよいでしょう。
「英語以外で意思疎通ができない環境」に置かれると、人は自分の気持ちを伝えるために、拙くても必ず英語で話をしようとします。
そして「英語がある環境」に慣れ親しむこともできます。
ホームステイは相手の国の文化を学ぶためにも非常に有用ですが、英語力を身に着けるという意味でも非常に役立ちます

日本語の能力が低い

「日本語能力が低いために、英単語も覚えられない」という場合は、英語の勉強とともに日本語の勉強もしていかなければなりません。

辞書で出てきた言葉をかみ砕く

英単語の勉強をしていると、辞書を調べる機会が多くなります。
前述したように、難関校の場合は英単語の訳の日本語自体が難解な意味を持っていることも多いため、
辞書で調べても「日本語の意味が分からない」「なんとなく理解しているが、人に説明することができない日本語である」ということがよくあります。
このような場合、英単語の日本語訳を知ることはもちろん、その日本語の意味もしっかり調べることが重要です。
「何も知らない人から、日本語の単語の意味を聞かれたときに、自分の言葉で説明ができる段階」になるまで、日本語の方もかみ砕いて学習しましょう。

大事な意味だけを覚える

複数の意味を持つ英単語は、決して少なくはありません。
このような英単語に出会った場合は、そのなかでも、よく出てくる意味や大事な意味を持つ訳だけを覚えるようにします。
辞書によっては、大事な訳は太字で表記されていることもあるでしょう。
それ以外の意味も覚えられればなお良いのですが、受験勉強のときにはまずは大事な意味だけを覚えましょう。

日本語の能力を上げるために読書などを行う

読書を行い、日本語能力を上げることは受験に有利に働きます。
たとえ受験科目が英語のみの学校であっても、難関校の英語科目は日本語と同じ程度の高いレベルでの思考能力・表出能力が求められるため、日本語の能力を上げることは有効です。
また、英語と現代文のみで受けられる大学などを志望している人は一挙両得ですし、面接対策にもなります。
ただ「受験直前!」などの場合は時間的に厳しい方法なので、高校3年生の夏休み以前くらいまで限定の取り組み方といえるでしょう。

周りのヒントに頼りすぎている

周りのヒントに頼りすぎているという場合は、物理的に「周りのヒント」に頼れない状況を作って学習するのが有効です

単語帳を使う
単語帳は英単語を覚えるうえで役立ってくれるものですが、これはときどきシャッフルすることも重要です。

単語帳だけでの学習の場合、文脈とのつながりが薄れがちではありますが、
「1つの単語を理解すること」「周りの文脈からヒントを受け取って、『読めてしまう』状況」を改善するためには、この方法が非常に有効です。

間違った単語のみを反復練習する
「間違った問題こそ、復習を行う」という勉強の姿勢は、英単語を学ぶうえでも役に立ちます。

またこのときに、「かろうじて正解はしたが、あやしかった部分」「すらすらと回答できなかった単語」も、あわせて復習をしておきましょう。
この「間違ったところのみを復習する」というやり方は、勉強時間の大幅な削減につながるため、受験までに時間があるときはもちろん、受験直前の英語対策としても有用です。

その単語を使った、まったく別の英文を自分で作ってみる
「自分が習った単語、間違った単語を使って、まったく別の英文を自分で構築してみる」という方法は、英単語の意味を深く理解し、それを使いこなす力をつけるための方法のひとつだといえます。

そのときには、「日本語で読んでも意味が通る文章」「日本語で読んでも楽しめる物語(恋愛譚や冒険譚など)」などを綴ってみるとよいでしょう。
これは英語への関心を持つこと、またアウトプットや記述式の英語問題に慣れることにもつながります。

なお自分一人で作った文章では、ワークブックなどのような明快な「解答」がありません。
そのため、頼れる塾の先生などに文法や英単語の間違いがないかチェックしてもらうことをおすすめします。

復習や反復練習が足りない

復習や反復練習が足りないために英単語が覚えられないという場合は、基礎的な学習を繰り返し行っていくことが求められます

24時間以内に復習する、苦手なことこそ復習する
新しく学んだことは、24時間以内に復習することが重要です。
エビングハウスの忘却曲線にもある通り、人間は復習しないと新しく覚えたこともどんどん忘れていってしまいます。
しかしこまめに復習をすることで、記憶が定着しやすくなります。

また、苦手なことや、難しいと感じた部分こそ復習をしっかり行いましょう。
何度も復習を行うことで、覚えにくいことも自分の記憶にしっかりと定着していきます。
なお「ただ単語を覚えようとする」というやり方ではやはり効率が悪い
ストーリーづけて覚えたり、分からない部分があったら先生に聞いたりすることも重要
です。

発声練習も一緒に行う


英単語を勉強するときには、文字だけで学習するのではなく、自分の口で発声練習を行うように
してください。
これを行うことでリスニング問題にも強くなりますし、そのうち音声だけでもその単語の意味が分かるようになります。

なおこの「発声練習」は、50~100個程度の単語数をまとめて行うのが効果的だといわれています。
1週間に最低400語、可能ならば500語程度を繰り返せるようにするとよいでしょう。

小テストやアウトプットは重要


小テストを受けたり、アウトプットをしたりすることで、英単語はより定着しやすくなります。
これらは現在の自分の英語力を測るだけではなく、重要な英単語を知る手がかりにもなりますし、覚えた英単語を正しく活用する方法を学ぶためにも役立ちます。現在はさまざまなところで模試が行われています。
このような模試にチャレンジするのも良いのですが、塾などで出された小テストを受けてみるのもよいでしょう。
また、間違ったところは復習を行い、なぜ間違ったか分からないところに関しては先生から講義を受けましょう



英単語を覚えるときに避けるべきこと、気を付けたいこと

最後に、英単語を覚えるときに避けるべきことや、気を付けたいことについて解説していきます。

英単語の教科書参考書は基本的には1冊でOK
英単語を学ぼうとする人のなかには、「たくさんの教科書・参考書を使わなければならない」と考える人もいることでしょう。
しかし、大学受験で利用できる英検1級(※大学受験で利用できる英検は、準2級~1級で、1級がもっとも高く評価される)であってさえ
1冊の英単語帳だけで学べる英単語だけで間に合うとされています。
超難関校と呼ばれる学校ではそれ以上の勉強が必要になることもありますが、
まずは1冊の教科書・参考書をしっかり勉強することから始めましょう

隙間時間には「苦手な単語」「反復している単語」の練習にあてる
受験勉強を一生懸命しているときであっても、いわゆる「隙間時間」ができることはあります。
そのようなときは、苦手な単語や、反復している単語の学習に当てるとよいでしょう。
新しい単語を学ぶのではなく、すでに勉強していたところを復習するのです。
隙間時間にも無駄なく学習をしていくことで、より英単語を覚えやすくなります。
「集中して長い時間勉強していると、どうしても疲れてしまう」という人の場合は、
切り替えができるこの隙間時間での学習が特に有用
です。

学習は計画的に
英単語の勉強は、計画的に行いましょう。
もっとも理想的なのは、1週間後の計画と1か月後の計画の両方を立てることだとされています。
1週間後という短期的な期間での学習目標を立ててそれを達成することで、達成感が生まれます。
そしてこの達成感は、勉強を続けるモチベーションとなります。
また1か月後の学習目標を立てることで、「今日どれくらい勉強したらいいのか」を可視化しやすくなります。
またこの学習計画は、ほかの教化を並行して勉強をしていく際にも役立ちます。

何よりも「楽しい」の気持ちを大切にすることが必要
あらゆる学習について言えることですが、学習を効率よく進めるコツは、何よりも「楽しい」を維持することです。
映画や音楽を英語で楽しんだり、英語で物語を自分で作ったりすることは、英語学習を楽しんで行える代表的な方法です。
娯楽として英語を楽しめるようになれば、英語力は意識せずともついていくものですし、そして英語力がつけば学習はより楽しくなります。
受験は長丁場となるものです。特に英単語をマスターするための勉強は単純作業になりやすく、飽きやすいというリスクがあります。
そしてそうであるからこそ、学ぶことに楽しさを見出すことが重要なのです。
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