こんにちは!アクシブアカデミーです。
このブログでは、人気大学の2019年度の入試問題を教科ごとに解説し、対策法と対策に使える参考書を紹介していきます。
今回は大阪市立大学の英語についてご紹介します。
目次
大阪市立大学の入試傾向 傾向と対策
制限時間は100分あり、余裕を持って解答に望める時間量となります。しかし文構造が難しいものが多く、精読力が問われる問題が多いと感じました。単語レベルもセンター試験よりも高く、ターゲット1900までの知識はほぼ必須と言って良いでしょう。その他和文英訳や空所補充など、幅広い問題が出題されるため高度なレベルでの英語の総合力が必要になります。
一朝一夕で身につくものではないので、毎日の基礎の反復の徹底と長文精講を欠かさず行いましょう。演習用の長文は、精読重視の比較的短文なものにして全文和訳するようにすれば理解が確かなものになり、めきめき力が付きます。
2020年の英語の過去問 問題ごとの分析
では早速解説していきます。
大問1 長文
2次試験の問題として非常に難しい問題です。「馬鹿の脳:あなたの頭が本当に何をしているのか」と呼ばれる脳科学のやや理系よりの問題です。脳の部位の英語などを覚えておくと長文が読みやすいかもしれませんが、覚えていなければ注釈などを使って想像しながら読んでいくしかありません。時間に対して問題数が多いので、細かなことは気にせず、「何を言っているのか」を考えながら英訳すればよいと思います。
問3の並び替え問題は「why on earth do we have such」、「everything arrives before being sent to where」になります。
大問2 長文
続いての長文もやや理系寄りに感じる問題かもしれません。題材は睡眠について。「なぜ私たちが眠るのか:睡眠と夢の力を」という内容の問題でした。説明をするような国公立大学の2次試験特有の問題も出題されていました。ただ約する問題だけでなく、内容を的確に説明する力も必要なので、長文の問題を解くだけでなく長文を要約する練習やポイントを的確に伝えるトレーニングもしておくとよいでしょう。
大問3 和文英訳
日本語を英語にしていく必要がありますが、文章がやや硬く日本語も特有の表現があるため、英語に変換するのが難しかったかもしれません。
問1は「もっと手っ取り早い方法を言えば」は、Simply put「端的に言えば」などの決まり文句があります。しかし、本文の場合、前段落が「自分がどのようにして生きるか」について述べているのに対して、下線部(1)以降は「他人に目を向ける」ことの意義を述べています。前段落を短く言い換えているわけではないので、Simple put や To make along story short とは表現しませんでした。
問2は:「(しかし)実際は」は、in fact、actually、in practice、as a matter of fact、as it is、as things are という決まり文句があります。本文は、「経済はよいと思われているが、実はあまりよくないのです」とは違って、このままでは but の関係になっていない。前文に「・・・といったことも大切ですが」とあるので、「実はもっと大切なことがあって、旅をし、・・・ということだ」と考えて、In fact, (even) more important is the fact that observing people while travelling will make you keenly aware that you’re an immature young person, who cannot still do anything by yourself. In fact, more importantly, observing people while travelling will make you keenly aware that you’re an immature young person, who cannot still do anything by yourself.と英訳すればいいでしょう。
文法だけでなく確かな熟語力、単語力が必要です。
大問4 長文
オバマ大統領の話でした。空所補充ですが難しい文章であるため、テンポよく解きながらもしっかり見直しをしていけるとよいでしょう。
2019年の英語の過去問 問題ごとの分析
では早速過去問分析に参ります!
大問1 長文
二次試験のレベルとしてはかなり高レベルで、しっかりと総合力がついていなければ太刀打ちできない問題でした。また文の内容がわかりづらく、何についての話をしているのかあまりわからなかったという人も多いと思います。他の大学にも言えることなのですが、長文は何についての問題なのかということを明確にしていなければ読解を進めても結局理解が出来ません。そのため、誤って理解しないために集中して最初の数行は読まなければなりません。しかし、どうしてもわからないとなるときもあるでしょう。このとき、本大学には難単語の和訳がついています。いくら読んでもあまりわからないとなってしまったときは文章のあとにある難単語の和訳や問題文を読んでみると良いでしょう。これらは、問題製作者が「この単語がわからなければ読解どころではないな」と判断し和訳をつけていたり、設問により内容理解を問うものであり、その性質上本文理解の助けとなることが多いです。
大問2 長文
基本的には大問1と同じ形式でした。特徴的だったのが内容一致問題です。この問題は一度本文を読んでも確認のためにもう一度読み直さなければならないのでとても面倒くさい問題です。何度も過去問を解くことで何についての問がなされることが多いのかについて抑えると、本文を読んでいる間に大体の重要な場所の目星がつくのでおすすめです。またそこまでの時間がない人は段落ごとに一言日本語でなにか書いておくだけでも内容をより覚えておくことができるのでおすすめです。
大問3 和文英訳
一文一文自体はそこまで長くありませんが、「張り合いがある」などのこなれた日本語が訳せるかどうかということが重要になります。このとき、上の言葉をそのまま訳そうとしてもちょうどの英語が思い浮かばないことと思います。直訳する言葉が思い浮かばないときは、一度簡単な日本語に直して英訳するとかなり訳しやすくなります。もともと英語と日本語は一対一に対応しているわけではないので日本語を言い換えても違和感はなく、自然な文章として出来上がります。
大問4 長文 空所補充のみ
長文が与えられていますが問題としては内容補充問題のみです。長文の構造から入る単語を推測するというよりはその一文の文法の規則から入る単語を予想する問題となっておりました。問題を見て内容を深く理解する必要がなかったということが内容、先に問題文を読んでおくことが大事になってきます。そこまで難しい問題はなく、この問題のためになにか対策をするというよりは他の対策をして得た知識で解いていけるでしょう。
大阪市立大学の英語の対策 参考書紹介
つづいてオススメの参考書についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
<理解本> チャート式英語
これ以上詳しく書かれた文法書はないと言えるほどの密度です。文法の学習自体は高2くらいで終わりますが、精読において文法は必須の知識となります。長文は文法がわからなくてもなんとなく読めてしまうため、おざなりになりがちですがしっかり理解していなければ和訳において減点の対象となります。曖昧な部分があれば面倒臭がらずに何度も繰り返し復習すると良いでしょう。
<問題集> 英文読解精巧ポレポレ
文構造がかなり複雑かつ頻出の文法が使われている問題が多く収録されています。ぜひこの問題集を深くまでやりきり英文読解能力を確かなものにしましょう。演習時はできるだけ辞書を使わず文脈から推測するようにして、本番に対応できるようにしましょう。余裕があれば全文を和訳して、音読を行うようと良いでしょう。更に実力が付きます。
まとめ
英語は積み上げ科目なので、勉強がおろそかになっている単元があれば長文の演習に移っても思うより効果は望めません。本大学はいろいろな出題がなされており、総合力を問うていることがより顕著な大学です。無論、長文読解はもとより和文英訳などを完成させるには、アクティブに英語を活用する環境に身をおく必要があります。海外留学は流石に時間がないかもしれませんが、短期留学や外国人交流などに積極的に参加するなど貪欲な姿勢が必要となります。
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