漢文の対策をしなければいけないけど、適切な勉強方法がわからない。
漢文の参考書を調べても多すぎてどれが自分に合っているのかわからなくてこまった。。。
そんな悩みを抱えている高校生の皆さんのために、この記事では漢文の参考書ルートを紹介していきます!
- どのレベルの時にどの参考書を使えばいいのか
- その参考書を終えたらどれくらいのレベルに到達することができるのか
などゼロから早稲田・慶応大学の難易度まで対応できるルートになりますので、今の自分のレベルと志望校のレベルに合わせて、使う参考書を選んでみてください。
目次
おすすめ漢文の参考書ルート 漢文句形編
漢文早覚え即答法パワーアップ版
基本データ
前提レベル | なし |
到達レベル | 早慶レベル |
ページ数 | 197 |
目安時間 | 30h |
対象 | 覚えるべき内容を絞りたい生徒 |
特徴
この参考書では、過不足のない解説、知識量によって合格への最短ルートを提示しています。
Chapter1「いがよみ」では重要表現を10個に絞り、漢字以外の読みに焦点を当てて解説をしています。
Chapter2「コレだけ漢字92」では覚えなければならない感じが92個に絞られており、解説とともに覚えることができます。
使い方と注意点
Chapter1とChater2のみに取り組む。余力があればChapter3以降も取り組むのがおすすめですが、内容は入試漢文を解くためのテクニックなので、漢文の地力を上げるためには少し高度といえます。
Chapter1の練習問題の文は数回音読して、重要表現を口でも耳でも覚えてしまいましょう。
Chapter2の「コレだけ漢字92」に掲載されている漢字、読み、意味はすべて覚えるようにしましょう。
基礎からのジャンプアップノート 漢文句法・演習ドリル 改訂版
基本データ
前提レベル | 「漢文早覚え即答法」終了 |
到達レベル | 早慶レベル |
ページ数 | 104 |
目安時間 | 35h |
テスト | 〇 |
対象 | 漢文の句形をしっかり定着させたい生徒 |
特徴
本書は幅広いレベルの漢文句形を網羅的に解説しています。また、学んだことをすぐに書いて覚えられるドリル形式であり、効率よく知識を定着させることができる参考書です。
数章に1題出される実践問題では、実際の漢文の出題形式になれることでより入試問題に対応できる力が付きます。
使い方と注意点
「漢文早覚え即答法」で出てきたポイントに注意して解いていきましょう。
間違えた問題は何度も解き直し、早い段階で覚えきってしまうことが大切です。
高校で学ぶ漢文句形の特徴
漢文句形 | ||
この科目で学ぶこと | 具体的に何を学ぶか | 漢文を読むうえで必須の知識を身に着ける。 |
中学との違い | 中学で学習した基礎を活かし発展させる。 | |
特徴(他科目との違い) | 暗記量が圧倒的に少ない。 | |
魅力 | 読解する際、正しく解釈をすることができる。 | |
苦労点や注意点 | 漢文の書き下しを理解するためには、古典文法の知識もある程度必要になる。また、そもそも句形が理解出ていないと読解ができないため、句形はなるべく早くに習得しなければならない。 | |
入試で特に問われること 形式・配点・重点 | センター試験 | 語の意味や書き下し文の出題がある。問題のキーとなってくる文は句形が入った文章となっている場合が多い。 |
共通テスト (試行調査より) | 形式はセンター試験と大きく変わらない。 | |
私立中位 | 書き下し文や語彙が出題される。マーク形式であることが多い。 | |
私立上位 | 基本t京奈問題は共通テストとレベルは変わらない。漢詩の知識が求められる場合がよくある。 | |
国公立中位 | 語彙や書き下し文の記述が出題。 | |
国公立上位 | 語彙や書き下し文の記述が出題。 | |
入試までにつけなければいけない力 | 共通テスト | 漢字の意味や句形を「ジャンプアップ漢文区法」に出てくる句形を暗記している。 |
私立中位 | 共通テストと変わらない。 | |
私立上位 | 共通テストの対策に加え、漢詩の知識を便覧や演習を通じて身につける。 | |
国公立中位 (二次試験) | 重要句形や語彙は落とさないようにする必要がある。 | |
国公立上位 (二次試験) | 基本的な句形などに加え、漢詩の知識が必要。 | |
計画の立て方 | 長期計画の立て方 | 英語などの主要科目の後、古文の文法がある程度身についたころに集中的に取り組む。「早覚え即答法」で暗記するポイントを押さえながら句形や知識を身に着け、「ジャンプアップ漢文区法」でアウトプットを行う。 |
短期計画の立て方 | 集中的に単元ごと理解本と問題集に取り組む。そのあと読解に入る。 | |
どのように勉強するか | 市販の参考書の使い方 | 理解用の参考書を用いて句形の暗記を目指す。必要に応じて演習用の参考書を用いてアウトプットを行うと良い。 |
過去問の使い方 | 過去問で問われた句形・知識はその都度理解本で確認し「ハンドブック」にない情報は書き込む。どの程度のレベルの句形・知識がとわれているか把握する。 | |
備考 | 「ハンドブック」にすべて集約し、試験直前まで使い込む。オプションの「シグマ便覧」で深めることができる。 |
おすすめ漢文の参考書ルート 漢文読解編
実践演習基礎漢文
基本データ
前提レベル | 句形を学習済みであること |
前提レベル達成におすすめの参考書 | 「漢文早覚え即答法 パワーアップ版」or |
到達レベル | 大東亜帝国・接神追桃レベル |
終了後におすすめの参考書 | 「実践演習標準漢文」 |
ページ数 | 61 |
目安時間 | 30h |
対象 | 漢文の問題演習量を増やしたい生徒 |
特徴
この参考書は、29台と多くの問題を収録しています。様々なジャンルの文章を取り上げ、問題形式も記号式・記述式ランダムになっているので、総合的な問題演習量確保に最適です。
使い方と注意点
漢文の問題を解き、解説を読み込みましょう。解法のポイントをよく読み、得点だけでなく解き方まできちんとあっているかどうか注意しましょう。
今までに使用した参考書を参照しながら丁寧な復讐をするようにしましょう。
実践演習標準漢文
基本データ
前提レベル | 高校基礎レベル終了 |
前提レベル達成におすすめの参考書 | 「実践演習基礎漢文」 |
到達レベル | 日東駒専・産近甲龍レベル |
ページ数 | 63 |
目安時間 | 30h |
対象 | 漢文の問題演習量を増やしたい生徒 |
特徴
この参考書では、29題と多くの問題を収録しています。
様々なジャンルの文章を取り上げ、問題形式も記号式・記述式ランダムになっているので、総合的な問題演習量確保には最適な問題集となっています。
入試で使われた漢文を多数収録していて、より実践を意識した問題集となっています。
使い方と注意点
問題を解き、解説を読み込みましょう。解法のポイントをよく読み、得点だけでなく解き方まできちんとあっているかどうか注意しましょう。
今までに使用した参考書を参照しながら丁寧な復習をするようにしましょう。
得点奪取漢文ー記述対策
基本データ
前提レベル | 大東亜帝国・接神追桃レベル |
前提レベル達成におすすめの参考書 | 「実践演習基礎漢文」 |
到達レベル | MARCH・関関同立レベル |
終了後におすすめの参考書 | 「漢文(河合塾)SERIES-入試精選問題集」 |
ページ数 | 116 |
目安時間 | 25h |
対象 | 漢文の記述対策がしたい生徒 |
特徴
この参考書は数少ない、漢文の記述問題に特化した問題集であり、国公立二次試験で漢文の記述問題が出題される大学を目指す生徒には最適な参考書です。
解答には複数の模範解答に加え、書くべきポイント・採点基準・誤答例まで載っています。
「典型問題編」では記述問題を解く際のポイントを解説した後に、実際にその問題を使った問題が記載されています。その後、実際の問題演習として「練習問題編」が設けられています。
使い方と注意点
まず「典型問題編」のポイントを読んで問題を解きましょう。
必ずポイントを意識し、解答の根拠を明確にして解くようにしましょう。
「練習問題編」も同様に「典型問題編」で学習したポイントを意識して取り組み、根拠をもって解答し、解説を読み込みましょう。
漢文 河合塾SERIES-入試精選問題集
基本データ
前提レベル | 日東駒専・産近甲龍レベル |
前提レベル達成におすすめの参考書 | 「得点奪取漢文ー記述対策」 |
到達レベル | 早慶レベル |
終了後におすすめの参考書 | 「難関大突破新漢文問題集」 |
ページ数 | 84 |
目安時間 | 45h |
対象 | 漢文の学力をさらに伸ばしたい生徒 |
特徴
この参考書は記号式・記述式の両方を取り扱い、詩や説法など文章のジャンルもバランスよく掲載しています。
この参考書には全部で30題の長文が収録されており10題ずつレベルが上がっていきます。
解説は、解説・本文解説・書き下し文・全文解釈・解釈のポイント・設問解説と非常に充実しています。
特に解釈のポイントでは重要表現、文法などを取り上げているため、良い復習となるでしょう。
使い方と注意点
参考書の初めから解いていきましょう。
解説は読み込み、解答の根拠や解釈のポイントなどをすべて確認して復習に充てるようにしましょう。
疑問点は必ず確認して、不安を解消してから次の問題へと取り組みましょう。
難関大突破新漢文問題集
基本データ
前提レベル | MARCH・関関同立レベル |
前提レベル達成におすすめの参考書 | 「漢文(河合塾)SERIES-入試精選問題集」 |
到達レベル | 早慶レベル |
ページ数 | 192 |
目安時間 | 25h |
対象 | 難関大漢文の対策がしたい生徒 |
特徴
この参考書は頻出問題と実践問題に分かれており、頻出問題では毎年のように出題されている漢文を、実践問題では過去の駿台模試で出題された問題を収録しています。
どちらも近年の入試傾向を踏まえた問題となっているだけでなく、記述式の問題を多く取り入れるなど難関大を意識した問題構成となっています。
解説は設問解答、採点基準、全文書き下し分、全文現代語訳、設問の解説という構成になっています。
特に設問の解説では重要語句や表現が出てくるとまとめが載っているため復習がしやすくなっています。また漢文を解く上で重要なテク肉は「重要ポイント」として載っています。
使い方と注意点
制限時間を意識し、本試験のつもりで取り組みましょう。解説を読む際はすべてに目を通し、書いてある内容をくまなくチェックするようにしましょう。
基本的な文法事項や重要語句なども甘く見ず、しっかりと復習しましょう。
高校で学ぶ漢文読解の特徴
漢文読解 | ||
この科目で学ぶこと | 具体的に何を学ぶか | 中国の古典文献に返り点を補助し、読む力を身に着ける。 |
中学との違い | 内容が複雑になる。 | |
特徴(他科目との違い) | 共通テストから私立上位まで問題のレベルはさほど変わらない。 | |
魅力 | 参考書や過去問を使用し繰り返し演習を行うと安定して点数が取れるようになる。 | |
苦労点や注意点 | 演習の繰り返しで安定し得点数が取れるようになるが、必要な知識がないと大きく誤読してしまう可能性がある。また、日本語と読みや意味の異なる漢字がかなり重要となる。 | |
入試で特に問われること 形式・配点・重点 | センター試験 | 内容や英雄を問う問題、指示内容や行為の主体を問う問題が多く出題され、読解力を問う問題がほとんどである。 |
共通テスト (試行調査より) | 形式はセンター試験と大きく変わらない。 | |
私立中位 | 出題されることはあまりないが、大学によっては必要となる。 | |
私立上位 | 書き下し文や内容一致、和訳を問う問題が出題される。 古漢融合文を出題する大学もある。 | |
国公立中位 | 書き下し文の記述と文章の内容や動機、教訓を問う問題が出題される。 | |
国公立上位 | 書き下し文や現代語訳に加え文章の内容や動機、教訓を問う問題が出題される。 | |
入試までにつけなければいけない力 | 共通テスト | 「実践演習基礎」や「実践演習標準」や過去問を用いて演習を繰り返し、漢文独特の表現・話の流れになれること。 |
私立中位 | 共通テストと変わらない。 | |
私立上位 | 共通テストの対策に加え、過去問を用いて、細かな知識を身に着けていく。 | |
国公立中位 (二次試験) | 「ジャンプアップ漢文句法」の句形・知識に基づいて「得点奪取漢文」の読解をする力。 | |
国公立上位 (二次試験) | 文章内で用いられる比喩表現を解釈する創造力。 | |
計画の立て方 | 長期計画の立て方 | 「実践演習基礎」から問題集のレベルを少しずつ上げていき自分の志望大学のレベルまでもっていき、過去問に取り掛かる。記述が必要な場合は「得点奪取漢文」を活用する。 |
短期計画の立て方 | 句形・知識を学んだ後、1日1題を基本に進める。 | |
どのように勉強するか | 市販の参考書の使い方 | 句形・知識を身に着けた後に読解に取り組む。間違えた問題、自信のなかった問題は参考書で復習し、不安を解消してから次の問題に取り組む。 |
過去問の使い方 | 制限時間内に解答する訓練と志望校の傾向・形式の把握を行う。 | |
備考 | 「ハンドブック」にすべて集約し、試験直前まで使い込む。オプションの「シグマ便覧」で深めることができる。 |
おすすめ漢文の参考書ルート オプション編
原色シグマ新国語便覧ービジュアル資料
基本データ
ページ数 | 416 |
対象 | 入試で国語を受験するすべての生徒 |
特徴
受験国語の範囲を網羅しており、資料が豊富で辞書的な参考書。本書は古文編、現代文編、漢文編、言葉と表現編の4部構成となっています。
言葉と表現編ではAO入試対策や日常生活で役立つ手紙の書き方・間違えやすい敬語、四字熟語やことわざ・慣用句などが紹介されている参考書です。
使い方と注意点
辞書として活用しましょう。
国語の学習中の疑問点は、本書で確認し理解を深めましょう。特に古文編に関しては、受験生が苦しむ古典世界のイメージづくりに役立ちます。
また古文・漢文の代表作は時代背景やあらすじを本書で確認しておくとよいでしょう。
ハンドブック 古文・漢文の要点整理【改訂版】:いつでもどこでもチェック&マスター!
基本データ
ページ数 | 256 |
対象 | 信頼できる最終本が欲しい生徒 |
特徴
本書は、古文・漢文両方の要点をイラストや図表とともにまとめている参考書です。
他の参考書で学んだ知識や覚え方を本書に書き込んでいくことで、知識の定着だけでなく試験当日に持っていき最終確認をすることができます。
使い方と注意点
導入で使用した後、ほかの参考書で学んだ知識を書き込んでいきましょう。本書には古典文法の助動詞・助詞一覧が掲載されていなため、試験当日に持っていく場合は他の参考書の表を貼るなどして使用しましょう。
また、上位大学を目指す生徒は本書の知識をなるべく早く覚えきり、本書より高度な知識や読解を学習できるようになりましょう。
他科目のおすすめ参考書ルート
アクシブアカデミーでは大学受験に必要なすべての科目のおすすめ参考書ルートを公開しています。
また、参考書ルートだけでなく、各記事では大学の難易度別に必要な対策も解説しています。
是非参考にしてみてください。
https://axiv-blog.com/2020/06/21/texts_as/
国語ならこちら!
https://axiv-blog.com/2020/05/24/modern_text_route/
https://axiv-blog.com/2020/06/02/kobuntext/
◆ AXIV ACADEMY(アクシブアカデミー)の概要
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「変わりたい。」を叶えるを実現するために、今までの常識にとらわれない、新しい形態の予備校を運営しています。私たちは、生徒自らが夢や目標を定め、なぜ勉強が必要かを理解できるように正しい情報を提供し、進路指導に時間をかけて受験戦略を立ち上げ、受験で必要な全科目に対して学習計画を練り、進捗管理を行っています。最高の「環境」「指導」「ツール」を提供すべくWebやiPadを活用し、全国のどの地域からでも受講できるように遠隔での指導を行っています。東大の隣にオフィスを構えており、指導チームを中心に、受験に精通した経験豊富な専属スタッフが受験まで1:1でサポートします。
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