「国公立大学の後期入試を受けます。なんだかもう疲れました…。」「国公立大学に行きたくて、前記試験まで頑張ったけど、どうやら失敗してしまったようです…。」あなたは精神的に疲れてしまってこの記事にたどり着いたのではありませんか?
国公立大学を志望するということで、センター試験でたくさんの科目を受験したり、2次試験の記述対策をしながら今日の今日まで必死にやってきたのかもしれません。「全然勉強できなかった…。」といいつつも、私立大学に比べ、国公立大学は募集定員が少ない場合もあります。そのプレッシャーの中、今日の今日までがんばってきたのでしょう。今日はそんな、国公立大学後期入試を受けるあなたにむけて記事を作成しました。
目次
後期入試を受ける方へ ①ストレスをためすぎないようにしよう
早速、後期入試を受けられるあなたに向けてアドバイスやメッセージを込めて記事を執筆していきます。1つ目のポイントは、「ストレスをためすぎないようにしよう」ということです。
国公立大学第一志望の受験生の中には、AO入試や推薦入試等から受験がスタートしている方もいます。すると、受験期間(受験を受けに行く期間)が約半年ずっとの方もいます。そのため、精神的にプレッシャーに苛まれる可能性があります。
「受験なんて。ただ問題解くだけじゃんか。ストレスにはならないよ」
と答える方もいるかも知れません。しかし
- 受かるかわからないプレッシャーの中(自分の将来がどうなるか分からない)受験勉強を淡々とやらなければならない。
- 受験を受けに行く中で、自分と同じくらいの学力層の生徒さんを目の当たりにして、「自分はどこか大学に受かるのだろうか?」というプレッシャーに苛まれる。
- 受験合格は、その人がどれだけ努力したかではなく、結果で合否が決まる。そのため、努力が報われない思いを何度もして、「自分は何をやっても報われない」という絶望的な気持ちの中で頑張らなければならない。
などストレスを抱えている人もいると思います。
そんなストレスの中でも、ここまで頑張ってこれた、生きてこれた自分を「自分よく頑張ったな」と褒めてあげてください。
私は、周囲が続々と難関私立大学に合格していく中で、一人自習室で淡々と2次試験の問題を問いていました。ただ、周囲が卒業旅行の話を楽しそうにしていたり、大学生活に向けた話をしているのが聞こえてくるだけで、悔しい気持ちが湧いてきました。自分だって頑張っているのに…。受験終わらない」と苦しい気持ちを抱えていた時期もありました。なので、後期入試までもつれ込み、それでも受験勉強をし続ける大変さは想像することができます。とても辛い中でも頑張ってきたんだなと感じます。
後期入試まで受けられる方は、最後の最後まで頑張っているとてもがんばりやさんだと思います。最後まで「受験しなきゃ受けなきゃ」と思って頑張ってきたこと自体、本当にすごいことだと思います。
まずはそんな自分を、「頑張ったね」と声をかけてあげて、
- 1日に1回は、好きな音楽を聞く
- 美味しいお菓子を勉強のノルマが終わったら少しだけ食べる
- 1日の終わりに友達や家族、自分が「信頼できるな」と思える人と話をする
など、自分が心地よいと思える時間も勉強する合間に作ってあげてください。
国公立大学の後期入試を受ける方は、前記入試を落ちた人だと思います。だからこそ、「頑張ったのに失敗しちゃった」という苦しい気持ちを抱えているケースが多いです。そのため、真面目な人ほど自分を責めてしまったり、勉強のモチベーションをあげられなくなってしまうこともあるかも知れません。だからこそ、自分をケアし、少しでもストレスを軽くする必要があります。
ストレスを長い期間抱え続けることで記憶にも悪影響を与えたり脳を萎縮させてしまう等の科学的な研究も報告されています。そのため、苦しい気持ちや悲しい気持ちを緩和させ、ストレスを軽くすることで、脳が萎縮してしまう状態を緩和させることで、ストレスを抱えている状態よりも良いパフォーマンスができる可能性があるのです。
後期入試を受ける方へ ②毎日勉強を続けよう
次に難しいかも知れませんが毎日勉強は続けましょう。センター試験や私立入試、前記試験とずっと試験続きだった方もいるかも知れません。(中には推薦入試等を受験している方もいるでしょう。)
しかし、勉強は毎日続けましょう。これはあくまで私の実体験から感じたものですが、勉強をサボってしまうと、勉強する基礎体力的なものが落ちていってしまう場合があります。
1時間机に向かい集中して問題を解く(アウトプットする力)や、問題を読み進めるスピードや計算スピードが落ちていくなど基礎的な学力などが勉強しない期間があるにつれ落ちていってしまう可能性があります。
とはいえ、前記試験に落ちた人は、苦しい気持ちながらも、「後期試験頑張ろう!」と気持ちを切り替えられるのかも知れませんが、前記試験を受け終わり、「自分どうだったかな?受かったかな?」と前記の合格発表が出ていないと、考えてしまいがちで、なかなか集中して勉強できないかも知れません。
その気持ちはとてもよくわかる気がします。
その場合、前記試験が終わり、後期試験を受けようと考えている人、もしくは前記試験に落ちたと思い、後期試験を受けようと考える人は、気持ちを切り替えて後期試験の過去問を解いていくと良いと思います。
2次試験等の過去問題集を解きつつ、自分がどれくらい現時点で点数が取れるのか現状を分析。そのうえで、足りない部分について、過去問を解き終わった今から後期試験までの時間を逆算して、やることをリストアップします。リストアップしてもすべてをやり切ることは難しいかも知れないので、優先順位を立てて勉強してみてください。
参考に後期日程や中期日程の比率が全体の50%以上の学校をリストアップした資料を載せています。前記日程のほうが募集日程の多い学校もありますが、そうでなくて、後期日程でも一定数人数をとってくれる学校もあるようです。もし間に合うようであれば参考にしてみてください。
後期入試を受ける方へ ③とりあえず受けてみよう!という楽観的な気持ちを持とう
なんて無責任なことをいうんだとお思いの方もいるかも知れません。しかし、とりあえず後期入試を受けてみるのも良いかも知れません。というのは2つ理由があります。
1つ目に国公立大学後期日程においての、受験生の欠席率があります。国公立大学の後期日程は3月までもつれ込みます。そのため、それまでに私立大学に受かってしまったり、前記日程で受かった人は、後期日程に出願していても欠席します。また、国公立大学の前記日程で落ちてしまったり、私立受験で疲れてしまった人なども、後期日程まで頑張らない可能性があります。
ここに、2016年度の国公立大学2次試験の後期日程の初日一時間目の欠席率を記載します。なんと後期日程になると、国公立大学での欠席率は50%以上になるそうです。そのため、国公立大学の受験を締め切った際にでてきた倍率に比べ倍率がさがっている可能性があるのです。
参考:http://www.motomachi-h.edu.city.hiroshima.jp/H28/from_shinro/from_shinro_105.pdf
2つ目に、後期日程を受験する人の多くは前記日程で落ちている(もしくは受験していない人)であることが多いです。そのため、自分と同じ経験をしている人たちとの戦いとなります。「みんなも自分と同じで前記試験合格していないんんだな」という気付きだけでも少しだけ気持ちが楽になるかも知れません。
【不安】成績が伸びる勉強できていますか?
【インタビュー】最後の最後で合格した人
最後に、実際に知り合いで後期で合格した方へインタビューしてみました。残念ながら国公立大学ではなく、私立大学の3月入試という形で私立大学に受かった方の話です。実際に3月入試を受けた方の話を聞いてみました。
今日はインタビューいただきありがとうございます。まず自己紹介をお願いします。
はじめまして。Cと申します。東京女子大学の現代教養学部に進学しました。大学では心理学を学んでいます。現在大学1年生です。サークル活動をしながら、自分と同じように悩みを抱えがちな10代の方々と関わっています。
ありがとうございます。Cさんは、3月入試で見事逆転合格したと聞きました。良ければその時の話を聞かせていただけませんか?
はい。私は3月入試で無事大学に入学できました。私は、受験勉強をはじめるのが遅くなり、センター試験や私立受験で思ったような成績が出せなかったのです。私は高校進学後、進学校に通っているうちに、勉強することに疲れてしまい、うつ病と診断されました。頑張りたくても頑張れない状態になり、通信制の高校に転入しました。その後、勉強を少しずつやろうとするのですが、うつ病になってから転入するまで、しっかり学校に通えていなかったこともあり、勉強しきれていない科目がたくさんありました。そのため、いざ受験生の学年になってもどこから勉強をはじめていいのか分からなくて、うまく受験勉強ができなかったのです。
大変な経験をなさったんですね…。そんな自分をどのように克服したのですか?
自分自身がうつ病のためカウンセリングに通いながら、通信制の学校に通っていました。その時に出会ったカウンセラーさんも同じように苦しんだ経験があると話してくれました。カウンセラーさんと話したり、自分自身と向き合う中で、「苦しんだ経験があるからこそ、自分と同じように苦しむ方の力になれるのではないか」と自分の経験をプラスに考えることができるようになったのです。またカウンセラーさんに進められて読んでみた、「夜と霧」という本を読んでから、自分の辛かった過去を耐え抜いたこと自体に意味があるのではないかと気持ちが楽になった気がしたのです。
やっと気持ちが楽になったのが11月末頃で、受験まで2〜3ヶ月しか有りませんでした。科目を絞って受験勉強を始めました。その時は「受からなかったらどうしよう」という不安もありましたが、「それでもチャンスがあるのなら挑戦したい」という前向きな気持ちが湧いてきました。
すごく素敵ですね。では話しづらくなってしまうかも知れないのですが、入試に落ち続けていた頃どうやってモチベーションを保っていましたか?
勉強の軌道がのりはじめてきた頃、受験に立て続けに落ちたので、自分はだめなんじゃないかと落ち込んだこともあります。しかし、毎日のノルマを決め、淡々とやることだけををやっていきました。自分は受験勉強スタートが遅かったからこそ、頑張らなければと自分を奮い立たせていました。とはいえ、自分にプレッシャーを与え続けていただけではなく、1週間に1度カウンセラーさんと会いに行くのも楽しみで、それが1つのペースメーカになっていました。
ありがとうございます。この受験を通してどんな事を受験生のみんなに伝えたいですか?
私は、中学まではいわゆる優秀な生徒でした。高校の県立のトップ校に進学して、将来は医者になりたいと思っていました。でも、高校の進路のスピードの速さについていけなくて、周りの友達が頭が良かったりスポーツができたりという状態で劣等感を感じ、「自分はここにいてはだめなんじゃないか…。」という不安感や後悔、悲しみを抱えているうちにうつ病になりました。そしてうつ病になり、学校にいけなくなり、学校を転校することになり、本当に自分は、自分で決めたことをやりきれない「ダメなやつなんじゃないか」と落ち込みました。その落ち込んだ気持ちから中々脱出できなかったのですが、11月頃に「受験しよう」と決め、受験を最後までやり通すことができたこと、奇跡的に入試に受かったことなどから、「頑張れば奇跡が起こることもあるんだ」と未来を信じられる気がしました。
私みたいに、受験勉強をはじめるのが遅い人でも、努力をし続けることで、奇跡を起こせる可能性があります。逆に言えば、奇跡は最後まで戦った人にしか起きる確率が低いのではないかとも思います。
周囲が受験合格し着々と進路を決めていく中で後期試験や3月入試を受け続けることは辛いことかも知れません。でもそのために努力し続けること自体に価値があるし、受かる・受からないに関わらず、その経験は財産になると思います。
受験まであと少しかもしれません。どうか体に気をつけて最後まで走り抜けてください。
すてきなお話ありがとうございました!
まとめ
いかがだったでしょうか?後期入試まで頑張り続けたからこそ、悩んでいたあなた。受験もあと少し出終わりです。ぜひ気持ちを穏やかに1日1日過ごしつつ、頑張ってください。
弊社でも後期入試についての動画をあげています。良ければご覧ください!
参考:【大学受験 後期入試】後期入試を受け方の気をつけるポイントを徹底解説!【結論】前期を受ける前に考えておこう!
とはいえ、後期日程を受けて落ちた場合、受かっている大学(専門学校等も含む)に行くか、それとも浪人するか、はたまた別の進路を考えるか考える人もいると思います。
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