「京大と阪大どっち受けようか迷うな。」
「阪大と神大なら、勉強の内容は似たようなものなのかな?」
関西の御三家、京都大学、大阪大学、神戸大学への進学を夢見て勉強に励む高校生が毎年数多くいます。そして、ギリギリまでこの中の2校あるいは3校を候補としたまま受験本番を迎える人も少なくありません。
しかしこれら3校の”入学後”の学びについてよく知らないまま志望を決めてしまう受験生は多いです。もちろん3校全て教授陣・学生のレベルは高いのですが、教育方針やカリキュラムにはそれぞれ違いがあります。
そんな「京阪神」の学風について、本ブログでは簡単に紹介していきたいと思います。
弊社ではYouTubeにて京都大学・大阪大学・神戸大学の就職先についてもご紹介しています。よければこちらもご覧ください。
参考:就職が強いのはどこ?京都大学・大阪大学・神戸大学を比較!
目次
京都大学
京都大学は「自由な学風」で知られています。卒業式で数多くの卒業生がコスプレ姿で楽しんでいる様子はテレビでもよく取り上げられていますね。そんな京都大学の学業面での特徴は、やはり「自主性」です。興味や関心があれば、特に縛りを受けずに様々な分野に触手を伸ばして勉強していくことができます。
まず学部間の垣根が低く、他学部の科目も単位に換算されたりします。また1つの学部にしても、低学年次は学部共通科目が多めです。さらに学科を設けていない学部が多いので、自分の専攻を早い段階から限定されずに済みます。
いくら京都大学を志望するトップクラスの受験生でも、正直大学受験の段階では自分の学びたいことが明確にあるという人は決して多くないでしょうから、このような仕組みはありがたいものかもしれませんね。
また、京都大学の教育の伝統は「対話」にあります。例えば、在学している学生の人数に対して教員の数が非常に多いため、学生一人あたりが教授陣の先生と充分な量のコミュニケーションをとることができます。数字で表すと学生と教員の比率はおよそ6.5:1で、世界的に見てもかなり教員の比率が高くなっています。同時にそれだけ専門家がそろっているわけですから、学びの選択肢が広くあるともいえます。
また、入学したばかりの新入生は「ポケット・ゼミ」と呼ばれる少人数教育科目を受講します。少人数授業ゆえ、一人ひとりが積極的に議論に参加をすることができるので、自身の主体性や他の意見を尊重し吸収するスキルが磨かれるでしょう。
大阪大学
大阪大学は、「教養」と「デザイン力」と「国際性」という3つの教育目標を掲げています。この3つの要素について大阪大学は、
- 教養:豊かな知識に裏付けられた幅広い視野に基づく確かな判断力
- デザイン力:自由で個性的なイマジネーションにより横断的なネットワークを構成する力
- 国際性:自らと異なる発想や感性に対して深く柔軟に交わり行動していこうとする能力
と説明しています。
大阪大学の教育では、それぞれの専門分野についての知識を深めるとともに、これら3つの資質を開拓し発展させていくという方針が定められています。
では具体的にはどのようなカリキュラムの中で素養を磨いていくのでしょう。
学部生はまず、豊中キャンパスにある全学教育推進機構というところで1年〜1年半、全学共通教育科目という教養教育科目と専門基礎教育科目を主に学びます。その後、各学部に分かれるという仕組みになっています。また、1年生の必修科目として「マネチカゼミ」という少人数授業が開講されています。研究者と直接対話することで’’学び’’への意識を喚起し、高校までの受動的で知識蓄積型の学びから主体的で創造的な学びへの転換するために2019年度より始まりました。さらにマネチカゼミを履修した学生を対象に、フィールドワーク・インターンシップ・セミナー等のアクティビティ科目として「アドヴァンスト・セミナー」が開講されています。
国際性の養成においては、大阪大学の英語教育の目標として「グローバル化する社会に対応し国際的に活躍できる英語力を有する人材の育成」を掲げています。2019年度からの新カリキュラムでは、英語習熟度レベルによるクラス編成を行い、eラーニングや少人数クラスにおいて、4技能全てのレベルアップを狙ったしくみになっています。
神戸大学
神戸大学は、「学理と実際の調和」という開学以来の教育方針の下、「人間性」「創造性」「国際性」「専門性」の4つの要素の育成を主眼に置いています。
そして神戸大学の学業面では、教養教育に特徴があります。全学部学生対象の教養教育において、在学生が卒業時に身につけるべき共通の能力を「神戸スタンダード」として示しています。
その能力は3つに分かれていて、
- 複眼的に思考する能力⇒専門分野以外の学問分野について基本的なものの考え方を学ぶことを通して複眼的なものの見方を身につける
- 多様性と地球的課題を理解する能力⇒多様な文化、思想、価値観を受容するとともに、地球的課題を理解する能力を身につける
- 協働して実践する能力⇒専門性や価値観を異にする人々と協働して課題解決にあたるチームワーク力と、困難を乗り越え目標を追求し続ける力を身につける
とそれぞれ説明されています。
2の「地球的課題」という自然も含まれるような表現に神戸大学らしさを感じます。
農学部や海事科学部が設置されていたり、全学部共通の教養科目でも自然や環境をテーマにしたものが神戸大学では多く開講されています。海と山の両方が身近にある大学ならではの問題意識かもしれませんね。また、地域密着の色が強いのも神戸大学の特徴です。
教養科目でも「神戸学」という、神戸、兵庫、瀬戸内海の現状や歴史を理解する科目が開講されています。ゼミ活動等でも地元の企業や団体と協同する取組みが数多くなされており、現実的な問題に寄り添った形で学習をしていけるでしょう。
弊社でも実際に神戸大学に通っている先輩の体験談をいくつかご紹介しています。よければこちらも読んでいただけたら神戸大学のイメージが湧くかもしれません。
参考:現役生が伝える!神戸大学 理学部 物理学科で学べること
現役生が伝える! 神戸大学 農学部 資源生命科学科で学べること
さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。毎年数多くの受験生が、この3大学のどこを受けるのかに頭を抱えていることと思います。今回紹介した”学風”だけにとどまらず、自分の学んでみたい専門領域、部活動や学生団体などの課外活動、アクセスや下宿先などたくさんの要素で比較検討して、自分にとって最適な1校を目標としましょう。
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参考:【緊急対応】オンライン対応で高校生を救う!アクシブアカデミーの取り組み
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