こんにちは。アクシブアカデミーです。
今回は、国公立大学の中でも「公民科目(現代社会、倫理、政治経済、倫理・政治経済)」を受験できる大学をご紹介します。
国公立の二次試験では英・数・国の主要3科目が課されることが多く、地歴、特に公民はせっかく得意だったとしても共通テストで使って終わりというケースが多いと思います。
そこで本ブログでは、数少ない「公民科目を受験できる」国公立大学を5校ピックアップしましたので、ぜひ受験戦略の参考にしてみてください。
目次
⑴一橋大学
対応学部
・法学部
・社会学部
・経済学部
・商学部
使える公民科目
倫理・政治経済
まずご紹介するのは、一橋大学です。東京大学、京都大学に匹敵する難関大学ですね。社会科学の分野において研究をリードしてきた名門です。一橋大学の二次試験では、全ての学部で「倫理・政治経済」を受験科目として使用可能です。世界史B、日本史B、地理B、そして倫理・政治経済の中からの選択になります。また一橋大学の入試の大きな特徴なのが、地歴公民の配点が外国語、国語、数学などの他教科と同じかそれ以上の配点が組まれていることです。地歴公民が得意な人には持ってこいですね。社会科学系の研究に非常に強い大学ですから、そのような方針なのでしょう。しかし一橋大学の地歴公民は、もちろん倫理・政治経済も極めて難易度が高く、教科書の範囲を超える出題も多く見られます。地歴と比べて簡単だろうと思って倫理・政治経済を選択しても、そうそう高得点は狙えませんので、選択は慎重に行いましょう。
なお2020年度の一橋大学の入試では、裁判員制度などやや現代的なテーマの題材の問題が出題されました。時事的な問題にも興味を持っておくとよいと思います。また、例年グラフを読み取る問題等も出題されているようなのでグラフを読み取る問題等を定期的に解いてトレーニングしておくとよいでしょう。
参考:一橋大学 募集要項
⑵東京学芸大学
対応学部
・教育学部{初等教育(社会)、中等教育(社会)}
使える公民科目
現代社会、倫理、政治経済から1科目選択
続いては、東京学芸大学をご紹介します。教育の領域に特化した大学で、受験の難易度も非常に高い大学です。東京学芸大学は教員になるにあたっての指導が充実していることが特徴で、関東近郊以外からも数多くの受験生が応募をしています。
また国公立の単科大学ながら、教育や課外活動用の設備が非常に充実していることも特徴です。
二次試験の地歴公民では、世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、政治経済の中から1科目を選択します。出題は論述問題が多く、教科書の内容の本質的・体系的な理解が求められます。
政治経済の問題では論述問題が中心で非常に難易度が高いといわれています。政治経済の一問一答式の問題集中心の勉強では対応しきれず、原理原則や法則をしっかり理解しておく必要があります。また、経済分野では文系の学生では苦手な方も多いですが統計の基本を理解することが重要だといわれています。需要供給曲線などを図示する練習をしておくとよいでしょう。
参考:東京学芸大学 募集要項
⑶筑波大学
茨城県のつくば市にある国公立大学です。こちらの大学でも二次試験で倫理が使える学部があるようです。
対応学部
・人文・文化学群 {人文学類、比較文化学類}
・人間学群 {教育学類、心理学類}
使える公民科目
倫理
続いては、筑波大学をご紹介します。茨城県内に広大なキャンパスを持つ総合大学です。文系では教育や人文学の研究に強みを持っています。筑波大学では「学群」から「学類」を選択し、そしてそこからコース選択をして、研究分野を深めていきます。多様な選択肢の中から、1つの特定の領域について知見を深めていける大学です。
二次試験では、世界史B、日本史B、地理B、倫理から1科目を選択します。この倫理の出題内容は、例年論述問題に偏っています。昨年度も400字程度の論述問題が出題されました。そのため、倫理の本質的な内容理解を自分の言葉で再現する必要があるので、長期間の学習と対策が必要になるでしょう。
参考:筑波大学 募集要項
⑷信州大学
対応学部
教育学部(社会)
使える公民科目
現代社会、倫理、政治・経済から1科目選択
長野県にある難関国立大学、信州大学の教育学部も公民科目を二次試験で使えます。自然豊かな立地を活かした地域活動、環境マインドの育成などユニークな教育を実施している大学です。教育学部では「臨床の知」を理念として掲げられていて、理論の習得も現場での実践の機会も充実しています。二次試験では、世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、政治経済から1科目または2科目選択します。公民科目の出題内容は、長文記述での説明問題がほとんどです。
参考:信州大学 入試要項
なお信州大学では過去の入試問題を一部公開しています。どんな問題が出題されているか等も気になる場合、ぜひ実際に入試問題を見てみて参考にしていただけたと思います。
⑸高崎経済大学
対応学部
・経済学部
・地域政策学部
使える公民科目
政治経済
最後にご紹介するのは群馬県高崎市の公立大学、高崎経済大学です。近隣の北関東の国立大学と遜色ないハイレベルな大学です。地域社会との連携・貢献に重きを置いた教育内容で、企業や行政とつながりを持って教育を受けることができます。そのような魅力もあり、志願者の7割が群馬県外からの受験生です。
なお公立中期日程でかなりの数を募集しているので、併願を積極的に考えてみてもよいでしょう。
※アクシブブログでも国公立大学で中期日程をしている大学の一覧と難易度について記事を執筆しています。よければこちらもご覧ください。
参考:【国公立大学志望必見】国公立で中期日程がある大学21大学徹底解説!|2020年度最新
二次試験は、外国語、国語、数学、地歴公民から2科目の選択となります。ただし地歴と公民(政治経済)で2科目を受験することはできません。政治経済の出題に関しては、上記で紹介した大学とは打って変わり、知識問題が多めの構成となっています。それゆえに比較的対策はしやすいので、他教科に自信がない人は選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
参考:高崎経済大学 入試要項
まとめ
いかがでしたか。公民系の科目は地歴と比べて学習範囲が少ないので、受験本番まで時間がないという人にはありがたい科目かもしれません。
しかし同様に公民科目で国公立の二次試験や私立大学の一般受験に進めるところは限られているます。なおかつ、上記で紹介したように多くの大学では論述形式の問題を課されるので、共通テストより本腰を入れた対策が必要になってきます。
ですので他教科を含めたご自身の学習の仕上がり具合と各大学の入試とを照らし合わせて、適切な受験戦略を組んでいきましょう。
なお以下の記事にて、共通テストで現代社会、政治経済が使える国公立大学をそれぞれ紹介しています。ぜひご一読ください。
またアクシブブログでは共通テストの試行調査の分析や解析した記事を執筆しています。現代社会、政治経済、倫理の記事は以下の通りです。本年度からはじまる共通テストの問題では単元ごとの本質的・体系的な理解が中心に問われる見込みなので、二次対策にもかなり応用が効くと思われます。公民教科を共通テスト、二次対策とも万全の状態にして本番を迎えましょう。
参考:共通テスト 現代社会
参考:共通テスト 政治経済
参考:共通テスト 倫理
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