こんにちは!
アクシブアカデミーです。
このブログでは、人気大学の2019年度の入試問題を教科ごとに解説し、対策法と対策に使える参考書を紹介していきます。
今回は関関同立の一角、立命館大学の生物について、学部個別日程の過去問を用いて解説します!
目次
立命館大学生物 傾向と対策
例年大問4問の構成で、解答形式はマークシート方式と記述式の併用です。考察問題もやや出題されますが、知識問題のほうが多い傾向です。知識問題はたまに教科書に書いていないような細かい内容や、最新の研究に関する問題など受験生が困惑してしまうような問題が
出題されますが、おおむね標準的なレベルです。記述式の空欄補充問題は各大問ごとに出題されますが、回答しやすい問題がほとんどです。また難易度の高い空欄補充問題は選択式になっています。他にも一般的な正誤問題、記述問題が出題されています。考察問題に関しては、文章の内容をよく理解して整理すれば難しくない問題が出題されます。計算問題やグラフに関する問題、図示する問題は頻出です。問題集などで意識して練習しましょう。
大問1 代謝(呼吸、酵素、アルコール発酵)
代謝を中心とした問題です。空欄補充問題は受験生ならしっかりと抑えてあるであろう知識からの出題でした。反応初期のデンプン分解生成量を考える問題は受験生は60℃はアミラーゼの最適温度ではないと刷り込まれているので、迷ったのではないでしょうか。立命館大学の学部個別は、たまに難しい問題を出題してくるので、問題を気をつけて読んで、条件がいつも取り組んでいた問題と違う部分はないか特に注意するようにしましょう。記述問題も出題されていますが難易度は標準的です。この大問ではグラフを記入する問題が出題されています。このようにグラフを書いたり、図を書いたりするような問題は頻出です。意識してれんしゅうするようにしてください。考察問題などもほぼ知識問題といっても過言ではないくらい頻出のものが多いです。
大問2 遺伝情報 (ゲノム編集、制限酵素、iPS細胞、遺伝子発現)
最新の研究に関する問が多く出題されています。iPS細胞に関しては教科書などに記述されていることが多いので、多能性であるなどの基本的な知識については答えられた受験生も多かったと思います。ゲノム編集に関しても最近資料集に乗るようになった内容なのでこのときの受験生が購入した資料集などには載っておらず、困惑したのではないかと思います。DNA断片の長さに関する問題は問題をきちんと読んで整頓すれば理解できると思います。この問題は立命館大学だけではなく、他の大学でも出題されいやすいので、このタイプの問題は練習しておくようにしましょう。鎌状赤血球貧血症は教科書にも取り上げられている非常に有名な病気です。立命館大学は有名な実験、病気などを取り上げることが多いのでチェックしておきましょう。出題されている実験考察問題に関しては前提として発生分野に関する知識が必要でしたが、そこが頭に入っている受験生なら解くことは難しくなかったでしょう。発生分野に関する知識は暗記量も多く事象も複雑で苦手とする受験生は多いです。加えて他の分野と融合させて出題もしやすいので基本知識は抑えてくるようにしましょう。
大問3 植物の反応 (光屈性、気孔の開閉、光受容体)
植物に関する問題でした。空欄補充問題は、選択肢付きの問題だったので答えやすかったのではないかと思います。立命館大学は親切で、少し答えにくそうな問題には、選択肢をつけてくれることが多いので受験生は取り組みやすいと思います。空欄補充問題は多くの受験生が正解する問題となっているので、失点しないように気をつけましょう。光受容体と吸収スペクトルの問題は少し細かいところまで出題されました。過去には葉緑体の中に存在している光合成色素に関しても出題されていて、これに関してもクロロフィルは緑という知識だけではカバーしきれない細かい知識が必要な問題でした。気孔の開閉に関する問題では、それに関わるホルモンやそれがどのように細胞内で作用しているか、正確な知識が必要な問題となりました。孔辺細胞の細胞壁の厚さに関する問題は超頻出問題なので落とさないようにしましょう。
大問4 進化・系統(進化、動物の分類、Hox遺伝子)
地球の進化を軸にした問題でした。空欄補充問題は標準的なレベルです。細菌と古細菌を比べる問題では教科書に記述がない難問でした。。ほとんどの受験生が解けなかったでしょう。光合成細菌の化学式に関する問題は重要であるので覚えておきましょう。普通の光合成の四季はもちろんのこと、炭素同化とは少し離れますが、硝化細菌や硫黄細菌、水素細菌、鉄細菌などの化学合成細菌の化学式も頭に入れておきましょう。細胞内共生説は頻出です。どちらが先に共生したのかその意義などは最も問われやすいので、抑えておきましょう。ホメオボックスに関する問題の難易度は標準的でした。節足動物であるショウジョウバエと原索動物、脊椎動物であるマウスの系統的な位置を明確にして、考えると解きやすかったかと思います。
立命館大学(学部個別)の生物の対策 参考書紹介
<理解本>
山本喜輝の生物基礎が面白いほどわかる本
山本喜輝の生物が面白いほどわかる本
立命館大学の生物は知識がどれだけ固まっているかと言うところに勝敗があると思います。記述問題も頻出のものが多く出題され、受験生なら何度も見て覚えてしまっていいるような問題が出題されやすいです。暗記量の膨大な高校生物の範囲でどのポイントが重要なのかをこの参考書はまとめてくれています。記述対策として、ポイントでまとめられているところを参考に、現象の説明問題などを自分で考えて解いてみるのも良いかもしれません。また初心者でも理解できるように解説がされているため、ポイントが理解できないということも起きません。またこの参考書は、立命館大学で出題されがちな有名な実験も取り上げ、丁寧に解説しているので、頻出のポイントを勉強することが出来ます。絵や図も多く文章だけだとイメージしにくい事柄もわかりやすくなっています。図がシンプルなので、光合成の過程や呼吸の過程はこの参考書の図を参考にしながら自分で描けるようにしておくと空欄補充問題などで光合成や呼吸の問題が出ても過程を思い出しやすいのではないでしょうか。
<問題集>
基礎問題精講
入試標準レベルの良問が掲載されています。頻出の問題が掲載されているので、他大学でも出題されやすい頻出の問題が多く出題される立命館大学の対策にはぴったりだと思います。特に有名な実験を暑かった問題は完璧に解けるようにしておきましょう。この参考書の良いところは問題のあとにその問題のポイントとなる分野、語句などが提示されていることですわからなかった問題は提示された分野を参考に教科書や資料集、上記の理解本などに戻ってもう一度知識を確認しましょう。
生物重要問題集
この問題集は多くの入試問題が掲載されています。難関大学を目指す受験生なら一度はやっておきたい問題集です。この問題集は全国の大学の入試問題から良問を集めた問題集なので、少し難易度が高めの問題や一度も見たことのない考察問題に出会えるところが良いところです。また分野別になっており、1分野完璧にするとその分野は完璧になったも同然です。過去問などを解いていて、この分野が弱いと気づいたらこの問題集を活用してみてください。A問題は標準的な難易度の問題が掲載されています。B問題や総合問題は難易度が高いです。立命館大学は飛び抜けて難易度の高い考察問題はあまり出題されませんが、余裕のある人はB問題を解いてみると考察力アップにつながるかと思います。
まとめ
立命館大学 (学部個別)の生物は
①知識問題が、空欄補充問題や記述問題。、正誤問題など様々な形で出題されます。知識の漏れがないようによく勉強しておきましょう。細かい知識まで確認してくることも多いので、教科書、資料集をすみずみまで正確に覚えることが必要になります。
②計算問題、グラフを描く問題、図示する問題が頻出です。問題集でそのような問題を見つけたら意識して解くように心がけましょう。
立命館大学の学部ごとの偏差値
・法学部 57
・産業社会学部 52~54
・国際関係学部 58~60
・文学部 54~58
・映像学部 53
・経営学部 56
・政策科学学部 56
・総合心理学部 56
・グローバル教養学部 ※新設学部のため不明
・経済学部 56
・スポーツ健康科学部 54
・食マネジメント学部 53
・理工学部 51~57
・情報理工学部 51~52
・生命科学学部 55~56
・薬学部 58~59
◆ AXIV ACADEMY(アクシブアカデミー)の概要
「生徒の人生を真剣に考え、全力でサポートする」
「変わりたい。」を叶えるを実現するために、今までの常識にとらわれない、新しい形態の予備校を運営しています。私たちは、生徒自らが夢や目標を定め、なぜ勉強が必要かを理解できるように正しい情報を提供し、進路指導に時間をかけて受験戦略を立ち上げ、受験で必要な全科目に対して学習計画を練り、進捗管理を行っています。最高の「環境」「指導」「ツール」を提供すべくWebやiPadを活用し、全国のどの地域からでも受講できるように遠隔での指導を行っています。東大の隣にオフィスを構えており、指導チームを中心に、受験に精通した経験豊富な専属スタッフが受験まで1:1でサポートします。
◆ AXIV ACADEMY(アクシブアカデミー)へのお問い合わせこちら
私たちといっしょに「質の高い学習時間」を伸ばしませんか?
●30秒で簡単!まずは資料請求・お問合せください →お問い合わせ&資料請求はこちら
●【無料】受験相談と体験授業も実施中 →無料受験相談&無料体験授業に申し込み
●アクシブアカデミー公式LINE登録で書籍無料プレゼント!! →LINE友達登録はこちらから