学習の迷いがなくなり目標の国公立合格!
受験勉強を始めるまで
私は高校時代放送部に所属していました。週3回19時まで活動を行い、取材などの課外活動もあったため、そこそこ忙しい日々を送っていました。また、ピアノを習っていたため、レッスンの他に毎日練習をしていて、勉強する時間を確保するのが難しい状況にありました。十分時間を勉強に充てられるようになったのは部活を引退した7月頃でした。学校の定期テストではクラスの中の上くらいでしたが、なぜか模試では点数が取れるタイプでした。そのためか、良い判定ばかり目にしていたせいで、大学受験を舐めている節はあったと思います。自分のポテンシャルを過信して、なんとかなるだろうと楽観的に考えていました。このような要因で、受験勉強に本腰を入れるのが遅くなってしまいました。
受験勉強を始めたきっかけ
受験勉強を本格的に開始したのは高校3年生からでした。中高では学校の宿題をやったり、定期テストの勉強をするくらいだったので、真剣に勉強をしたのは中学入試以来でした。塾には2年生の冬から入ったのですが、あまり深刻に考えずに出された課題をこなすだけ、という感じでした。初めて危機感を覚えたのが3年生になって初めての模試の結果を受け取った時です。今まで「普通の勉強でそこそこ点数取れるじゃん」なんて思っていたのに、壊滅的な点数を取ってしまいました。そこで初めて自分が周りの成長についていけていないことを悟り、今までそこそこの判定を取れていた第一志望校でE判定を取ってしまったことでさらに焦燥感を覚えたのです。そこから私の戦いが始まりました。
旧帝塾との出会いと選んだ理由
旧帝塾を知ったきっかけは、母からの紹介です。私は体力が本当になくて、塾に通う体力すら怪しかったのです。いくつかの塾を体験してみても、自力で通えるかどうか、という前提条件が満たせずに悩んでいました。そんなやさぐれていた私に、母がオンラインの塾を提案してくれました。オンラインということで少し懐疑的に思っていたのですが、通塾の必要がないという魅力に惹かれ、体験することに決めました。体験期間での授業は思っていたよりもハードで、受験勉強の難しさを実感しました。ここで自分が受験をするための学力の基準を満たしていない、基礎すらできていない人間であることを認識しました。また、勉強計画を担当のコーチが作ってくれる、ということもとても魅力的でした。計画性のなさは自他ともに認めるものだったので、他人の手を借りられることはありがたかったです。自力で国公立受験用の数学や理科基礎、情報などの科目をマネジメントして勉強することは不可能だったと思います。
旧帝塾に通い初めて一番変わったことは?
旧帝塾に通い始めてから、何を学習すればいいかの迷いがなくなりました。2週間に1回の面談で、どの参考書をどれくらい勉強するかの計画を立てて貰えるので、その通りに学習すれば身につくという安心感がありました。学習に遅れが出ても相談すれば調整してもらえて、勉強ができない日も遠慮なく伝えられるため、春夏はスケジュールの調整をよくしてもらいました。夏まで部活を続けていたので、やれる時にやる、という余裕が心の支えになりました。また、学習出来る教科に制限がなかったため、ほぼ全ての教科を受験までに教えてもらうことが出来たことが、国立大学受験に大きく役立ちました。授業は50分と言えどとても内容の濃いもので、2回連続授業がある日はヘトヘトになってしまいます。授業内容は学習したことの復習が多いので、自主的に勉強をしなければ授業は無意味になってしまいます。その自主的な勉強を求められるシステムのおかげで、継続的に学習を進めることができました。コツコツやる習慣もついたように思います。
プロコーチとの戦略授業はどうでしたか?
プロコーチとの戦略授業では、自分の勉強の進度を確認することができました。自分では気づけなかった弱点を指摘して貰うことで、満遍なく対策をすることができました。また私の場合、志望校や後期の受験校の相談をよくしました。どのような条件の学校に行きたいか、どの科目で受験したいかなど詳しく相談して、後期におすすめな学校を紹介してもらえました。志望校に関しては、「9月までに成績が上がらなかったら志望校を変える」という明確な時期を提示してもらえたおかげで、ズルズルと理想を引きずることなく別の大学へ切り替えられたように感じます。共通テスト後は、もともと志望していた学校に出願するのか、もう少し難易度の低い広島大学に出願するのか、戦略授業中に全力で相談しました。合格する確率は今までの筆記模試の成績からしてこれぐらいだから、こうした方が良い、というアドバイスをもらえたおかげで、家族でさらに詳しく相談することができました。自分では、どの勉強をどんなペースで進めればよいのか、計画を立てるのは難しいはずです。そこをプロコーチと戦略授業を通して、進捗を確認しながら最適な計画をプロコーチと作れたことが、受験中の勉強に大きく影響したと思います。
専属トレーナーとの個別授業はどうでしたか?
専属トレーナーとの個別授業は、思っていたよりも大変でした。自分で学習したことをトレーナーの先生と授業を通して確認する、という形式なので、予習をしないと授業になりません。だからこそ、授業の前はきちんとテキストを復習して、理解する習慣がつきました。自分的に達成感を得られたのは日本史の授業でした。「〇〇が起こった時から、順に説明していって」と指示され、天皇の移り変わりや都や法律の変化を教科書を見ずに説明できた時に自分の成長を感じることができました。勉強だけでなく、受験に関する悩みや、おすすめの勉強法なども相談できる和やかな雰囲気だったので、私のような人見知りでもしっかりと授業を受けることができます。しっかりと学ぶ意思を持って授業に臨めば、実力をつけてくれるトレーナーさんばかりでした。
受験校の選定はどうしましたか?
実は私は元々広島大学を志望していたわけではありません。社会は日本史一教科で精一杯だった私は、政治経済に時間を割けませんでした。そこで、政治経済を使わない大学を受験しようと考えました。広島大学はすべての教科を圧縮なしで使うので、行くことは全く考えていませんでした。また、臨床心理師と公認心理士の資格、両方を院まで進むことで取れる大学を考えていました。ところが共テを終えて自己採点をしたら、思いの外政治経済がとれていたのです。そして、共テの易化に伴い元々志望していた大学のボーダーが爆上がりしました。プランの崩壊です。出願期限ギリギリまで大学について調べ、塾に相談したところ広島大学に辿り着きました。共テの後に志望校を変更する時は、2次試験の科目を重視しました。幸い2次試験の科目は元々の志望校と同じ国語と英語だったので、色々悩みながら広島大学の受験を決めました。
受験勉強中で最もがんばった期間を教えてください
受験勉強で一番頑張った時期は冬休みです。今思えば、期間の長い夏休みに頑張ればよかったのに…と思いますが、夏休みは受験の実感がなく、だらけがちでした。受験の実感が出てきたのは10月くらいです。とても遅いです。これを見ている高校生の方は、もっと早く本腰を入れた方が絶対に良いです。10月までは、勉強こそすれど何のために勉強しているのか実感がありませんでした。10月から共テや2次試験への危機感がうまれ、冬休みはとても頑張りました。冬休みは共テの勉強に全振りし、問題集を何通りも解いたり、模試を解き直したりしていました。また、基礎の学習も忘れずに暗記科目は教科書を見直すことを重視しました。冬休みは1日12時間以上勉強しました。冬休みにきちんと努力できたことが、合格につながったと思います。
今だから言える受験や勉強で伝えたいことやこれからの受験生へのエール
受験を終えて伝えたいことは、基礎の重要性です。基礎が出来なければ難しい問題は解けません。英語は音読やシャドーイング、長文を読む練習をすると読むスピードが上がります。古文は文法を主にやると読めるようになります。日本史や理科基礎は教科書や資料集を100%理解して覚えることで身につきますし、模試の復習は欠かせません。私は模試の間違えた部分の単語などをルーズリーフに書いてバインダーでまとめ、いつも持ち歩いていました。共通テストの点数さえ取れていれば、どこでも挑戦し放題です。模試で点数を取れなくても本番で点数を取れれば正義なのです。選択肢を増やすためにも是非基礎学習を頑張ってください。
また、広島大学は英語の2次試験の形式が数年前に変更されたので、あまり過去問をやらなかったのですが、赤本は時間が許す限りたくさん、丁寧に解くのが良いのではないでしょうか。メンタルや体調を整えることも重要です。共通テスト、2次試験が近づくにつれて皆どこかおかしくなっていきます。適度な息抜きを心がけてください。特に、体調は絶対に整えたほうが良いです。私は2次試験本番に絶望的な体調で臨むことになりました。身体に不安がある場合は、ちょっと時間のロスになっても病院に行ってください。あと薬の常備を忘れないでください。本当に。
勉強のお供にお勧めの飲み物は紅茶と抹茶です!カフェインの摂りすぎは良くないけれど、注意すれば大丈夫でしょう。淹れてリフレッシュしてみてください。
コーチ目線
朱里さん、広島大学合格おめでとうございます!高校2年生の冬からスタートし、地道にコツコツ受験勉強を頑張りましたね。
高校3年生の1学期の途中までは部活が忙しく、限られた時間の中で英語と国語を中心に対策を進めていきました。朱里さんは感覚的に読解をする傾向が強いタイプだったので、受験勉強の基礎がためとしては論理的に文章を読む力を着実につけてもらいました。ハマれば高得点、外すと全然取れない、という状況からアベレージを高くしていけるように基礎から徹底していきました。その結果、個別試験でも使う予定だった英語と国語はどちらも夏頃には共通テスト・記述どちらもしっかり得点できるようになりましたね。
ただ、志望としては国公立だったため、その他の科目の対策も並行していかなければならない状況でした。特に、数学は苦手意識が強く、実際の得点もかなり苦戦していました。一般的には文系で数学で高得点を狙っていくのは難しいですが、朱里さんの場合は数学以外は比較的好調だったため、夏〜秋にかけては数学の得点率向上に力を入れていきました。網羅系問題集で基礎を復習し、共通テスト形式の問題で実践的な演習を積んでいきました。とはいえ、数学に力を入れると言ったものの、多くの受験科目がある中なのでやはり使える時間に限界はあります。
そこで、旧帝塾の指導では個別授業にて数学の共通テストの解き方を丁寧にフィードバックしていきました。朱里さんと専属トレーナーとの解き方でどういう視点の違いがあるか、どこに注目すれば時間を短縮して解けるかなど分析し、対策を検討していきました。こうした分析と対策の繰り返しを行うことによって、数学の点数は20点以上上がっていきました!限られた時間の中で点数を引き上げていくにはやはり1on1でのピンポイントな指導が重要なため、旧帝塾の指導スタイルが上手くフィットしたと感じています。
志望校の戦略については国公立が第一志望だったため、私立大学は共通テスト利用で合格を狙えるところや、大学独自の入試で受験をするとしても1、2校に絞る戦略にしました。朱里さんの場合は秋以降の共通テスト模試の結果やその後の進捗を踏まえても、法政大学は共通テスト利用で合格可能な圏内でした。そのため、共通テストまでは共通テストの対策にほぼ全集中して、共通テスト後に私立大学と国公立の二次試験対策を行う方針を事前に話し合いました。
共通テスト本番の結果はそれまでの中で非常に良い結果となりましたが、志望校として検討していた最も高い難易度の大学は共通テストリサーチの判定的にはCで二次試験の配点も高いことからギリギリの戦いになる見込みでした。そこで、共通テスト後に朱里さんや保護者様としっかり相談し、国公立大学は合格の安定性を担保できるA判定の広島大学に出願することになりました。出願先が決まった後はひたすら過去問演習と個別授業でのフィードバックを行い、実践演習を積んでいきました。過去問演習に入る前準備は夏休み時点で概ね完成していたので、その復習を適宜入れながら過去問に合わせてカスタマイズしていく形で十分に対策は行えました。
その結果、受験校の戦略と朱里さんの堅実な努力が実を結び、見事広島大学に合格しました!受験直前期には面談の度に不安そうな表情を浮かべていましたが、合格した時は晴れやかな笑顔で安心していましたね。不安を乗り越えながら努力し続け、合格を勝ち取れたのは本当に素晴らしいことだと思います!
大学ではずっと学びたいと言っていた心理学の勉強に打ち込み、将来の夢へ歩み続けてもらえればと思います。受験で得た努力や忍耐力を糧に、大学での勉強も頑張ってください!もちろん、勉強だけでなく大学生活が楽しく、実りあるものになることを願っています。これからも応援しています。1年間ありがとうございました!

