最後まで何が起こるかわからない〜理系浪人からの慶應経済合格への道のり〜
なぜ、慶應義塾大学経済学部を目指したのか
実は慶應経済を第一志望だと考え始めたのは共通テスト後のことで、それまでは東北大学工学部で建築を学ぶことを目指していました。英語が得意な私にとって英語の得点配分が大きい慶應経済は「相性がいい併願校」であり、受けることを決めたきっかけも父から勧められたからに過ぎませんでした。建築家になりたいわけではない、ただ建築に携われるかつ創造力・企画力が活かせる仕事は何だろう?そう思うことはありましたが、建築なら建築学科しかないと高三の頃から視野が狭くなっており、違和感を抱きながらも他の進路なんてあるわけないと思い込んでいました。しかし共テで失敗して東北大工学部がE判定となった時に改めて自分が何になりたいのかを深く考えました。そこでようやく専門職として建築の設計をするのではなく、そうした人を指揮してより大きな規模で都市計画を企画・管理することが本当にしたかったのだと気づき、今までのモヤモヤや固定概念を打ち破ることができました。経営者としての視点を育める、かつデベロッパー就職も強い慶應経済こそがピッタリの場所だと感じ、この学校を目指しました。偶然の出来事でしたが、本当に受験は最後まで何があるかわからないと思い知りました。
受験勉強を始めるまで
高校では定期テストはクラス上位⅓に入る程度で、模試も英語が得意なおかげで順位は悪くなかったものの、定期テスト直前以外は勉強せず、部活や遊び、課外活動に明け暮れていました。特に文化祭には力を入れていて、文化祭実行委員とクラス企画のまとめ役をずっとやっていて、文化祭当日・前日はずっと走り回ってたのを鮮明に覚えています(笑)最後の文化祭では念願の企画王を取ることができたり、学内外へ配るパンフレットの制作が完了したりと満足のいく結果を残せました。先生や先輩からうちの学校では高二の修学旅行後(9月末)からみんな受験モードになると聞いていたのですが、特に自分では切り替わることはなく、高三になって今までやっていた部活、遊び、文化祭がじわじわなくなったことでぬるっと受験勉強を始めました。結果的には高校生活を謳歌し、浪人したとはいえ、志望校にも合格したので良かったですが、浪人すべきか否かは人それぞれだと思います。現役合格した友達は早くから受験勉強を意識していたか、大学受験へのメリハリのある切り替えができていたように思えますし、自分にはそれがなかったと思います。また変に模試の順位が良かったために実際の受験科目の実力と自己分析にズレがあったことも失敗の一因かなと振り返ってみて思います。
受験勉強を始めたきっかけ
高二の夏頃、友達が学校近くの図書館で部活後や休みの期間中勉強しはじめたことがきっかけです。自分も参加して、初めは学校の課題をやったり、定期テストの勉強をしていましたが、徐々に大学受験に向けた参考書も進めていきました。今振り返ってみて部活終わりのクタクタの体で効率の良い勉強ができていたかと言われると、うーーん…といった感じですが、みんなでお昼ご飯を図書館裏の広場で食べたり、公園で遊んだり、時には1日頑張って「今日は12時間勉強できた!」という達成感を感じてみたりと、振り返ってみればなかなかに楽しい思い出が残っています。しかし、勉強効率以前に受験を逆算した勉強ができておらず、オススメされた参考書を何となく始めては最後までやりきらず漫然と勉強をする日々でした。他人のためのことや、責任が生じることには率先して参加してたものの、受験勉強に限らず、自分のこととなると無頓着…というか何も考えておらず、周りに流されて行動の指針を決めることが多かったです。なかなか難しいことですが、受験勉強を始めた時期から先生や先輩など受験勉強の全体像を把握してる人に相談し、情報を集めていたらまた色々と違ったと思います。
アクシブアカデミーに通い初めて一番変わったことは?
勉強をする上での基盤ができたことです。まずは勉強のリズムができました。アクシブに通う前までは予備校に行ったり、図書館に行ったり、家で勉強したりと勉強を始める前にどこにいくかで悩む必要がありましたが、通い始めてからは場所を決めるというハードルが消えたのです。自習室に行き、ご飯を食べに家に帰り、また22時まで勉強する、というようなリズムは勉強のみに集中できる環境づくりの第一歩となりました。次に、何を勉強するべきかがはっきりしました。2週間に一度のコーチとの戦略授業で2週間の勉強予定を時間ごとに決め、その後は実行に移せば良い。継続して勉強計画を立てることが大の苦手だった私にとってこれほど便利なものはありませんでした。また自分の計画をコーチが把握し、自分のペースや性格と相談して計画を立てるというシステムは、計画を立てても予定通りにいかず、計画を立てるのが嫌になってしまう、といった誰もが一度は経験する失敗を強制的に無くしてくれます。受験勉強において、どこで何をやるかが常にはっきりしている状態と突き当たりばったりで脳内が整理されてない状態とでは1年間を通した勉強へのモチベーションやメンタルの安定に雲泥の差が生まれると思います。現役の時と浪人の時とではそこが最も大きな違いだと思いました。
アクシブアカデミーに通い初めて成績の推移を教えてください
入学後初めて受けた記述模試です。この頃は物化をひたすらやっていましたが思ったより点が伸びず一筋縄ではいかないなあと思いました。それでもおよそ1年前の現役時代の模試と比べると物理も化学も偏差値は20程度伸びました。


慶應義塾大に向けた受験戦略
慶應経済Aにおいて大事なのは実力はもちろん、配点や傾向を掴むといった戦略です。私は特に慶應経済に向けた準備時間が限られていたのでそうした点に注力する必要がありました。受験科目は英数小論で英数は問題の癖が強く、更に一次選考なるものがあり、英語と数学のマーク問題である一定の点数を取らないと、英作文や数学の記述問題、小論文まで採点すらしてくれません。そんな曲者の慶應経済Aを自分なりにどう攻略したのか説明していきます。
まずは一次選考について。下表は2025年度のもので私自身かなり参考にしたデータです。
()内は一次選考(足切り)の得点

足切りの合格最低点の推移は大体100〜120の間。これを考慮すると英語は最低でも60点、数学も60点ほどあれば嬉しいなと言った感じでした。二次選考も平均点が240と合格最低点を超えており、英語は今までの模試偏差値からも周りよりできる確信があったので、逆に足切りさえ通過してしまえば、英作文や小論文が書き終わらない、みたいな状況に陥らない限り合格できると思っていました。後は各科目どうやってその得点を実現していくかが課題になりました。
英語について。全体の配点割合が高いので自分含め周りの受験生も英語ができることは大前提として、長文3題(Ⅰ〜Ⅲ)、さらに日本語の手紙を読んで解く問題(Ⅳ)に自由英作文(Ⅴ)の計5題を100分でいかに解き切るか…。私は自由英作文を書くのに推敲して悩んでしまうという欠点があったので順番や時間配分としてはⅠ(20)→Ⅱ(20)→Ⅴ(30)→Ⅲ(20)→Ⅳ(10)の順番で設定しました。英作文はそもそもⅠとⅡの内容またはⅢとⅣの内容をもとに書く自由英作文であり、ⅠとⅡはそれぞれ賛成と反対の立場がはっきりしていることからそれぞれの立場を引用しやすく、記憶が新しいうちに英作文を書いちゃいたいと思ったのもこの順番にした理由です。また長文を読む際は引用する箇所をマークしておくといった工夫もしていました。長文に関しては、設問が各段落ごとに一問設定されており、一度全て読んでから解くのではなく、段落を読んだら設問にいくことを徹底していました。ただし、段落の頭やお尻に空欄がある問題は前後の段落との論理展開が非常に重要になってくるのでそういう時は設問に飛び付かず、対比や譲歩などに注意して前後の段落をよく読んだ上で回答をしていました。自由英作文については少し特殊ですが、Claude というAIに慶應経済の過去問を読ませて、得点率が最も高くなるであろう英作文の型を考えたり、類題を作ってもらうことで対策をしていました。同じ傾向の問題が三年分しかなかったので、類題を直前まで解いていたのは非常に役に立ったと思います。本番では自由英作文に45分かけてしまい、ⅢとⅣを15分でとかないといけなくなり一度本気で絶望しましたが、「落ちたら滑り止め…」と自分を奮い立たせてなんとか気合いで終わらせました…。最後まで諦めなければなんとかなるもんですね。
数学について。戦略次第ですが、おそらく記述0点でも耐えます。逆にマークは確実に取らないとまずいです。私や私のトレーナーで慶應経済に行った人もほぼ空欄で記述は出しており、難易度も高く時間内に全て解くことはかなり難しいです。(別の東大生のトレーナーも解き終わるのはしんどそうでした)ここは割り切ってマークに全振りしたことが功を奏しました。また慶應経済に限らず私が実践していた数学の時間配分として、制限時間の半分で一旦一周終わらせてしまう、という方法があります。例えば慶應経済であれば制限時間80分の半分の40分で一周してしまい(詰まったら速攻次の設問に行く)残りの40分で自分がとくべき問題に全振りする(今回であればマーク)ことで私は数学の得点を最大化できたと思います。人それぞれ解き方の相性はあるので確実にいい方法だとは言えませんが、私のように自分が数学を早く解く実力はないと割り切って、解ける問題を確実にするという戦略もあることを共有したいです。
小論文は来年度の入試からなくなってしまうのであまり参考にはなりませんが、他の大学であっても明らかに配点が低く、差がつきにくい科目というのは優先順位を上げて対策するべきではないと思います。この科目で8割とって成功すれば…という希望的観測はだいたい打ち砕かれるので気をつけるべきです。私自身現役時に受けた早稲田大学の建築学科に空間表現という科目があり、配点も低かったのに、模試で高い点数をとってしまったばかりに無駄に対策に時間をかけてしまいました。まずはメインの科目を大事にし、サブは直前期に過去問を1〜2年分解くくらいでいいでしょう。
以上あげたポイント以外にも過去問を解いていく途中で気づいた点をトレーナーやコーチとよく話していました。その中で新しい発見があったり、気づいた点が洗練されていき、戦略がどんどん体に染みついて行きました。慶應経済Aを目指すなら「戦略はたてまくるに越したことはない」と改めて感じます。
専属トレーナーとの個別授業はどうでしたか?
アクシブアカデミーになくてはならない素晴らしいシステムだと思います。私が個別授業を通して身につけたのは自信と実践力です。入塾して初めの頃は自習で解いた参考書の理解度確認をするのですが、もう一度先生の前で問題を解き、自分の考えを伝えながらアウトプットする。参考書学習では自分が正しい勉強をできているか不安になることが多いのですが、その考え方で正しいよ(和訳問題ならこの訳で正しいよ等)、といってもらえるだけで私にとっては大きな支えになり、自信も自然と湧いてきました。慣れていくと初見の問題を解くことが増え、トレーナーと一緒に解くことで苦手意識のある問題を乗り越えることができました。例えば物理の単振動が苦手だったのですが、難しいと思っていた東大の問題でも、先生のヒントがあれば解けたという成功体験を一度するだけで、そうした意識は無くなっていました。終盤は先生と一緒に過去問を解いていたのですが、授業では「この人の技を奪ってしまおう」という気概で取り組んでいました。初めて会った頃は自分より遥かに賢い怪物かなんかだと思っていましたが、授業を通してトレーナーを知り、またトレーナーにも私の実力を把握してもらうことや、自分と似たところが見つかって親近感が湧いたことで、徐々に「追いかけたい存在」となっていったのです。そんな理想像から多くを吸収し、自分なりに修正していくことで自ずと実践力はついていったかなと思います。他にも、トレーナーは俯瞰して生徒や受験を見ることができます。私が急遽慶應経済に志望校を変更したときも色々と考えることが多すぎて頭がぐちゃぐちゃになっていましたが、不思議なもので、トレーナーに意識すべきことを整理して絞ってもらうだけでも、やるべきことが明確化してやる気が湧いてきました。模試や過去問の点数が悪く落ち込んでいる時もいつも励ましてくれたトレーナーには感謝しかないです。以上のように参考書学習だけではなかなか身につけにくい自信と実践力、さらに周りから受ける刺激という点がトレーナーとの個別授業で補われるのかなあと感じました。改めてこの場を借りて、私を指導してくださった5人の先生に感謝を伝えさせていただきたいです。ありがとうございました。
今だから言える受験や勉強で伝えたいことやこれからの受験生へのエール
振り返ってみて大学受験は運や縁が大事だなと強く実感しました。もちろんある程度の実力を養い、志望校に問題の相性やその日のコンディション次第で合格できるという段階に行く努力は必要ですが、やはり問題が変われば受かる受験生も変わるというのが事実です。私と同じく浪人した仲間で実力はしっかりあるのに努力が報われないということもありました。そんな中でできることは、自分が運のいい人間だと信じることだと思います。誰だってわからない問題が出てきて運は悪いし、解ける問題が出てくれば運はいいです。私自身共通テストで失敗したからこそ慶應経済に進学できたわけですし、見方によっては共通テストで失敗したのは運がよかったのです。塞翁が馬という言葉があるように、人生は良いことと悪いことを常に繰り返すものですし、そうであれば楽観的に考えて、運がいいと信じ込むことも大切です。受験勉強での成功や失敗は人生単位で見れば些細なことだし、むしろそこで一喜一憂せず次に繋げることを私は忘れないようにしています。ただし、はじめに言ったように努力をしなければ高みは目指すことはできません。常に努力を続け、時には全力で休み、「何が起こるかわからない」そう思いながら自分を信じて勉強をしてみるのは悪くないんじゃないでしょうか。
コーチ目線
慶應義塾大学、そして東北大学、早稲田大学、東京理科大学の合格おめでとうございます!1年間一緒にやってきて、しっかりと合格を掴んでくれて私自身も大変嬉しく思います。ケイジロウさんの浪人生活をコーチの私目線で振り返っていきます。
学習習慣のコーチングについて
まずは、ケイジロウさんの指導の中で個人的に力を入れた学習習慣について記載します。特に、浪人生活がスタートしてから前半までの期間は様々な試行錯誤をしながら、いかに安定して勉強を継続していくかを一緒に取り組んできました。
ケイジロウさんの課題点としては、「夜更かしして朝予定通り起きられない」「モチベーションの波があり、継続的に長時間の勉強を行うのが難しい時期があった」などが挙げられます。これらの課題について、戦略授業で相談をしながら1つ1つの課題点に対して具体的な行動やルールに落とし込むよう指導しました。
例えば、「家でお昼ご飯を食べるとそのままだらけて塾に戻るのが遅くなり、勉強のスタートが遅れている」という点については「塾にお弁当を持参し、塾で食べて家に帰らず勉強する」というルールを決めました。
「夜更かしをしてしまう」ということについても、何時に寝るかを約束したり、寝る前にどういう行動ルーティーンを実行するかまで話し合いました。これら全てが最初から上手く実行できた訳ではなく、失敗もしながら試行錯誤をしていき、より良い習慣になるよう2週間に1回の戦略授業で改善と実行についての相談を繰り返していきました。常に自分ごととして課題意識を持ち、信頼できる人からのアドバイスを素直に取り入れていきながら改善を図っていくのが習慣形成で重要なことだと思いますが、ケイジロウさんは戦略授業を上手く活用し、生活・勉強習慣を着実に改善していきました。
最終的には受験の最終盤の12月から2月あたりは習慣的なところで悩んでいたり、課題を抱えているようなことはなく、決めたことを無理なくこなす習慣がついていたと感じました。自分軸があるものの、その反面、過度にマイペースになってしまうケイジロウさんにとって、このような定期的な勉強習慣のフィードバックやアドバイスは有効に作用したと考えています。習慣がついてからは自習室に来るのが当たり前だったものの、最初の頃は自習室に来てない日を私に指摘されていたのが懐かしいですね。
自分一人で習慣をつけていくのは非常に難しいことですが、コーチが自習室利用時間などの定量的なデータを確認しながら、塾という場で見守ることが生徒の力を最大限引き出すきっかけになっていると感じます。
勉強方針や受験戦略について
当初の志望校設定は東北大学工学部が第一志望で、その他早稲田を筆頭に私立の建築志望という状況でした。6月あたりで東北大学への受験意欲が固まってきたので、その前提で戦略を練っていきました。現役時の勉強面での課題点は化学の基礎力や演習力不足でした。そのため、入学直後はひたすら化学の勉強を進めてもらい、化学がある程度身についてきたら物理に移っていき、夏の前半で理科2科目が固まっているイメージを想定していました。
英語は元々かなり高水準でできていたので、最初から実践演習や添削以外はやらない予定でしたが、振り返ってみても英語の強みを活かしてピンポイントでの対策に割り切ったのは勉強時間効率的にも良かったと感じています。
数学に関しては、すでに一定の学力が身についていたため、時間配分やミスを減らすといった「実践力の強化」を大きな課題として設定しました。難関大入試における数学は安定して得点源にすることが難しいため、いかに足を引っ張らずに最低限の点数を確実に取るかという戦略に舵をとるのが最善だと考えていました。一方で、ケイジロウさん自身は「全体的な学習が足りていないのではないか」「理科を優先する中で数学は大丈夫なのか」という不安を抱えていたため、まずはその気持ちにしっかりと寄り添うアプローチをとりました。
具体的なプロセスとして、8月後半から9月にかけてはご本人の納得感と安心感を引き出すために数学の全体的な学習を進め、その後は個別授業での演習とフィードバックにシフトしていきました。この個別授業の演習とフィードバックは非常に有効に作用したと感じており、トレーナーから問題の解き方自体というより、「いかに合格点を取るか」の戦略を叩き込んでもらえたと思います。この段階に入って、ケイジロウさん自身も慶應経済の数学の対策で書いてくれていますが、難しい問題を解いて差をつけるのではなく、解くべき問題をしっかり解き切るかを意識できるようになったと感じました。
秋の序盤で主要科目は固まってきたので、共通テストのみで使う国語と地理も対策していき、共通テストの目標点数を目指していきました。結果的には東北大学の工学部は共通テストリサーチでは厳しい判定結果となり、理系では歯学部のみチャレンジできる結果となりました。ケイジロウさんとしても歯学部は選択肢になり得る学部であり、最も不安が大きかった数学の配点が工学部より下がることも追い風で、東北大学自体にチャレンジしたいという意欲もあったので、東北大学は歯学部に出願することになりました。
ここまで東北大学を念頭に置いた話を進めてきましたが、受験校選定についてはかなり紆余曲折がありました。というのも、慶應義塾大学にはケイジロウさんは以前から関心があり、途中の時期は慶應が第一志望でした。そこから志望順位が入れ替わったりしていったものの、最終的に慶應へのモチベーションが最も高いように感じましたし、結果的に進学先も慶應になりました。建築を目指していたのに進学先が経済学部というのは、側から見るとおかしく感じるかもしれませんが、ケイジロウさん自身も書いているように浪人に際して自己分析を重ねた結果、慶應経済学部という選択肢を納得感を持って選ぶことができたと思います。現役生でも浪人生でも進路に迷うことは多いかと思いますが、ケイジロウさんとは勉強内容だけでなく進路についても相談を重ねていき、当初志望していた大学や学部に必ずしも拘らずに提案や指導をしていきました。このように生徒に合わせて伴走していけるのはアクシブアカデミーの強みだと思います。
併願校である早稲田大学については、現役時の再チャレンジをしたいという想いはあったものの、現実的に綿密に対策して受験するのは厳しいと感じていました。しかし一方で、現役時の反省を踏まえると、英語とデッサンには問題なく、理科の基礎力・演習不足と数学の実践力不足が原因だと考えていました。そのため、共通テストや東北大学、慶應義塾大学の対策を進めていく中で培った理科の基盤と、トレーナーから叩き込まれた数学の実践力、そして最後に併願校をリラックスして受験するマインドさえあればケイジロウさんなら受かるだろうと思っていました。最後のピースであるマインドについては、前述したように受験直前期はかなり安定しており、合格発表前ではあったものの東京理科大学の手応えがかなり良かったことも追い風になり、「これなら合格するだろう」と私目線では確信していました。
最終的に、慶應義塾大学、東北大学、早稲田大学、東京理科大学と最難関大学に見事合格してくれました。受験では継続的に努力していく時や、本番に臨む時に、メンタルも試されることになります。アクシブアカデミーでは、そういったメンタル面でのサポートも伴走型コーチングを活かして実施しています。ケイジロウさんはそのサポートを見事にうまく活用して本番力も獲得してくれたと思います。
最後に
ケイジロウさんが最後に「受験は最終的に運」ということを書いてくれてますが、私自身もその意見には概ね同意です。ただ、もう少し言語化するために何点か補足が必要だと思います。まず、「運」というと実力が関係ないと感じるかもしれませんが、運を引き出すためには必ず一定の実力が必要です。極端な話、共通テストのようなマーク式の試験を当てずっぽうで解いても8割といった高得点はほぼ実現不可能です。6割くらいは大体安定して得点できる人が、時間が足りなくて適当にマークしたらたまたま正解していて7割になった、ということはあるかもしれません。つまり、運で決まるような土俵に立つためには、そこに至る努力や戦略が必要であり、極端な実力差は運だけではカバーできないと思います。
共通テストや国公立の二次試験を始めとして一発勝負で決まる試験で合格を狙うには、いかに再現性高く正答率を維持するかが大事になってきます。その努力を極限まで取り組み続けた上で、やり切った後は待つしかないので、最後に「運」頼みでお祈りして結果を待つのが理想だと考えています。
ケイジロウさんとの1年間を振り返って、最終局面で「ケイジロウさんなら合格するだろう」と私が確信したのは、「これでもし仮に不合格だったとしたら、運が悪かった以外に反省はないな」と感じていたのが大きいです。私がそう感じるくらい、この1年間受験勉強に向き合っていたと思います。
この1年間、戦略授業や保護者様も含めた面談で私自身も新たな発見が数多くありました。一緒に受験勉強を進めていけたことに心から感謝しています。大学や、その先の人生でも主体性を持ってチャレンジしていくことを期待しています。これからも応援しています。ありがとうございました!

