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目次
英単語ヘビロテ暗記法の概要
対象:参考書の単語をほぼ知らない状態の生徒 目的:短時間で英単語を一語一義暗記する 方法:1時間で15周回して高速暗記する 場所:声の出せる集中できる場所 |
推奨 | 特急 | |
1周目 | 23日(33時間) 100語/日1.5h×20日+復習3日 | 12日(33時間) 200語/日3h×10日+復習2日 |
2周目 | 23日(22時間) 100語/日1h×20日+復習2日 | 11日(22時間) 200語/日2h×10日+復習1日 |
このヘビロテ暗記法は名前の通り、英単語を高速で周回させることで、目にする経験値と回数を増やし、インプットとアウトプットの回数を増やします。また時間を意識することで、集中力を強制的に高めます。それにより、短時間での一語一義の暗記を可能にします。
英単語は共通テストや中堅大学に対応するためには一般的な1400-2000語の参考書を一語一義で暗記することで苦戦しなくなります。難関大に合格するためにはさらに派生語や多義語などの暗記も必要になりますが、それは後ほど追加していきます。このヘビロテ暗記法では大学受験の2000語の英単語帳を20日前後で一語一義で6-8割暗記することができます。この方法を2回繰り返せば1ヶ月半もあれば英単語に苦労しなくなります。
この暗記法は短時間で暗記できる代わりに非常に疲れるので、200語以上暗記する際は100語暗記し終えてからもう1セットという形で語数を増やすようにしましょう。200語連続して暗記しようとすると周回数を満たすまでに時間がかかってしまい、失敗する原因になります。場所は声の出せる集中できる場所で実施しましょう。(ルーズリーフヘビロテのみ電車や学校などでの実施可)
高速で単語を周回することで、時間を意識し、強制的に集中力を増しにいくので、これだけの集中力を出すことができればこの方法でなくても短時間での暗記が可能だと思います。しかし、英単語は受験勉強法の初期に実施することもあり、この英単語で集中力を強制的に高めることで、今後の受験勉強にプラスに働くことができると考え、この勉強法を推奨しています。
この暗記法は実際に多くの生徒が暗記できている方法です。暗記の時間や習熟度も試行錯誤の結果、この方法が最も良いとの結論に至っています。実際に実践している生徒からは「めっちゃ疲れる」「これが集中するということか」などの声がよく聞かれます。もちろんうまくいかない人もいます。その場合はどういう場合かなどもそれぞれのポイントでお伝えしていきます。一度始めたら単語帳1冊終わるまでは諦めずに止まらずに進めてください。これをやりきったときには暗記している英単語量が増え、英語に触れるときに景色が変わるはずです。
英単語を初期に短期間で暗記すべき理由
英単語は受験勉強の中でも暗記量が多く、苦戦するものです。単語暗記ができなくて英語が苦手という人も多いのではないでしょうか。英語ができるようになるためには英文法などの理解ももちろん重要ですが、語彙力を付けることの重要性はとても高いです。英語は単語暗記を先にやることで、その後の勉強効率が上がっていきます。英文法も英文解釈も長文読解もすべてレベルを上げていくためには語彙力が必要になってくるからです。単語を遅くに学習すると、辞書で調べる時間が多くなり、さらに受験までに暗記すべき単語なのか、推測で答える単語なのかもわかりません。そのため、短期間で受験勉強の初期に英単語をマスターすることをおすすめします。
一語一義以上が必要な場合は派生語暗記と暗記できない語を理解型暗記
ここでは一語一義暗記のみに絞っています。一語一義暗記を終えたあとに、それ以上の暗記が必要な場合は、派生語、多義語や暗記できない単語に対して長期記憶の方法をとっていきます。単語のコアイメージからの暗記、語源、例文など多くの情報から暗記するなど様々な暗記方法がありますが、コアイメージを考えてそれを理解するにも力が必要です。イメージがつきにくいものもあります。そのため短時間で一語一義暗記できるのであれば、まずは一語一義で暗記してしまって、その後追加情報を入れたほうが早いと考えています。
英単語ヘビロテ暗記法の手順
初日の暗記(100語=1.5時間) ①音の把握をしながら日本語で理解できない語を調べる(10-15分) ②音を聴きながら100語止まらずに一語一義で周回(5分×3周=15分) 目的:音の定着+暗記+最低ペースの刷り込み 速さ:間隔(2.4S)×読み上げ速度(1.6S)≒ 5分(ペースメーカー的役割) ③ヘビロテ(60分で15周を目指す)(ペース:4分以内/周 2.4秒以内/語) ④100問セルフテスト 翌日以降の暗記 ⑤翌日朝に前日の100問セルフテスト&ルーズリーフへ書き出し ⑥スキマ時間にルーズリーフ単語をヘビロテ暗記 ⑦次の範囲100語を①-④で暗記 ステージやセクションなど塊が終わったときの暗記 ⑧ルーズリーフのみをヘビロテ(目安200語/日で1h) 2周目の暗記(100語=1時間) ①音を聴きながら周回(3.5分×3周≒10分) 速さ:間隔(1.6S)×読み上げ速度(1.6S)≒ 3.5分(ペースメーカー的役割) ②ヘビロテ周回(50分)15周目指す(ペース:3.5分以内/周 2.1秒以内/語) ③100語セルフテスト 翌日以降は⑤-⑧ 3周目以降の暗記(200語=1時間) ①暗記せずに200個セルフテストして瞬時に出てこなかった単語をルーズリーフに書き出す ②書き出したルーズリーフをヘビロテ |
初日の暗記
①音の把握をしながら日本語で理解できない語を調べる(10-15分)
まず、はじめに単語の音声を聞きながら当日暗記する範囲の単語と音を確認します。音を聞かずに自分で先に暗記しようとすると、単語の読み方や発音の仕方・アクセントにズレが生じる恐れがあるためです。入試ではそういったところをつく問題が出題されます。一度先入観で自分流の間違えた発音やアクセントを入れてしまうと、それが強烈に残ってしまい、なかなかあとで正しい内容を上書きするのが難しくなります。そのため、初見で自分で発音する前に音を聞くようにしてください。その際に単語帳には発音注意、アクセント注意という注意を書いてくれているものもあります。その場合は特に自分の中でも強調し、「確かにここは自分で読むと間違えやすいな」と確認してください。そのような感情での暗記をすることで、脳に記憶させやすくします。このときに日本語の意味も簡単に目で追ってください。音に続いて自分で発音し、日本語も声に出しましょう。このときに理解出来ない日本語があったときには音声を止めて、日本語の意味を調べていきます。例えば単語帳に「clinical:臨床の」とあったときに臨床という意味をわからず字面だけで暗記してもそれは使えない知識になってしまいます。そのため、はじめにわからない日本語を辞書やネットで調べて、自分の理解できる言葉に変換し、単語帳に書き込みましょう。
単語の学習には音の把握は必要ですので、CD(シス単・鉄壁)やアプリ【ターゲットの友】(ターゲット)などを活用しましょう。読み上げ速度や間隔を自由に設定できるターゲットの友で学習するのを推奨します。
文法の理解が進んでいる場合
品詞、自動詞・他動詞、限定用法・叙述用法なども少し意識してみましょう。
単語帳の中には記述がないものもあります。特に動詞の中で自動詞・他動詞の記述がない場合は、「○○を覚える」など「を」がついていた時は他動詞、ついていない時は自動詞と認識しておくと良いです。また、形容詞の中で修飾をするものか補語になるものかという限定用法・叙述用法などの違いもあるので確認してみましょう。ここではそこまでじっくり見なくても大丈夫です。品詞を暗記しようと思っても難しいので、文法や解釈の中で理解を深めていきます。
②音を聴きながら100語止まらずに一語一義で周回(5分×3周=15分)
目的:音の定着+暗記+最低ペースの刷り込み 速さ:間隔(2.4S)×読み上げ速度(1.6S)≒ 5分(ペースメーカー的役割) |
単語の発音アクセントを定着させ、最低限のペースを刷り込むために、音声を聞きながら3周します。自分でも英語も日本語も声に出しましょう。
③ヘビロテ(60分で15周を目指す)(ペース:4分以内/周 2.4秒以内/語)
一語一義の暗記の方法
②で刷り込んだペース(5分/周)よりも早く周回していきます。ここで目指すは4分以内/周つまり2.4秒以内/語です。英単語を見て、「create」→「創り出す」と意味を答えてみましょう。「create」→「創り出す」と答えるまでで2.4秒ほどです。英語も日本語も声に出しましょう。この際、英語をみてすぐに意味が分からなかったらすぐに意味を確認し、数回英語と日本語を声に出しましょう。音声は記憶に残りやすい特徴があります。真剣に見て、声に出して、目や指で追ったりして止まらずに進みましょう。ここで暗記しきる必要はありません。このときに暗記できてなくてもまだ何周も暗記するので、怖がらずに同様に次の単語に進んでください。最も多くこの暗記法で失敗するのがここで暗記しようとペースを落としてしまうことです。ペースを落とすことで周回数が減り、結果暗記できなくなります。この暗記法は「周回数を増やすことで単語を目にする回数を増やす」というものです。刷り込んだペースを崩さないことが重要です。1周のペースを落とさずに進めましょう。
同様に2周3周と繰り返します。これを繰り返していくうちに、人により異なりますが、多くは7-10周ほどで急に暗記できるようになってきます。1語にかける時間が長くなり、スピードが遅くなることで、ここまでの経験値を得ることができずに時間がきてしまうと失敗です。スピードをあげていきましょう。60分で15周を目指してください。4分以内で1周する必要がありますが、やり込んでいくうちに1周3分などで回せるようになっていきます。暗記できてなかったとしてもここのステップは60分で終えてください。ここで暗記できなかったものもまだ暗記する機会が多々あります。
意味が出てくるようになった単語は飛ばしたいという人もいるでしょう。英文を読む速度を上げるためにも、暗記を確実なものにするためにも、ここのタイミングでは100語を通して周回してください。1秒で意味が出てくる単語は0.5秒で出てくる状態を目指しましょう。
日本語を隠して英語の意味を答える練習をする
暗記するのは英語を見て日本語が出るようにしてください。英作文や空所補充問題でスペルを確認されることはあります。しかし、共通テストをはじめ、多くの大学でマーク形式が主流になっていること、英作文で難しい単語を書くことがあまりないこと、単語を何周もしていると自然とこの発音はこのスペルとわかってきてスペルイメージがつくことが多いこと、などから英語を見て日本語を答える練習をしましょう。くれぐれも中学校のように何度も書いてスペル暗記をしないと次の単語に進まないという大学受験において非効率な勉強は避けましょう。
単語の隠し方
付属の赤シートだと黒字で記載してある別の意味などが見えて混乱したり意味を推測できたりしてしまいます。そのため、ルーズリーフを横線に沿って中央で1度折り、半分になったものをまた同じように中央で折ってください。そうすることによって意味の部分がしっかり隠れ、より暗記しやすくなるため、この方法を推奨します。ただ、この隠すという行為は周回速度を落とす原因になります。そのため、はじめの10周ほどは隠さずにペースを守り進んでください。日本語を隠さないと英語をみるときに日本語の意味が見えてしまって、暗記できているか不安になると思いますが、それで問題ありません。徐々に見える前に日本語が答えられるようになっていきます。ペースが身についた10周目以降など終わりに近づいてきた段階で隠し始めるのがおすすめです。
暗記の方法
脳を活用し暗記する有効な方法に、(1)本気度(2)回数が影響すると言われています。様々な研究結果や方法が言われていますが、この2つの点を暗記の際に活用してみましょう。
(1)本気になる
脳は本気度合いをみると言われています。だらだらと見たり書いたりしても効率が悪いため、単語を暗記するには気合が必要です。中学校のときにスペルを暗記するためにノートに多く書いたこともあると思いますが、あれは勉強をしない人を強制的に量でやってきたかをみるための教師側に都合の良い方法であり、スペル暗記には多少の効果があると思いますが、受験で必要な用語暗記には適していません。「書く」という勉強法から脱しましょう。それでは本気になるということはどういうことでしょうか?
集中力を高める
本気になるというのは高い集中力をキープしている状態にあります。集中力は適度なプレッシャーの中で生まれるものです。プレッシャーを与える簡単な方法は時間とテストの縛りをつけることです。あとで詳しく説明しますが、1語の暗記、100語の暗記に時間を意識し、時間制限やスピードを意識したリズムを付けましょう。ただ背もたれに持たれて、見ているだけの勉強と異なり、目や手を小刻みに動かしている状態です。感覚的には周りの人が話しかけられないような真剣な雰囲気を作ってもらうイメージです。前かがみの姿勢で集中力を高めて暗記に臨みましょう。
疲労感を感じる
また身体の感覚からの説明をします。単語を覚えるときにただ見ると疲れたという感覚がない人が多いです。このヘビロテ暗記法を実施し、時間を意識して頭をフル回転させ短時間で覚えるとスポーツ後のように疲れた感覚に襲われます。このような疲労感を本気になっている一つのバロメーターにしてみてください。
(2)回数
暗記には回数が重要な要素であると言われています。単語暗記は単語に触れる回数がどれだけ多いかが重要になります。多くの学習方法は単純暗記ではなく、一語一語に時間をかける理解型を推奨していると思います。確かに理解を伴った暗記が最も良いと思います。しかし、単語はコアイメージからの暗記や語源暗記、例文暗記など理解型でいこうと思ってもすべてが思うように暗記できるわけではありません。さらにそれを受験生が考えることが時間を無駄に使用することになると考えています。さらに一語一義で早く暗記できるものであれば、まずは一語一義で暗記できるものを暗記してしまって、その後に派生語を中心に語数を効率よく増やしたり、長期暗記につなげるために理解型の暗記をしたほうが効率が良いと考えています。試行錯誤をした結果、単語暗記には経験値による暗記が理解による暗記を超えると考えています。
ここでの注意点
音声を聞き続けてヘビロテしても良いか?
ペースを掴むために、ずっと音声を聞き続けた方がいいという意見もありますが、実際に多くの生徒に実施した結果、聞くことが目的になってしまい、音や発音を気にして暗記に集中ができない問題点があります。また、自分で音声よりも早く回せる語もあれば少し遅くなる語もあります。それを決まったペースに固定されてしまうことは周回の非効率に繋がります。ただ、音声が習得できていないと意味がないので、3周ではまだ自分で発音がまだできないと感じたら、ここでもプラス3周ほどを目安に音声との並走をしましょう。
④100問セルフテスト
セルフテストの手順 ⅰ)その日のはじめから意味を隠してセルフテストをしていく ⅱ)正解→次の単語へ 不正解→「正」の文字を書いていって何問ミスかを測る ⅲ)100語同様に進む |
60分15周を100語を覚えたら1日の始めに戻り、100問セルフテストに進みましょう。意味を隠して、意味を口に出して答えます。その後、隠していた部分を取って、正解かどうか確認してください。今までと同様に英語をみて瞬時に答えていってください。英語も日本語も声に出しましょう。間違えた語と、すぐに思い出せなかった単語は暗記できていないものとみなし、「正」の文字を書いていって何問ミスかを測りましょう。多くの生徒がこの時点で80-90点を取れます。ほとんど知らない単語でこの点数です。一つの指標にしてください。ここで間違えたものもまだ次のステップで暗記する機会があるので、何かをする必要はありません。ここまでで1セットが終了です。100語を暗記したい人はここで終わりますが、1日200語暗記をしたい人はここで休憩をとり、もう1セット同様に進めてください。単語は寝る前に暗記すると良いと言われていますが、頭がフル回転するので、夜にしても寝る少し前に実施することをお勧めします。
なぜ1語1秒テストにしているか
長文では英単語を反射的に思い出し、使っていく必要があります。共通テストをはじめ、英語の入試は語数が多く、時間が足りなくなる場合が多々あります。この単語はなんだったかなと思い出している時間はありません。そのため練習では反射的に答えられないものは不十分として、再暗記していく必要があります。
翌日以降の暗記
⑤【前日復習】翌日朝に前日の100問セルフテスト&ルーズリーフへ書き出し
翌日の朝、④の100問セルフテストを実施してください。その際に前回は間違えたものや瞬時に答えられないものは「正」を書くだけでしたが、今回は間違えた単語や瞬時に答えられない単語と、暗記したい意味を1つルーズリーフに書き出します。ルーズリーフを縦折りで4等分にして書き出していきましょう。ルーズリーフは36行くらいなので、100語テストして書き足した単語がルーズリーフの左半面までで終わっていると大体7割程度は覚えたことになるため、そこまでに収まることを目標にしましょう。100語のテストは1語1-2秒で70%暗記できていたとすると、30語の書き出しで5分くらいかかるので、合計で10分かからないほどでテストと書き出しが終わります。ここでは前日のセルフテストの点数マイナス10-15点くらいに多くの生徒が収まっています。一つの目安にしてみてください。このルーズリーフに書き出して暗記するのはスキマ時間に暗記を回せるというメリットがあります。朝にセルフテストと書き出しをすることで、その日のスキマスキマで暗記をしていけます。
⑥【前日復習】スキマ時間にルーズリーフ単語をヘビロテ暗記
間違えた単語をルーズリーフに書き出したら、スキマ時間にその書き出した単語を覚えましょう。その際にも、今までの暗記方法と同様にヘビロテしていきます。意味を隠して、集中して、英語も日本語も声に出して目や手を動かして暗記してください。ある程度回して、覚えたと思ったら、意味を隠してルーズリーフのセルフテストをしましょう。最後まで間違えずに完答できたらその日の暗記は終了です。ここでの語数は70%暗記できていたら書き出しているものは30語なので、短時間で何周もできます。
ここでのポイントは「前日の単語の復習」をすることです。今まで学習してきた1からすべての復習をするわけではありません。英単語は数が多く、復習に時間をとられてなかなか前に進めず、いつまで経っても暗記できないという人もいます。そのため、間違えたところだけを書き出してそれを復習し前に進みましょう。ここまでに非常に多く単語と接する機会をとっています。復習に時間をかけすぎずに、その分を前に進める時間に当てましょう。単語は同じものを間違え続けることが多いです。そのため、このように間違えたものだけを復習して残りは次回にやると割り切ってどんどん進むことが重要です。英単語の1周目はどんな状況でも、始めたなら最優先で休まず終わるまではやり続けることがポイントです。1回覚えたけど、忘れてしまっている単語もありそうで心配という人もいるでしょう。しかし、すぐにもう1回はじめから同じ暗記の工程を踏むため、暗記できていない単語はそこで再暗記ができます。1回で完璧に暗記できた受験生はおそらくほとんどいません。何回も復習していくものだと割り切ることが大切です。
ルーズリーフに書き出すメリット
・単語は覚えられない単語と覚えられる単語が分かれやすい。覚えられない単語はいつまでたっても暗記できないので、それを潰しにかかるのが効率が良い。暗記できていない単語との接点が圧倒的に増える。暗記できている単語に何回も時間をさくと量が多いので、進まなくなる。
・単語は復習が大切。適度な復習に留めないと前に進まなく、途中でやめてしまう人が多い。それが解消される。
・ルーズリーフが持ち運び易く、1枚に大量の単語をまとめられるので復習スピードが早い。電車などではルーズリーフを折りたたむなど様々な工夫をして勉強できる。
・2周目から目に見えて書き出す単語量が減るため、成果が見えやすくやる気アップにつながる。
⑦次の範囲100語を①-④で暗記
⑥まで終わったら本日の新しい範囲の100語の暗記をします。ここからは①から④の繰り返しです。
①から④の手順再掲
暗記(100語=1.5時間) ①音の把握をしながら日本語で理解できない語を調べる(10-15分) ②音を聴きながら100語止まらずに一語一義で周回(5分×3周=15分) 目的:音の定着+暗記+最低ペースの刷り込み 速さ:間隔(2.4S)×読み上げ速度(1.6S)≒ 5分(ペースメーカー的役割) ③ヘビロテ(60分で15周を目指す)(ペース:4分以内/周 2.4秒以内/語) ④100問セルフテスト |
翌日に実施するルーズリーフへの書き出しは前日のルーズリーフの続きから書きます。日付や「101-」などの印をルーズリーフの切れ目に書くと自分の間違えた個数や理解度がわかりやすくなります。
復習は忘れないようにやるでなく、忘れかけにやる
さっき覚えたのにもう忘れてしまったとショックを受けることも多いと思います。大量の文字の暗記をするのは脳は得意ではありません。そのため、本気度合いを出し、回数を積み、感情を入れて、少しでも詰め込んでいきます。しかし、研究でも明らかになっていますが、記憶は翌日には半分は忘れるものです。有名なエビングハウスの忘却曲線によると無意味な母音と子音の組合わせの暗記をした場合、2日目までに、学んだ情報を何も復習しなかった場合、学んだことの50%〜80%が失われるという研究結果があります。実際には受験勉強でその様な無意味な暗記をしないので研究結果のようにはなりませんが、確かに翌日には記憶は薄れていきます。復習は忘れないようにやるでなく、忘れかけにやるから記憶が強化されるものです。忘れないように何回も何回もすると勘違いしている人も多いですが、ちょうど忘れてそれを再度記憶することで、定着していきます。忘れていたことは、それを再暗記する機会に出会えたという前向きな気持で取り組みましょう。受験生は毎日暗記することがたくさんあります。その分忘れていき、また復習して定着させていくものだと認識していきましょう。
ステージやセクションなど塊が終わったときの暗記
⑧ルーズリーフのみをヘビロテ(目安200語/日で1h)
ルーズリーフ暗記タイムの手順 ⅰ)一語一義暗記STEP2の方法で再暗記する ⅱ)意味を隠してルーズリーフの1列(36語)セルフテストをする ⅲ)正解→次の単語へ 不正解→再暗記後にルーズリーフのその列のはじめから再度セルフ テスト ⅳ)完答できたら次の列へ ⅴ)2枚(2時間ほど)は1日で暗記する ⅵ)すべての枚数を復習終えたらあと2周同様に倍速で回す ※その2周は倍速1日2枚2時間の場合は1日4枚2時間ほどで回す |
英単語帳が一冊(またはレベル別になっている場合は1つのレベル)全て①から⑦で終わったら、間違いを書き出したルーズリーフが何枚か溜まるはずです。もし2000語の単語帳であれば、400語分で1枚の両面ほど、2000語分なので、5枚に収まっていれば十分です。この書き出したルーズリーフが自分だけの「マイ苦手暗記帳」になります。マイ苦手暗記帳ができたら、単語帳を一旦置いておき、このルーズリーフだけを復習する時間を取ります。もし36行のルーズリーフで5枚だと、片面36語×2=72語、1枚両面で72×2=144語、5枚で144×5=720語。苦手720語の単語帳です。目安200語/日で1時間として暗記しましょう。720語であればこれを3日間で暗記し続けます。量に応じて日数は変わります。普段から色々なところに持ち歩き、記する機会を増やしていきます。方法は⑥と同様です。今までの暗記方法と同様にヘビロテしていきます。意味を隠して、集中して、英語も日本語も声に出して目や手を動かして暗記してください。ある程度回して、覚えたと思ったら、意味を隠してルーズリーフのセルフテストをしましょう。最後まで間違えずに完答できたらその日の暗記は終了です。ここでも間違えるどうしても覚えられない単語が出てくると思います。その場合は別のルーズリーフに書き出し、「殿堂入り単語」として持ち運びましょう。
殿堂入り単語は工夫して記憶に刷り込む
・暗記にはインパクトが大切なので大きな文字でノートに書いて覚える。
・付箋に単語と意味を書き、筆箱やノートなど頻繁に目につく場所に貼り記憶に刷り込む。
・利き手でないほうに毎朝単語と意味を10個書き込み目にしたら暗記する。
・トイレや玄関に付箋で貼る。
・フラッシュカードを作成する。
・100均などで売っているハードケースに殿堂入り単語のルーズリーフを入れ、下敷きとして利用することで目に付く機会を増やす。
2周目の暗記(100語=1時間)
①音を聴きながら周回(3.5分×3周≒10分) 速さ:間隔(1.6S)×読み上げ速度(1.6S)≒ 3.5分(ペースメーカー的役割) ②ヘビロテ周回(50分)15周目指す(ペース:3.5分以内/周 2.1秒以内/語) ③100語セルフテスト 翌日以降は⑤-⑧ |
2周目の暗記方法は1周目の時間を短くしてペースは同じで進めます。時間をかけられる人は量を倍にして暗記していくとより早く習得できるのでおすすめです。
3周目以降の暗記(200語=1時間)
①暗記せずに200個セルフテストして瞬時に出てこなかった単語をルーズリーフに書き出す ②書き出したルーズリーフをヘビロテ ③翌日に前日の書き出したルーズリーフをヘビロテ復習してから、次の200問へ ④ステージやセクションなど塊は無視して、最後まで通して進んだら、ルーズリーフをヘビロテ |
3周目以降は時間を据え置き、暗記語数を今までの倍に増やします。さらにここでは暗記の手順をはじめに挟まずに、はじめから200問セルフテストをし、間違えた単語、すぐに回答できなかった単語をルーズリーフに書き出すところから始めます。もしその際に発音を思い出せなければ調べましょう。書き出したルーズリーフは今まで同様ヘビロテして暗記し、セルフテストを実施し暗記していきます。ここまでが1日の実施内容です。翌日には前日の書き出したルーズリーフをヘビロテ復習してから、次の200問へ進んでください。今まではステージやセクションなど塊ごとに進めてきましたが、もう多くの単語を暗記しているので、このまま最後まで通して進みましょう。最後まで200問セルフテスト+ルーズリーフ書き出し+ヘビロテ+セルフテストを繰り返したら、ルーズリーフをヘビロテして終了です。
暗記を終えたあとの処理法
復習をしすぎない
自分の求めるレベルに到達したあとは、毎日復習するのではなく、月に10日、英単語を200語ずつで1時間の復習時間を確保し、余分に時間を使わないようにしましょう。受験では自分が暗記できている内容を何回も復習している時間はありません。そのため、復習も余分にやりすぎないことが必要です。もし余裕があれば1時間内に多義語や、他品詞、同義語、反義語などを時間の限り覚えていくと良いでしょう。毎月セルフテストをして90点以上をキープできるようにしていきましょう。90点を下回った場合は復習に時間をかけて再度記憶を高めましょう。受験英語では、英単語を知っていても読解や文法知識など様々な点数を落とす箇所があります。そのため、英単語英単語は自分の求めるレベルでほぼ満点を取れているのが理想です。
場所で暗記してしまった
英単語を何回も繰り返すことで、場所で覚えてしまうということも起きます。これはヘビロテ暗記法だけでなく、他の問題集でも同様のことが起きますが、解決法としては、ルーズリーフに書き出しそれを暗記することである程度解消されます。さらに気になる方は一通り暗記したあとにフラッシュカードでの暗記、索引でのテストなどを実施してみると良いでしょう。ターゲットはフラッシュカードが販売されているので、活用してみるのもおすすめです。索引での暗記についてはターゲットには索引に日本語が書いていないので、答え合わせに時間がかかってしまいます。索引に日本語が載っているもの以外はおすすめできません。
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