受験勉強で次に何をすればいいか分からないときは、今使っている教材と、解いた問題を見ながら、どこで困っているかを確かめるところから始めます。アクシブアカデミー宝塚校の「戦略授業」は、学習の進み具合や問題の解き方を確認し、次に取り組む内容を先生と一緒に決める時間です。
記事執筆者:朝倉(アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ)|プロフィール
今回は、今の学習状況を確かめ、計画を見直す手順を紹介します。勉強の相談をするときは、今の教材と解き終えた問題を手元に置き、「解けなかった問題」「時間が足りなかったところ」を示せるようにしてみてください。
目次
まずは、どの問題で止まったかを確かめる
まず、テストや過去問(過去に出題された入試問題)を解いたときの手応えと、科目ごとの結果を確認します。正解した数だけでなく、どの問題に時間がかかり、どこまで解けたかも見ます。
たとえば、英語の長文を最後まで読み切れなかったときは、長文だけを見るのではなく、その前の文法や単語の問題に使った時間も確認します。分からなくて止まったのか、解き方は分かるけれど時間が足りなかったのかを分けて、次に練習することを考えます。
教材が終わったかと、自分で解けるかを確認する
次に、教材のどこまで進んだか、学んだ範囲の問題を解けるようになったかを確かめます。英語では、長文を読む練習と文法問題の復習をどう続けるかを確認して計画を考えます。
日本史では、出来事が起きた順番や背景を学んだあと、問題を解く練習へ進む流れが基本になります。問題で分からないところが見つかったら、教科書や参考書の説明に戻って確かめます。一冊を読み終えたかだけで次の教材を決めず、説明できることと、まだ分からないことを確認します。
過去問の結果から、解く順番と復習内容を決める
英語の過去問で分からなかった表現や文法を復習することに加え、大問(複数の小問をまとめた問題)を解く順番と、それぞれに使う時間も考えます。
一つの問題で迷い続け、後の解ける問題に取りかかれなかったなら、どこで時間を使ったかを振り返ります。次に解くときの順番や時間の使い方を考えるためです。「何年分解いたか」だけで終わらず、覚え直す表現や文法、次に試す解き方を決めていきます。
大問ごとの手応えを、次の復習に残す
解いたあとは、採点できた結果と、自分では採点しきれない部分の手応えを分けて残しましょう。全体の感想だけで終わらせず、大問ごとに振り返ると、復習する場所を絞りやすくなります。
次は、振り返りメモの項目の一例です。
- 大問:どの問題についての記録か。
- 結果や手応え:採点できた得点や正誤。採点しきれない部分は「自己評価」と明記した手応え。
- 時間配分:予定どおり進められたか、後の問題に取りかかれなかったか。
- 次回までに補う内容:思い出せなかった単語など、復習する項目と教材の場所。
配点や採点基準が分からない場合、手応えを得点や合格の見込みに置き換えないようにします。このメモでは、次の過去問へ進む前に何を補うかを決めます。単語で止まったなら、その意味を復習して元の文へ戻る。時間配分に無理があったなら、次に試す順番や時間の使い方を考える。振り返りを次の行動につなげましょう。
英語の演習で最後の大問に取りかかれなかったら、その大問が難しかったのか、そこへ進む前に時間を使いすぎたのかを分けます。大問ごとの振り返りメモに、予定していた時間と実際にかかった時間、解き始められなかった問題を残しましょう。
時間があれば解けたかどうかも、解き直して確かめます。その結果を見て、次の演習で試す順番や、一つの問題に長く止まったときの進め方を考えます。特定の大問を先に解く方法を全員に当てはめず、自分の正誤と所要時間から試して確認することが大切です。読む力の復習と、時間の使い方の練習は、両方を予定に入れてください。
入試の日程に合わせて、いつ何をするかを考える
勉強内容と合わせて、志望校の入試方式や、出願(受験の申し込み)の時期も確認します。受験する時期や必要な科目によって、準備の順番が変わるためです。
教材がどこまで進んだか、これからどの過去問を解くか、科目ごとに何が分からないかを見ながら、次に勉強する範囲を決めていきます。受験日程と毎日の勉強を別々に考えず、試験までに何を準備するかを相談します。

目標から逆算し、今週の一歩まで小さくする
勉強の相談では、先に「いつ、何に向けて準備するか」を確認します。大学名だけでなく、受ける方式、必要な科目、試験までの期間を並べ、そのうえで今の力との差を見ます。
模試の結果から力を入れる科目を考えるときは、合計点だけで決めず、まず志望する大学・学部・方式で使う科目と配点を、該当年度の公式資料で確認しましょう。模試の合計が上がったかという見方と、その受験に向けて何を準備するかという見方を分けます。
そのうえで、科目ごとの答案を見て、復習が必要な問題を出します。配点が大きい科目でも、単語を覚え直すのか、解く方針を練習するのかで、今週することは変わります。配点だけで全ての順番を決めず、今できることと、復習に必要な時間も合わせて相談してください。
公式の配点が分からない場合は未確認のまま残し、模試の点数を推測で入試の点数に換算しないようにします。この確認は、合否をその場で決めるためではなく、次に取り組む科目と、その科目で直す問題を選ぶためのものです。
たとえば英語で困っていても、単語の意味が出てこないのか、一文の組み立てが分からないのか、読めるけれど設問で迷うのかで、今週することは変わります。「英語を頑張る」を、「前回止まった三つの文を解説で確認し、解説を閉じて意味を説明する」まで小さくすると、机に向かったときに始める場所が決まります。これは計画の書き方の一般例です。
年間の大まかな予定と、今日することをつなげるのが大切です。長期計画は毎日の細かな問題番号まで固定するものではありません。まず基礎をそろえる時期、習ったことを問題で使う時期、制限時間の中で得点する練習を増やす時期を考えます。今どの段階かを見て、短い期間の課題を決めましょう。
時期の目安はあっても、全員が同じ月に同じ教材を終える必要はありません。入試方式、学校の進度、現時点で分かる範囲が違うからです。予定より遅れたときは、残りを全部詰め込む前に、次の試験に必要な内容と、今のつまずきを確認します。
直近のテストと模試の準備が重なるときは
模試の過去問に取り組みたいけれど、その前に学校や塾のテストもある。そんなときは、予定表へそれぞれの日付、まだ準備できていない範囲、解いたあとに見直す時間を並べます。直近のテストに向けて覚え直す内容が残っているなら、その確認をいつ終えるかを先に決め、残りの枠へ過去問と復習を置いてみましょう。
過去問を解く予定だけを増やして、間違えた問題や次のテストの準備を後回しにしないことが大切です。復習では、解説を見たかだけでなく、隠して答えられるかまで確かめます。全部を予定に入れられなければ、テストの目的と今の理解に照らして、先にする課題と後へ動かす課題を先生と相談してください。特定の科目を一律に止めたり、毎回テストの近さだけで順番を決めたりするのではなく、今回の残り時間で準備する範囲を決めます。
入塾前の相談で、毎日の課題と見直し方を確かめる
勉強する時間は取っていても、毎日の内容が決めにくい。そんなときは、学習相談で、日々の課題をどこまで具体的に決めるかを確かめてみてください。教材名や学習時間に加え、取り組む範囲と進め方を、どのように決めるのかを聞きます。
保護者の方も一緒に相談する場合は、本人が何に取り組む予定か、途中で困ったら誰に相談するかを共有できるか、確認しておきましょう。塾で行う確認と、家庭へ伝える内容・方法も聞いておくと、相談先と役割を整理できます。
課題を決めたあとに、実際に進めた範囲や分からなかった箇所を、いつ、どう伝えるかも大切です。本人が疑問や予定との違いを伝え、それを次の課題へどう反映するかまで確かめましょう。今使っている教材を見せながら、毎日の課題と、取り組んだあとの見直し方を相談してみてください。
相談の前に、三つのメモを用意する
相談の準備として、紙に「予定していたこと」「実際にできたこと」「止まった場所」の三つを書いてみてください。教材名とページ、問題番号があると説明しやすくなります。学習時間も、机にいた時間だけでなく、問題を解いたり覚え直したりした時間を分けて振り返りましょう。細かい記録を長く作ることが目的ではありません。
予定が終わらなかった理由は、時間が足りなかった場合と、課題が難しくて進めなかった場合で分けます。時間が足りないなら、学校の課題や部活動、移動も含めて使える時間を見直します。解説が分からず止まったなら、課題の量を減らすだけでは解決しません。問題と疑問の一文を示して、基本事項に戻るか、説明を補うかを相談します。
分からなかったことを隠さず伝えると、次の計画を実際の状態に合わせられます。「大丈夫です」とだけ答えるより、「解説のここまでは分かったが、この式への変形が分からない」と示してください。質問のあとには、説明を聞いて終わらず、自分でも一度解き直します。

次の確認日と、見直す条件も決めておく
計画を立てるときは、次に何を見て進み具合を確認するかも決めます。ページ数を進めたか、解説なしで答えられたか、時間内に解けたか。それぞれ別の確認です。教材を終えたことだけで「できるようになった」と判断せず、課題に合う確かめ方を選びます。
たとえば、復習した問題で同じところに止まるなら、さらに周回数を増やす前に解き方を確認します。内容は分かるのに時間内に終わらないなら、解く順番や計算の練習を考えます。結果を見て計画を直すことまで、勉強の一部です。できなかった日の分を翌日に全部足すのではなく、残す課題と先に取り組む課題を相談しましょう。
計画を立てたあとも、解いた結果を見て直す
計画は一度決めて終わりではありません。問題を解いて新たに分からないところが見つかったら、復習する範囲や進め方を先生と相談しながら見直します。
宝塚校の戦略授業では、今の状況を聞き、困っている問題を確かめ、次にやることを一緒に決めます。すべての生徒に同じ教材や手順を当てはめるのではなく、ここで紹介したように、進み具合や解いた結果から計画を考えます。
次に何を勉強すればよいか迷っている方は、今使っている教材や、解いて困った問題をもとに、アクシブアカデミー宝塚校へご相談ください。
詳しい基本手順は、過去問の勉強法も参考にしてください。
記事執筆者

朝倉|アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ。
1年間の浪人を経て大阪教育大学へ進学し、参考書を使った独学で受験勉強に取り組む。現在は、宝塚校で一人ひとりに合わせた進路指導・学習指導を行っています。
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