この記事では京都大学の国語入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。東京大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。
目次
京都大学国語入試の基本情報
京都大学の国語入試の基本情報は以下のとおりです。
- 試験時間:文系120分 理系90分
- 大問構成:現代文2題、古文1題の合計三題
- 解答形式:全問記述論述形式 字数制限はなし 解答欄は現代文は2〜7行、古文は1〜5行程度
- 配点:文系は各大問50点の150点満点
出典
年度 | 大問 | ジャンル | 出典 |
2020 | 1 | 評論 | 「体験と告白」小川国夫 |
2 | 随筆 | 「井伏鱒二の生活と意見」小山清 | |
3 | 日記 | 「和泉式部日記」 | |
2019 | 1 | 評論 | 「科学思想史の哲学」金森修 |
2 | 対談 | 「詩の誕生」大岡信・谷川俊太郎 | |
3 | 歌論 | 「三のしるべ」藤井高尚 | |
2018 | 1 | 評論 | 「意味変化について」佐竹昭広 |
2 | 小説 | 「影」古井由吉 | |
3 | 歌論 | 「風雅和歌集」仮名序 設問引用「風雅和歌集」真名序 |
京都大学国語の各大問の特徴
現代文
出題ジャンルは、評論から随筆、小説また2019年度には対談形式の文章が出題されるなど多岐にわたります。内容も哲学から文学論など様々で適度に抽象的な文章が出題されます。文章の分量は標準的で、稀に文語文的文章が出題されることがあります(2008年度[2]、2014年[2])
対策方法としては、解答スペースが大きく、文章全体の内容を踏まえた上で、自分で言葉を補いながら解答する必要があるため、文章の正確な理解力と表現力が求められます。他の大学と比較しても、特色がある形式のため、過去問演習に早めに取り組み、何度も添削してもらうことが重要です。
古文
和歌を含む文章の出題が多くなっています。時代は中古から近世にかけて出題されますが、典型的な中古からの出題が多くなっています。文章量もそれほど多くなく、わかり易い文章の出題が多いです。そのため全体の読解にはさほど苦労しないでしょう。設問の殆どが口語訳問題であり、説明問題も出題されますが、口語訳を軸に回答することが求められるため、実質的には口語訳問題となっています。
対策については、現代文同様解答スペースが大きく、高度な文章の正確な理解力と表現力が求められます。和歌は頻出なので特に対策が必要です。上記の通り口語訳問題が大部分を占めるため、古文単語の暗記と古典文法の定着は必要不可欠です。
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