この記事では東京大学の地理入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。東京大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

東京大学の地理について

東京大学では共通テストと同様に社会科目の中から二つ選択して受験する必要がある珍しい形式をとっています。かといって他大学の試験と比べて簡単であるということは全くなく、表・グラフの読み取りを中心に高校地理の知識を総動員して解かなければならない骨のある問題が出題されており、かなり難解な試験となっています。問題はほとんどが記述式であり、30〜120字までの小・中論述が計1100文字前後課されるなど時間的制約も厳しく、十分な試験対策を積まなくては太刀打ちできないハードな試験です。

試験概要

【配点:60点】

大問および小問ごとの詳細な配点は公開されていませんが、各予備校では3題の大問に対し各20点として計算するものが多いです。小問の配点も不明ですが、各予備校では記述文字数が多い問題により高い点数を振り分けていく採点方法が一般的です。

 

【目標点数:40点前後】

東大受験では自分の志望する科類に応じた合格目安点数から逆算して自分の学習進度や得意不得意などの特性にあった点数配分をすることが重要であり、一概に目標点数を決めることはできません。筆者の現役時は得意でも不得意でもなかったので(模試の点数は平均〜平均少し上)、一般的に十分取得可能な点数として35点を目標に計画を立てていました。

浪人生は地理に対しさらに勉強時間をかけて知識も盤石になる上、現役時にはなかなか不足しがちな受験対策を十分に費やせることから東大地理一番の難題である時間管理に関しても十分な経験が見込めることから45点が目標としては最適かと思われます東大社会全般に言えることですが、東大地理は高得点を目指す科目ではなく失敗せずに終えることが目的の科目であり、最も難しいポイントでもあります。最初から50点を目指すのではなく、目標は45点でも確実に40点、どれだけ失敗しても35点はとれる対策をしておくことが東大地理に対する基本的な臨み方です。

 

【試験時間:150分】

地理・世界史・日本史から二科目選択し合わせて150分で解きます。制限時間内はどちらの科目を解いても大丈夫ですし、地理を進めていたが躓いてしまったのでいったん世界史に移る、といったことも可能です。

時間との闘いになるので、地理にかける時間、さらに各大問にかける時間をあらかじめ設定しておく必要があります。各自が自分に合った時間配分を見つけて最適化する必要がありますが、地理は特に時間を必要とする科目であり、70〜80分が一つの目安になるでしょう。筆者は各大問25分を目標時間として設定していました。また、論述問題は一度躓くと時間を多く使いすぎてしまいやすいので、決めた時間を超えたなら一度飛ばすなど常に時間を意識して解くよう心がけましょう。

 

【出題傾向】

各大問はほぼ同じ形式の出題がなされており、基本的には表やグラフ、地図についてその比較や変化、特徴についてすでに持っているはずの知識と結び付けて答えを出す問題が主となります。様々な範囲から満遍なく出題されますが、教科書にないような特別な知識を問われることはありません。地理とは−大学受験の地理勉強法①でも述べたように教科書にかかれた内容が「きちんと」理解できているかが大切になってきます。

 

東大地理対策の方法

東大地理では大きく分けて3つの要素が得点を左右します。

  1. 高校地理の内容を正しく「理解」できているか
  2. 表・グラフなどのデータを適切に読み取る能力があるか
  3. 適切な言葉で地理的現象を説明する能力があるか

(1)高校地理の内容を正しく「理解」できているか

東大地理で求められる知識そのものは、共通レベルのものと大差ありません。むしろセンター試験の頃から東大地理とセンター試験は論述か選択肢かという違いはあっても求められているものはそう変わらないと言われてきました。どちらも「地理的思考」と呼ばれる情報処理能力や論理的な思考を第一に求めるテストです。東大地理では用語の名称が直接問われる問題が出題されることはほぼありません。問われる内容も教科書にないような説明やマニアしか答えられないような知識ではなく、標準的な内容をきちんと勉強していれば必ず答えとなる知識要素には一通り触れているはずです。重要なことは知識を正しく理解しているかであり、まずは教科書、理解本を十分に読み込むことが東大地理対策のスタートです。

(2)表・グラフなどのデータを適切に読み取る能力があるか

東大地理はほとんどの問題がグラフや図表などの統計データを提示してその背景にある知識を問うものになっています。従って統計データを正しく読み取る能力と、すでに自分が持っている知識とそのデータを結び付ける能力を習得することは東大地理を受験する上で必須です。この二つの能力を習得するためには実際に統計データに触れて演習を積むほか有りませんが、効果的な学習方法は

  • 教科書、理解本の学習段階から統計データを活用する
  • データ読み取り問題の演習

の二つに分けられると考えます。

 

  • 教科書、理解本の学習段階から統計データを活用する

いくら統計データに触れたとしても、元となる知識が不足していてはどうしようもありません。教科書、理解本をつかった学習と併せて統計データを参照することで、基本的な知識の習得と実際にそれを反映したデータを読み取るバランスの良い学習ができます。

 

  • データ読み取り問題の演習

データを読み取る能力は実際に演習を積まなければいつまでも身につきません。私がおすすめする東大受験対策に最適な演習教材は「センター・共通テスト過去問」「東大地理過去問」です。「センター・共通テスト」は非常に考えて作られており、東大対策としても十分活用可能です。その統計資料が示す情報を的確に処理する能力を得るには十分な演習が積めるはずです。「東大地理」はデータから読み取れる様々な背景を自分の言葉で説明する練習に最適です。

(3)適切な言葉で地理的現象を説明する能力があるか

東大地理はほとんどの問題が論述形式であるということは前述のとおりですが、自分の知っている知識を雑に書き連ねていくやり方では論述で点数をとることはできません。また、東大地理の難しい点として、制限字数が厳しいことが挙げられます。東大地理論述では聞かれていることに対して的確かつ簡潔な説明が求められています。これを達成するために心がけることは

  • 解答として求められる要素を把握し、解答に正確に反映させる。(必要のない説明を入れない)
  • 地理的表現を適切に使用することで、的確かつ簡潔な説明をする。

自分の答案と模範解答を見比べるとわかりやすいですが、説明が冗長であったり解答として必要な要素が入っていないなど、自分の解答の無駄に気づく人も多いと思います。模範解答の説明は引き締まっており無駄がないため、加点要素も十分に含まれていて読んでわかりやすいようになっています。自分の論述力向上の一番の近道は自分の答案を採点することです。一番は学校や予備校の教師に採点をお願いすることですが、それが難しい人も必ず模範解答と比べて自分の答案に赤ペンを入れ、完璧な答案が書けるようその都度自分の論述力を改善していきましょう

おすすめの参考書

  • 大学入学共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本

地理勉強の根幹に当たる理解本です。地理Bで必要な知識がわかりやすく整理されて説明されており、特に共通テストや東大地理で一番大切な「地理的理解」を重視した参考書です。こちらをきちんと読み込無ことができれば共通だけでなく東大地理に関しても知識面で不足することはないでしょう。

 

  • 大学入学共通テスト 瀬川聡地理B講義の実況中継

こちらも地理勉強の根幹に当たる理解本の一つです。こちらは講義調の参考書であり説明がより分かりやすい印象です。またこちらは論述を意識した説明や論述で問われやすい要因、背景や特徴についてそのまま書き写せるくらい簡潔かつ的確な記述が充実していて東大地理には適した参考書となっています。

 

  • 共通テスト過去問研究 地理B

前述の通り東大地理は共通テストと問われる能力について重なっており、共通テスト対策はそのまま東大対策にもつながります。演習の第一段階として共通、センターの過去問から始めることで、データを正確に読み取る練習にもなるでしょう。

 

  • 納得できる地理論述

地理論述対策の参考書です。論述について出題パターン毎に書き方について整理されており、論述についてよくわかっていない人や、とりあえず知っている知識を書き並べている人向けに書かれた参考書です。演習問題やその詳細な解説も充実しています。論述についてとっかかりが不足している人や苦手意識がある人を中心に、自学中心の東大志望の受験生にお勧めしたい参考書です。

 

  • 東⼤の地理27カ年 (教学社)

東大対策の命はやはり過去問であり、地理に関しても変わりはありません。東大に関しては各教科について詳細な解説や解答までの道筋を示している赤本が出版されているので、こちらは東大地理受験者は必ず持っておいて損はない参考書です

 

最後に

東京大学の地理対策は以上になります。いかがでしたでしょうか?東大地理は東大といえど基本的な事項がメインになっており、全範囲を満遍なく、しっかりと学習しておく必要があります。受験生の皆さんは時間的にも精神的にもつらい時があるかもしれませんが、努力は必ず報われます!合格を目指して頑張ってください!

 

◆ AXIV ACADEMY(アクシブアカデミー)の概要

「生徒の人生を真剣に考え、全力でサポートする」

「変わりたい。」を叶えるを実現するために、今までの常識にとらわれない、新しい形態の予備校を運営しています。私たちは、生徒自らが夢や目標を定め、なぜ勉強が必要かを理解できるように正しい情報を提供し、進路指導に時間をかけて受験戦略を立ち上げ、受験で必要な全科目に対して学習計画を練り、進捗管理を行っています。最高の「環境」「指導」「ツール」を提供すべくWebやiPadを活用し、全国のどの地域からでも受講できるように遠隔での指導を行っています。東大の隣にオフィスを構えており、指導チームを中心に、受験に精通した経験豊富な専属スタッフが受験まで1:1でサポートします。

https://axivacademy.com

◆ AXIV ACADEMY(アクシブアカデミー)へのお問い合わせこちら

私たちといっしょに「質の高い学習時間」を伸ばしませんか?

●30秒で簡単!まずは資料請求・お問合せください →お問い合わせ&資料請求はこちら

●【無料】受験相談と体験授業も実施中 →無料受験相談&無料体験授業に申し込み

●アクシブアカデミー公式LINE登録で書籍無料プレゼント!! →LINE友達登録はこちらから