【英語】東京大学の入試概要と対策方法・解き方のコツとは?


この記事では東京大学の英語入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。東京大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

試験概要

  • 試験時間120分
  • 出題形式 マーク式+記述式
  • 配点 全科類 120点

 

問題構成 配点はリスニング30点、その他不明

大問

内容

設問内容

問題数

1(A)

読解

要約

 

1(B)

長文読解

段落整序 語句整序

 

2(A)

英作文

自由英作文

 

2(B)

和文英訳

  

3

リスニング

英文英答の選択式

小問3つ各5問

4(A)

文法

正誤問題

5問

4(B)

英文和訳

  

5

長文読解

マーク式+記述式

 

 

各大問の主題

年度

大問

主題

2020

1(A)

高齢者に優しいまちづくりをするための世界的な取り組み

1(B)

都市に適応する生物の進化

2(A)

私たちは言葉を操っているのか。それとも、言葉に操られているのか。

3(A)

心理学者に対する育児方法のインタビュー

3(B)

才能を育てる教育と順能力を育む教育についての3人の会話

3(C)

食糧難対策としての作物栽培

4(A)

幻想的小説における木や森の重要性

4(B)

時間の経過と性格の変化

5

家を出る日のこと

2019

1(A)

子供の権利という概念の誕生

1(B)

音楽は世界共通言語か

2(A)

新しい祝日を設けるとしたら

2(B)

プラスチックごみを減らす環境運動

3(A)

現代社会における団体競技に関する人類学者の講義

3(B)

現代社会におけるスポーツの意義

3(C)

幼児期の記憶がない理由

4(A)

ある偉大な女性数学者

4(B)

両親の人生観

5

雲の魅力

2018

1(A)

噂の広まり方

1(B)

言語化と記憶

2(A)

自分を客観的に見ることの難しさ

3(A)

マサイ族の互恵システム

3(B)

気前の良さをめぐる議論

3(C)

巨大波の実態

4(A)

初期の推理小説

4(B)

鳥の知能

5

母と娘の諍い

 

各大問の特徴

近年ではリスニングの選択肢が増えるなどの細かな変化は認められるものの、大問の構成などはほぼ一貫して同じ形式となっています。そのため大問別の対策が必須です。一つ一つの問題の難易度はそれほど難しいわけではないが、問題の分量に対して時間が限られているという特徴があり、短い時間である程度のクオリティの答案を作成する能力が問われます

大問1(A)

この大問では要約問題が出題されます。文章の内容を把握する力はもちろんのこと、その内容を自然な日本語で簡潔にまとめる能力も問われます。

特徴

・文章自体はそれほど長くない

・70-80語以内にまとめる必要があるなど字数に大きな制約がある

・文章の難易度自体も他の大問と比べると平易

・10分ほどで解く必要があり時間的制約も厳しい

攻略ポイント

・細かいことにとらわれず全体の構造・大意を掴む

・接続詞に注目する

→過去問などできる限りさかのぼって解くことで形式になれることが必要

大問1(B)

この大問では段落整序が問われます。5個の空所に対して8つの選択肢が与えられ、ダミーの選択肢を見抜くことが必要です。

特徴

・文章は比較的長め

・すべての大問で共通だが、時間的制約は厳しい

・文補充問題では15−20語で英語での要約問題も出題される

攻略ポイント

・本文の素早く論旨を掴む

・指示語やディスコースマーカーに注目する

・この大問に取り組む時間が大きく全体を左右するため、解く順番などは工夫の余地がある

大問2(A)

この大問は自由英作文が出題されます。いわゆる典型的な主題は出題されず、答えのない問題に対して、自由な発想で自分の考えを表現する必要がです。2020年度は「私たちは言葉を操っているのか。それとも、言葉に操られているのか。という内容で自分の意見を述べる形式でした。

特徴

・どのような形式の問題が出るかは定まっていない

・発想力を問う問題が出題される

攻略ポイント

・正確な文法・語法の運用能力が必要

・無理に難しい単語や自信のない知識を使う必要はない。堅実に書くことができるものを選ぶのが良い

・日頃から短い時間で、ある程度のクオリティのものがかけるように発想力も鍛えておく必要がある

・表現のストックを増やしておくと取り組みやすい

大問2(B)

かつては自由英作が出題されていましたが、近年では和文英訳が出題されています。

特徴

・一文自体が比較的長め

・一語一語の訳出自体はそれほど難しくない

攻略ポイント

・英作文で頻出の構文などは使えるようにしておく

・適切な言い換えが必要な場合が多く、意味を掴んで和文和訳する作業に慣れておく

大問3

この大問ではリスニングが出題されます。3つのパートに分かれており、それぞれ5問出題されます。Aパート、Bパートは内容的に連続していることが多いです。試験開始45分後から始まり30分間問題が流れます。配点も30/120と大きな割合を占めるため、継続的な対策が必要です。

特徴

・文章は2回読まれる

・選択肢が4つから5つに増えたことで処理する情報量・負担が増えた

・設問の順序は概ね英文の順番と一致している

・放送全体を把握した上で答えなければならない問題も出題される

・訛りのある英語なども出題される

攻略ポイント

・最低でも5分は選択肢の下読みをしておくことで、ある程度内容を事前に把握しておく

・選択肢は表現が言い換えられていることもあり、ダミーの選択肢に飛びつかないようにする

・1回目の読み上げで選択肢を可能な限り絞っておく

・日頃からリスニング対策を積むことで、速い速度・長い文章にも対応できる体力づくりが必要

大問4(A)

この大問では文法の知識が問われます。いわゆる文法問題のような形式ではなく、長文の中に傍線が引かれ、その傍線部の中で取り除く必要のある単語を選ぶ不要語選択型の問題、単語の並び替え問題、そして5つの傍線部の中から文法的に誤っているものを選択する形式などが出題されます。

特徴

・時間的制約が厳しい

・文法知識がある程度固まっていても、問題の形式に慣れていないと難しい

・解答にあたって、長文の内容も把握する必要があり、読解力も必要

攻略ポイント

・問題の形式になれることが不可欠。特に不要語選択型の問題は、過去問を解く中で解答のパターンを把握すること

・文の構造の把握は普段からトレーニングしておく

・確かな文法知識は前提として必要

・標準的な問題が多いが、難問も出題されており、ある程度で見切りをつけて次の問題へ行くことも必要

大問4(B)

この大問は英文和訳問題が出題されます。長文の中に傍線部が引かれ、傍線部を和訳する形式です

特徴

・傍線は長いものもあれば短いものもある

・語彙のレベル自体はそこまで難しくないが、適切な日本語に言い換えるなどの工夫は必要

・構文もそこまで複雑ではなく、落ち着いて構造を把握することが必要

攻略ポイント

・文章全体の流れを捉えた上で適切な意味を選択することが必要

・わからない単語に出会っても、周囲の文からヒントを得ることができるため、諦めない

・4(A)同様、確かな文法の知識は必要

大問5

この大問では、長文読解が出題されます

特徴

・文章量自体は800wordほどと長め

・出題されるは評論的な文章からエッセイや小説のようなものまで分野を問わず出題される。中でも小説のような物語が多め。

・下線部の内容を日本語で説明する問題なども出題されており、正確な文章把握が必要

・時間的制約は厳しい

攻略ポイント

・小説は対策をしていないと、登場人物の心情の把握などが難しい。普段からいろいろなバリエーションを読む

・間接的な表現や会話表現が多く出題され、ある程度の知識は入れる必要がある

・itなどの指示語は普段から把握するようにしておく

最後に

各大問の難易度自体は標準レベルではあるものの、問題数の多さと120分という制限時間を加味すると高度な処理能力が要求されます。リスニングは配点も高く、確実に30分以上の時間を割く必要がある点で、確実に得点する必要があります。各大問の出題傾向は殆ど変わらないので、大問別に対策を積んだ上で、普段から時間制限を設けるなどして本番でも対応できる力をつけましょう。

 

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