こんにちは!
アクシブアカデミー 東陽町校の及川です!
今回はスマホゲーム依存症についてお話していこうと思います。
スマホゲーム依存症part3の続きとなりますので、まだ読んでいない人はそちらを先にお読みください。
樋口進さんの著書 ”スマホゲーム依存症” を参考にお話します。
目次
ゲーム会社の戦略と競争
無料で多数のユーザーを取り込む
あなたのスマホには、スマホゲームのアプリがいくつ入っていますか?
依存症の人たちによれば、スマホゲームユーザーは、複数のスマホゲームアプリをダウンロードして、いくつかのタイトルを並行してプレーするのが一般的なようです。
多くのゲームアプリはアプリマーケットから無料でダウンロードすることができます。
実際、アプリマーケットにアクセスすると、「新着ゲーム」や「人気ゲーム」など、おすすめのスマホゲームが、目を引くアイコンで整然とレイアウトされています。
キャラクターやイラストなどが効果的にレイアウトされたデザインは、スマホゲームに興味がない人でも、見入ってしまうほど魅力的に見えます。
しかも、スマホゲームは、基本的に無料でダウンロードでき、これがスマホゲームを始めることへのハードルを低くしています。
また、多くのスマホゲームは、課金しなくても十分に楽しく遊べるように作られています。
「三種の神器」はスマホゲームとアニメとラノベ
スマホゲームには、人気のアニメをゲーム化したものや、人気アニメを手掛けた漫画家キャラクラーデザインを依頼したもの、ライトノベル(通称「ラノベ」)と呼ばれる小説と連動したものが多く見られます。
アニメやラノベに登場するキャラクターたちが、ゲームの中で動き回り、ユーザーとチャット形式で会話します。
キャラクターのファンであれば、クイズが解けた、敵を倒したというゲームの楽しさだけにとどまらない魅力を感じられるはずです。
特にラノベは、若年層をメインターゲットにしています。
小説の世界からゲームの世界への接点が生まれたことで、今までゲームに興味のなかった若年層を取り込むことを可能にしたとも考えられます。
忙しい大人は課金で「時間を買う」
実はスマホゲームをプレーする主要な層は、働き盛り・子育て世代です。
しかし、彼らの多くは日夜時間に追われ、多忙であるはずです。
そこで、ゲームを優位に進めるための「奥の手」として使われるのが課金システムです。
例えば、親のクレジットカードを無断で使用し、課金に手を出してしまう未成年の人がいます。
ただ、このようなケースでは多くの場合、すぐに問題が発覚し、親が注意することで治ることがほとんどです。
むしろ危ないのは、自分の収入をもつ成人ユーザーの方かもしれません。
時間を短縮しながら自分の分身を強くし、魅力的なアイテムを入手できる課金システムは、に日時間に追われている成人ユーザーにとって、強い誘惑になります。
また、課金によって「他者を出し抜く感覚がたまらない」という方もいます。
スマホゲームは過熱市場
スマホゲーム依存症part1でお伝えした通り、アプリゲーム市場の規模は急激に拡大しています。
私たちは今、スマホゲーム業界の勢いを目の当たりにしています。
テレビをつければ、スマホゲームのCMを目にしない日はありません。
都市の生活空間の中にも、様々な形態のスマホゲームの広告があれています。
ゲーム会社は、多額の広告費を投じ、新作の開発や既存タイトルのアップデートを行い、新たなユーザーの獲得競争を日夜繰り広げています。
しかし、基本的にスマホゲームは、無料でプレーができるはずです。
にもかかわらず、国内スマホゲーム市場は伸び続けています。
なぜ、ゲーム会社はこれほど大きな利益を生み出せるのでしょうか。
その答えは、「フリーミアム」というビジネスモデルにあります。
フリーミアムとは、無料のサービスや製品で顧客を獲得し、特別な機能について料金を課金する仕組みのことで、「フリー(無料)」と「プレミアム(割増)」を掛け合わせた造語です。
ほとんどのスマホゲームがこの仕組みを採用しています。
クレジットカードや電子マネーなどを使用して、ゲーム内で使用できる通貨を購入したユーザーは、「ガチャ」のためにこれを使います。
ゲーム会社側からすれば、この「課金」というプレミアムな部分こそが、まさしく収益源となります。
米国のマーケティング会社は、スマホゲームをプレイしている課金ユーザーのうち、わずか0.19%がゲーム会社の利益の48%を支えているという驚きの結果を公表しています。
多数のユーザーを獲得し、100円でも多く課金してもらうことこそ、スマホゲーム事業の継続と成長の生命線といえます。
そのためゲーム会社は、ユーザーに対して、一日に複数回ログインしてもらう、あるいは長時間・長期間にわたってプレーしてもらうことに躍起になっています。
ではここで、ゲーム会社が行っている様々な工夫を見ていきましょう。
企業の飽きさせない工夫
いかがでしたでしょうか?
今回はゲーム会社側から見たスマホゲームの特徴をお伝えしました。
次回 ”スマホゲーム依存症part5” では「ゲーム会社の飽きさせない工夫・ガチャ」についてお話していきます。
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