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宇宙一わかりやすい高校化学【無機化学】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
宇宙一わかりやすい高校化学【無機化学】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!
出版社
学研プラス
発売日
2012/5/29
ページ数
318
科目
化学
タイプ
理解本
レベル
基礎ランク
目安時間
70.5 h

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「宇宙一わかりやすい高校化学【無機化学】 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「宇宙一わかりやすい高校化学【無機化学】」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

宇宙一わかりやすい高校化学【無機化学】の基本情報

参考書レベル・難易度

基礎ランク

極めて初学者向けの参考書です。教科書レベルの化学を、わかりやすく噛み砕いて解説しているので、本書を読めば化学に全く触れていなかった状態から一気に共通テストレベルの化学力を獲得することができます。とはいえ、共通テストだけでなく二次で化学を解けるようになりたい生徒は本書を終わらせた後に「セミナー化学」→「重要問題集」→「過去問」といったように難易度の高い問題集に順々に取り組んでいく必要があります。

化学基礎からは逸脱した範囲ですから、文系の方は「リードlightノート化学基礎」など他の参考書を使うようにしましょう。

習得までに必要な目安時間

70.5時間

宇宙一わかりやすい化学シリーズは本書の他にも理論化学と有機化学とがあり、それらを合わせると合計で240.5時間となります。「照井式解法カード」など同じレベルの他の参考書と比べても時間がかかる方だと言えるでしょう。イラストを豊富に使っている分、分厚い参考書となってます。

化学の基礎を取り扱った内容であり、化学のスタートダッシュと言える理解本なので、化学を入試の二次で使う生徒であれば受験生に上がる前には終わらせておきたいところです。有機化学までも含めた240時間を高一〜高二のどこに配置するか、計画をあらかじめ決めておきましょう。

宇宙一わかりやすい高校化学【無機化学】の

教科書レベルの基本事項をしっかりと頭に入れるための参考書です。見開きにして読むタイプの本で、左側にはたとえ話をたくさん使ったわかりやすい説明が、右側にはイラストを使った図解が載っています。

「周期表」や「水素と希ガス」など全体で12チャプターにわかれています。そして、そのそれぞれが5~10節に枝分かれしています。かなり細かく分類されていると言えるでしょう。ポップでありつつも詳しいところまで解説してくれるのが本書の魅力です。

チャプターごとに「宇宙一キビシイチェック」と呼ばれる内容確認のコーナーがあります。そこで、チャプターのなかで学んだ内容を再確認することができます。

本書には問題がついておらず、説明だけですが、別冊には演習問題がついており、演習不足を心配する必要もありません。

宇宙一わかりやすい高校化学【無機化学】はこんな生徒におすすめ

  • 文字を読むのが苦手な生徒
  • 化学をイメージで捉えるのが苦手な生徒
  • 日東駒専、産近甲龍レベルを目指している生徒


本書はイラストがたくさん盛り込まれているので、文章を読むのが苦手な生徒にとっても、とっつきやすいという利点があります。参考書とは思えないほどポップなデザインです。

また、本書は化学的事象を頭の中で視覚的にイメージするのにも役立ちます。文章を読むのは必須なのですが、文章を読んだだけでは理解しづらい部分をイラストが補ってくれます。化学は暗記が多く、単純に丸暗記しようとすると労力がかかりますが、「なぜそうなっているのか」の部分も含めて視覚的にイメージしておけば覚えやすくなります。是非とも本書を使って化学現象を頭の中でイメージできるようにしましょう。

宇宙一わかりやすい高校化学【無機化学】の特徴

イラストでの解説

先ほども挙げた通りです。本書の豊富なイラストは、イメージ的な物理の理解に役立ちます。また、人間の記憶は視覚や聴覚や触覚といった五感に結びつけるとより深く定着する、という性質が判明しており、イラストと化学の概念を紐付けて学ぶことのできる本書は、記憶の根深い定着に一役買ってくれるはずです。

元素のキャラクター化

化学は大きく「理論」「無機」「有機」の三つに分けられ、無機と有機は理論を土台として成り立っています。本書は「無機」を扱う問題集です。三つの分野の中でも、無機は暗記がとても多いです。本書はスムーズに暗記をするためにそれぞれの元素たちをキャラクター化して印象付けやすくしています。

理解度チェック

本書にはチャプターごとに「宇宙一キビシイチェック」と呼ばれる理解度を測るための質問が設けられています。チャプターを読みながら、「最初の方の内容は忘れてきてしまった」と思えてきたようなタイミングで、チャプター全体の内容を覚えているかどうかの確認が入るため、チャプターごとに学んだ内容をしっかりと思い出し、定着させることができます。

宇宙一わかりやすい高校化学【無機化学】の使い方と注意点

本書の中に全部で12あるチャプターの最初の部分には毎回「はじめに」という文章があり、その分野の概観を説明しています。それにざっと目を通してから内容を読んでいきます。

左側は文章、右側はイラストです。左側には「ココをおさえよう!」という、その節での要点が書かれているので、まずはそれを読んで理解します。左側の文章を読みながら右側のイラストを眺めてイメージを掴む、という使い方をすると良いでしょう。イラストだけでは正直なところわかりにくいと思いますので、横着せずに文章をよく読んでください。本書は現象を理解しやすくするために所々簡略化して書かれていますが、より化学を正確に理解するために、説明を補うような形で「補足」が豊富に掲載されています。間違いやすいポイントを書いていることもありますから、そちらも目を通すようにしましょう。

節の終わりにはPointと呼ばれるコーナーでその節の内容がまとめられていますし、チャプターの終わりには「宇宙一キビシイチェック」が待ち構えています。本書を読みながら何度も繰り返し知識をインプットしていきましょう。

本書は講義形式の参考書ですが、こういった講義形式の参考書は、問題集を併用するとさらに効果的に内容をインプットすることができます。別冊は問題集となっていますので、同時進行で解き進めるようにしてください。その節が別冊のどこに対応するのかは本書に書いてあります。

無機化学は先ほども言った通り暗記がとても多いです。キャラクター化だけでは覚えられないという方には、インターネットで語呂合わせを検索することをお勧めします。暗記は反復が重要ですから、化学の演習問題を解くたびに本書に立ち戻り、演習問題に関連する知識を確認するようにしましょう。

本書が読み終わりましたら、有機化学編も終わらせ、「セミナー化学」といった問題集へうつっていきましょう。

宇宙一わかりやすい高校化学【無機化学】の詳細な進め方

1日1か2セクションを進めていきましょう。

S012.5hChapter1(+別冊確認問題1〜5)
S022.5hChapter2(+別冊確認問題6〜9)
S032.0hS01-S02の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
S042.5hChapter3-1〜Chapter3-7
(+別冊確認問題10〜12)
S052.5hChapter3-8〜Chapter3-13
(+別冊確認問題13〜15)
S062.0hChapter4-1〜Chapter4-4
(+別冊確認問題16〜17)
S072.5hChapter4-5〜Chapter4-8
(+別冊確認問題18〜21)
S082.0hChapter4-9〜Chapter4-11
(+別冊確認問題22〜24)
S092.0hS04-S08の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
S101.5hChapter5-1〜Chapter5-4
(+別冊確認問題25〜26)
S112.0hChapter5-5〜Chapter5-9
(+別冊確認問題27〜29)
S122.5hChapter5-10〜Chapter5-14
(+別冊確認問題30〜33)
S132.0hChapter6-1〜Chapter6-5
(+別冊確認問題34〜35)
S142.5hChapter6-6〜Chapter6-11
(+別冊確認問題36〜38)
S153.0hS10-S14の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
S162.5hChapter7(+別冊確認問題39〜43)
S172.5hChapter8(+別冊確認問題44〜45)
S182.0hS16-S17の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
S191.5hChapter9-1〜Chapter9-3
(+別冊確認問題46〜48)
S201.5hChapter9-4〜Chapter9-5
(+別冊確認問題49〜50)
S212.0hChapter10-1〜Chapter10-5
(+別冊確認問題51〜53)
S222.0hChapter10-6〜Chapter10-9
(+別冊確認問題54〜56)
S232.0hS16-S17の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
S242.5hChapter11-1〜Chapter11-4
(+別冊確認問題57〜61)
S251.5hChapter11-5〜Chapter11-7
(+別冊確認問題62〜65)
S261.5hChapter11-8〜Chapter11-10
(+別冊確認問題66〜68)
S272.5hChapter12-1〜Chapter12-4
(+別冊確認問題69〜71)
S282.0hChapter12-5〜Chapter12-9
(+別冊確認問題72〜76)
S293.0hS24-S29の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
S301.5hChapter13(+別冊確認問題77〜79)
S312.0hChapter14-1〜Chapter14-4
(+別冊確認問題80〜83)
S322.0hChapter14-5〜Chapter14-8
(+別冊確認問題84〜87)
S332.0hChapter14-9〜Chapter14-11
(+別冊確認問題88〜89)
S342.0hS31-S33の復習「【無印】は解かずに復習、△×?は解いて復習」
S355.0hS03,S09,S15,S18,S23,S29,S34の復習(全体復習)

 

宇宙一わかりやすい高校化学【無機化学】の具体的な勉強法

  1. 章の最初にある「はじめに」を読み、これから学習する内容を把握する。
  2. 「ココをおさえよう!」を読む。ここには最重要となるポイントが書かれているが、はじめから無理に覚える必要はなく、まずは内容を理解することに重きをおく。
  3. 右ページのイラストを確認しながら左ページの説明を読み進めていく。
  4. 左ページに問が出てきたらまず問題文を読み、何を答えるべきなのか把握する。そのあと解きかたを読み、答えにいたる道筋を把握したら、次は解き方を隠して解いてみる。
  5. 右ページの下に【ここまでやったら】が出てきたら別冊問題集を開き、該当の確認問題をまず解説を隠して解く。5分考えても解法が思いつかなかったら、すぐに解き方を確認する。
  6. 確認問題にはアクシブチェックをつける。
    <アクシブチェック>問題を解いた時のチェック記号
     【無印】:初見で解けた
     △:方向性はあってたけどケアレスミスなどで間違えた
     × :解けなかったが指針・解説・映像授業を見ると理解できた
     ?:解説や映像授業を見ても理解できなかった
  7. △×の場合はもう一度、解答などを隠して問題をノートに解く。(?の場合は戦略面談または個別指導で質問し、理解する)ここではアクシブチェックは不要。何も見ずに自力で正解できるまでやりこむこと。この一手間で化学の力は上昇しやすい。
  8. 章末に「宇宙一キビしいチェック」があるので、理解できたものについてはチェックを付けていく。理解できていない項目に関しては該当箇所の説明を読み直す。
  9. 2章終わるごとにまとめて復習を行い、その内容を全て把握できたら次のステージに進む。疑問点がある場合は、個別授業などで解決すること。

宇宙一わかりやすい高校化学【無機化学】の分析者コメント

無機は兎にも角にも暗記が重要である。元素をキャラクター化することで印象付けるという勉強は私も自分なりにやっていたので、とても良いアイデアだと思う。私の当時使っていた参考書にはまだ落書きのような元素それぞれのキャラクターの絵が残っている。(東京大学大学院理学部)

 

無機化学は基本的には暗記するしかないと思われがちだが、意外と規則性があったり類似点があったりする。こういったことを意識するのとしないのでは、暗記力や理解度に大きく差がついてしまう。その点本書は、周期表の性質を日本列島をたとえに使ってわかりやすく述べたりと工夫がある。時間が十分にかけられる生徒にお勧めの参考書。(東京工業大学生命理工学部)

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