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リードライトノート化学(4訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
リードライトノート化学(4訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!
出版社
数研出版
発売日
2020/1/25
ページ数
192
科目
化学
タイプ
インプット系問題集
レベル
基礎ランク~標準ランク
目安時間
122.5 h

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「リードライトノート化学(4訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説! 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「リードライトノート化学(4訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

リードライトノート化学(4訂版)の基本情報

参考書レベル・難易度

基礎ランク~標準ランク

 理系生向けです。文系生であれば、化学基礎のみに絞った「リードLightノート化学基礎」を解くことをお勧めします。また、理論化学がまだ身についていないという方も、「リードLightノート化学基礎」をやってから本書に移ることをおすすめします。本書は理論化学の一部を取り扱っていません。

 本書は教科書で学んだ内容をしっかりと定着させるために作られた参考書です。無機化学や有機化学の基礎を身につけたい方に向いています。書いてある内容も教科書を逸脱するものではありませんから、教科書を読んでから問題をとくことで効果を発揮することができます。とはいえ、応用問題もカバーしており汎用性の高い問題集となっています。一般私大を志望校とする生徒でしたらこのまま過去問にうつっても問題ありません。日東駒専以上を目指すような生徒ならばなるべく高三に上がる前、少なくとも夏休み前には終わらせて、「実践化学重要問題集」といった問題集にうつりましょう。

習得までに必要な目安時間

122.5時間

 授業と並行して進めたり、共通テスト直前に一気に解くのにちょうどいい分量になっています。授業の進度に合わせるのもよし、期末テスト前に解くのもよし、はたまた共通テスト前に解くのもよしです。一日に二時間ほど使用すれば、ちょうど二ヶ月で解きおわることができます。授業と並行で進めるのであればかかる期間は考えなくても良いですが、もし共通テスト対策に本書を使うのであれば、共通テスト一ヶ月前は過去問を解くために残しておくとして、少なくとも本番の三ヶ月前には本書を始め、一ヶ月前には終わらせておくようにしましょう。

リードライトノート化学(4訂版)の概要

 難易度の説明のところでも触れましたが、本書は教科書の副教材のような位置付けです。化学を5編17章にわけ、さらに各章も細かく分かれています。要項、基礎CHECK、基礎ドリル、Let’s Try、CLEAR、編末問題の順に構成されていて、基礎CHECKと基本例題に関しては問題のすぐ下に解答があるので丸つけのストレスも少ないです。

 要項、基礎チェックでは穴埋め式の問題を埋めながら化学知識をインプットしていくことで、共通テストレベルの問題に太刀打ちできる程度の化学力がつきます。基礎ドリルは簡単な計算を掲載しており、問題の基本的な解法をインプットできます。Let’s TryやCLEAR、編末問題は十分に解きごたえのある問題も多く、ここである程度の応用力を養うことができます。

リードライトノート化学(4訂版)はこんな生徒におすすめ

  • 化学知識の暗記が苦手な理系

 本書の問題は、教科書の副教材としてはぴったりなレベルです。授業後に復習として定期的に使うのでも良いですし、テスト前に一気に解くのでも良いでしょう。難易度としてはちょうど共通テストレベルですから、本書を解いた後はすぐさま共通テスト過去問に移ることができます。

 また、教科書と違って穴埋め式で自分で実際に文字を書きながら覚えていくので、文章を読むだけよりも圧倒的に知識が身につきやすいです。教科書を読むだけではなかなか知識を覚えることができないと悩んでいる生徒に とってはちょうどいい問題集です。

 ただし、「なぜそうなるのか」の説明はやや少ないように感じます。本書だけで化学を理解するのは難しいかと思いますから、教科書や講義型の参考書を併用するようにしましょう。

リードライトノート化学(4訂版)の特徴

立式の丁寧な解説

 計算問題の解説の手厚さが本書の魅力です。式を羅列するだけではなく、その式にどんな意味があるのかをきちんと説明してくれています。これはどの教科に限らずですが、化学においても、公式を暗記するだけでは意味がなく、自分で意味を理解しながら使って初めて問題が解けるようになります。

直前にもパッと見直しやすいレイアウト

 要項で化学の暗記事項や単語がわかりやすくまとまっている上、その次にある基礎CHECK問題は解答がすぐ下にあるので、わざわざページをめくらなくともすぐに丸つけができます。短時間で全分野を見直すにはうってつけです。ここぞという時にパッと目を通すだけで点数アップを図ることができます。より時間を短縮したい方でしたら、問題を解くときにノートに書くのではなく直接本書にオレンジペンで書き込み、2周目以降は赤シートで隠して暗記帳のように使う、というのも手です。

リードライトノート化学(4訂版)の使い方と注意点

 本書の冒頭には、元素表が掲載されています。元素記号は化学の基本です。元素番号1~36までの元素、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、ハロゲン元素、希ガス元素、銀、カドミウム、スズ、タングステン、白金、金、水銀、鉛の元素記号をきちんと頭に入れてから本書をスタートさせましょう。特に元素番号36までの元素については、記号だけではなく番号も併せて覚えるようにしましょう。

 また、molの解説や第一イオン化エネルギー、中和反応や酸化還元反応といった、化学基礎に当たる部分は本書では取り扱われていません。理論化学をまだ学ばれていない方は、「リードlightノート化学基礎」をやってから本書に移りましょう。

 本書は難易度や重要度ごとに「リードA」から「リードC+」まで分類されています。まずはリードAからBまでの問題に手をつけましょう。難易度的に簡単だなと思ったら、一周目で一緒に例題、Let’s Tryや編末問題にも手をつけて構いません。問題を解く時には、教科書を見ながら解くのではなく、なるべく授業や参考書で学んだ内容を頭の中で思い出しながら解いてください。そうすることによって知識の定着率が上がります。とはいえ、数学などとは違って暗記の多い化学は悩んでも答えが出る類のものではありませんから、思い出せなければすぐに答えを見るようにしましょう。一周目が終わっても、暗記事項は完璧に一度で覚えられるものではありませんから、何度も見直して重要な知識を覚えていってください

 Let’s Tryや編末問題は、基礎CHECKと比べても難易度が高くなっています。本書は解説がとても丁寧ですから、解けなかった問題についてはしっかりと読んでどのように公式を使ったりグラフを読み取ったりするのか理解しておいてください。また、解説の中にも知識がまとまっていることがありますから、例え解けた問題だとしても、解説にざっと目を通しておいて、新たに吸収できる知識があるかどうか確認してください。

単元の中で「これは苦手だな」と感じたら、適宜高校でお使いになっている教科書や講義型の参考書に立ち戻ってください。本書の要項はよくまとまっていますが、やはりメインは問題にありますから、教科書や講義型の参考書の方が説明はわかりやすいことが予想できます。

 本書が終わりましたら、化学を共通テストにしか使わない生徒であればそのまま共通テストの過去問へ、二次でも使う生徒であれば「エクセル」や「重要問題集」へうつっていきましょう。本書は知識がよくまとまっているので、受験生活を通して何度も繰り返し確認する辞書のような役割も期待できます。

リードライトノート化学(4訂版)の詳細な進め方

①リードA・B暗記 32.5h

第1編 物質の状態 6.5h

理解本を併用する場合:S01-04は勉強時間を30分追加(理解度に応じて時間は調整)し、理解本と資料集の該当箇所を学習する。

S011.0h第1章リードA・B → チェックテストA・B No.1-1
S021.0h第2章リードA・B → チェックテストA・B No.2-1
S031.5h第3章リードA・B → チェックテストA・B No.3-1
S041.0h第4章リードA・B → チェックテストA・B No.4-1
S051.0hS01-02の復習→チェックテストA・B No.1-2, No.2-2
S061.0hS03-04の復習→チェックテストA・B No.3-2, No.4-2

 

第2編 物質の変化 22.5h

※理解本を併用する場合:S38-44は勉強時間を30分追加(理解度に応じて時間は調整)し、理解本と資料集の該当箇所を学習する。

S071.0h第5章リードA・B → チェックテストA・B No.5-1
S081.0h第6章リードA・B → チェックテストA・B No.6-1
S091.0h第7章リードA・B → チェックテストA・B No.7-1
S101.0h第8章リードA・B → チェックテストA・B No.8-1
S111.0hS07-08の復習→チェックテストA・B No.5-2, No.6-2
S121.0hS08-09の復習→チェックテストA・B No.7-2, No.8-2

 

第3編 無機物質 13.0h

※理解本を併用する場合:S50-53は勉強時間を30分追加(理解度に応じて時間は調整)し、理解本と資料集の該当箇所を学習する。

S132.0h第9章リードA・B → チェックテストA・B No.9-1
S141.5h第10章リードA・B → チェックテストA・B No.10-1
S151.5h第11章リードA・B → チェックテストA・B No.11-1
S161.0hS13の復習→チェックテストA・B No.9-2
S171.5hS14-15の復習→チェックテストA・B No.10-2, No.11-2

 

第4編 有機化合物  7.5h

理解本を併用する場合:S18-21は勉強時間を30分追加(理解度に応じて時間は調整)し、理解本と資料集の該当箇所を学習する。

S181.0h第12章リードA・B → チェックテストA・B No.12-1
S191.0h第13章リードA・B → チェックテストA・B No.13-1
S201.5h第14章リードA・B → チェックテストA・B No.14-1
S211.5h第15章リードA・B → チェックテストA・B No.15-1
S221.0hS18-19の復習→チェックテストA・B No.12-2, No.13-2
S231.5hS20-21の復習→チェックテストA・B No.14-2, No.15-2

 

第5編 天然有機化合物と合成高分子化合物 4.0h

理解本を併用する場合:S24-25は勉強時間を30分追加(理解度に応じて時間は調整)し、理解本と資料集の該当箇所を学習する。

S241.5h第16章リードA・B → チェックテストA・B No.16-1
S251.0h第17章リードA・B → チェックテストA・B No.17-1
S261.5hS24-25の復習→チェックテストA・B No.16-2, No.17-2
S271.0h修了テストA・B No.1を解く
→合格なら間違えた箇所を確認して次の単元へ進む
→不合格ならS05-06,S11-12,S16-17,S22-23,S26に戻る(時間は同じ)   
→修了テストA・B No.2

 

②リードC・C+ 共通テストレベル 82.5h

第1編 物質の状態 16.0h

理解本を併用する場合:S28-32は勉強時間を30分追加(理解度に応じて時間は調整)し、理解本と資料集の該当箇所を学習する。

S282.5h第1章リードC → チェックテストC No.1-1
S292.5h第2章リードC → チェックテストC No.2-1
S302.5h第3章リードC → チェックテストC No.3-1
S312.5h第4章リードC(問題51-63)
S322.5h第4章リードC(例題14-問題77)→ チェックテストC No.4-1
S331.0hS28の復習→チェックテストC No.1-2
S341.5hS29の復習→チェックテストC No.2-2
S351.5hS30の復習→チェックテストC No.3-2
S362.5hS31-32の復習→チェックテストC No.4-2
S372.0h第1編 編末問題

 

第2編 物質の変化 22.5h

理解本を併用する場合:S38-44は勉強時間を30分追加(理解度に応じて時間は調整)し、理解本と資料集の該当箇所を学習する。

S382.0h第5章リードC(問題78-87)
S391.5h第5章リードC(例題18-問題94) → チェックテストC No.5-1
S402.0h第6章リードC (例題19-問題103)
S412.5h第6章リードC(例題22-問題117)→ チェックテストC No.6-1
S422.0h第7章リードC → チェックテストNo.7-1
S432.0h第8章リードC (問題132-144)
S442.0h第8章リードC(例題31-問題156)→ チェックテストC No.6-1
S451.5hS38-39の復習→チェックテストC No.5-2
S462.0hS40-41の復習→チェックテストC No.6-2
S471.0hS42の復習→チェックテストC No.7-2
S482.0hS43-44の復習→チェックテストC No.8-2
S492.0h第2編 編末問題

 

第3編 無機物質 13.0h

理解本を併用する場合:S50-53は勉強時間を30分追加(理解度に応じて時間は調整)し、理解本と資料集の該当箇所を学習する。

S501.5h第9章リードC(例題32-問題169)
S512.0h第9章リードC(問題170-180) → チェックテストC No.9-1
S522.0h第10章リードC→ チェックテストC No.10-1
S532.5h第11章リードC → チェックテストC No.11-1
S541.5hS50-51の復習→チェックテストC No.6-2
S551.0hS52の復習→チェックテストC No.7-2
S561.0hS53の復習→チェックテストC No.8-2
S571.5h第3編 編末問題

 

第4編 有機化合物  18.0h

理解本を併用する場合:S58-63は勉強時間を30分追加(理解度に応じて時間は調整)し、理解本と資料集の該当箇所を学習する。

S582.5h第12章リードC → チェックテストC No.12-1
S592.0h第13章リードC → チェックテストC No.13-1
S601.5h第14章リードC(例題44-問題250)
S612.0h第14章リードC(例題45-問題261) → チェックテストC No.14-1
S621.0h第15章リードC(問題262-271)
S632.0h第15章リードC(問題272-279) → チェックテストC No.15-1
S641.0hS58の復習→チェックテストC No.12-2
S651.0hS59の復習→チェックテストC No13-2
S661.5hS60-61の復習→チェックテストC No.14-2
S671.5hS62-63の復習→チェックテストC No15-2
S682.0h第4編 編末問題

 

第5編 天然有機化合物と合成高分子化合物 13.0h

理解本を併用する場合:S69-72は勉強時間を30分追加(理解度に応じて時間は調整)し、理解本と資料集の該当箇所を学習する。

S692.0h第16章リードC(問題280-291)
S702.0h第16章リードC (問題292-302)→ チェックテストC No.16-1
S711.5h第17章リードC(問題303-314)
S722.5h第17章リードC(例題50-問題325) → チェックテストC No.17-1
S732.0hS69-70の復習→チェックテストC No.16-2
S742.0hS71-72の復習→チェックテストC No17-2
S751.0h第5編 編末問題
S761.0hSへ進む
→不合格ならS33-36,S45-48,S54-56,S64-67,S73-74に戻る(時間は同じ)
→修了テストC No.2
S772.0hS37,49,57の復習
S782.5hS68,75の復習
S792.0h修了テストC+ No.1を解く
→合格なら間違えた箇所を確認して次の参考書へ進む
→不合格ならS77に戻る(時間は同じ)
→修了テストC+ No.2

 

リードライトノート化学(4訂版)の具体的な勉強法

本書の構成を確認する

リードA・B

当日分の暗記 → チェックテスト

  1. 空欄が出てきたら答えを見ないでノートに空欄の語句を書いていく(またはコピーして書き込む)。わからない場合は飛ばして読み進める。その章の最後までいったら丸付けをして間違えた空欄箇所はチェックをつける。次にもう一度空欄に赤ペンで答えを本書に埋めながら読み進めていく。その後暗記する。
  2. リードBは一問一答形式。解答を隠して自分の答えをノートに書く。丸付けをして間違えた問題はチェック。
  3. 理解できない箇所は必ず質問する。
    2周目は赤シートで隠して、暗記し直す。計算問題は解き直す。 → チェックテスト

リードC・C+

◎理解・解き直しまで含めてリードC、リードC CLEARは1題5〜10分、リードC+(編末問題)は1題15分を目安とし、以下の順序で進めていく。

  1. 例題は解答を隠して問題を解いてみる。
  2. 解き直しができるように、問題はノートに解く。
  3. 大問1問ごとに解答を確認する。
  4. 答え合わせが終わったら、アクシブチェックを本書に書き込む。(無印△×?をつける)
    <アクシブチェック>問題を解いた時のチェック記号
     無印:初見で解けた
     △ :方向性はあってたけどケアレスミスなどで間違えた
     ☓  :解けなかったが指針・解説を見ると理解できた
     ? :解説や映像授業を見ても理解できなかった ➡ 質問をして解決すること
  5. △×の場合はもう一度、解答などを隠して問題をノートに解く。
    ・ここではアクシブチェックは不要。
    解答の意味をしっかり理解して、何も見ずに自力で正解できるようになってから次の問題に進む。
     →?の場合は戦略面談または個別指導で質問し、理解する。

◎①〜④を繰り返し、テスト範囲まで到達したらチェックテストを30分目安で実施。 

 チェックテストで間違った問題はもう一度確認して、解き直す。

リードライトノート化学(4訂版)の分析者コメント

穴埋め式で知識を覚えていくので、定着率が高そうだなあと感じた。知識が一つところに集まっているので、見直しもしやすい。オレンジペンで答えを穴埋めしていって赤シートで復習する、という形式にすればかなり高速で知識の確認ができそうだと思う。(東京大理学部)

 

 まるで暗記帳のような参考書です。用語や基礎知識を定着させるのには優秀ですが、化学の難問を解くうえで重要な本質的な理解が抜けてしまわないように注意する必要があります。ただ、逆にいえばそういった難問は解かず、共通テストのような難易度の問題しか解かない場合、単純に暗記することが点数につながることはよくありますから、より効率的に点数を伸ばすことができるでしょう。(東京工業大学生命理工学部)

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