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ライズ読解【4】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
ライズ読解【4】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!
出版社
Z会出版
発売日
2013/3/8
ページ数
208
科目
英語
タイプ
長文
レベル
最難関ランク
目安時間
101 h

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「ライズ読解【4】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説! 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「ライズ読解【4】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

ライズ読解【4】の基本情報

参考書レベル・難易度

最難関ランク

 本書のタイトルにもあるように、東大や早慶上智などの最難関レベルの大学を目指す人向けの参考書です。問題もお茶の水女子大学や一橋大学など難関大学の入試の過去問から選ばれたものばかりなので、本番さながらの演習ができることでしょう。また、語数も600words台のものから1000words以上に及ぶ超長文まであり、非常に解きごたえがあります。問題形式も記号問題や記述問題、和訳問題など様々なものがあり、国公立志望の場合も私大志望の場合も使える問題集です。

 最難関レベルの大学を志望している人にはぜひ取り組んでほしい一冊ですが、やはり内容が難しいので、読解演習をいきなり本書から始めるのはあまりおすすめしません。難関レベルまでの読解演習、最難関レベルの英文解釈の参考書を終えた後に取り組みましょう

習得までに必要な目安時間

101時間

 長文読解の問題集の中ではやや時間がかかりますが、文章のレベルやボリュームを考えると妥当でしょう。

 まず、各問題の制限時間は25〜40分に設定されており、そもそも問題自体を解くのに時間がかかります。ただ解いて答え合わせをして終わりにするのではなく、ノートに文構造や全訳を書き込み、解説に掲載されているものと比較し添削するなど、細かいところまでチェックしていくことを考えると、さらにまとまった時間が必要になってきます。

 必要な時間数が多いと不安に思う生徒もいるかもしれませんが、1週間に2、3題を進められれば1ヶ月半ほどで修得できます(もちろん個人差はあります)。長文読解に時間をかけなければ、英語は伸びません。具体的な方法は後述しますが、ハイレベルなものに本気で取り組もうとするとそれなりの時間と労力が必要になるということは是非頭に入れておいてください。

ライズ読解【4】の概要

長文読解の実力を最難関レベルまで上げたい、読解演習の総仕上げをしたいという人におすすめの長文問題集です。本書においては、入試によく出るテーマに基づいた問題選定がなされているほか、「論理的思考の訓練」ができるようにこだわって作られています。難関大学入試の狙いの多くは内容を正確に把握できる英語力を前提として論理的思考力・日本語の操作能力を試すものです。本書の設問や解説はほとんどこの「精読力」「論理力」「和訳力」に特化したものになっており、これらの能力をブラッシュアップするのに最適です。東大や早慶レベルの最難関校の入試への備えとして、また今まで培ってきた実力の総仕上げとして、高いレベルを目指す人は是非取り組んでおきたい一冊です。

ライズ読解【4】はこんな生徒におすすめ

  • より難易度の高い長文読解の修得に向けて力をつけたい生徒
  • 東大や早慶上智などの最難関大学を志望する生徒

 

 本書で扱われている問題はどれも語数が多くて非常にレベルが高いものになっています。そのため、ある程度長文読解の演習に慣れたうえで、さらに高いレベルの長文読解の問題をマスターしたいという人には最適です。特に最難関レベルの大学を目指している人は、音読や2周目の演習を積み重ねることで、本番に十分対応できる実力を養えるといえます。

 逆に言えば、本書はプラスアルファの力をつけるための問題集であるため、長文読解の演習の1冊目として使うのはあまりおすすめできません。また、全訳はついていますが全文の構造の図解は載っておらず、パラグラフ展開やキーになるセンテンスの図解に特化しているため、最難関レベルの英文解釈力をつけてから取り組むことをおすすめします

ライズ読解【4】の特徴

実際の難関大学入試から問題を選定

 本書では、お茶の水女子大、一橋大、同志社大、早慶など、全15の問題のうち大部分を難関大学の入試問題から選定しています。過去問を解く前から難関大学の入試問題に少しずつ慣れることができるうえ、問題形式も様々であるため、自分が苦手な問題形式を把握することもできます。

解説では重要な英文を図解

 本書の解答解説では、和訳問題、内容把握問題などの文構造や前後の文脈の把握が必要な部分について、図解を用いた詳細な解説がなされています。また、全訳でも段落ごとに重要な文法事項や語彙のメモがついており、既習の単語帳や文法書を併用しておさらいできます。

「読解PLUS ONE」でパラグラフ展開を確認

 語数の多い長文を読むとき、初めは自力で展開を正しく押さえるのが難しいと感じる人も多いかもしれません。本書の解説では各問題の末尾に「読解PLUS ONE」というコラムが設けられており、序論・本論・結論の段落分け、段落ごとのトピックセンテンスなどを確認することができます。

ライズ読解【4】の使い方と注意点

まずは制限時間を目安に、本番のつもりで問題を解きます。この時、2回解くことを想定して、問題は2部コピーしておきましょう。解答を見る前に、「制限時間を延長して解く」「文構造の記号(SVOC)をふって全訳する」という2段階を必ずふむようにしてください。長文読解の学習の後期に入っても、この作業を丁寧にできるかは学習の質にとって非常に重要になってきます。少し時間がかかってもしっかりやっていきましょう。制限時間を延長して解く際は、既習の単語帳や熟語帳、文法書、辞書などを参照しながら解くのを続けます。この際、英文解釈で迷ったところには目印をつけておきましょう。

 最後まで解き終わったら、解答解説に目を通して答え合わせや英文解釈の確認をします。答え合わせをして終わりにするのではなく、よく分からなかった部分は解説や全訳を利用してしっかりと理解できるようにしておきましょう。解説の最後のコラム「読解PLUS ONE」を読み、自分が解いた際の内容の認識と照らし合わせて確認することも必要です。ひと通り確認が終わったら、英語を英語のまま理解できるように音読も繰り返ししておきましょう。この際、意味のまとまりや文脈を意識しながら読むのが大切です。

 15題全てを1周終わらせたら、最後に全体の復習として全ての問題の2周目に取り組みます(2周目用の問題のコピーが必要です)。一度解説に目を通し、分からないところも明らかにしておいたはずなので、それらを意識しよく思い出しながら解いてみてください。2周目でも分からない、思い出せない部分があった場合は、再び解説を読み込んで印をつけておいたり、ノートにまとめておいたりするなど、自分なりのすぐ思い出せるようにしておくためのひと工夫が必要になるでしょう。また、2周目を終えた後にも忘れずに音読し、より定着させていくことも忘れないようにしてください。

ライズ読解【4】の詳細な進め方

S016.0h
問題01 約610語 解答時間30分
120wpm305秒 150wpm244秒
S025.0h
問題02 約670語 解答時間25分
120wpm335秒 150wpm268秒
S036.0h
問題03 約680語 解答時間30分
120wpm340秒 150wpm272秒
S045.0h
問題04 約630語 解答時間25分
120wpm315秒 150wpm252秒
S055.0h
問題05 約690語 解答時間25分
120wpm345秒 150wpm276秒
S065.0h
問題06 約750語 解答時間25分
120wpm375秒 150wpm300秒
S075.0h
問題07 約770語 解答時間25分
120wpm385秒 150wpm308秒
S088.0h
問題08 約750語 解答時間40分
120wpm375秒 150wpm300秒
S097.0h
問題09 約790語 解答時間35分
120wpm395秒 150wpm316秒
S106.0h
問題10 約920語 解答時間30分
120wpm460秒 150wpm368秒
S118.0h
問題11 約920語 解答時間40分
120wpm460秒 150wpm368秒
S125.0h
問題12 約930語 解答時間25分
120wpm465秒 150wpm372秒
S136.0h
問題13 約750語 解答時間30分
120wpm375秒 150wpm300秒
S148.0h
問題14 約1,090語 解答時間40分
120wpm545秒 150wpm436秒
S158.0h
問題15 約940語 解答時間40分
120wpm470秒 150wpm376秒
S168.0h全ての復習

 

ライズ読解【4】の具体的な勉強方法

S01-15

※解く前に和訳タイトルを見ないように

  1. 「別冊問題」を2部コピーする。
    ※毎回の学習前に行うと面倒なので、まとめて作業しておくとよい(拡大コピー推奨)。
  2. 1部目のコピーを使って「解答時間」で解く。
    ※何も参照してはならない。
  3. 「制限時間」を延長(目安:「解答時間」×1)して解くのを続ける。
    ※使用している単語帳や熟語帳や既習の参考書を参照する。
    ※英文を前から読んでいく際に識別で迷ったところは付箋を付けて後で質問する。
  4. 文構造を書き込み(SVOC,<名>,(形),[副])、ノートに段落ごとの要約と全訳を書き込む。(目安:制限時間×4)
    ※使用している単語帳や熟語帳や既習の参考書や辞書を参照する。
    ※100字要約もノートに書き出す。
    ※段落の繋がりを意識しながら要旨をまとめる。
    ※できれば、要約は誰かに添削してもらうようにする(コース生ならトレーナー)。
  5. 2種類の採点と記号や全訳を添削する。(目安:「解答時間」×2)
  6. 20回音読する。(目安:「解答時間」×4)
    ※音読は英文の内容を理解できる範囲で速めのスピードで行う。
    ※120wpmタイムより速いタイムで読めるようにする。

S16

  1. 解法プロセス定着のために、2部目のコピーを使ってもう一度解く。(目安:「解答時間」÷2)
  2. 解説を確認し音読を数回行う。(目安:「解答時間」÷2)

ライズ読解【4】の分析者コメント

かなり高いレベルの長文問題集となっているため、1冊目として取り組むには重すぎる気がします。過去問と並行して、総ざらいするつもりで取り組むと良いでしょう。また、1題1題を精読し、分からないところを確実に理解できるようになれば、間違いなく英語力に差をつけることができるのではないでしょうか。(慶應義塾大学文学部)

 

最難関編と銘打っているように難易度は非常に高い英文のみが収録されています。問題の解説も非常に詳細であり、全訳だけでなく重要単語や構文分析など演習後のフォローは非常に充実しているため演習教材としては優秀ですが、自分の志望校のレベルに合わせて使用するかどうかは検討したほうが良いでしょう。(東京大学経済学部)

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