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アカデミック上級【人文・社会科学】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
アカデミック上級【人文・社会科学】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!
出版社
Z会
発売日
2009/7/9
ページ数
296
科目
英語
タイプ
長文
レベル
最難関ランク
目安時間
58 h

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「アカデミック上級【人文・社会科学】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説! 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「アカデミック上級【人文・社会科学】の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

アカデミック上級【人文・社会科学】の基本情報

参考書レベル・難易度

最難関ランク

 本書は、長文の中に単語が散りばめられていて、それを適宜学習していくスタイルとなっています。「上級」というだけあってその単語のレベルは高く設定されています。もっとも、簡単な動詞の派生語(形容詞型や副詞型など)も含まれているので、一度目を通してしまえば覚えるのに苦労するものばかりではありません。

 ただし長文のレベルは高く、このレベルの長文を難なく読みこなせるようになれば、MARCHや関関同立といったレベルの大学は、かなり高い確率で合格することができるでしょう。長文だけであれば、早慶上智の合格も狙えるレベルのものとなっています。

 単語の種類としても、アカデミックな内容のものが多くなっているため、実際の英語の入試問題にかなり近いものが多いといえます。この教材を完璧に使いこなせる英語力が身についていれば、長文読解の能力やボキャブラリーは十分なレベルに達していると判断できるため、あとは細かい文法事項等が主な学習ポイントとなります。

習得までに必要な目安時間

58時間

 各章ごとに約10時間、計5章で58時間という時間設定です。章によって収録されている文章数が異なるため、かかる時間数にも大きく差があります。特に第2章「経済・ビジネス」の章は量が多く、19時間という時間設定がされているため、学習する際は注意してください。また、これらの時間設定はあくまで一周終わらせるために必要な時間設定であり、本書は何回も繰り返し音読したり、目を通して単語を覚えることが求められる参考書であるため、完全にマスターするためにはより多くの時間が必要になるでしょう。ただし、最初からじっくり解くにはむいていない参考書であるため、目安時間をこえて長文を読むのに夢中になったり、単語を完璧にしようと時間をかけすぎないように気をつけてください。

アカデミック上級【人文・社会科学】の概要

本書は全5章で構成されており、各章には、長文そして単語学習のための要素が散りばめられています。

 具体的には、①専門的な英単語を交えた日本語での背景知識解説②長文③豆知識④単語集といった内容で各章が構成されています。ただの単語帳というだけではなく長文読解の要素も大きく含まれていますが、その内容は問題演習ではありません。英文の直後に日本語訳が記されていて、英文に慣れること、そしてその内容を理解することを通してより専門的な語彙の理解を深めることにフォーカスを当てた作りになっています長文が記載されているページの最後にはその語句と構文の項目があり、より深い英語の知識を手に入れることができます。また④単語集については、ただの単語の羅列ではなく、フレーズでまとめられており、非常に覚えやすい内容となっています。

 全ての内容に取り組むことにより、英語における読解力や語彙力など、様々な知識を伸ばすことが可能です。

アカデミック上級【人文・社会科学】はこんな生徒におすすめ

  • 長文読解や英文解釈に役立つ知識を得たい生徒
  • MARCH、関関同立、早慶上智、旧帝大レベルの大学を受験する生徒
  • 過去問を含めたある程度のレベルの長文読解演習に取り掛かっている生徒
  • 受験直前期用の音読教材が欲しい生徒

 この参考書のレベルはやや高く、メインで使用する長文読解の問題集に比べるとより専門的な内容の文章が掲載されています。本書は長文の問題演習用の教材ではなく、あくまで単語帳であり、長文読解の解説もほとんどないことから、長文読解そのものの力を養うということが目的というよりは、読解に役立つ知識をえるための参考書です。

 ただし「単語帳」といっても、通常の単語帳よりも、単語の暗記だけを考えると効率の良いものではありません。単語は文章の中で散りばめられているため、リスト部分をコピーしてまとめる、書き出すなどして工夫しながら覚えていく、あるいは既に覚えた単語を「どうやって使うのか」「覚えているかなどといった」復習に用いるのが良いでしょう。

 本シリーズは内容それ自体もアカデミックなものであり、実際の入試本番で出題されてもおかしくないレベルの文章が掲載されています。そのため、読むだけでも勉強になる参考書であり、類似したトピックが出題された場合に対応しやすくなります

アカデミック上級【人文・社会科学】の特徴

レベルの高い英単語

 この参考書シリーズは、受験英語だけではなく、その他のTOEICやTOEFLといった英語検定試験にも対応しており、多様な分野の英単語が収録されています。また、多様とはいってもレベルの高い大学入試等で出題されるようなアカデミックなものとなっているので、実際の入試本番で役立つものが集められた一冊になっています。本シリーズは必修ではありませんが、最難関レベルの大学を受験する生徒は、時間に余裕がある限り取り組んでみるのがおすすめです。

豊富な背景知識

 このシリーズの参考書には長文の前に背景知識説明の項目があり、英語の知識だけでなく教養も深めることができます。また、専門用語の後ろに英訳がついており、背景知識としての教養を深めながら、英単語も学ぶことができるという効率の良い作りになっています。

使いやすい文章量

 本書は他の項目でも記述している通り、1周して身につくような内容のものではなく、2周目以降に音読教材等として復習に活用した際により高い効果を発揮します。これに際し、長文の項目の1つの文章量が約1ページと、スキマ時間に活用しやすい構成となっています。

アカデミック上級【人文・社会科学】の使い方と注意点

この参考書は単語・文章のレベルが非常に高いため、「システム英単語」や「ターゲット1900」、といったレベルのメイン単語張を終わらせ、ほぼ完璧に暗記できている状態で取り組むようにしましょう。MARCHレベルの過去問で合格点が取れるくらいのレベルだと理想的です。

 他の項目でも記述してあるとおり、1周目から単語を完璧に覚えようとはせず、長文読解に慣れることと背景知識の把握に注力してください。単語は2周目以降に暗記したら良いので、1周目を使って2周目以降で覚える準備をするくらいの感覚で取り組みましょう。音読をこなしながら背景知識を読んでこの参考書の1周目を終わらせていれば、入試直前期に、例えば暗記科目である世界史や日本史などに主に時間を割いているとき、長文読解の感覚を失わせないようにするために併用することもできます。1つの文章の量が約1ページに収められているため読むのに時間を取りすぎることはありませんが、1つ1つの文章を丁寧に音読したり、アクセントの不確かな単語にはアクセント記号をふるなどして丁寧に学習することも可能であり、汎用性の高い参考書です。

 もっともこの参考書は受験に必須とはいえないため、時間のない生徒は無理に手を出さなくても良いでしょう。単純な音読教材なら音声付きの長文読解問題集で十分ですし、過去問に手をつけられていないのにこの参考書に手を出したり、基礎的な「システム英単語」や「ターゲット1900」といった単語帳が終わっていないのに取り組もうとするとかえって時間がかかってしまって非効率的です。あくまでこの参考書は補助教材として、余裕がある生徒だけがさらに英語の深い知識を手に入れるため、また入試直前期に英語の感覚を鈍らせないようにするために使うものであって、必須のものではないということを意識してつかってください。

アカデミック上級【人文・社会科学】の詳細な進め方

 

S18.0h
第1章 アメリカの光と影
(6題×1.0h+その他2.0h)
S219.0h
第2章 経済・ビジネス
(17題×1.0h+その他2.0h)
S311.0h
第3章 言語・文学
(9題×1.0h+その他2.0h)
S412.0h
第4章 神話・思想・哲学
(10題×1.0h+その他2.0h)
S58.0h
第5章 21世紀の諸問題
(6題×1.0h+その他2.0h)

 

カデミック上級【人文・社会科学】の具体的な勉強法

背景知識解説

  1. テーマごとに読みながら、赤字の単語とその意味をルーズリーフに書き出す。
    ※赤シートなどを使う場合、日本語訳部分をオレンジペンなどで書いてもよい。
    ※ここでは単語の暗記が主な目的ではないため、文章の内容もしっかり理解して頭に入れる。また、どんなテーマとどんな単語が結びつきが強いのか気を配りながら読むこと。
  2. ルーズリーフを使い、書き出した単語の意味を答えて3周する。
    ※英語と日本語の両方を読み上げながら進める。

 

Phrases & Passage

以下を、各文章ごとに繰り返す。(目安時間:60分/題)

  1. Phrasesを確認する。
  2. 英文をひと通り読み、日本語訳をみる前に赤字部分の単語の意味が推測可能か考えてみる。
    ※赤字以外で語句や内容に不安がある場合、ページ下部の「語句と構文」を見て確認する。
  3. 日本語訳を見て文章の内容を確認する。
  4. 何度もリスニングして、英文を5回音読する。
    ※リスニングする際は、日本語訳も参照してよいが、音読の際は基本的に英文のほうを見る。
    ※音読の際は文章をなぞるだけではなく何が書いてあるか考えながら、英文の内容を理解できるスピードで読む。
    ※リピーティング、オーバーラッピング、シャドーイングでもよい。
  5. Phrasesの、日本語部分を隠して3周する。
    ※英語と日本語の両方を読み上げながら進める。
    ※派生語や多義語まで目を通しておく。

 

知ってますか?・Related Words & Phrases

  1. 「知ってますか?」を読みながら、その章で得た知識を整理する。
    ※対応する文章の内容も思い出しながら読むとよい。
  2. 「知ってますか?」の赤字の単語とその意味を、冒頭の背景知識解説で書き出したルーズリーフの続きに書き出す。
  3. 「Related Words & Phrases」の内容を確認して、音読しながら3周する。
  4. 背景知識解説と「知ってますか?」で書き出した単語をまとめて音読しながら3周する。

復習する際は・・・

Passageごとに復習する

  1. 各「Passage」の英文を読み、赤字部分の単語の意味を考える。
  2. 日本語訳を確認し、単語の意味も確認する。
  3. 関係する背景知識解説、「知ってますか?」を読む。
  4. 「Phrases」に掲載されている単語の意味を音読しながら確認する。
  5. 章が終わるごとに、背景知識解説と「知ってますか?」の単語がまとめられているルーズリーフを音読しながら確認する。

 

語句のみ確認する場合

本書の単語は索引以外に一覧がなく、以下の4箇所に分かれて掲載されている。

  1. 背景知識解説部分の赤字
  2. 各文章のPhrases
  3.  「知ってますか?」部分の赤字
  4. 「Related Words & Phrases」

 

⑴と⑶はルーズリーフに書き出してあるはずなので、そのルーズリーフと各章の⑵⑷のページを確認する形で復習するとよい。

アカデミック上級【人文・社会科学】の分析者コメント

数ある英語の参考書の中でもかなりレベルの高いものに位置付けられます。この参考書に高3の夏頃にもし取り組めている場合は、かなり英語に自信を持って良いと言えるでしょう。受験英語の枠を飛び出してより本質的な英語力を伸ばせる参考書かと思います。(慶應義塾大学法学部)

 

 テーマごとに背景知識をインプットすることができたり、長文の中で新出単語を確認することができたりと、読解問題を有利に進める助けになる要素の多い参考書です。英語の難易度が高い大学にチャレンジしようと考えている場合は是非取り組んでおきたい1冊です。(慶應義塾大学文学部)

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