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ゼロから英文法が面白いほどわかる本の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
大学入試 肘井学の ゼロから英文法が面白いほどわかる本 音声ダウンロード付
略称
ゼロから英文法が面白いほどわかる本
出版社
KADOKAWA
発売日
2018/3/17
ページ数
296
科目
英語
タイプ
文法・語法
レベル
標準ランク
目安時間
32時間

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「大学入試 肘井学の ゼロから英文法が面白いほどわかる本 音声ダウンロード付 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「大学入試 肘井学の ゼロから英文法が面白いほどわかる本 音声ダウンロード付」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

ゼロから英文法の基本情報

参考書レベル・難易度

標準ランク

受験英語を学習し始める際の、最初の一冊に最適な参考書です。本書の冒頭には中学レベルの内容を確認できる章がついており、と通り中学英語を学習した人なら難なく取り組むことができます

本書では概要の理解に注力しているので、日東駒専・産近甲龍レベル以上を目指す生徒にとっては細かい知識が足りないくらいのレベルになっています。しかし、基礎を確認してから細かい知識をかためていくのでどの生徒にも必須の内容です。より詳しい辞書的な文法書を適宜参照しながら進めていくことになります。

レベルの高い教材ではありませんが、最低限本書に載っている文法事項は理解して覚えていないと、今後どれだけ勉強しても伸び悩んでしまうほど重要な一冊です

ゼロから英文法の習得までに必要な目安時間

32時間

文法学習の一冊目としては標準的な時間数です。文法事項の一つ一つを丁寧に学習しましょう。確認問題などを解くだけであればもっと時間数は短くなりますが、きちんと文法事項を理解しながら覚えるため、思っているより時間はかかると思ってください。

最初のほうは基本内容なので進めやすいと思いますが、後半になっていくにつれて様々な文法事項が絡み合ってきて時間がかかるかもしれません。目安時間を細かく決めて、こだわりすぎずに学習していくのが重要です。

ゼロから英文法の概要

本書は、英文法を学習するための最初の理解本です。漏れなく範囲を網羅しつつ、やさしい解説と図解を使い、とにかくポイントがわかりやすいように構成されています練習問題や例文の音声もついており、きちんと学習できれば、別で問題演習の参考書を同時に進めなくても基本的な内容が頭に入ることが期待できます。

具体的な構成は「中学校の総復習」「文型」「時制」「助動詞」「仮定法」「受動態」「不定詞」「動名詞」「分詞」「準動詞」「関係詞」「比較」の12章からなります。各章のトピックごとに「英文法の見取り図」で必要な文法用語を使って概要がまとめられ、小トピックごとに覚えるポイントが図解されています。重要ポイントの解説を中心に、体系的な文法知識の土台を作るような参考書です。

ゼロから英文法はこんな生徒におすすめ

  • これから受験英語を学習し始める生徒
  • 基本的な文法事項を最初から確認したい生徒
  • すべての大学を目指す生徒に対応

 

文法学習においては、「なかなか覚えられない」という悩みがつきものです。そういう場合、分厚い問題演習の参考書をやって「量」で補うというやり方を勧める人もいますが、本書では文法事項の理解をしながら知識の「質」を高めていきます。

学校の学習などである程度英文法をさらっている生徒にとっては、やや物足りなく感じるかもしれませんが、細かい解説まで目を通すとかなり重要なエッセンスが詰まっていることがわかります。難関大を目指す生徒も、読解力があるが故に文法をおざなりにしたまま読解で伸び悩むケースがあるので、気を抜かずに概要を確認して穴を見つけましょう。ポイントがわかりやすくまとまっており、覚えるべき・理解すべき範囲が明確なので、文法の細かい内容を調べすぎてとても時間がかかってしまうといった生徒にもおすすめです。

ゼロから英文法の特徴

「英文法の見取り図」と「POINT  これを覚える!」で視覚的に理解

英文法の学習では、たくさんの解説を読んで細かい暗記事項を頭の中で体系的にまとめなければいけません。意外と視覚的にまとまっている参考書は多くなく、章ごとにポイントとなる文法事項がバラバラと出てきて一つずつ解説するような形になっている参考書が多いです。本書では、章やトピックごとに図を使って視覚的にまとめているので、体系的な理解にとても役立ちます

「口頭英作文トレーニング」で例文が頭に入る

本書の巻末には、「口頭英作文トレーニング」という音声付きの例文集が付属しています。基本例題とは別に、各講で重要な文法事項の例文が英語と日本語で書かれており、各講の復習や全体の復習にとても便利です。音声を使ってシャドーイングをすることで、読解に向けた文法が頭に入りやすくなるほか、リスニングの学習準備もできて一石二鳥です。

同じ著者が読解の教材まで網羅

本書の著者は、英単語・英文法・英文解釈・長文読解・英作文など、英語に必要なほとんどの要素に関する参考書を執筆しています。英語の教材は著者によって解説の仕方がかなり異なるので、読解まで網羅されていると非常に取り組みやすいといえます。

ゼロから英文法の使い方と注意点

基本的には参考書の順番通りに進めていきます。参考書の解説を読み、その理解と「POINT  これを覚える!」の暗記事項を結びつけて頭に入れます。この際、よく理解しきれないことや覚えにくいと感じたことがあれば『総合英語 FACTBOOK NEW EDITION』などの総合英文法の教材で確認し、理解と暗記をしっかり紐づけるようにしてください。確認問題を解いた後は、丸つけの前に一度本書の解説を読み直し、不明点や曖昧な点を確認してマーカーなどで印をつけておきましょう。学習の初期段階では、自分の苦手を自分で把握することがとても重要です。

また、確認問題だけではなく、学習後には「口頭英作文トレーニング」を使用して音読を必ず行うようにしましょう。自分で声に出すことで覚えやすくなるので、日本語訳と共に英文を音読しながら文法の要点を確認する助けにしてください。なお、音声学習の方法はいくつもあり、シャドーイングがまだ難しい人はオーバーラッピングと呼ばれる方法もありますし、数センテンスごとに音声を止めて行うリピーティングという方法もあります。今後も音読を活かした学習はしていくので、この段階で音声学習に慣れていけると良いでしょう

英文法のインプットの習熟度合いは、学習した文法事項を使用した英作文ができるようになることで測ることができます。単語レベルは変えずに例文の類題を作ることで、本当にポイントをおさえて文法を学習できたかが自分でも明確になります。独学の生徒も、1章終わるごとなどにまとめて「口頭英作文トレーニング」を英訳することでテスト代わりにできるので、必ず確認するようにしてください!

ゼロから英文法の詳細な進め方 

平均目安:1時間/3講

※音声が3講ごとにまとまっているので、1,2講を除いた3講目からは3講ずつ計画に入れる

S011.0hはじめに
本書の特長
第0章 中学校の総復習(第1,2講)
S021.0h第0章 中学校の総復習(第3~5講)
S031.0h第0章 中学校の総復習(第6~8講)
S041.0h第0章 中学校の総復習(第9~11講)
S051.0h第0章 中学校の総復習(第12講)
第1章 文型(第13,14講)
S061.0h第1章 文型(第15~17講)
S071.0h第1章 文型(第18,19講)
第2章 時制(第20講)
S081.0h第2章 時制(第21~23-1講)
S091.0h第2章 時制(第23-2~24講)
S101.0h第2章 時制(第25,26講)
第3章 助動詞(第27講)
S111.0h第3章 助動詞(第28~30講)
S121.0h第3章 助動詞(第31~33講)
S131.0h第3章 助動詞(第34講)
第4章 仮定法(第35,36講)
S141.0h第4章 仮定法(第37~39講)
S151.0h第4章 仮定法(第40,41講)
第5章 受動態(第42講)
S161.0h第5章 受動態(第43~45講)
S171.0h第5章 受動態(第46講)
第6章 不定詞(第47,48講)
S181.0h第6章 不定詞(第49-1~49-3講)
S191.0h第7章 動名詞(第50~52講)
S201.0h第7章 動名詞(第53~55講)
S211.0h第7章 動名詞(第56講)
第8章 分詞(第57,58講)
S221.0h第8章 分詞(第59,60講)
第9章 準動詞(第61講)
S231.0h第9章 準動詞(第62~64講)
S241.0h第10章 関係詞(第65~67講)
S251.0h第10章 関係詞(第68~70講)
S261.0h第10章 関係詞(第71講)
第11章 比較(第72,73講)
S271.0h第11章 比較(第74~77講)
S282.5h第0-4章復習
S292.5h第5-11章復習

 

→修了テストNo.1

※戦略授業で復習が必要と判断された場合、復習をしてもう一度取り組む(修了テストNo.2)

ゼロから英文法の具体的な勉強法

この参考書で重視してほしいこと

  1. 「POINT」の理解と暗記ができているか
  2. 「口頭英作文トレーニング」を和訳英訳できるか

1周目 S01-27

①参考書に記載されていることをよく読み理解する。Introductionも理解する。

②「POINT これを覚える」とマーカー、太字を中心に覚える

※コース生はサポートプリントを使用して覚える。
※黒板のイラスト部分を覚える。用語の意味、具体例も答えられるようにする。
※文法用語の意味や定義がIntroductionに書かれていることも多いので、随時戻って内容を確認する。

③ノートやルーズリーフを使用して練習問題を解く。

④不明点は丸付け前に説明文を見直す。

※解答をみて間違えた箇所やよく理解できていない箇所は、総合英語教材(『総合英語 FACTBOOK NEW EDITION』など)を参照して確認する。
※下記の理解度別マーク法を参照し、各問題に記号をふっておく。

★復習のやり方を変えて効率アップ-理解度別マーク法

問題を解いた時のチェック記号

  • ◯:解説の通り正解できた
  • △(アウトプット不足):理解してるけど間違えた
  • ✕ (インプット不足):知識がない、暗記できてなくて間違えた
  • ?:解説みても理解できない → 先生に質問!

⑤「口頭英作文トレーニング」を和訳英訳できるようにする。

※POINTとの繋がりがわからなかった問題については、講師に質問するなどして随時解決する。

《口頭英作文トレーニングの学習方法》(目安時間:15~20分)

準備:音声をダウンロードし、別冊の口頭英作文のページを開いておく。

[1] 音声を流し、読み上げられた日本語に対して口頭で英訳を答える。

※日本語と英語の間にポーズが少しあるので、その間に答える。
※最初の2周はテキストを見てもよいが、その場合、日本語を聴いた後にテキストの和文を見ながら英訳を答える。この際テキストの英文を見ないよう気をつける。

[2] 英語の音声が流れたら、同じように英文を復唱する。

※最初の2周はここでテキストの英文を見て確認する。

[3] 音声をリピート再生にして[1]と[2]を4周繰り返す。

[4] もう一度確認したい文法事項があれば、すべて終えてから解説を読む。

※コース生はサポートプリントを使用し、対応する講を参照する。
※基本的には記載されていないことについて理解する必要はない(そういうものだと覚えてしまう)が、時間に余裕があれば総合英語教材を参照してもよい。

 

◎スピーキングを鍛えたい場合は最初からテキストを見ずに行うのが効果的ですが、この段階では読解のための文法学習と音読を行っています。この後も繰り返し復習するので、ここで完璧に例文を暗記する必要はありません。効率よく集中して頭に入れる作業だと思ってください。

 

⑥「POINT」暗記と「口頭英作文トレーニング」英訳をセルフテストする。

※コース生は「POINT」のセルフテストでサポートプリントを使用。

《口頭英作文トレーニングのセルフテスト方法》

[1] 別冊のテキストの英文部分を隠し、英訳を声に出して答えていく。

※音声は使用しない。※書かない。

[2] 間違えた文やあやふやだった文を中心に本冊の解説を確認する。

⑦翌日に前回の範囲をセルフテスト

「POINT」と「口頭英作文トレーニング」を⑥と同じ方法でセルフテストを行う。

※間違えたものは単語と同じようにルーズリーフに書きだし、持ち運べるようにしてスキマ時間に都度復習して暗記する。

復習 S28,29

①該当範囲のPOINTを覚えているかセルフテストする。(目安時間:20~30分)

※コース生は「POINT」のセルフテストでサポートプリントを使用。

②口頭英作文トレーニングを復習する。(目安時間:1時間半弱)

《復習手順》

[1] テキストの英語部分を隠しながら日本語部分をみて、英訳を答えていく。

※音声は使用しない。※書かない。
※間違えたもの、答えられなかったものは✕をつけておく。

[2] 上記で印をつけたもののみ、もう1周。

※英訳は口に出して読み上げること。

 

③練習問題のうち、△✕がついているものをもう一度解く。(目安時間:30分)

※このときには「?」がついているものをすべて解決しておく。もし未解決のものがあれば質問に行く。

修了テストの手順

★コース生のみ

①修了テストNo.1を解く。

②9割以上取れた場合、間違えた箇所や曖昧な箇所の復習をしてこの参考書は修了する。9割未満の場合、間違えた箇所が多い章を確認して、修了テストのパターン2を解く

動画で勉強法をみる

アクシブアカデミーが運営するYouTubeチャンネルでは動画で具体的な勉強法を解説しています。動画でみたいという方はこちらからご確認ください。

ゼロから英文法の分析者コメント

文法の参考書は基本的に文字が多くて要点がわかりづらい印象のものが多いですが、こちらの参考書はとにかくわかりやすく、最初の一冊として最適です。文法において重要なポイントは意外と少なく、その軸さえ見つかれば学習がとても楽になります。時間をかけすぎることだけは気をつけてください!(お茶の水女子大文教育学部)

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