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ゼロから英語長文が面白いほどわかる本の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
大学入試 肘井学の ゼロから英語長文が面白いほどわかる本 音声ダウンロード付
略称
ゼロから英語長文が面白いほどわかる本
出版社
KADOKAWA
発売日
2017/7/15
ページ数
256
科目
英語
タイプ
長文読解・速読
レベル
標準ランク
目安時間
基礎編34.5時間+応用編41時間

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「ゼロから英語長文が面白いほどわかる本 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「ゼロから英語長文が面白いほどわかる本」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

ゼロから英語長文が面白いほどわかる本 の基本情報

参考書レベル・難易度

標準ランク

 本書は長文読解の学習の一冊目にぴったりな参考書です。語数の少ない英文から入るので、徐々に英文解釈や読むスピード感に慣れることができます。同じ著者の『読解のための英文法が面白いほど覚えられる本 必修編』をマスターした後、早めに臨むとなお良いでしょう。英熟語をある程度暗記している状態で始められるのが理想的ですが、完全に暗記できていなくても、「これは熟語だ!」「構文だ!」と反応できる程度には頭に入った状態で学習を始められるようにしましょう

 受験勉強を開始したら、なるべく早くこの参考書に辿り着けるように単語や熟語、文法を身につけていきます。この一冊のみでは受験対策には不十分ですが、読解のための基礎が身についているかどうかがわかるような基礎がためにも使える読解の参考書です。

習得までに必要な目安時間

基礎編34.5時間+応用編41時間

 問題数や文章量自体はさほど多くありませんが、長文読解の最初のうちは全訳をするようにしてほしいので、しっかり時間を使って学習していきます英文解釈の演習と読解の解法を並行して学習しているので、とても時間がかかっているように感じるかもしれませんが、トータルで考えるとかなり効率的で確実な学習方法です。

 また、全訳するだけでなく音読をする時間もとっています「長文なんて一回解答解説を見ちゃったら内容覚えちゃうから意味ないじゃん!」と思う人もいるかもしれませんが、英語を英語のまま前から読める(文章を行ったり来たりすることなく)ようにするためには、使われている文法や文構造、段落の役割などを、音読するようなスピードで判断して処理していく必要があります。これを段階的に練習する目的もあるので、適当に済ませず時間を使って丁寧に取り組みましょう。

ゼロから英語長文が面白いほどわかる本の概要

 1題300語wordsの英文を用いた基礎編8題・1題500words前後の英文を用いた応用編8題の計16題からなる長文読解の問題集です。長文読解には「読む」「解く」という二つの要素があり、どちらが欠けていても点数は上がっていきませんそれに加え、「読む」力の中には英文解釈的な「精読力」や、所謂読解の解法と呼ばれる「論理力」などの要素があり、非常に複雑で「自分がなぜ解けないのかわからない」状態に陥りやすい科目です。それゆえに苦手意識を持っている人も多いことでしょう。本書では読み方・解き方のポイントが分けてまとめられており、1題1題解いていくごとにそれらを徐々に押さえることができるので、苦手解消の大きな手助けになるはずです。また、本書は「精読力」の演習と「論理力」の入門の二つの役割を担っていますここで丁寧な読解の学習をできるかが今後の鍵です。

ゼロから英語長文が面白いほどわかる本はこんな生徒におすすめ

  • 英文解釈はできるけど、読解になると急に読めなくなってしまう生徒
  • 英語長文の1冊目を探している生徒

 上述したように読解のポイントが分かりやすくまとめられている上に、語数の少ない英文から慣らすことができるので、長文読解の一冊目に適した参考書です。英文解釈の参考書で学んだことを長文読解の参考書に繋げるための図解や解説が豊富なため、演習というよりも英文解釈の延長で学習できます。内容自体がとても難しいような参考書ではありませんが、どのレベルの大学を目指す生徒へもおすすめできる参考書です。

 高3生が急いで受験勉強を始める場合にもおすすめできる参考書ですが、いざ受験生になった時にブラッシュアップできるように、高校1年〜2年の初め頃から取り組んでおくのが理想的です。

ゼロから英語長文が面白いほどわかる本の特徴

様々なジャンルの英文を掲載

 「環境論」「哲学」「IT」など、入試によく出る様々なトピックを扱った問題(実際の国公私立大学の過去問から厳選)を掲載しています。慣れていないトピックの文章は読みづらく感じるため、やさしいものでいいので最初のうちは様々なトピックの文章を読むのが大切です。入試で問われやすいジャンルが主にどのようなものなのか、理解する手助けになります。

詳細な英文図解と全訳つき

 SVOCの記号を用いた英文図解が掲載されており、また、細かい文法事項のメモも載っています。自分で理解度をはかるのは難しいことですが、参考書だけで自習する中でも「何がわかっていないのか」を明確にする手助けとなり、疑問をすっきりと解消することができます。

音読と音声ダウンロードでリスニング強化

 問題用とは別に、音読用の白文が用意されています。ダウンロード音声の後に続けて音読することで、リスニングの力をつけられるだけでなく、英語の語順で、かつ音声のスピードで英文を理解する手助けになります。復習する際は必ず活用しましょう。

ゼロから英語長文が面白いほどわかる本の使い方と注意点

まずは制限時間を目安に、本番のつもりで問題を解きます。この時、2回解くことを想定して、問題は2部コピーしておきましょう。解答を見る前に、「制限時間を延長して解く」「文構造の記号(SVOC)をふって全訳する」という2段階を必ずふむようにしてください。長文読解の初期段階では、この作業をいかに丁寧にできるかが非常に重要なので、少し時間がかかってもしっかりやっていきましょう。

 その後答え合わせをし、英文図解や全訳を参考にしながら理解を深めていきます。この際、自分が書き込んだ文構造や全訳と照らし合わせ、問題を答えるうえで間違えてしまった要因となる箇所や自分が苦手な文法などを確認してください解説に掲載されている読み方・解き方のポイントもよく読み、次に解く問題や2周目に活かしましょう。また、文中に登場した重要単語がまとめられた重要語彙リストが各問題の解説の最後に載っているので、分からなかったものはよく確認し、使っている単語帳に書いてあった場合はチェックしておきましょう。

 ひと通り確認が済んだら音読に入ります。文章がどれくらい頭に入っているかによって、どのような音声学習をするか(リピーティング、オーバーラッピング、シャドーイング)が異なりますが、シャドーイングまでできないとしても、スクリプトを見ながら音声にかぶせるようにして読みあげるオーバーラッピングまでできると良いでしょう。

 本書に取り組むうえでは、「自分は何が原因で間違えたのか」を的確に分析しながら解くことが重要です。英文の論理構造に関連する解説はもちろん、英文法や語法などのすぐに解決できる知識不足に問題がないかということも確認しながら進めてください。

ゼロから英語長文が面白いほどわかる本の詳細な進め方

 

基礎編

S014.0h問題01 317語 制限時間20分
120wpm159秒  150wpm127秒
S024.0h問題02 296語 制限時間20分
120wpm148秒  150wpm118秒
S034.0h問題03 339語    制限時間20分
120wpm170秒  150wpm136秒
S044.0h問題04 315語    制限時間20分
120wpm158秒  150wpm126秒
S054.0h問題05 327語    制限時間20分
120wpm164秒  150wpm131秒
S064.0h問題06 337語    制限時間20分
120wpm169秒  150wpm135秒
S074.0h問題07 311語   制限時間20分
120wpm156秒  150wpm124秒
S084.0h問題08 352語   制限時間20分
120wpm176秒  150wpm141秒
S092.5h全体の復習
応用編
S015.0h問題09 499語    制限時間25分
120wpm225秒  150wpm180秒
S025.0h問題10 443語    制限時間25分
120wpm222秒  150wpm177秒
S034.0h問題11 398語    制限時間20分
120wpm199秒  150wpm159秒
S045.0h問題12 560語    制限時間25分
120wpm280秒  150wpm224秒
S055.0h問題13 597語    制限時間25分
120wpm299秒  150wpm239秒
S065.0h問題14 544語    制限時間25分
120wpm272秒  150wpm218秒
S074.0h問題15 367語    制限時間20分
120wpm184秒  150wpm147秒
S085.0h問題16 477語    制限時間25分
120wpm239秒  150wpm191秒
S093.0h全体の復習

 

ゼロから英語長文が面白いほどわかる本の具体的な勉強法

基礎編・応用編共通

S01-08

※解く前に和訳タイトルを見ないように

  1. 「別冊問題」を2部コピーする。
    ※毎回の学習前に行うと面倒なので、まとめて作業しておくとよい(拡大コピー推奨)。
  2. 1部目のコピーを使って「制限時間」で解く。
    ※何も参照してはならない。
    ※手順は、「最初の数分で設問をチェックし、パラグラフごとに解ける問題を解く」。
  3. 「制限時間」を延長(目安:制限時間×1)して解くのを続ける。
    ※使用している単語帳や熟語帳や既習の参考書を参照する。
  4. 文構造の書き込み(SVOC,<名>,(形),[副])とノートに全訳を書き込む。(目安:制限時間×4)
    ※使用している単語帳や熟語帳や既習の参考書や辞書を参照する。
    ※英文を前から読んでいく際に識別で迷ったところは付箋を付けて後で質問する。
  5. 2種類の採点と記号や全訳を添削する。(目安:制限時間×2)
    ※「論理ポイント」と「解法ポイント」を理解して説明できるようにする。
  6. 英文を見ながら何度もリスニングして20回音読する。(目安:制限時間×4)
    ※音読は英文の内容を理解できる範囲で速めのスピードで行う。
    ※120wpmタイムより速いタイムで読めるようにする。
    ※音読は、リピーティング、オーバーラッピング、シャドーイングでもよいが、リーディングのためには常に文字情報をインプットしたほうが良いと考えられるので、英文は見ながらが良い。

 

リピーティング:センテンスやチャンクなど意味のかたまりごとに音声を止め、それを真似て音読する。
オーバーラッピング:英文(スクリプト)を見ながら、音声とほぼ同時に音読する。
シャドーイング:英文(スクリプト)を見ずに、音声にかぶせるようにしてやや遅れて音読する。

 

S09

  1. 解法プロセス定着のために、2部目のコピーを使ってもう一度解く。(目安:制限時間÷2)
  2. 解説を確認し音読を数回行う。(目安:制限時間÷2)

 

ゼロから英語長文が面白いほどわかる本の分析者コメント

 幅広い題材を取り上げているうえに、初心者でもつまずかないような工夫が随所になされている、長文の一冊目にはもってこいな問題集です。内容は勿論のこと、文構造の理解も深めることができるので、入試対策の第一歩としてだけでなく、学校の授業で扱う長文の予習・復習もより有意義なものにしてくれることでしょう。(慶應義塾大学文学部)

 

 300字という少ない文字数から始めることができるので初心者でも取り組みやすくなっていると思います。また解説が詳しいので、問題の答えで納得がいかないということはないと思います。svocmがふられているので、文法事項の確認もしやすいと思います。解説の最後には音読用に文が載っているのでそれをうまく活用できれば尚更良いと思います。(早稲田大学人間科学部)

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